闇堕ちリムルは実力至上主義の教室に通う   作:朝昼晩昼夜逆転

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原作開始
入学


 あれから数年の時が経ち、俺はついに高校に入学することになった。

 

 進学先は高度育成高等学校。

 

 卒業後に好きな進路を選べるという謳い文句の有栖の父親が理事長をしている高校だ。

 

「ほ……本当にこの家のために働く気はないのか?悟が帰ってくるまでは別のところに行ってしまうのか?」

 

 有栖の父親が俺の専属であるディアブロたち3人に問いかける。

 

「はい。悟様がいない以上、ここに私の仕事はありませんので」

 

「そこを何とか!悟が帰ってきたら専属に戻って良いから、悟が戻ってくるまでは専属ではなく、その家のために働いて貰えないか?」

 

「お断りします。それでは、私は悟様のお世話があるので失礼します」

 

「わたくしも、悟様以外の世話はしたくないのでお断りします」

 

「私も悟様以外を守りたいとは思わないな」

 

 そんな会話が、入学式の数日前にあったが、まあ気にすることはないだろう。

 

 

 

 そして、入学式の日。

 

 高育まで、ディアブロに車で送ってもらった。

 

 ちなみに、高育に入学するのは俺とシエルとウルティマと有栖の4人だ。

 

「じゃあ後で喚ぶから」

 

 同じ車に乗っていたディアブロ、テスタロッサ、カレラの3人にそう呟き、車を降りた。

 

「よし、行こうか」

 

 シエル、ウルティマ、有栖に呼びかけ、歩き出す。

 

 有栖は、杖をついておらず、もう先天性心疾患も完治している。

 

 校舎に入り、1年Aクラスの教室を探す。

 

 俺たち全員、配属されたクラスはAクラスで同じである。

 

 教室に入ると、何人かの生徒がすでに到着しており、談笑している者もいた。

 

 俺たち4人の席はバラバラだった。

 

 まあ、気にしない。

 

 俺の席の周りに全員集まり、会話しながら時間を潰すことにした。

 

 しばらくすると、1人の教師が教室に入って来た。

 

 その頃には、Aクラスの生徒は全員教室に到着して、席に着いていた。

 

「新入生諸君、初めまして。私はこのAクラスの担任になった真嶋智也だ。担当教科は英語だ。さて、まず初めに言っておくが、この学校では学年ごとのクラス替えが存在しない。まずはそのことを頭に入れろ。入学式は今から1時間後であるため、その前にこの学校のルールについて説明していく。一応、入学案内と共に配布してあるが、聞き逃すなよ。まずはこれから学生証を配布する。名前を呼ばれたら取りに来い」

 

 真嶋智也は、そう言うと、名前を呼び始める。

 

 一応名前と顔だけ覚えておくか。

 

 全員に配り終わると、真嶋智也は説明を再開した。

 

「今、配った学生証は、クレジットカードのようなものだ。敷地内にある全ての施設を利用、そして、売店での商品購入などに使える。なくすなよ?ポイントを消費するため、使いすぎには注意が必要だ。そして、このポイントで買えないものはない」

 

 買えないものはない……ね。

 

「使用方法は、学生証を機械に通す、または提示するなどだ。そして、現在全員に10万ポイントが振り込まれている。この学校では、実力で生徒を測る。10万ポイントは、この学校に入学出来た諸君らには、それだけの価値があるということだ。ポイントはどう使おうが勝手だが、カツアゲのような真似はするな。そういうことにこの学校は、敏感だ」

 

 なるほど、10万ポイントはこの学校に入学出来たことへの評価ね。

 

 じゃあ、来月はポイントが増減……いや、減少するんだろうな。

 

「ここまでで質問はあるか?」

 

 誰も手を挙げないな。

 

 質問は無いのだろうか?

 

(悟様!ポイントについて質問する?)

 

 ウルティマが念話で聞いてきた。

 

(いや、ポイントについては交渉材料にする。ここで質問する必要はない。シエルもそれで良いな?)

 

(ええ、それがよろしいかと)

 

(了解だよ!悟様!)

 

 有栖には指を口にあて、質問はしないように指示を出した。

 

「質問は無いようだな。では、時間までに入学式会場に集まっておけ」

 

 真嶋智也は、そう言って退出した。

 

 

「先生がこの学校では、クラス替えが無いと仰っていた。どうだろうか?これから3年間共に勉学に励む訳だし、自己紹介でも?」

 

 1人の男子生徒がそう、クラスメイトに呼びかけ始めた。

 

 確か、名前は『葛城康平』だったはずだ。

 

 まあ、興味ないな。

 

 俺は葛城康平の言葉を無視して教室を出た。

 

 続くように、シエル、ウルティマ、有栖の3人も退出する。

 

 後ろから呼び止める声が聞こえるが、心底どうでも良い。

 

 人間とは、その大半が、こちらから歩み寄れば、甘い汁だけを啜ろうとするクズだから。

 

 だから、積極的に関わろうとは思わない。

 

 それに

 

「職員室に行くのでしょう?」

 

 有栖がそう尋ねてきた。

 

「ああ、情報は新鮮なうちに使うべきだしな」

 

 向かうは職員室。

 

 どれくらいむしり取ろうかな?

 

 

 

 

 

 

 

〈データベース〉

 氏名・三上悟

 所属・1年Aクラス

 ○評価

  学力・A +

  知性・A +

  判断力・A +

  身体能力・A +

  協調性・F

 

〈面接官からのコメント〉

 面接での受け答えは、完璧であり、大企業等の面接でも通用するレベルである。しかし、中学までの記録から、協調性のなさが見て取れる。他者との衝突こそ記録にないものの、他者と積極的に関わろうとすることはなく、会話すらしないことなどが多い。協調性を矯正するためにはDクラスへの配属が妥当ではあるものの、その他が全てA +評価と軒並み高く、協調性を補って余りある実力を持っているためAクラス配属とする。

 




 データベースのコメントで、他者との衝突が記録にないのは、全部握り潰しているからです。
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