セイズ「……」
セイズは考えていた。
あの時の自分の行動には違和感があったと
あの後、ポンペイは郊外の覇者として健在で、カリュドーンの子のリーダー、シーザーは郊外の覇者代理として働いている
セイズ「…チッ、なんか嫌な気分になるぜ」
セイズはホロウレイダーから奪った煙草を口に加え、ライターで火をつけ、その煙を嗜んだ
セイズ「ふぅ……
…で、いるんだろ?導く者」
セイズがそういうと、何もない空間から突然出てきた
導く者『流石はセイズ様、良くお気付きで?』
セイズ「普通気配があったら気付くんだよ」
セイズは持っていた煙草を床に捨て、靴で潰す
セイズ「んで、何の用だ?」
導く者『貴方様の活躍と、これから行ってもらう場所を』
セイズ「…最近じゃ強いエーテリアスが出てこないせいで、今回は一個だけだったよ」
セイズは懐からライドウォッチを取り出す
導く者『確かに…しかし、強力なウォッチじゃないですか』
導く者はライドウォッチ……カブトウォッチ、アナザーカブトウォッチをセイズに返す
セイズ「あぁ、だが、まだまだだ。おれはどんどん食らってくからな。ライダーの力も。どんな力だって俺のもんにしてみせる」
セイズがそういうと、導く者の目が一瞬鋭くなったが、すぐに元に戻った
導く者『……えぇ、期待しておりますよ』
セイズは支度を終え、すぐそばにいる青衣に声をかける
セイズ「行くぞ、青衣」
青衣「承知した。今回は何処に?」
青衣に質問されたセイズは答える
セイズ「今回はバーチャルだ」
バーチャルと言われ、青衣は少し困惑する
青衣「…バーチャル、とな?」
セイズ「あぁ、ホロウ調査協会って知ってるか?」
青衣「うむ、存じている」
セイズ「そこで開発された次世代型VRシステムを、あの対ホロウ特別行動部第六課がテストしているらしい」
対ホロウ特別行動第六課という単語を聞いた青衣は、顔を顰めた
青衣「対ホロウ六課…新エリー都の英雄と呼ばれる陣営…これまた厄介な…」
セイズ「俺は見た事ないが、とんでもなく強えって事は分かる。だって今朝のニュースでもその対ホロウ六課って奴らがプロキシ集団の『千面相』の大部分を捕らえたらしいからな」
セイズは千面相というプロキシ集団がなんなのかは知らないが、少なくともかなり大きな集団なのは分かった
青衣「……して、どうするつもりじゃ?」
セイズ「ん?」
青衣「今回の戦場はバーチャルなのじゃろ?バーチャルに侵入出来る術はあるのかえ?それに仮に侵入できたとて、どうやって敵を吸収する?」
青衣の問いに、セイズは答えた
セイズ「安心しな青衣。ゼロワンの力を使えば、自分の体を電子化してバーチャルに侵入出来る。そうすりゃブランクウォッチも持っていけて敵を吸収出来る」
青衣「…ちゃんと考えておられるのじゃな」
セイズ「当たり前だ。ただこれは一人しかいけないからな。俺は行くとして、青衣にやってもらいたい事がある」
青衣「…良かろう。何なりと命令してくれ」
セイズ「そうか。それじゃあ、伝説のプロキシ、パエトーンについて探ってくれ」
青衣「…承った」
そうして別れ、セイズはバーチャルの敵の吸収、青衣はパエトーンの正体を暴く為に行動し始めた
遂に今年も最後。まだまだこの小説は続きます!
happy new year!!!