──────二人の戦いは、まさにに壮絶だった
墨汁とあらゆる兵器が飛び交い、見ている三人も近づけなかった
アキラ「くっ…なんて戦いだ…!!」
アキラ達は近づこうにも、邪魔になる事は分かっており、介入できなかった
福福「だ、大丈夫です!お師匠様ならきっと…!!」
儀玄「お前さん、邪気がヤバいな…何人も殺してないと出ない邪気だ」
セイズ「御名答!」
CHAIN ARRAY ON
エネルギーチェーンアレイモジュールを振り回し、儀玄に振り翳す
儀玄「甘いな」
儀玄が墨汁の盾を生成し、チェーンアレイの衝撃をガードし、チェーンを掴んだ
儀玄「甘いな」
墨汁をチェーンに付け、地面に叩きつける
セイズ「ッ!?」
セイズがまた振り回そうとすると、地面から剥がせなかった
セイズ(あの墨汁は接着剤代わりか…!)
セイズはチェーンアレイエネルギーモジュールを解いた
儀玄「ふんっ!」
すかさず儀玄がセイズの懐に蹴りを入れる
セイズ「ぐぅっ!?」
セイズ(こ、この女…!強え…!地球の本棚で見た''過去との決別が済んでいる訳''だ…このままいったら、倒されるような事がなくとも、負傷する…!それは不味い…!この女から力を奪った後、奴らに襲われでもしたら…!流石の俺でもただではすまねぇ…!)
セイズ「かくなる上は…!!」
セイズが左胸と右肩をタッチすると、アキラ達の前にレリーフが現れ、二体の怪人が出てきた
エカルマギア「滅亡迅雷.netノ意思ノママニ…!」
バイオレンスドーパント「僕の邪魔をする奴は全員皆殺しだ…!!」
儀玄「!?」
福福「な、なんですかぁ!?い、いきなり現れましたよ!?」
セイズ「エカルマギア!!バイオレンスドーパント!!そこにいる奴らを始末しろ!!」
セイズの言葉に、二人は鋭い赤い眼光を光らせ
「「分かりました」」
そう言い、三人に殴りかかる
潘「こ、こっちに来るぞ!気を付けろよお弟子くん!!」
儀玄「ッ!!」
儀玄がすぐさま向かおうとするが、それをセイズが遮り
セイズ「どこに行くんだよ」
セイズのロケットエネルギーモジュールが儀玄の腹に直撃する
儀玄「ぐっ…!?」
儀玄をそのまま壁に叩けつけられる
セイズ「…ほう?」
セイズは地面に着地する
セイズ「生きてるか……」
砂煙が晴れ、儀玄が姿を現す
儀玄「はぁ…はぁ…」
セイズ「なるほどな、俺のロケットエネルギーモジュールを腹に叩きつける寸前、お前は呪符と墨汁を腹に集中させ、致命傷を免れたって訳か」
儀玄の腹に付いた墨汁が滴り落ちる
儀玄「はぁ…はぁ…」
セイズ「だが悲しきかな、お前のその体は司祭との戦いでボロボロな上、俺の一撃をガードしたとはいえ喰らった。もう歩けまい」
ゆっくりと、着実に儀玄に近づくセイズ
セイズ「安心しろ、命までは取らねえ、なぁに。少しの間耐えてりゃすぐ終わる」
セイズが左手にエーテルを集中させる
アキラ「ッ…!!不味い…!!このままだと師匠が…!!」
エカルマギア「余所見シテイル暇カ!?」
エカルマギアが、爪をアキラに振り下ろす
アキラ「しまっ───」
爪が当たりそうになる瞬間、福福が割り込み、爪をガードした
アキラ「姉弟子!?」
福福「行ってあげてください!今お師匠様を救えるのは、お弟子ちゃんだけです!!」
アキラ「ッ…すまない」
アキラが二人に向かって走り出す
福福「…さぁ、貴方の相手は姉弟子ですよ!」
エカルマギア「ホザケ、キサマ如キノ爪デハ私ヲ倒セン」
福福「…あまり、舐めないでくださいね…!!」
バイオレンスドーパント「待てお前!!」
バイオレンスドーパントがアキラに拳を構える、が。潘がそれを遮る
バイオレンスドーパント「邪魔するなぁ!!」
拳を振り下ろすが、潘はそれを易々と受け止める
バイオレンスドーパント「!?」
潘「確かに威力はある…が、受け流しが大事なんだよ、こういうのは」
セイズ「さぁ、その力、貰うぜ!!」
セイズが儀玄の胸に左手を突き刺す
儀玄「がっ…!?」
セイズの左手から儀玄の呪符が溢れる
セイズ「素晴らしい力だなぁ…!!」
セイズが左手をもっと深くうめこもうとする…が
アキラ「師匠!!!」
アキラが叫んだ瞬間、セイズの左手に異変が起こる
セイズ「ッ…!?」
セイズの左手にエーテルの流れが変わったのと同時に、激痛が走る
セイズ「がぁっ!?な、なんだこの痛みはぁ!?」
セイズは慌てて左手を儀玄から抜く。が、エーテルの乱れは治らなかった
セイズ「畜生…!!なんで急にエーテルが乱れて…!!」
セイズが辺りを見回すと、儀玄を抱えるアキラの姿が
その目には、何やら紋章のような物が浮き出ていた
セイズ「…あぁ、そういう事かよ…!早すぎんだろ…秘めた力…!!」
セイズ(まさかこんな早い段階であの力が出るとは…地球の本棚では、あの力はまだまだ目覚めたばかりのはずだ…!!)
セイズ「…だが、目的は達成された…」
セイズの左手には、二つのライドウォッチが握られていた
AGITΩ AGITΩ
セイズ「‥クソっ…完全に力を奪えなかった…!半分しか…だが、これで奴も弱体化したはずだ…!今のうちに俺の邪魔をしたクソ野郎共を…!!」
またしても、セイズの左手に激痛が走る
セイズ「がぁぁッ!!いってぇ…!くっそ…仕方ねえ…奴らを始末するのは後だ…!!」
セイズがオーロラカーテンを生成する
セイズ「お前ら、撤退だ!!目的は達成された!!」
セイズがオーロラカーテンに入ると、それに連られるように二体の怪人もオーロラカーテンに入った
福福「…終わった…んですか…?」
福福もボロボロだったが、それ以上に師匠の事が頭をよぎる
福福「そうだ…お師匠様!!」
潘「大丈夫か!?」
アキラ「みんな、師匠を頼む!」
潘「分かった!任せとけ!」
潘は儀玄を担ぎ、急いでその場を離れる
そしてアキラと福福も離れ、この場所は静かになった
セイズ「いってぇなぁ…あの野郎…」
一方その頃、セイズは青衣に治療してもらっていた
青衣「ふむ、随分とやられたな」
セイズ「まさかあいつがこんな早い段階で使ってくるとはな…この落とし前はぜってぇつける」
青衣「…作用、であるか」
サラ「…あら、随分とボロボロじゃない」
サラがやってきた
セイズ「うるせえなババァ、何のようだよ?」
サラ「…貴方の態度に不満はあるけど、今回は不問にするわ。よくやったわ、雲嶽山十三代目宗主を弱体化してくれて」
セイズ「あぁ、だが惜しかったな…次はぜってえ奪ってやる」
サラ「…分かっていると思うけど……」
セイズ「あぁもちろんだ。イゾルデの件だろ?ちゃぁんと分かってますよ」
サラ「…分かっているなら良いわ」
セイズ「話は終わりか?じゃあ帰るぜ。イゾルデとの共闘の準備をしてくる」
イゾルデはオーロラカーテンに潜り、消えていった
サラ「…」
その場には、サラだけが残されていた