セイズ「良し…準備は整った」
前回、儀玄から力を奪うが、思わぬハプニングがあり、半分の力しか奪えなかったセイズ
そしてサラとの約束により、向かうはイゾルデの元
セイズ「うっし、もう痛みも引いた。絶好調だ」
セイズは腕を伸び縮みさせながら、椅子から立ち上がる
セイズ「だが、奴らはこの俺に恥をかかせやがった。とびっきりの絶望を与えなきゃ気が済まねぇ」
セイズが指パッチンをすると、どこからともなく青衣が現れた
青衣「お呼びであるか?」
セイズ「奴らの動向はどうなってる?」
青衣「あやつらはオボルス小隊と共にイゾルデの元へと向かっておる」
セイズ「そうか…なら、こいつの出番かな?」
セイズはディケイドウォッチを手に青衣と共にその場を離れる
セイズ「悪いがイゾルデ…俺にとっちゃお前はただの駒だ…奴らに絶望を与える為の道具だ」
少し広けた広場のような場所…そこに軍服を身に纏ったイゾルデが佇んでいた
イゾルデ「…来たか」
セイズ「…その表情、吹っ切れたみたいだな?」
イゾルデ「…何の話だ」
セイズ「べっつにぃ?」
イゾルデ「…牲祭はまもなく始まる。亡き魂達の為に」
イゾルデの周りにミアズマが集まり始める
セイズ「…この辺りはミアズマが集中している…俺もミアズマ収集とするか!」
セイズもイゾルデ同様ミアズマをブランクウォッチに集め始める
そしてしばらくし、足跡が聞こえてくる
イゾルデ「…来たか」
セイズ「あぁ、そのようだ。団体様6名ご案なーい」
セイズ(まだウォッチは完全じゃねえが…ここはミアズマが大量にある。既にパイプは作った。放っておいたら完成してるだろ)
そして6人のエージェントがセイズ達の目の前に立つ
アキラ「…やはり君もいるか、セイズ」
セイズ「よぇ、始まりの主以来だなぁ?パエトーン」
儀玄「……」
オルペウス「イゾルデ大佐!貴女は…重大な罪を犯したのであります!」
オルペウス「自分達に従って、共にホロウを出て…審判を受けてください!」
オルペウスが一歩踏み入れる
イゾルデ「……ひたむきで愚か…そこがまた彼女のようだ」
イアスからリンの言葉が響く
リン『ロレンツ少将とルクローさんはもう死んじゃったんだから、大佐の復讐は終わったはずでしょ!?なのに、どうしてまだやめないの?』
リンの言葉に、イゾルデは答える
イゾルデ「終わった?死んだ兵士達は二度と帰って来ない。この街は彼らに大きな借りがあるまま…何を持って償えると言うんだ?」
イゾルデの気迫が高まる
イゾルデ「正直、【始まりの主】がどのような世界を見せてくれるのか、私には分からない…だが、せめて…この失望に満ちた世界とは比べるべくもないもののはずだ」
イゾルデの眼光が迸る
イゾルデ「しかし、君の言う通り復讐は終わった。この世における私の未練も…ここからは…『終域』への門を叩く時だ」
リン『…街を守る兵士と、悪の司教…どっちが本当の貴女なの?貴女はイゾルデさん…?それとも、メヴォラク…?』
イゾルデ「どちらもただの名前に過ぎないよ。君が『パエトーン』という名前を必要としているのと同じだ。カローレ・アロナが罪人の名前として人々の記憶に刻まれても尚、彼女の正義を信じる君達がいるように……私もまた、忘れ去られた名前達の為に、悪と呼ばれる事を選んだんだ。それでも、私には正義がないと言うのかな?」
鬼火「あいつらの仇を取ってやりたい気持ちは分かる。だが…何故よりによって、そんな邪道を選んだ?」
イゾルデ「なら何をもって復讐を遂げろと?情か?正義か?まさか愛等と言わないだろう?」
セイズ「もしそうだとしたら笑いもんだな」
イゾルデ「頼れるのは、罪に塗れたこの手だけだ!」
鬼火「戻ってこいイゾルデ!彼らはもう戻ってこないんだ…この上でお前まで…失ったら、私は…」
イゾルデ「私だって、もう来るところまで来てしまったさ、『鬼火』。ありきたりな言葉や、胸を打つようなセリフはもう役に立たない」
イゾルデが剣を掲げる
イゾルデ「本物の兵士らしく、銃と剣で決着をつけよう」
イゾルデの後ろから兵士達が出てきた
セイズ「ひゅー、随分と大勢なこった」
イゾルデ「復讐に帰路などない」
イゾルデが剣を高く上げた
イゾルデ「作戦開始!!」
イゾルデの合図と共に、兵士達は空に向かって銃を発射した
空へと旅立った弾丸は、ミアズマで空を覆い隠した
オルペウス「いけない!」
鬼火「隊形を維持!プロキシを守れ!」
空を覆い隠したミアズマは触手のようにイゾルデの剣へと伸びていった
イゾルデ「最早道は分かたれた…今更戻れるものか!!」
ミアズマが凝縮した剣をイゾルデは自分の胸へと突き刺した
オルペウス「!」
鬼火「!」
イゾルデから流れる血は蒸発し、ミアズマはイゾルデの体に周る
やがてイゾルデの周りからミアズマの炎が燃え盛る
リン『凄いエーテルの波動…!』
セイズ「うおっと…!ったく、俺の事も考えてやってくんねえかな?」
やがて炎は収まり、ミアズマはパエトーン一行が立ってる場所すら変えた
セイズ「なんかエグゼイドのステージセレクトみてぇだな」
やがて、満月に一つの影が堕ちる
イゾルデ『君は…滾る炎には程遠い』
セイズ(えっ今紅蓮滾るバゼルギウスって言った?)
難聴形セイズは、シリアスな場面だったので、言わなかった
イゾルデ『その名が泣いているぞ!鬼火!!』
セイズ(…さぁて、奴らにどんな絶望を与えてやろうかと思ったが…)
セイズは、さっきの会話で一人の…心の弱点を見つけた
セイズ(どんなに正常でいたとしても、その内面…メンタルはボロボロだ…そしてその心から破壊したらどうなる…?)
セイズは仮面の後ろで気味悪い笑顔をした
セイズ(うっし決定。待ってろよパエトーン。絶望は間も無くお前に届く…!)
そう言いながら、セイズはオルペウスを見つめるのであった
サウスパークって面白いな