真・恋姫†無双 流派東方不敗を継ぐもの 作:ノア・ローディル
初投稿のため至らないところがあるかもしれませんが、どうかよろしくお願いします。
「んん……ここは……?」
俺、中村虎鉄は目が覚めた。だが、周囲の様子がどうにもおかしい。
なぜなら今俺は薄暗い部屋の中にいて、しかもなにやら液体が入っている筒のような物の中にいる。時折、無機質な機械音が聞こえてきてとりあえずこの中から出たいと思った。
「目が覚めましたかマスター」
「あなたは……?」
気が付くと目の前に父さんの声に似た若い男が立っていた。
「わたしはあなたのサポートをするために造られた多目的AI通称、『ドモンくん』です」
「なぜ俺はここに?それになんだか体が縮んでいるような……?」
「それはあなたが一番理解しているのでは?マスター」
ドモンくんがそういうと頭の中にこれまでの出来事が頭の中に浮かんできた。
「ではこれで二度目の転生手続きが完了いたしましたのであとはこの書類にサインを」
そういうと声の主の女性が一枚の紙を差し出してきた。
「分かりました。これでよろしいですか?」
俺は女性に紙を返す。
「はいこれで完了です。転生するのにあたって何か質問等はありますか?」
「はい。一度目の転生の時はいきなりあの世界にいたのですがそれはなぜですか?」
一度目の世界は俺が前世で死亡する前に何度も見た『機動武闘伝Gガンダム』だった。
目の前の女性はそれに答える。
「実を言うと今回もそうなんですが私の部下たちのミスなんです」
「ミス?」
俺が聞くと女性は頷く。
「はい。じつはこの世界、天界には下界の人々の肉体や魂を管理する書類があるのですが……」
「まさか……」
「お恥ずかしながら今回もそうなのですがその書類のうち、肉体の方の書類を担当者がすでに死亡している者の中に間違えて混ぜて燃やしてしまったんです」
「そんな……」
俺は唖然とする。
「一度目の時の担当者はミスの責任を取らせ、最も過酷な『下界監視部』に左遷しましたが今回も……」
「新任の担当者が俺の紙を間違えて燃やしてしまったと」
「ええ。じつはそれが天界で非常に問題となり私が直接担当するということになりまして」
女性は申し訳なさそうな顔をする。
「仕方ないですよ誰にだってミスはありますし」
「そういわれると救われます」
女性は続けた。
「一度目は生前のあなたの残留思念が一番強かったあの世界にしましたが……」
俺はそこで女性の言葉を遮る。
「?今回も似たようなガンダムの世界に行かされるんじゃないんですか?」
女性は首を横に振る。
「いいえ。詳しくは転生先で説明しますが今回は別のシリーズの作品の世界にいってもらおうと思います」
「というと?」
「『美少女ゲーム』といえば分かり易いでしょうか?」
俺は頷く。
「ええ。俺自身はやったことはありませんが」
あね○もとか処○は僕に恋してるとか。
前世で悪友であり、よき相談相手だった田村芳彦(たむらよしひこ)がよく奴の家に遊びに行った時にプレイしていた。
「で、なぜその世界なんです?」
俺は自分の疑問をぶつけた。
「実はその世界主人公がいないうえに……」
「いないうえに?」
「あなたも知っているとは思いますがデビルガンダムがこの世界で発現してしまったのです」
「なんですって!?」
俺は一度目の世界で生前父や母が言っていたことを思い出した。
デビルガンダム――父さんの父親ライゾウ・カッシュ博士、母さんの父親ミカムラ博士がが作り上げたアルティメットガンダムが暴走した姿。「自己進化」「自己再生」「自己増殖」の三大理論に基づき開発されたそれは暴走したことによって狂気の化身となり地球圏を恐怖に貶めたという。
「デビルガンダムは父さん達『シャッフル同盟』の手で倒されたはずじゃあ!?」
女性はそれに続ける。
「原因はわかりません……。ただ……」
「ただ?」
「その世界にいるべきはずの管理者達も数人姿を消しているのです」
「もしや……」
「ええ。さらわれたのか、それとも自らの意思で姿を消したのかは分かりませんがその消えた者達に何か関係があるのは確かです」
「では俺にそいつらを探せと?」
「いえ。それはこちらで調査します。あなたは今から行く世界からデビルガンダムを消し去ることを目的としてもらいます」
「分かりました。どこまでやれるかわかりませんが、頑張ります!」
「ふふ。その意気です」
そういうと女性は微笑んだ。
「他に何かありますか?」
「うーん特には。あっ!最後に一つだけ」
「?」
女性は首をかしげる。
「あなたのお名前をまだ聞いていませんでした」
「これは失礼しました。私の名前は月の女神『ディアナ』です」
「ディアナ……」
「それではよいひとときを……」
俺の意識はそこで途切れた。
「そうか。俺は転生したのか……」
俺はカプセルから出てドモンくんと会話している。
「はい。体が未成熟だったため、一定の時間経過が必要と判断しました」
「で、この世界の名前は?」
「『真・恋姫無双』です」
「なにそれ全く知らん」
「おや、意外ですね。前世のマスターなら年齢的にそういうものにも興味をもっているはずでは?」
「だから俺はそういうのは興味なくてせいぜい格ゲーの女性キャラだけだよ。一般的に美少女キャラといわれるキャラクターで知っているのは」
「なるほどそれが関係して『Gガンダム』を?」
俺はそれに頷く。
「まあね。まあ代表的なガンダム作品は大体見てるけど」
ファーストやZ、ZZ、逆シャア、08小隊、最近だとSEEDや00なんかも。
ドモンくんは俺に言う。
「ここだと説明がしずらいので上に行きましょう」
「分かった」
階段を使って上に上がっていく。
上に上がって部屋に入るとそこは学校の教室みたいな場所だった。
「では説明を始めます。マスター、『三国志』はご存じですか?」
「まあ高校の世界史の授業でやった範囲ぐらいならわかるよ」
俺がそういうとドモンくんはなにやらホワイトボードに書き込み始めた。
「まず今がちょうど西暦172年。今からおよそ100年くらい三国志と言われる時代が続いていくわけですが、マスター魏、呉、蜀の当主は分かりますか?」
ドモンくんは俺にたずねる。
「そんなの曹操、孫堅、劉備だろ?」
その言葉にドモンくんは頷く。
「はい。まだ黄巾の乱が始まっていないので三国志に突入しているとは言い難いですが」
「んで、その黄巾の乱が始まるまでどうすればいいんだ?」
「ディアナ様によるとデビルガンダムが発現するのが黄巾の乱が終息したおよそ2か月後だそうです」
「ということは……」
俺の質問にドモンくんがイイ笑顔で答える
「はい。マスターには気の習得に熟練。アルティメットゴッドガンダムの操縦になれてもらいます。」
「へー。まあ操縦に関しては薄々気づいてたけど『気』ってなに?」
俺の反応に対してドモンくんは意外そうな顔で言う。
「おや意外ですね。私の予想ではもっと狼狽すると思いましたが?」
「こんなので驚いていたら父さん、もとい師匠の修行の方がよっぽど過酷で、驚きの連続だったよ」
「というと?」
「50階建てのビルを二人の片足だけで空に押し上げたり、迫りくるマシンガンの雨を避けさせられたり、あげくの果てには熊や狼が沢山いる山の中に取り残されてそこから脱出しろって言われたりね」
やばい、思い出しただけで涙が出てきた。いくらアニメで補正がかかっているとはいえ、ガンダムファイターになるためにどれだけ神経をすり減らしたか。はあ……。
「それについては私も同情します。わたしの中にあるドモン・カッシュの記憶の中にも似たような経験がありますから」
ドモンくんの答えに俺は疑問を感じた。
「ん?ということは父さんの記憶を引き継いでいるってこと?」
「はい。デビルガンダム事件が終息した時、つまり、『Gガンダム』最終回のドモン・カッシュの記憶と経験それにガンダムの整備等の知識を基に私は造られました」
「なるほどどおりで父さんに声とか姿形がそっくりなんだ」
ようやく俺の中で合点がいった。
「あ、一つ言い忘れていました」
「何を?」
「この世界の主な登場人物大体が女性です」
「な、なんだってー!?」
俺の叫び声が屋内に響いた。
~後書きコーナー~
ノア「月並みではございますが一話ごとに後書きを残したいと思います」
ノア「この小説は中学から高校卒業にかけて温めたプロットから引きずり出して作者の足りない頭を振り絞って書いている作品です。過度な期待はあらすじにも書いた通りしないでください」
ノア「この作品が生まれた理由としてはスパロボ等のシミュレーションゲームをプレイしているうちに『リアル系にスーパー系の要素を取り入れたい』という作者のアホな考えから生まれました」
ノア「なぜ絡ませる作品が恋姫夢想なのかというとロボット系以外で戦闘ができ、かつ、沢山キャラクターを出せるのが作者の中では恋姫だけだったという理由です」
ノア「Gガンダム本編自体は全話視聴はしていないのですがスパロボなどのクロスオーバー系作品をプレイしているうちに『Gガンダムの登場人物って酸素さえあればだいたいなんでもできるんじゃね?』という妄想が膨らみ、結果高校時代にプレイした『恋姫夢想』(PSP版}がクロス先の候補として上がった訳です」
ノア「いつかマクロスシリーズ×ガンダムシリーズのクロスオーバーもやりたいと思いますが、作者の技量的に無理なので少なくともこの作品と+2,3作品を完結させた後にできれば投稿したいと思います。(実はガンダム00の二次創作もやりたかったり)」
ノア「構想上では天下三分の計が成立するあたりを目処に完結させたいと思っていますがデビルガンダム消滅がいつごろになるのかは、はっきり言って全くもって決まっていません」
ノア「基本的に投稿した作品は例え、どんなに時間がかかっても作者が死なない限り、完結させたいと思っています」
ノア「では、次回予告をどうぞ」
――女神の部下によって転生させられた主人公:中村虎鉄はドモンくんとの修行の日々を過ごす。その修行の最中、虎鉄とドモンくんはある一人の少女と出会う。
次回、「第2話 修行と邂逅」黄金に輝く神は悪魔の夢を見るか……。