アナザーTimeホロウ   作:蹴りこそ全て

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青衣vs朱鳶

リン『えぇ!?朱鳶さんいないの!?』

ジェーン「えぇ、アタイ達が終わった時には、もういなかったわ」

 

ブリンガーを撃破した後、ジェーンとセスが急いで来ており、朱鳶がいなくなったと伝えられた

 

アキラ『朱鳶さん…一体どこに…』

雅「…一つであろう」

 

静寂の中、突然雅が口を開いた

 

雅「あの生真面目な朱鳶が、命令を無視してまで行く場所など決まっている…」

セス「…まさか!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雅「間違いなく青衣の奪還、であろうな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時を同じくして、青衣と朱鳶は、互いに睨み合っていた

 

 

朱鳶「…はぁ!!」

朱鳶はその場を強く蹴り上げ、青衣に向かって走る

 

青衣「敵に真正面からぶつかる…変わらんな」

青衣は三節棍で朱鳶の攻撃を受け流し、朱鳶の脇横にむかって蹴りを放った

 

朱鳶「ッ!!」

間一髪朱鳶は避け、その場から飛び退き、ハンドガンを構える

 

バンッ!!バンッ!!

 

朱鳶は青衣に向かって二発発砲するが、青衣が早かった。

青衣は懐からある物を取り出し、三節棍に装着する

それは……

 

 

 

 

ドライブ!

 

 

それは、アナザードライブウォッチだった

予めセイズは、いくつかのウォッチを青衣に分けていたのだ

 

 

ウィィィィィィィィィィ!!!

 

三節棍の先に三つのタイヤが具現化し、一つはトゲ、一つは手裏剣、一つは炎を纏っていた

朱鳶はそのタイヤに見覚えがあった

朱鳶(あれは…あの時、赤い機械生命体の体についてた…)

 

 

青衣は三節棍を回し、まるで『皿回し』の要領で三つのタイヤを回転させる

青衣「ふんっ!!」

 

青衣は三節棍を振り回し、三つのタイヤを朱鳶に向かって放った

 

 

朱鳶「ッ!」

朱鳶は炎のタイヤを避け、分身した手裏剣のタイヤの4台をハンドガンで破壊した

 

青衣「…ほう?」

続けて、炎のタイヤとトゲのタイヤに向かって発砲する

 

バンッ!!バンッ!!

だが、放った弾丸は、タイヤを貫通する前に炎によって溶かされ、届くことはなかった

トゲのタイヤも、硬すぎて貫けなかった

 

朱鳶「くっ…!!」

朱鳶はならばと、あまりこの手を使いたくなかったと思いながらも、やむをえずある各パーツを取り出し、高速で組み立てていく

 

青衣「む、サプレッサーK22…」

 

朱鳶は向かってくるタイヤに向かってサプレッサーK22を向け、引き金を引いた

 

 

朱鳶「はぁぁぁ!!!」

 

その瞬間、エーテルビームが炎のタイヤを破壊し、誘導弾がトゲのタイヤと手裏剣のタイヤを破壊した

 

そしていくつかの弾薬は青衣に向かっていた

 

青衣「……」

青衣はライドウォッチを取り出し、押した

そして次の瞬間、青衣に弾薬が命中した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朱鳶「…すみません、先輩」

朱鳶は謝りながらも、青衣の残骸を探した

治安局に連れて帰れば、青衣の洗脳も解けると思ったからだ

 

しかし……

 

朱鳶「…えっ?」

なんと、着弾地点に青衣はどこにもいなかった

 

朱鳶「い、一体どこに───」

朱鳶が言葉を言い終わる直前、朱鳶の目には……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

足を腰目掛けて振りかぶる青衣の姿が

 

朱鳶「なっ…!?」

突然の出来事に朱鳶は対応出来るはずがなく、そのまま蹴りを受け、ぶっ飛ばされた

 

朱鳶「がはっ…!?」

ぶっ飛ばされた朱鳶は壁に激突した衝撃で、壁と背中の骨が砕け、その砕けた骨が朱鳶の背中の肉を破り、辺り一面血だらけになった

 

朱鳶はあまりの痛みに気絶した

 

 

 

 

青衣「……」

青衣は三節棍を背中にしまい、セイズに駆け寄る

 

青衣「只今終わりました、セイズ殿」

セイズ「お疲れさん」

 

セイズは青衣の頭を軽く撫でると、朱鳶の方を見る

 

セイズ「殺したのか?」

青衣「いいえ、気絶に済ませております。どうされるか?セイズ殿が言うなら今この場で朱鳶を殺すが…」

 

 

セイズ「良いやいいさ、ライドウォッチを回収するという目的は達成したし、なによりあの状態じゃあ、全治10ヶ月って所か?いずれにせよ、もう戦えねえよ。帰るぞ青衣」

青衣「御意」

 

セイズはオーロラカーテンを出現させ、帰ろうとするが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リン『セイズ!!』

セイズは歩みを止め、振り返ると、パエトーン、対ホロウ六課、治安局、シーザー、邪兎屋がいた

 

セイズ「…これはこれは!揃いも揃って久しぶりぎゃねえか!!」

 

リン『あんた、朱鳶さんをどこにやった!?』

セイズ「朱鳶?何のことかね?」

セイズはすっとぼけるが、アキラが言った

 

アキラ『とぼけないでくれ、既にセイズの元に朱鳶さんが向かっていったという情報はあるんだ』

セイズ「…なんだよ、バレてんのかよ。だったら早くそいつ連れて帰りやがれ」

 

セイズが指を指した方には、朱鳶の惨状があった

 

 

 

 

『『「「「「「「「「「「「!!!!!????」」」」」」」」」」」』』

 

朱鳶の惨状を見るなり、雅、悠真、ジェーンはセイズを睨み、それ以外は朱鳶に駆け寄った

 

リン『朱鳶さん!!しっかりして!!』

ビリー「おいやべぇぞ!?骨が背中貫通して剥き出しになっていやがる!!」

Fairy『解析完了。エージェント朱鳶の肉体は大きく破損しており、骨が砕けた事により、背中の肉が千切れ、恐らく肺にも刺さっています。このままでは、出血多量と呼吸困難で死に至ります』

アキラ『そんな…!!』

アンビー「早く病院に運ばないと…でも、この辺りはエーテル結晶が複雑に絡み合ってるから走行車はもちろん救急車なんて通れない」

リン『そんな…!!』

 

プロキシ達が朱鳶に応急処置をしている中、雅はセイズに近づく

 

雅「……貴様が、やったのか?」

セイズ「…なんの話だい?」

 

雅「…貴様がやったのかと、聞いている…」

雅から漏れ出る殺気は、一瞬だけセイズをビビらせた

 

セイズ「おもしれぇ…!いや、違うな。厳密に言うと、俺じゃなく青衣がやったんだがな」

雅が青衣の方を見る

 

雅「青衣…」

セイズ「今ここで俺と戦ってもいいが、そうするとあの朱鳶は間に合わなくなるぜ?」

 

雅「……」

セイズ「この中で一番早いのはお前だ。当然朱鳶が助かる可能性もあるんだぞ?その可能性を殺し、俺と戦うか選べ。お前にはその権利がある」

 

雅は歯を噛み締めると、セイズに背を向けた

 

悠真「課長…!?」

雅「…今は、朱鳶の救出が先だ…!!だが、忘れるなセイズよ……お前は必ず、私が斬る…!!」

 

雅と悠真は朱鳶の方に向かった。残ったジェーンは…….

 

セイズ「お前はどうすんだ?お前は雅と違って俺と戦える。戦うか、朱鳶に行くか」

セイズからの問いに、ジェーンは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジェーン「…やめとくわ」

朱鳶の救出に向かった

 

セイズ「以外だな?てっきり敵討ちでもすると思ったんだが…」

ジェーン「班長ちゃんがやられたのに、アタイが勝てる訳ないでしょ?それに、そっちは二人もいるじゃない?───裏切り者がね?」

 

ジェーンはギロっと青衣を見た

 

ジェーン「今日は撤収するわ、でも次は必ずアンタらに地獄を見せるわ」

セイズ「へぇ?そいつは楽しみだな!!」

 

そうしてセイズと青衣はオーロラカーテンを通って去っていった

 

 

そして朱鳶は、星見雅が全速力でホロウから抜け、病院に搬送された事で、一命を取り留めた

それでも、傷は酷く、手術する事にもなった

 

 

 

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