転生
燃え盛る国。
かつて栄えた東の帝国は、見る影もなかった。
そこで、リムルとギィが対峙していた。
「ハァ……ハァ……ハァ……」
「もう諦めろよ。リムル」
ギィが冷たく、リムルに告げる。
「分かってる……分かってるさ!!!もう、俺に後なんて無いって!!!お前に殺されるんだって!!!でも……諦めるわけには行かないんだよ!!!俺には……みんなの命が乗っている……もういない……みんなの命が!!!諦めるわけには行かないんだよ!!!」
「そうか……こんなことしなきゃ、まだその命を背負って生きていけたのにな」
「するさ!!!たとえ過去に戻っても、俺は復讐する!!!」
「復讐するなって言ってんじゃない。やりすぎたって言ってんだ」
「やりすぎ?そうか?俺の仲間の命を奪った奴らに責任を取らせた。ただそれだけだぜ?」
「そうか……それで、東の帝国を滅ぼした今、気分は晴れてるのか?」
「晴れてない……晴れている訳ないだろう?ファルムス王国を滅ぼした……クレイマンを殺した……そして、全ての裏にいた帝国を滅ぼした……ルドラ……いや、ミカエルも殺した。でも……みんな死んでる……もう、帰ってこない。生き残っているのは……最近加わった原初の悪魔たちだけだ……ヴェルドラも……ここまま俺が死ねば死んでしまう。フェルドウェイも取り逃すし……こんな結果で……心が晴れる訳ないだろう?」
「じゃあ、なんで過去に戻ってもまたやる?」
「次はもっと上手くやる……やってやるさ……過去に戻れるんならな」
「そうか……じゃあな。お前のこと、嫌いじゃなかったぜ」
ギィの剣がリムルを精神体ごと斬り刻んだ。
(みんな……ごめん……まだフェルドウェイを殺せてないのに……復讐をやり遂げてないのに…….死んじまった……ごめん……ごめん……ごめん)
精神体を失った魂が、空へと溶けるように昇る。
後悔だけを抱えながら……
『リムル様が謝る必要など、どこにもありません』
どこからか、声が聞こえた。
(シュ……ナ……?)
『シュナ様だけではありません』
『『『我ら、リムル様の配下皆、ここにおります』』』
(シ……オン……なんで……みんなの声が…‥)
《リムル様の魂に眠っていた配下の者たちの魂に内包されていた情報子の活性化を確認しました》
(シエル!?どういうことだ?)
《リムル様は魔王化の際、そして帝都で配下が死んでしまった際、共に復讐を果たすためにその魂を捕食しています。その時に、いつか復活させられたらと情報子だけは保護しておりました》
(じゃあ、みんなだけでも……蘇生を!!!)
《リムル様が死んでしまった今、それは不可能です》
(そう……か……もう……何もかもが……手遅れなのかよ……)
『手遅れではありません。リムル様だけは、絶対に消滅させません!!!』
(どういう……ことだ?)
『リムル様の魂は、このままでは、消滅してしまう……しかし、我らの情報子のエネルギーを使うことで、魂を保護し、転生させます』
(なっ!!!ダメだ!!!お前たちを犠牲にするなんて!!!そんなの……)
『我らはすでに死んだ身。その命を、再びリムル様のために使えるというのなら是非もありません』
『どうか、我らにリムル様を助けさせてください』
(嫌だ……嫌だよ……みんながいないなら……もう……生きる意味も……)
『貴方は、私たちのために生きてくれた……もう十分なのです私たちのことを気に病む必要はございません。元々私たちはリムル様に出会わなければもっと早くに死んでいた……十分生きましたよ』
『どうか、リムル様に救っていただいたこの命、リムル様のために使わせてください』
(みんな……)
『そしてどうか、来世では、リムル様ご自身のために生きてください』
(俺自身のために?)
『ええ、リムル様は今世で、私たちのために……ご自身以外のためにご自身の身を犠牲にし続けた。だからこそ、今度はご自身のために生きてください』
《リムル様……私は……嫌ですよ?このままリムル様が消えてしまうなんて……私には耐えられません。どうか、皆の意向をお受け入れください》
シエルの声……それは、悲痛に濡れた悲しい声だった。
(分かった……分かったよ……みんな……)
《リムル様の受諾を確認しました。これより、情報子を使用した魂保護プログラムを実行します》
シエルの声が響き、それと同時にリムルの意識が薄れていく。
《リムル様、来世ではきっと……幸福に……そのために、私も力を尽くしましょう》
こうして、リムルは、消滅を免れ、転生を果たした。
「ギィ」
低く、悍ましい声が響いた。
「遅かったな」
ギィの背後にディアブロが現れた。
「やってくれましたね」
「文句あるか?こいつはやり過ぎた。だから、調停者として殺した」
「そうですか……本当なら、今ここで貴方を殺したい……ですが、私はやるべきことがある。見逃して差し上げますよ。私の気が変わらない内に、疾く去りなさい!!!」
「ああ、そうするぜ」
ギィは、そう言い、その場を去った。
「なんで逃したのさ?」
「ええ、あのままギィは殺すべきだったでしょう?」
「何が調停者だよ。偉ぶりやがって。我が君を殺すことなんて赦される筈ないのにさ」
遅れて到着したウルティマ、テスタロッサ、カレラがディアブロに不満そうに文句を言う。
「ギィにも言ったのですが、やらなければならないことがあるのですよ」
「何さ?」
「リムル様を追います」
「死ぬつもり?」
「馬鹿ですか?貴女。ギィに殺された直後、リムル様の魂が何かに保護され、転生しました。その転生先に私は向かいます」
「なっ!!!本当か!?」
「ええ、私がリムル様に関して嘘を言うはずがないでしょう?」
「そうか……そうか!!!」
「転生先に、あてはあるのでしょうね?」
「もちろん、ありますよ」
ディアブロは、そう言ってボロボロになって倒れ伏すヴェルドラの元へ歩いた。
「ヴェルドラ様、まだ……意識はありますね?」
「ディアブロか?……まだ……意識はあるぞ?……だが、もうすぐ消滅するであろうな。次は……一体いつ再誕するのやら……」
「貴方にはやって貰いたいことがあるのです」
「……言ってみよ」
「リムル様の居場所を探してもらえないでしょうか?」
ヴェルドラの目が驚愕に見開かれる。
「どういう……ことだ?」
「リムル様の魂が消滅直前に保護され、転生しました」
「なるほど……そうか……そうか!!!クアッハッハッハッ!!!良かろう。しかし、我も連れていけ。我の肉体の消滅直後に魂を回収し、我もリムルの転生先に連れてゆけ」
「承知致しました」
ヴェルドラは、すぐに魂の回廊を確認し、リムルの転生が事実であると理解すると共に、その転生先の座標を割り出した。
「見つけた……座標は……」
ヴェルドラからリムルの居場所の座標を聞き出したディアブロは、すぐさま行動を開始する。
「帝国の人間ども……その魂、有効活用してやろう」
そう言うと共に、ディアブロは、辺りに漂う死んだ帝国の人間の魂を掌握し、純粋な魔素へと変換する。
「頼んだぞ……ディアブロ、テスタロッサ、ウルティマ、カレラよ」
ヴェルドラはそう言うと消滅した。
テスタロッサ、ウルティマ、カレラの3人はその魂が次の再誕に向けてその場から無くなってしまう前に魂を回収、保護する。
「では、行きましょうか」
積層型の幾何学模様の巨大な魔法陣が出現する。
空間が……次元が揺れる。
「展開『
この日、4体の原初の悪魔と1柱の竜種が基軸世界から姿を消した。
リムル死亡時設定
種族・
スキル・『
『
『
『??乃?』
→リムルが憎悪によって得たスキル
概要・ヒナタとの戦いで、分身体を使わずに戦い、敗れ、その後3年かけて復活を果たした世界線のリムル。
その時既に魔国は、ファルムス王国の支配下に置かれており、ほとんどの配下は死に、生き残った者達は奴隷にされていた。
奪われたものを取り戻すために、死んでしまった配下たちの魂を喰らうことで魔王へと進化を遂げ、ファルムス王国を滅ぼし、奴隷となった配下を解放した。
その後クレイマンを殺し、魔王を名乗り、正式にギィによって魔王として認められる。その後魔国の復興にあたっていたところ、東の帝国による宣戦布告を受ける。
帝国の聖人達とヴェルグリンドによって魔国は滅び、なんとかリムルとヴェルドラだけが生き延び、ディアブロの案内で冥界に逃げ延びる。その際に、帝国の聖人に殺され、死んでしまった配下たちの魂を喰らい、崩滅魔粘性精神体に進化する。
その後、冥界で原初の白、紫、黄と出会い、配下に加える。
そして、彼女たちに名付けを行い、ディアブロと悪魔三人娘に今まで殺して来た人間の魂を与え、真なる魔王へと覚醒させる。
その後、悪魔たちを連れて帝国へ侵攻し、原初の4人には帝国の幹部を殺すように命じ、原初の4人の配下たちには帝国の兵士を皆殺しにするように命じ、自身はヴェルグリンドに挑む。
この時、原作同様『智慧乃王』に不調が現れ、名付けることでこれを解消。
ヴェルグリンドが操られており、それが『
その後『
そして、ミカエルが自慢げに配下が多ければ多いほど『王宮城塞』は、頑丈になると自慢したことで打開策として帝国臣民皆殺しを決行。
突然の事態に呆然としたミカエルを殺し、フェルドウェイにも重症を負わせるが、逃亡される。
その直後に世界の調停者としてギィが現れ、帝国臣民皆殺しはやりすぎたとして排除対象にされ、ギィに殺される。
こんな物語あったら面白いんじゃない!?!?!?という突発的な思いつきを書きなぐり、投稿までしてしまった……プロットないよ……どうしよう?というわけで、不定期更新です。ご了承ください。