ソリティアを見ると金属バットとか鉈とかぶん回して、首を掻き毟って死んでしまう病の方、速攻お逃げください。私の友人は【ゼンマイ】です。全部ハンデスされると心が折れます。
では、どうぞご覧くださいな。
今の季節は春、出会いの季節である。そんな春には、窓を開けて、そこから差す暖かい日に当たり、草木や花の香りを楽しみながら読書をするに限る。
夏ならば日の当たらない涼しい日陰で本のページを一枚一枚めくり、秋ならば窓の外に見える落ち葉を眺めつつ、重厚な本を長々と読みふける。冬ならば、寒さを逃れて暖炉に薪をくべて、揺り椅子に座りながら本を読むのが至高である。
つまりは、毎日図書館にこもって読書をするのが、私、パチュリー・ノーレッジの日課なのだ。
しかし最近、他にも興味のあることが出来た。それは……
「パチェ!遊戯王しましょ!」
レミィが持ってきた、「遊戯王」というカードゲームである。
少しだけ子供っぽいところもあるレミィのことだから、暇つぶしの一環としてやってみたのだが、これがなかなか戦略的で、私はすぐにはまってしまった。気が付いたら遊戯王は幻想郷中でもっともポピュラーなカードゲームとなっていた。カードの種類も多く、いくつものデッキが作ることが出来て、その数だけ戦略も増えるため、あまり日に当たりたくない私もわざわざ外に出て、カードを買いに行ったり、そこであった決闘者とデュエルをしたりしているくらいだ。
ただ、大変面白いのはいいのだが、少し問題がある。
「……今日は運動したくないわ。」
攻撃が実際のものとなるところだ。そこまで体が丈夫ではない私は、連日のデュエルは体に堪える。
なので、疲れている時は断るのだが、この吸血鬼のお嬢様は私と違い疲れ知らずである。
「何言ってるのよ、毎日運動しないと体力が落ちるわよ。」
「元々無いからもう落ちないわよ。無理して運動する方が体に良くないと思うわ。」
「デュエルも日々続けないとなまって弱くなっちゃうわ。いいからやりましょう!」
いつもに増してやる気に満ち溢れている。私としては面倒くさい限りである。
「貴方充分強いじゃない。まだ強くなるつもりなの?」
「貴方との勝率は5割くらいだし、それに……。」
レミィの表情が曇る。
「もしかして、ここしばらく家を空けてた時に?」
彼女がこくりと頷く。
「湖の近くに住んでる大妖精って言う子に切り札を出しても負けたのよ。あれは悔しかったわ。」
「……どうもそれだけじゃなさそうだけど?」
私が訪ねると、彼女はびくりと肩を震わせた。
「……貴方、相手のライフが10万超えたらどうする?」
「いったい何をされたのよ……。」
なんだかよくわからないけれどもとんでもない相手と戦ってきたらしい。
要するにレミィは何者かに圧倒されて、自分の弱さを悟ったらしい。
私は仕方ないとばかりにため息をついた。
「しょうがないわね……一度だけよ?」
「ええ、後は咲夜と美鈴とでもやるわ。」
「「デュエル!」」
レミリア LP4000 パチュリー LP4000
「先行は私ね。ドロー。」
「ふふ……私のデッキはいつものと一味も二味も違うわよ?」
「……そう。手札からマジカル・コンダクターを召喚。」
緑色のローブを着こんだ女性が、魔法の都市に降り立つ。
「そして、私は手札から魔法都市エンディミオンを発動するわ。魔法を発動したから、マジカル・コンダクターに魔力カウンターが二つ乗るわ。」
私の図書館が、魔法で回る都市に変わる。
マジカル・コンダクター 魔力カウンター 0→2
「さらに手札から、トゥーンのもくじを発動!トゥーンのもくじを手札に加える。そして魔法を発動したからエンディミオンに一つ、マジカル・コンダクターに二つカウンターが乗るわ。」
魔法都市エンディミオン 魔力カウンター 0→1
マジカル・コンダクター 魔力カウンター 2→4
「マジカル・コンダクターの効果!カウンターを4つ取り除いて、手札から王立魔法図書館を特殊召喚!」
ローブを纏った女性が手をかざすと、そこに荘厳な雰囲気を醸し出す図書館が現れる。
マジカル・コンダクター 4→0
「さらに、手札からトゥーンのもくじを発動!トゥーンのもくじを手札に加えるわ。そしてそれぞれにカウンターが乗るわ。そしてさらにトゥーンのもくじを発動!手札にブルーアイズ・トゥーン・ドラゴンを加えるわ。」
魔法都市エンディミオン 1→2→3
マジカル・コンダクター 0→2→4
王立魔法図書館 0→1→2
「そしてトレード・インを発動!手札からブルーアイズ・トゥーン・ドラゴンを捨てて、二枚ドロー!そしてカウンターが乗るわ。そして王立魔法図書館の効果で、カウンターを外して、カードをドロー。」
「……私のターンまだ?」
「ちょっとは我慢しなさい。」
魔法都市エンディミオン 3→4
マジカル・コンダクター 4→6
王立魔法図書館 2→3→0
「よし、手札から、緊急テレポートを発動するわ。デッキからクレボンスを特殊召喚!」
フィールドに河童とかが作っているような電子機器の道化師のようなモンスターが現れる。
「へ?サイキック族?」
魔法都市エンディミオン 4→5
マジカル・コンダクター 6→8
王立魔法図書館 0→1
「レベル4、王立魔法図書館に、レベル2、クレボンスをチューニング!その魂を我が手に、その鎌を振るい我が力となって、嵐を起こせ!シンクロ召喚!来なさい!マジックテンペスター!」
魔法都市に降り立ったのは紺色のローブを身にまとい、透き通った色の刃を持った鎌を構えた魔術師だった。
「へぇ……先行でシンクロなんて凄いじゃない。」
「マジックテンペスターの効果!シンクロ召喚時、魔力カウンターをこのカードに乗せる!そして手札を任意の数捨てて、その数だけ魔力カウンターを乗せられる!私は手札を3枚捨てて、マジックテンペスターにカウンターを乗せる!」
マジックテンペスター 0→1→4
「その魔力カウンターをそんなにたくさん乗せてどうするっていうのよ?」
「……そう、それじゃ見せてあげる。マジックテンペスターの効果!フィールドの魔力カウンターをすべて取り除いて、その数×500のダメージを相手に与える!」
「へぇ……バーンね、バーン……ん?」
レミィの余裕の表情が急に崩れる。
「現在フィールドにある魔力カウンターは17個!掛け算は出来るわよね?」
「17×500……はっせん……ごひゃく?」
「良く出来ました。8500ダメージを食らいなさい!」
「え、あ、きゃああああっ!!」
レミリア LP4000→0(-4500)
「……。」
あまりにも強烈な魔力の塊を受けて壁まで吹き飛ばされたレミィがゆっくりと起き上がる。
起き上がってもしゃべらないのでいくら手札が良かったとは言っても少しやりすぎたかと思ってレミィに近寄る。すると
「う……えぐっ……。」
「泣いたっ!?」
レミィは号泣していた。
「私のターンが、ぐすっ、来なかった……。」
「た、たまたま手札が良かっただけよ。だからほら、元気出して!」
「う、うわぁぁぁぁん!!」
「あっ、レミィ!」
レミィはいきなり立ち上がって走って去って行った。
いくらなんでもいじめ過ぎただろうか。これが後攻だったらまだ何か思うことがあるだろうが、先行でターンが回ってこないのに倒すのはよろしくなかっただろう。
「……このデッキは封印しようかしら……。」
私はいそいそとカードをしまって、ケースに入れる。先行でとどめを刺して、プライドの高い人を泣かせてしまったりしないように、新しいデッキを組むことを心に誓って、私は自分の椅子に向かって、読書に戻ることにしたのだった。
と、いうわけで。
【マジックテンペスター1キル】でした。
パチェさん出そう!→やっぱ図書館かな!→そんじゃレミリアさんと戦うか→どんなデュエルさせるかな→レミリアさんいじめよう→本編とあまり関係ないですしどうせだし徹底的に→図書館エクゾ長いから書くのめんどい→マジックテンペスター「私をお呼びかしら」
となってテンペスター姉さんにお願いしました。
前に無理やりヴァイロン装備をケースト装備した奴に連続装備してカウンター乗せまくったことがある。ぶっちゃけ事故りまくりんぐでした。
まるでDDBのようにぶっ壊れのテンペスターさんの恐ろしさをみなさんに伝えるための今回でした。
先行ワンキルまで行かなくても高確率でぶっ飛びます。サモプリさんと緊急テレポートが緩い今なら結構吹っ飛ぶと思います。
あと、どうでもいい話ですが、カードの賢者の宝石は紅くないです。
なんかかっこいい感じの題名になって一人にまにましてたのは私です。
次回はまじめに話を進めます。趣味でレミリアをいじめたりしません。好きなのは妖夢ですがいつ出るんですかねー。
それではまあ楽しみにしててください。