「さて、とりあえずこの世界を征服しますか?」
突然ディアブロが不敵に笑いながらそう言う。
まあ、それは簡単だけど。
「今は、別に征服はしなくていい。後の管理が面倒だ」
「承知致しました」
「しばらくは、普通に人間として暮らす。この世界は、俺がスライムになる前までいた世界と似てるんだ。少し懐かしいから、手を加えたくない。まあ、何か不利益があったらその時考える。俺たちならどうとでもなるからな」
「確かに、この世界の人間だったら、簡単に支配出来そうだしね。簡単なら急いでやる意味ないかもね」
ウルティマもそう言って笑う。
「では、これからどう致しましょうか?」
「とりあえず、お前達は、この世界で戸籍を入手しろ。ハッキングでもなんでもいい。とりあえず、まずは戸籍だ」
「承知致しました」
「あ、戸籍を作るときに苗字がないのは困るか……」
「なるほど、では、こちらで適当に考えましょう」
「いや、俺が付けるよ。この世界まで俺を追って来てくれた褒美だ。遠慮なく受け取れ」
異世界まで追ってきてくれたのだ。
これぐらいの褒美は与えても良いだろう。
「なんと!感謝致しますリムル様」
「ああ、そういえば、この世界では俺の名は三上悟だ。名前は悟の方な」
一応訂正しておかなきゃな。
「「「「承知致しました悟様」」」」
「じゃあ、お前らの苗字は……ディアブロが『
幸いなことに、この世界にはこいつらの名前の元になったスポーツカーはなかった。
だから、ファーストネームは据え置きでいいだろう。
4人とも日本人離れした見た目してるし、漢字の苗字とカタカナのファーストネームでハーフっぽくてちょうど良いだろう。
そして、これも名付けだが、俺には、憎悪によって魔素を増幅させ続ける究極能力『
現在の俺の魔素量はヴェルドラすら超えているのだ。
正確にはヴェルドラの約3倍だ。
4人の体が光だし、光が収まると、4人は姿こそ変わらないものの存在感は竜種に匹敵するものになっていた。
「黒烏ディアブロ」
「白鳥テスタロッサ」
「紫蛇ウルティマ」
「黄虎カレラ」
「「「「変わらず、永劫の忠誠を悟様に」」」」
「ああ、よろしくな。後、これからのことだが、お前らは何かしたいこととかあるか?」
「私は、再び悟様の執事となりたいです」
「そういえば、この世界って学校あったよね。悟様は通ってるの?」
「ああ、通ってるな」
「じゃあ、ボクは悟様と同じ学校に通いたい!」
「良いぞ。まあ、肉体の見た目をもう少し幼くする必要はあるぞ?」
「やった!」
「私は悟様の護衛をしたいな。どうだろうか?」
「なら、わたくしは悟様の専属メイドになりたいですわ」
「分かった。じゃあ、ディアブロとカレラとテスタロッサに関してはこの家の人間に元から俺の専属として存在していたように記憶と記録を改竄して、ウルティマは、俺の学校に元からいたように記憶及び記録の改竄だな。あ、ウルティマは転校生とかの方が良いか?」
「うーん。うん、ボクは転校生として悟様の学校に行こうかな!」
「分かった。諸々の改竄は俺がやろうか?」
「いえ、この程度の雑事、悟様にやらせるわけにはまいりません」
「3人も?」
「「「はい」」」
「分かった。それじゃ、任せる。あ、記憶改竄の時に壊すなよ?特にこの家の一人娘はな。あいつは、俺の
この一年の間に、多少の心境の変化があり、有栖は一応、仲間として認めた。
まあ、その他は依然として全員どうでも良いが。
「「「「承知致しました」」」」
「さて、後は、ヴェルドラだが、どうしたい?」
「そうであるな……どこかの出版社に入社しようかと思う」
「なんで?」
「編集者になれば、漫画に口出し出来る上に、真っ先に完成した漫画が読めるではないか!!!」
「なるほどね」
「さて、それじゃ、行動方針は決まったな。じゃ、それぞれ始めてくれ」
その日のうちに4人は戸籍を手に入れ、ディアブロ、テスタロッサ、カレラの3人は俺の専属となった。
ウルティマは、翌日俺の学校に転校してきて、俺のクラスメイトになった。
後にディアブロは『完璧』、テスタロッサは『万能』、カレラは『最強』と呼ばれ、坂柳家を訪れる者たちから羨ましがられる存在となり、ウルティマは『天才』として名を馳せ、ヴェルドラは担当になって貰えれば必ずヒットする『神編集者』と呼ばれ畏怖され、そして憧れの的になるのだが、それはまた別の話である。
究極能力『憎悪乃王』
今作のリムルが憎悪によって獲得したスキル。
その権能は『
更に、『憤怒乃王』が星粒子の操作を可能とするのに対し、『憎悪乃王』は、星粒子と同等の『滅粒子』と呼ばれるものを操ることが可能となる。
副次的効果として、魔素量の増大と共に身体能力も強化される。
更に、憎悪が緩和されても、増幅した魔素は据え置きである。
現在のリムルの魔素量はヴェルドラの約3倍であり、今もなお増え続けている。
つまり、憎悪はほとんど無くなっていない。
身体能力は、ミリムと互角に殴り合える程度に高いが、ミカエルの『王宮城塞』に苦しめられ、ボロボロになっていたところをギィに殺された。
万全の状態であれば、おそらくギィとも互角に戦えた。
たらればの話ではあるが、後数年もすればギィに簡単に勝てるほどの力を手に入れていたかもしれない。
リムルが坂柳有栖を仲間として認めた流れは次話で書きます。
こんな簡単にリムルが他人を仲間認定するわけないだろ!!!と思う方も多いかと思います。私もそう思います。しかし、どうしても坂柳有栖はリムルの仲間にしておきたかったんですよ!!!ほら、坂柳有栖って腹黒いし、よう実キャラの中でも闇落ちリムル陣営にいても違和感少なそうなんですよね。誰かしら、よう実キャラをリムル陣営に入れたかったんですけど、色々考えた結果、坂柳有栖が良いかなと……まあ、今後はそう簡単にリムルは他人を仲間認定しないので、今回だけ許してください!!!
次話は明日投稿予定です。