ホログラム内の路地裏にて……
セイズ「ここがホログラム内か…すげぇな。ルミナスクエアまんまじゃねえか。そこらかしらにある電波の乱れがなければ本物と区別がつかない程に…」
ホログラムの再現度に驚いたセイズだったが、剣と剣がぶつかり合う音を聞き、路地裏の壁から覗き込むと……
「はぁっ!!」
何やら薙刀を持った女性と、全身が黒く、刀を持った狐のシリオン。
そして近くにいるポンプ三体がセイズの目に映った
セイズ「獲物みーっけ☆」
セイズは楽しそうな声でロケットエネルギーモジュールで狐のシリオン……黒い星見雅に殴りかかる
月城柳とテストエネミーによって作られた雅のコピー体が戦う中、突如その場に向かっているオレンジ色のエネルギーが柳とコピー雅の間に入った
柳「ッ!?」
テストエネミー「な、なんだ!?」
柳とテストエネミーは困惑する中、セイズはテストエネミーの方に向く
セイズ「お前が敵っぽいな?悪いけど、お前殺すから」
そう言いセイズはテストエネミーに殴りかかろうとするが…
セイズ「ッ!」
コピー体の雅がテストエネミーの前に出、刀で守った
セイズ(ホログラムとはいえ、中々強いな)
セイズが飛び下がると、柳がセイズに声を掛ける
柳「…何者ですか?このホログラム内はHIAの関係者しかログイン出来ないはずですが…」
その目からは警戒する感じが取れ、今にもその薙刀がこちらに向きそうだった
セイズ「そうかそうか…そんなに俺の名を知りたいんだな?」
柳「…えぇ、是非知りたいです」
セイズ「良いだろう!俺の名は───」
セイズが名乗ろうとした瞬間、コピー雅がセイズに向かって斬りかかった…が
セイズ「人が名乗っとる途中でしょうが!!」
セイズは後ろからの殺気に気づいており、刀の斬撃を下に避けると、ロケットエネルギーモジュールでコピー雅の腹にクリーンヒットした
コピー雅『ッ!?』
セイズ「お前のその力…いただくぞ!!」
セイズはなんとコピー雅の力を吸収した
テストエネミー「お、お前!!何してやがる!?星見雅のデータで作ったホログラムが、消えていく、だと…!?おい、そいつから離れろ!!」
コピー雅はその命令を聞き、すぐさま飛び退るが、既にセイズは新たなるウォッチを手にしていた
ギーツ! ギーツ!
デザイアロワイヤルで勝ち続け、創世の神となった人物が変身した、仮面ライダーギーツ!!
そして逆に、その人物に負け、嫉妬心からその人物を倒すためだけに魔導士のモンスターと狐のモンスターを取り込む事で変身した、アナザーギーツ!
セイズ「おぉ…!また見た事がないウォッチだ…!」
セイズは見た事ないウォッチに興奮していたが、コピー雅が立ち上がるのを見て、別の興奮を覚えた
セイズ「驚いた…!俺の吸収を受けて、まだ立っていられるとは…!ここがホログラム内だからか?…まぁいい。どの道もう俺の相手にはなるまい」
セイズはコピー雅を見下ろして言った
柳「今のは…?」
一方、柳は困惑していた。
当然であろう。星見雅のデータを100%再現されたコピー雅が一瞬にして、しあも奇妙な方法で倒されたのだから
だが、それと同時に柳は、今がチャンスだと思った
柳「今なら───!!」
柳はその場を強く踏み込み、テストエネミーの機体に薙刀を突き立てた
柳「王手!」
あたり一面に電流が流れ出る
テストエネミー「グギャァァァァァァァァァァァァ!!!」
テストエネミーが刺された事により、周りの地形にノイズが入り始めた
テストエネミー「あ、あいつの邪魔さえなければ…!!」
テストエネミー「くそっ!!ならば地獄へ道連れだ!!」
テストエネミーはコピー雅の最後の力を使い、柳に向かって走るが……既にその背後に、ポンプ化が解けた星見雅が立っていた
雅「独りで…行け」
星見雅が刀を鞘に収めると同時に、コピー雅の顔が割れ、消滅した。
そして柳が薙刀を抜くと、テストエネミーも消滅し始めた
セイズ「あっ、ちょっと待ってくれ!そいつも吸収しなくては…!!」
セイズは焦って消滅しつつあるテストエネミーに近づき、まだ残ってるデータの残骸から吸収し始めた
蒼角「あれ?も、戻ったぁ!」
ポンプから元に戻った蒼角、悠真が柳に寄る
蒼角「ナギねぇ、スッゴーイ!えっへへっ!」
悠真「ふ〜よーやく帰れますかね……」
蒼角と悠真は、柳の勝ちに喜んでいた
雅「……して」
突然雅はその男……セイズの方を向く
雅「何者だ?このホログラム内は、さっき柳が言ってた通り、HIAの関係者しか入れぬはずだが?」
柳も、蒼角も、悠真もセイズの方を見るが
セイズ「うっし。また新たなライダーの世界が、俺の一部となったな」
そう言い、新たにゲットしたライドウォッチを掲げ、セイズは''確信''した
鎧武! 鎧武!
新たにゲットしたライドウォッチ…鎧武ウォッチとアナザー鎧武ウォッチを懐に仕舞い、雅達の方を向く
セイズ「んで何だって?俺が誰か知りたいのか?」
雅「…ああ」
セイズ「それ今答える必要ある?どうせいつかは戦い合う定めなんだからよ」
雅「…何?」
四人は息を飲み込む
セイズ「俺の正体はまだまだ非公開だ。ま、いずれ分かるだろうがな」
セイズは雅達に背を向ける
セイズ「んじゃあ俺はさっさとログアウトして帰ってオナニーして寝るとするよ」
そういうとセイズはこのホログラム内から消えた
「「「「…」」」」
四人はしばらくセイズが去っていった所を見つめた
ブルアカのデータ全て消えて最初からになっちまった……クソッタレが!!
だが、俺は諦めん!!必ずや、前のデータより凄く強くなってやる!!