【東方×遊戯王】   作:和泉朝人

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大変遅くなりました。なんか長くなってます。お互い自分のターンが長いよ。そしてついに主人公に試練が……?
ミスってたら嫌ですがまあ大丈夫と信じて!

では、どうぞ!

2/9 魔理沙の手札枚数を修正しました。数値だけなので内容には変更はありません。


進化する翼はためかせ

聞いた話だと博麗神社は、魑魅魍魎の類がうろうろしていて危ない所だが、とても桜の綺麗な所だと言う。

顔を上げると、一面にピンク色の花が咲いている。風が吹くと、花びらが舞い散る。手を伸ばして開くと、その手のひらに桜の花びらが一つそこに収まる。全く聞いたとおりの桜の美しさである。

桜なんてこんなに綺麗なものだったかと思いながら、階段の次の段に足をかけて、さらに奥へ進もうとした時。

「ちょっ、どっけー!そこの!」

唐突に横から大きい叫び声が聞こえてくる。びっくりしてそっちを見ると、いかにも魔法使いといった風貌で、黒いフリルのついた帽子を被って、箒にまたがって空を飛んで真っ直ぐこっちに来ている。

……ん?真っ直ぐ飛んできている?

俺は勢いよく横に飛んで床に転がる。俺が飛んですぐに、さっきまでいた階段の途中ににミサイルのように魔法使いの少女が突き刺さり、土煙を上げる。

「危ないだろ!何するんだ!」

土煙が収まると、その中から少女が屈託のない笑顔をして出てくる。

「やー、こんなところに来る人がいるとは思わなくてさー。いても大体私のことを回避出来るような知り合いくらいだし」

反省の色は全く見られない。階段が少しかけているところを見ると、回避していなかったら多分箒が土手っ腹に風穴が空いてしまっていた事だろう。当然命の保証はない。

「……ってことは、お前はここによく来るのか?」

「うん、まあそうだな、ほぼ毎日のように来てるぜ。あ、ところで名前は?」

少女は帽子のつばをいじって位置を整えながらちらりとこっちを眺めながら尋ねる。

「あ、俺は鹿野 遊太だ。お前は?」

「私は霧雨 魔理沙だ。お前はこんな所までいったい何の用で来たんだ?まさかただの人間が観光に来た、ってわけじゃないだろ?」

帽子のつばを上げてにやりと笑ってこっちを見る魔理沙。

「ああ、俺は外来人なんだけど、元の世界に帰るために八雲 紫って奴に会いに来たんだ」

八雲 紫という名前を出した途端、魔理沙の表情が変わる。

「いや、紫はなぜか今いないけど……どこで紫のことを聞いたんだ?」

「ん?それはレミリアっていう吸血鬼に……」

途中まで言ったところで魔理沙がものすごく驚いているのに気がつく。

「お前、何で生きてるんだ?ただの人間じゃデュエルでボコボコにされておしまいだろ?」

「いや、ただの人間じゃない、決闘者だ」

決闘者の言葉を聞いて、魔理沙が左手のデュエルディスクを見る。

「ほー、レミリアに勝つってことはそれなりに強いんだろうなー」

頭の後ろで手を組みながら、こっちをちらっと見る。

「そりゃ当然強いぜ?試してみるか?」

「もちろん、言われただけじゃ信じられないぜ」

決闘者が出会ったらやることは当然、一つである。

 

「「デュエル!!」」

 

遊太 LP4000 VS 魔理沙 LP4000

 

「先行は私からだぜ、ドロー!お、こりゃいい手札だ」

魔理沙がデュエルディスクから勢いよくカードをドローする。見た感じ、割と手馴れているようだ。

「私は、手札からドラグニティ‐ファランクスを捨てて、調和の宝札を発動!カードを二枚ドローだ!そして、ドラグニティ‐ドゥクスを召喚!効果で墓地のファランクスを装備!」

白い服を身に着けた鳥人がフィールドに降り立ち、青い重装兵のような竜にまたがる。

「ファランクスの効果!装備カードになってるこのモンスターをフィールドに特殊召喚するぜ!そして、レベル4のドラグニティ‐ドゥクスに、レベル2のドラグニティ‐ファランクスをチューニング!偉大なる竜の騎士よ、その雷の牙で敵を貫け!シンクロ召喚!ドラグニティナイト‐ヴァジュランダ!」

鳥人が竜の背中から降りると、その竜が消えて2つの輪が現れる。その輪の中に鳥人が入り、光を放つ。現れたのは大きな翼を持ったオレンジ色の竜。

「こいつがシンクロ召喚に成功した時、墓地からレベル3以下のドラグニティと名のつくドラゴンを装備出来る!ドラグニティ‐ファランクスを装備!そしてファランクスをまた特殊召喚だぜ!」

とりあえず、相手のデッキは【ドラグニティ】で間違いないだろうなー。

「レベル6のヴァジュランダに、レベル2のファランクスをチューニング!空から落ちた星屑よ、この地に降りて光り輝け!シンクロ召喚!」

……ん?レベル8で「星屑」?それにこのなんだか良く分からないが

「来るか……切り札が」

と言ってしまうようなこのオーラはもしかして。

「飛翔せよ、スターダスト・ドラゴン!」

ですよねー。

魔理沙のフィールドに現れたのは、ガラス細工のような竜。竜の体に当たった光は、角度によって色が少しずつ変わって美しい。

と、いうか。

「遊星のスターダストじゃねーか!!」

フランのレッド・デーモンズ・ドラゴンとか、スカーレッド・ノヴァ・ドラゴンと違って、これは間違いなく不動 遊星のスターダスト・ドラゴンだ。

何故わかると言われても困るが、わかるものはわかるのだ。

「ん?お前こいつの持ち主を知ってるのか?私はこいつを拾ったんだけど……」

どうやら偶然魔理沙が拾ったらしい。スターダストは体を慣らすためか、その場でぐるぐる回ってる。

「俺の友人だよ。なんでここにあるのか知らないけどな」

「ふーん、そいつはどこにいるんだ?」

「どこって言っても俺の元々いた所だからな……」

「じゃあすぐには会えなさそうだからしばらく借りるとするぜ!」

借りんのかよ!

「ま、とりあえずカードを2枚セットして、ターンエンド」

 

魔理沙 LP4000 手札3 フィールド スターダスト・ドラゴン(A2500) 魔法罠2

 

「じゃ、俺のターン、ドロー。……なるほど、カードを5枚セットして、ターンエンド」

俺の行動に、魔理沙がびっくりする。それもそうだ。俺だって5枚セットされたらそうなる。だからと言って何もないのも怖いが。

「はぁっ!?何考えてるんだお前?」

「立派な作戦だよ魔理沙君。ほら、君のターンだ」

……作戦は多量セットで相手をびびらせること。つまり、事故である。

たまにはこんなこともある。

 

遊太 LP4000 手札1 魔法罠5

 

「じゃ、じゃあドロー。手札から竜の渓谷を発動するぜ!」

魔理沙がカードを発動した瞬間、周囲の地面が盛り上がり、まさに竜でも出て来そうな深い谷と化す。相変わらずフィールドのリアルさは凄いもので、どこからか少しカラッとした空気まで流れ込んでくる。

「手札のテラ・フォーミングを捨てて、竜の渓谷の効果発動!デッキからドラグニティアームズ-レヴァテインを墓地に送るぜ。」

危ない。ここでドゥクスなんてサーチされてたら危なかった。

「じゃあ、バトルだ!スターダスト・ドラゴン!やっちまえ!シューティング・ソニック!」

スターダストがこっちを見て、悪く思うなよ、とニヤリと笑いながら言って(いたように見えて)、大きな口から強烈な衝撃波を吐き出す。当然それは俺に命中して、地面に叩きつけられそうになる。

 

遊太 LP4000→1500

 

「ぐ、いってぇ……」

「あれ、ミラーフォースとかじゃないのか。いっか、これでターンエンドだ」

 

魔理沙 LP4000 手札2 フィールド スターダスト・ドラゴン(A2500) 魔法罠2 竜の渓谷

 

「俺のターンだ、ドロー!」

さて……一応手札は揃ったが、平気かね?

「俺はセットしていた緊急テレポートを発動!そいつにチェーンして非常食!緊急テレポートを墓地に送る!そして、ライフを1000回復!緊急テレポートの効果で、サイ・ガールをデッキから特殊召喚!」

 

遊太 LP1500→2500

 

どうやらライフが回復すると、実際の痛みも引くようだ。いったいどうなっているのか気になるが、このままでは吹っ飛んでしまう。

そして、フィールドに現れたのはサイキッカーというより魔法使いのようないたいけな少女。俺のドロー加速のために、ひたすら除外されまくっている。そして何より、可愛い。

そんなサイ・ガールがこっちを向いて

「マスター、今回もよろしくお願いします!」

ぺこり、と頭を下げる。

「しゃべんのかよ!」

いや、いくら実体化していても意味のない「ハァッ!」とか「グォォォ!」とかそんな感じのことしかしゃべんないと思っていたらこれだ。

「私もよくわからないんですよね、何故か実体化してますし、マスターと話せてますし」

……どうでもいいが、マスターと呼ばれるのがなんだかこそばゆい。

「ま、まあいい。とりあえずいつも通り頼むぞ」

「はいっ!」

元気よく返事をするサイ・ガールには大変忍びないが、これしかやることがない。

「サイ・ガールをリリース!マックス・テレポーターを召喚!」

いきなりリリースしたというのに嫌な顔ひとつせず墓地に消えた。良い子過ぎる。

「こいつの効果でライフを2000払い、デッキからサイコ・コマンダーと寡黙なるサイコプリーストを特殊召喚!」

 

遊太 LP2500→500

 

「手札の静寂なるサイコウィッチを捨てて、サイコプリーストの効果!墓地のサイ・ガールを除外!そして、レベル3、寡黙なるサイコプリーストに、レベル3、サイコ・コマンダーをチューニング!強大な力を我の元に、敵に恐ろしい夢を与えよ!シンクロ召喚!サイコ・デビル!」

名前のとおり、悪魔のような形相をした化け物がフィールドに現れる。

「サイコプリーストが墓地に送られたことにより、さっきの効果で除外したサイ・ガールを特殊召喚!」

空間に裂け目が現れ、その中からサイ・ガールが飛び出す。

「ただいまです、マスター!」

「おーおかえり、まあまたすぐシンクロするけどな」

「いえ、私でよければいくらでも使ってください。お役に立てるだけでうれしいです」

けなげっ!なんてけなげっ!

「よ、よし。まずはサイ・ガールの効果だ。デッキトップを除外だ。そして、レベル6のマックス・テレポーターと、レベル2のサイ・ガールをチューニング!我が魂を対価に、我が元へ降り立ち、敵を焼き尽くせ!シンクロ召喚!いでよ!メンタルスフィア・デーモン!」

こちらも、悪魔のような見た目をして、大きな翼をもったモンスター。

……そういやデビルとデーモンの違いって何なんだろうなー。

「で、墓地にいったサイ・ガールの効果だ!除外したカードを手札に加える。で、サイコ・デビルの効果だ、相手の手札をランダムに選び、それがモンスター、魔法、罠のどれか宣言する。お互いに確認して合っていれば、相手のエンドフェイズまで攻撃力が1000上がるぜ」

「ま、手札は2枚だし、3分の1のいい運試しだな」

「いやいや、ダブった調和の宝札と竜の渓谷とかだろ、どうせ」

魔理沙の表情が強張る。どうやら図星だったようだ。

「……お前……手札見たんじゃないだろうな」

「見なくてもモンスターだったら召喚するだろうし、大嵐サイクロンナイト・ショットなら打つし、罠ならセットする、というか使う罠少ないし。まあ選択するのは魔法で」

いや、別に難しいことじゃないと思うんだけどな。変なのいないドラグニティなら大体わかると思うんだが。

「……調和の宝札だよ」

「よし、じゃあ攻撃力が上がるぜ」

 

サイコ・デビル A2400→3400

 

「それじゃ、バトル!メンタルスフィア・デーモンでスターダストを攻撃!」

「おっと、罠発動だぜ!安全地帯!直接攻撃が出来なくなるけどスターダストは破壊されず、効果対象にもならないぜ!」

う、めんどくさいカードが来た。

「だが、ダメージは受けるぜ!」

 

メンタルスフィア・デーモン(A2800) VS スターダスト・ドラゴン(A2500)

 

魔理沙 LP4000→3100

 

「くぅっ……」

「さらにサイコ・デビルで攻撃!」

 

サイコ・デビル(A3400) VS スターダスト・ドラゴン(A2500)

 

魔理沙 LP3100→2800

 

「いてて……まあ、まだライフ差では勝ってるから問題ないぜ」

「じゃ、カードを一枚セット。エンドフェイズ!罠発動、超能力治療!チェーンして超能力治療!さらにチェーンして超能力治療!このターン墓地に送られたサイキック族の数×1000のライフを回復するぜ!このターン墓地に送られたのは……6枚!よって6000のライフを回復する!それが3枚!つまり18000のライフを回復だ!」

「……はい?」

魔理沙が信じられないものを見るような目で見ている。そりゃないぜみたいな顔。なんせ初期ライフの4倍以上だ。

だが、現実は非情である。

 

遊太 LP500→18500

 

「少女よ、これが絶望だ。ターンエンド」

ちょっと思い出したある人の台詞を使わせて貰った。本当はもう少しやりたかったんだが、いかんせん手札が悪かった。

 

遊太 LP18500 手札0 フィールド サイコ・デビル(A3400) メンタルスフィア・デーモン(A2800) 魔法罠1

 

~~

「わ、私のターン、ドロー……」

いや、フィールドのモンスターの攻撃力も強いし何よりひどいのはあのライフだ。

なんでこうなったんだよ。これで非常食があればエンドの超能力治癒を墓地送りにしてさらに回復されていたのか。危ない。本当に危ない。

だけど、このデッキであの攻撃力を超えられるのか……?

ええい、考えるのは合わない。とにかくできることからだ。

「ええい、とにかく手札からドラグニティ‐ブランディストックを捨てて調和の宝札!2枚ドロー!」

……ううむ、ここから竜の渓谷の効果でなんかサーチして……。

と、思っていたとき、スターダストがこっちを見た。

 

 デッキを信じれば、必ずこの状況を打開できるはずだ。そして、君なら「クリア・マインド」の領域にたどり着けるはずだ。

 

頭に直接声が響く。透き通ったように繊細な声は、多分スターダストのものだ。

い、いやいや、なんで声が聞こえるんだよ。そしてそれはさておいてもデッキを信じるようなことが今から出来るのか?……いや、無理やりやろうと思えば出来るけど、それをしてどうするんだ?私はエクストラデッキのあるカードが気になって少し見てみる。

「……まさか、な」

私のエクストラデッキにずっと入っている、何も書いてないカード。ただ、枠が白いからシンクロモンスターのカードだということはわかる。まさか無銘のカードにモンスターが現れるなんてないだろう。無銘のカードをエクストラデッキに戻そうとした。すると、カードが静電気を帯びたかのように私の手をぴりっと刺激する。びっくりして見ると、さっきまで白かったはずのカードに絵が浮かび上がりつつあった。スターダストがくるりと回ってこっちを見る。

 

 さあ、限界を突破しよう、魔理沙。

 

なんかよくわからないことをスターダスト(らしき何者か)が言っている。なんだかよくわからないが、私は私の出来ることをするだけだ。

「……私は、ドラグニティ-トリブルを召喚!効果でデッキから、ドラグニティ-ブランディストックを墓地に送る!そして、セットしていたリビングデッドの呼び声を発動!墓地のブランディストックを特殊召喚!レベル1のトリブルに、レベル1のブランディストックをチューニング!シンクロ召喚!フォーミュラ・シンクロン!」

レーシングカーのようなシンクロモンスターがフィールドに現れる。今までただのドローソースだと思ってた。あとたまーに相手ターンにスターダスト出してみたりくらい。

「フォーミュラ・シンクロンの効果!デッキからカードを一枚、ドロー!」

さっきスターダストはクリア・マインド……つまり明鏡止水とかなんとかと言っていた。多分言いたいことは、無心になれってことだと思う。とりあえず目を瞑って冷静になってみる。目を閉じるだけで、風の音や木のざわめく音などがはっきりと聞こえてくる。……こんな中で無心になれるか。無理だ。

 

 全く……ご主人はDホイールに乗りながらクリア・マインドの境地にたどり着いたっていうのに……情けない。

 

Dホイールってバイクみたいなアレだろ?あれに乗って目を瞑るなんて普通に死ぬわ。お前の主人はどうなってやがる。

 

 まあ、流れ星のことでもイメージするといい。そうすれば多分大丈夫さ。

 

なんで流れ星なのか、というのはもう気にしないことにする。空から落ちてくる星の欠片、そういやスターダストもそんな奴だったな。今でも充分光り輝いてるが。

イメージしたのは、もっと高く、もっと速く飛ぶ、スターダストの姿。きっと綺麗だろうな。その瞬間、エクストラデッキから強烈な電気でも走ったかのような刺激が伝わる。

 

 今だよ、魔理沙。

 

流石にわかってるわ。言わなくてもいい。

「……さあ、行くぜ!私は、レベル8のスターダスト・ドラゴンに、レベル2のフォーミュラ・シンクロンをチューニング!絡みつく時間を振り切り、限界までぶっ飛ばせ!アクセルシンクロ!」

レーシングカーのようなカードが輪を生み出し、それをスターダストが通り抜ける。

その瞬間スターダストの大きい体が消える。だが、私にはわかる。すぐに姿は見れる。

「戦場に流れ輝け!シューティング・スター・ドラゴン!」

私が叫ぶと同時に後ろから突風が巻き起こる。風がやんだそこにいたのは、流線型となり、進化を遂げたスターダスト・ドラゴン。シンクロ前と比べ、輝きが増している。無銘のカードには、フィールドのモンスターと同じモンスターがはっきりと描かれている。

「全く、綺麗になっちゃってさ……」

 

 うん、僕が見込んだ通りだ。流石だよ、魔理沙。

 

正直私が何かしたんだろうか、とは思ったが、気にしないことにする。

さあ、ここから逆転だ!

 

~~

 

まさかクリア・マインドまでしてのけるとはな……予想外だ。

しばらく心理フェイズに入っているとは思ったが、それはちょっと想定してなかった。

「どんどん行くぜ!手札から、永続魔法、竜装術を発動!こいつの効果で、手札のドラグニティ‐コルセスカを装備!竜装術の効果によって、ドラグニティと名のつくモンスターを装備しているモンスターは攻撃力が500上がるぜ!」

 

シューティング・スター・ドラゴン A3300→3800

 

「シューティング・スターの効果!デッキの上から5枚を見て、その中に入ってるチューナーの数だけ攻撃できる!行くぜ!一枚目、ドラグニティ‐アキュリス、チューナーモンスター!二枚目、ドラグニティ‐ブラックスピア、チューナーモンスター!三枚目、ドラグニティ‐ファランクス、チューナーモンスター!四枚目、ドラグニティ‐ピルム、チューナーモンスター!」

次々にチューナーモンスターをデッキからドローしていく魔理沙。ライフが沢山なければ既に死んでいる。そして……

「そして五枚目、ドロー!ドラグニティ……アームズ‐ミスティル……チューナーじゃないか……。まあいい、これで四回攻撃だ!」

なんとなーくシューティング・スターががっかりみたいな顔をしているようだ。そんな遊星のようなことを期待されても大変困るものだろう。何度かいるものと想定してチューナーばっかデッキでやってもなかなかうまくいかないものだ。4枚でも相当難易度だというのにデッキを圧縮されたドラグニティでだぞ……?いやーハイド・ライド強かったな……って今デュエル中だった。しかもとんでもない目に遭っているんだった。

「バトルフェイズ!シューティング・スター!攻撃だ!スターダスト・ミラージュ!」

シューティング・スターが4つに分身する。そして、赤色の分身がサイコ・デビル、黄色がメンタルスフィア・デーモン、残りが俺に向かって体当たりを仕掛けてくる。助走をつけてこっちに来るが、早すぎて音や衝撃が後からやってくる。

ん、てか待てよ。この世界ではデュエルのダメージが現実のものとなるんじゃなかったか?

3800×2=7600、3800-3400=400、3800-2800=1000、7600+400+1000=9000……。

……死んでしまう。

「ちょ、どわあああああ!」

 

遊太 LP18500→9500

 

……それでもまだ9500、デュエル開始の倍はある。物凄く体中が痛い。

「コルセスカの効果で、ドラグニティ‐アキュリス、ドラグニティ‐パルチザンを手札に加えるぜ。ま、これでターンエンドだ」

 

魔理沙 LP2800 手札3 魔法罠0 竜装術 竜の渓谷 ドラグニティ‐コルセスカ

 

さて、まだライフはあるが、クリア・マインドに到達した魔理沙だと、下手すれば次あたりにグォレンダァ!されてもおかしくない。五回攻撃を注意するプレイングをする時点で恐ろしい。

「俺のターン、ドロー!」

手札1のセットカード1……。ライフで勝っていてもフィールドで負けている。

シューティング・スターにはモンスター一体の攻撃を止める効果がある。それを考えると……。

「俺は貪欲な壺を発動!墓地のサイコ・デビル、メンタルスフィア・デーモン、サイコ・コマンダー、サイコ・コマンダー、寡黙なるサイコプリーストをデッキに戻し、2枚ドロー!」

「お、ここでドローソースか。思ったより追い込まれてるか?」

ニヤニヤと笑う魔理沙。そのとおりなのがムカつくところだ。

「……手札から緊急テレポート、サイコ・コマンダーを特殊召喚、サイキック族がいるから、リリースなしでアーマード・サイキッカーを召喚。レベル6のアーマード・サイキッカーに、レベル3のサイコ・コマンダーをチューニング!来い、ハイパーサイコガンナー!」

両手に銃を携えたモンスターがフィールドに現れる。

「シンクロ口上はなしか、そんだけ追い込まれてるのか?それに攻撃力で負けてるし」

「さて……このままバトルフェイズだ!やれっ、ハイパーサイコガンナー!」

両手の銃を構えながら突進するモンスター。

「えぇっ!?ならシューティング・スターの効果!こいつを除外して攻撃を止めるぜ!」

巨大な光り輝くモンスター姿が消え、銃を構えたモンスターは動きを止める。

「何を企んでたのかわからんが、これでとりあえず止めたぜ!」

魔理沙はとりあえず落ち着いた風で、勝ち誇った顔をしている。

が。

「……何勘違いしてんだ?」

「ひょ?」

魔理沙が素っ頓狂な声をあげる。完全に虚を突かれたような表情である。

「俺のバトルフェイズは、まだ終了していないぜ!」

まさかこんなことをすることになるとは思わなかった。

「……さっき、シンクロ口上が無いといったな。その理由を教えてやるぜ!ハイパーサイコガンナーをリリースして、バスター・モードを発動!力高まりしとき、両手の銃で全てを撃ち抜け!現れろ、ハイパーサイコガンナー/バスター!」

フィールドから去った銃を携えた機械のようなモンスターが進化してフィールドに現れる。

そう、もとよりハイパーサイコガンナーはこのためである。

「な、何だって!?まさか最初のハイパーサイコガンナーの攻撃は……」

「そのとおり、ただのブラフだ!さあ、行くぜ!ハイパーサイコガンナー/バスター、ダイレクトアタックだ!」

「ち、ちっくしょーっ!」

 

魔理沙 LP2800→0

 

あ、危なかった……攻撃のブラフなんてする羽目になるとは思ってもいなかった。

一ターン待つかどうか物凄く迷ったが、竜の渓谷あるしやらざるを得なかった。

「……くっそぅ……ブラフ……」

割とブラフに引っかかったことにショックを受けているようだ。両手を地面について落ち込んでいる。

「まあまあ……だがホントに危なかったぜ、ギリギリでとても楽しいデュエルだったぜ」

俺は右手を魔理沙に伸ばす。目の前に伸ばされた手に反応して魔理沙が顔を上げ、右手を服で払って、その手を掴む。

「ああ、お前強かったぜ。またデュエルしような!」

しかし……また大変なことになった。

フランがスカーレッド・ノヴァ・ドラゴンを記憶にないうちに手に入れていたり、魔理沙がシューティング・スター・ドラゴンのカードを創造したりするとは、いったいどうなっているんだ?

流石に何者かの思惑を感じる。魔理沙はどうやらシューティング・スター・ドラゴンというカードを知らなかったようだし。だが……それをして何になるって言うんだ?

「あ、そうだ!そういやお前紫と霊夢に用があって来たんだっけ?」

そういやそうだった。すっかり忘れて全力でデュエルしていた。

「ああ、神社にいるのか?」

「んー、まあ紫は今いないけど、霊夢ならいるぜ。ただ……最近なんかやたら私のスターダストを欲しがったりして変だけどな」

……ああ、なんか色々分かった気がする。

「うん、まあいい。とりあえず会えばわかるだろ」

全身が物凄く痛いけれど仕方がない。もう一戦くらいはなんとか……なるか?





はい、デッキ説明。
魔理沙は【ドラグニティ】スタダ中心型。
TF6ではレベル8シンクロ関係のデュエル番付の時にお世話になりました。
書いておいてなんですが、いくらなんでもそんなあっさりヨンレンダァ!してんじゃない。
主人公が回想していたように、一度デッキほぼチューナーというデッキでやってもグォレンダァ!は当然ヨンレンダァなんてなかなか……。まあ一度だけグォレンダァしましたが。

遊太くんは【サイキック】ですね。
あえて初手を事故らせてみた。もしあんな手札だったらカード手裏剣する。
自分は超能力回復は強いと思うカードの一つ。メンマスさん(禁止)使うと研究所とカームさんと並べてループしてから発動でライフが楽しいことになります。一度やってみることをおすすめします。

ちょっと決まり手に納得いってないんですが、手札がどうしても確保出来なかった。よりによって困った時の貪欲使っちゃったし。出来る限り三種の神器は使わない方向で行きたいですね。

さて、次は満足霊夢さんか、ちょっと別の所書くかどっちかです。
そろそろ動かしときたい半人半霊がいるんです。いったい何者なんだ……。
それでは、ありがとうございました!
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