天才が沢山いる世界で   作:十津川烏

1 / 3
天才科学者沢山いる世界で

正史においては『天災』と称される篠ノ之束。正史においては世界最高の頭脳を持ち歴史に悪名を轟かせた彼女のこの世界におけるその評価は

 

「インフィニット・ストラトスねぇ…ワイリーのスターマンの劣化品じゃん」

「特許で取った技術の応用という面ではまぁ悪く無いが…まぁ若い技術者の発明だ、今後に期待しよう。後20年位」

「ワイリーが無人で活動できる宇宙開発ロボを作っているのに今更有人って言うのはさぁ…」

 

ボロクソだった。

それもそのはずでこの世界にはアルバート・W・ワイリーを始めとした天才が跳梁跋扈している世界であるからだ。

世界中から高度な頭脳を持つものが集まるER3や歴史を変える天才が集まる天才クラブ、そのメンツから見たら篠ノ之束は井の中の蛙どころか水槽のメダカだった。言ってみれば真の天才からは程遠い存在だった。閉じた世界で悦に浸って自らを天才と称した束は人生で初めて完膚なきまでに打ちのめされた。っていうか涙目だった。

 

 

「束さんは完璧なのに…!ISは世紀の開発なのに…!」

「発想は悪く無いが若者の考案したアイディアにしては独自性が少ないな。正直この程度なら20年前のワシでも作れる。端的に言えば積み重ねが少ないな、ER3に行って学んだらどうな?フロイライン・ラヴの小娘ならならいい感じにその矮小な思考を矯正しお前を優秀な科学者にできるだろうからな」

「ハミルトン博士やエリカ博士でもいいんじゃないか?」「ヘルタのババアやシーノウに任せるのはどうだ?上には上がいるってことがわかるだろ」「というか女しか使えないとかゴミじゃん」「ですよねー」

 

「ま、その歳で自分がいかに小さい存在か分かったことは幸運だろ。精進しろよ~」

「た、束さんは世界最高の…」

「いやその程度の技術力で世界最高の天才は無理でしょ。天才ではあるけどまぁ末席だわ」

「正直、ハッカーが本業だった頃の玖渚友でももっと高性能なの作れただろ。池に石を投げ込み波紋を作る程度の事も出来てないぞ」「性能がパイロット依存だとかそもそも適正があって女性しか使えないどころか適性の高い女性しか使えないってのもマイナス」「量産できない汎用性の低さとかもな…」「そもそもこの業界の技術者の上澄みはもう自前の宇宙基地持ってるし、ヘルタとかエッグマンとかワイリーとかガーレンとか」「ホントお前何も知らないんだな…」

 

ボロクソだった(n回目)。彼女が世界の広さを知って自らが天才の下っ端であることを知るのはそう遠くないであろう。

しかし彼女は諦めない!自らにとって都合のいい世界を作る為、日夜努力をする!

尚、日本には光熱斗という小学生がおり彼がネット工学の天才科学者として頭角を現すのまであと6年ほど。

世界は彼女に厳しいのである。まぁ頭が良いだけで傲慢かつプライドだけは青天井の天才とは程遠い彼女の先は暗い。世界にとっては幸福なことに彼女の技術は矮小なのであった。




ちなみに亡国機業は通りすがりの無名の天才に滅ぼされています。
織村姉弟はどっかに保護され普通に生きています
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。