しかもZEXALが終わってました。
というかそれだけの時間をかけてしまってすみません。
ではごゆっくり紅茶でも飲みながらどうぞ。
アリスの家に向かっていた俺と妖夢だったが、何故か一向に進まない。その原因は橙という猫の少女の幻術のせいであった。デュエルに勝てば先に進ませてくれるということで、俺は橙とデュエルし、見事勝利した。そして橙は幻術を解いてくれたが、その意図は分からないままであった。
……しかし、俺らにはもう一つ大きな問題が起きていた。
「……マジで持たないヤバい」
「もう少し我慢してくださいあと少しですから!」
ライフを一気に払ったせいか、強烈な酔いのような感覚に襲われていた。
つまり、吐きそう。
細い少女に背負われて運ばれる情けない男がここにいた。というか妖夢、力あるな。
そこから古めかしい洋館が見える。ゆっくり見てるわけにもいかず、妖夢は俺をおろし、ドアノッカーを連打する。しばらくしてドアが開かれる。
「妖夢?そんなに急いでどうしたの?」
「すみませんアリスさん!ちょっとこの人にトイレ貸してあげてもらえませんか!」
アリスさん、と呼ばれた金髪の少女は俺の顔色を察して
「そこの突き当たりよ」
と教えてくれた。
俺は妖夢を置いて急いでトイレへと向かう。その辺で吐くわけにはいかなかったのはどうも周辺のキノコに栄養となるものを与えてしまうと大変なことになるのと、処理したくないという二つの理由からである。全く迷惑な森だ。
しかしきっと吐けばずいぶん楽に……うっ、話していたらヤバくなってきた。
~~
遊太さんは間に合った……と信じたい。
「けれどいきなりどうしたの?こんな森に何かご用事?」
アリスさんは私の前に紅茶のカップを置き、ソファに座る。
「いえ、用事があるのは私ではなくて、先ほどの彼の方です。私は付き添いで」
私は紅茶をすする。ふむ、やはりアリスさんの紅茶は美味しい。
さりげなく甘めのミルクティーが好きなことを察してくれるところがアリスさんらしい。
「あ、その彼だけど……」
アリスさんが何かを思い出したような顔をする。
「血の代償でライフを一気に払ってああなったんですよね……」
外来人にしては丈夫のような気もしますが。本当に普通の人間なんでしょうか。
「ああ、それで。引き金となったのはそれね」
アリスさんが妙なことを言う。「引き金」?
私がよく分からなさそうな顔をしていたのか、アリスさんが答えてくれる。
「元々あの森は魔法のキノコの胞子がばら撒かれていて普通の人には危険よ。彼はライフを大量に消費したことで、肉体的に弱ってしまった。そこにあの森のキノコの胞子を吸ったから、胞子にやられちゃったみたいね」
「あ……」
全く考えてもみなかった。私は別に胞子の被害を受けないので気にしてもいなかった。
彼がああなったのは私のせいでもある。至らなかった自分に腹が立つ。
私はやっぱり、未熟者なのか。
「簡単な治療くらいはしてあげるわ。わざわざ私のところを訪ねてくれたんだし、そこまで激しくやられてるわけでもなさそうだし」
「……ありがとうございます」
私は頭を下げる。
「けど……お代はいただくわ」
「えっ?」
下げた頭を急に上げる。アリスさんってお代を取るような人でしたっけ?
「もちろん、コレよ」
そこにあったのは、遊戯王のデッキだった。
「なるほど……もちろんお受けします」
「「デュエル!」」
アリス LP4000 VS 妖夢 LP4000
「それじゃ、お願いするわ。私のターン、ドロー!私は、モンスターをセット、カードを2枚セットしてターンエンドよ」
アリス LP4000 手札3 モンスター1 魔法罠2
私の記憶が正しければアリスさんはガジェットなどのデッキを使用していたような気がする。なのでモンスターセットというのは事故、もしくは新しいデッキか。
「では、私のターンですね。ドロー。手札から、ライトロード・アサシン・ライデンを召喚!ライデンは一ターンに一度、デッキから2枚を墓地に送り、その中にライトロードがあれば攻撃力を200上げることが出来る!デッキから落ちたのは……終末の騎士と大嵐ですか」
「それじゃ攻撃力は1700のままね」
「はい。ではバトルフェイズに入ります!ライデンでセットモンスターを攻撃!」
「残念、セットモンスターはゴーストリック・キョンシー!守備力は1800よ」
黒い肌の男の攻撃は、中国の妖怪に弾かれてしまう。
「くっ……」
妖夢 LP4000→3900
「さらにリバース効果!デッキから私はゴーストリック・ランタンを手札に加えるわ」
ゴーストリックは裏側守備表示にしたり、直接攻撃を止めたりするカードが多い。
つまり、非常に相性が悪い。
「エンドフェイズにライデンの効果発動!デッキから2枚墓地に送る!落ちたのは……2枚目のライデン、増援……」
妖夢 手札5 LP3900 モンスター ライトロード・アサシン・ライデン(A1700) 魔法罠0
「ちょっとついてないようね……でも容赦はしないわ。ドロー。手札から、ゴーストリックの魔女を召喚!そして効果を発動!ライデンには裏側守備になってもらうわ」
「ライデンの守備力は1000……」
「そうよ、バトルフェイズ!魔女でセットモンスターを攻撃!」
魔女に箒を叩きつけて、暗殺者はのびてしまう。そんなんでいいのか。
「メインフェイズ2、ゴーストリック・ハウスを発動!これにより裏側守備表示のモンスターを攻撃できなくなり、ゴーストリック以外のモンスターの戦闘によるダメージを半分にするわ。そしてゴーストリックの効果で魔女とキョンシーを裏側守備表示に変更!私はターンエンドよ」
アリス 手札3 LP4000 モンスター2 魔法罠2 ゴーストリック・ハウス
「私のターン、ドロー!」
私は引いたカードを見る。そしてすぐに発動する。
「私が引いたカードはサイクロンです!ゴーストリック・ハウスを破壊します!」
「そうはさせないわ。罠カード、ゴーストリック・アウト!私は手札のゴーストリック・ランタンを見せ、効果発動!このターン、ゴーストリックと名のついたカードと裏側守備モンスターは効果の対象にならず、破壊もされない!もちろん、フィールド魔法もそのうちよ!」
巻き起こった風は勢いを失い、結局何も飛ぶことはなかった。
「く……では終末の騎士を召喚!効果でデッキから不死武士を墓地へ。そしてバトルフェイズ!アリスさんに直接攻撃!」
「手札のランタンの効果発動!直接攻撃を無効にして、裏側守備で特殊召喚!」
「……カードをセットしてターンエンドです」
妖夢 手札4 LP3900 モンスター 終末の騎士(A1400) 魔法罠1
「私のターン、ドロー。ランタン、魔女、キョンシーの順で反転召喚!キョンシーの効果でマミーを手札に。そしてマミーを召喚!効果でさらにスケルトンを召喚!レベル3のマミーとキョンシーでオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!現れろ、ゴーストリック・アルカード!そして効果発動!あなたのセットカードを破壊するわ!」
「破壊されたのは白銀のスナイパーです!」
「うぅん……まあいいわ、バトルフェイズ!マミーで終末の騎士を攻撃!さらに他のモンスターでダイレクトアタック!」
「直接攻撃は通しません!手札からガガガガードナーを守備表示で特殊召喚!」
それぞれの攻撃は対して痛くはないのだが、流石にこれだけ受けると痛い。
というかライフがなくなってしまう。
妖夢 LP3900→3800
「ガードナーを倒せるモンスターはいないわね……メインフェイズ2、アルカード以外のモンスターを全て裏側に変更し、ターンを終了するわ」
「エンドフェイズに白銀のスナイパーを特殊召喚し、カードを1枚破壊します!私が破壊するのはセットカードです!」
「破壊されるのはゴーストリック・ロールシフトね」
アリス LP4000 手札2 モンスター4 ゴーストリック・アルカード(A1800)
「私の、ターン!……ガードナーとスナイパーでオーバレイ!現れろ!No.39 希望皇ホープ!」
「来たわねホープ、でもホープで一体どうするつもり?」
「……さらに、手札から魔法発動!RUM-ヌメロン・フォース!私はヌメロン・フォースの効果でホープをランクアップします!」
手札から発動した見覚えのない魔法カードが、不思議な輝きを見せる。その輝きに包まれた戦士が輝く。そして光の中から、紅の腕が飛び出す。
「現れろ!CNo.39 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー!」
勝利の名を関した戦士がフィールドに現れる。
「そしてバトルフェイズ!ホープレイ・ヴィクトリーで、アルカードを攻撃!ホープ剣・ダブルヴィクトリー・スラッシュ!」
4本の剣を構え、戦士が吸血鬼に向かってその剣を振り下ろす。
「その攻撃は止めるわ。手札からランタンの効果発動!」
しかしその剣はカボチャのお化けに止められる。
「残念だったわね、せっかくの攻撃を止められて……?」
アリスさんの余裕の表情が、私を見て疑惑の目に変わる。
私は、笑っていた。
「……私はそれを待っていました!速攻魔法発動!ダブル・アップ・チャンス!攻撃を止められたモンスターはもう一度攻撃できます!そしてダメージステップに攻撃力は倍になります!そして再びホープレイ・ヴィクトリーで攻撃!」
「でも、それで倒せるのはアルカードだけ!私のライフは残る!そして私のターンに一斉攻撃して終わりよ!」
「いいえ、このターンで終わりです!ホープレイ・ヴィクトリーの効果!戦闘を行う相手モンスターの効果を無効にし、その分の攻撃力を得ます!ヴィクトリー・チャージ!」
CNo.39 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー A2800→4600
「くっ……でもゴーストリック・ハウスの効果でゴーストリック以外のモンスターによる戦闘ダメージは半分に……えっ!?」
アリスさんはどうやら気が付いたようだ。
「ヌメロン・フォースは、モンスターを特殊召喚したあと、特殊召喚されたモンスター以外のフィールドのカードの効果を無効にします」
「つまり……戦闘ダメージはそのまま……」
「これで止めです!ホープ剣・ダブルヴィクトリースラッシュ!」
CNo.39 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー A4600→9200
「い、いやああああ!」
アリス LP4000→0
振り下ろされた剣の衝撃で、アリスさんは吹き飛ばされる。
「ありがとうございました。楽しいデュエルでした」
「攻撃力9000だなんて、そんな攻撃力出るのね……」
アリスさんがスカートを払いながら立ち上がる。
「確かに機械族でもないのに9000を超えるのはなかなかないな」
「遊太さん、平気なんですか?」
横から声をかけられて振り向くと、赤い帽子の男が立っていた。
「ああ、デュエルを見ていたら落ち着いた」
そんなことで治るわけないでしょう、と言おうと口を開きかけると
「……本当に影響を受けてないみたいね……貴方人間なの?」
アリスさんが化物でも見るような目で彼を見ていた。
「人間であるのは確かだ」
やっぱりこの人は変な人だ。確信した。
それにしても……。
私はデッキのカードを1つ取り出す。
それは「RUM-ヌメロン・フォース」。
私のデッキに入っていたのは、「RUM-リミテッド・バリアンズ・フォース」だったと思うのだが……。
「さて、調子もよくなったし本題に入ろうぜ」
「ああ、そうでしたね」
遊太さんが話を始めるようだったので、カードをしまい、私はその疑惑について考えるのをやめたのだった。
アリスのデッキは、【ゴーストリック】になりました。
理由はゴーストリックの人形が凄くそれっぽかったからです。でも出ませんでした。
あとは何となく余裕を持った感じと、多彩さを持ち合わせた非常にアリスっぽいデッキかなと。
ゴーストリック持ってますが、フィールド魔法が足りずデュラハンが無いのでもはや成り立ってません。
アリスは人気も高いですし、二次でのキャラの広がりが半端ないので、ちゃんとアリスになってるか凄く心配ですが……。
とにかく紅茶とか似合うなっていうのだけは。
妖夢は相変わらずワンキル脳なのであまり言うことはないですね。
本当は最初の攻撃でも効果を使いたかったんですが、どうやらタイミングを逃すようでしたので9000台で妥協しました(おかしい)
さて、ルールでは先行ドロー廃止、ペンデュラム召喚の追加、過去カードのエラッタ等多くの出来事が起きましたね。
それによってかの伝説のダーク・ダイブ・ボンバーが帰ってきますね。
私個人ではメインフェイズ2で使えてもまあ許されるんじゃないかなぁと思ったんですがどうでしょうか。
DDB効果はターン1、メイン1のみまで弱体化するならもう禁止に封印したままでいいよという気もします。
そしてペンデュラム召喚はしばらく様子見ですね。またインフェルニティが新しいコンボを完成させそうな気がします。
次回かその次くらいにペンデュラム召喚が入ってくるかもしれませんが未定です。
次回はなるべく早くなるよう頑張ります。