真・恋姫†無双 流派東方不敗を継ぐもの   作:ノア・ローディル

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第2話 修行と邂逅

時は西暦177年。俺が転生して目を覚ましてから5年とちょっとの月日が流れた。

今俺とドモンくんは武者修行の旅に出ている。

目を覚ましてから5年間は気の習得にその量の増加、おまけにアルティメットゴッドガンダムの操縦訓練を自宅の地下の特殊フィールドでやっていた。

 

『気』とは、ドモンくん曰く『生命や自然に元来宿るエネルギーが顕在化したもの』らしく、操れる人間や動物は少ないのだがその理由としては先天性を除くあらゆる生命の『生気』が体の外に漏れだす場面が極端に少ないためであるらしい。

その場面というのが自身が死の危機に瀕した時や、感情が普段の生活に比べてありえない程昂ぶった時であるという。

しかし、これらの場面に遭遇したとしても特殊な場合を除いて『気』が発現するとは限らない。

なぜならば、それらの意識が『気』から出ているエネルギーの存在に近くならなければならないためである。

ちなみに、俺の場合はドモンくんによる意識の誘導やドモンくん自身から出る『気』を俺の中にある『気』に呼応させたりして、発現させた。

『気』のタイプには3種類あり、1つが『Gガンダム』の登場人物の中で精神エネルギーを放出できる人間がほとんどこれに属する『内向型』自分の中にある『気』を放出してエネルギーとして扱うことができる人間である。

前に書いた通り、『気』は扱える人間が少ないのだが『Gガンダム』の世界では自分の命を懸けた行為や、それに関連した戦闘が半ば日常的に行われていたことや、宇宙という特殊な環境で育つと『気』のエネルギーを扱える人間が必然的に増えるらしい。

2つ目が自然に宿っているエネルギーを吸収して外に放出するという『外向型』これはチャージに一定の時間がかかるというデメリットがあるが『内向型』に比べて精神的疲労が大幅に少ないというメリットがある。

『内向型』で極端に『気』を使ってしまうと弱気になったり最悪の場合一生に使用できる『気』を全部放出してしまった場合、特殊な治療を施さない限り植物人間になってしまうという。

3つ目、俺がこれに当てはまるのだが『外内向型』という非常に稀なタイプである。

これは『内向型』、『外向型』二つの性質を兼ね備えたハイブリッドといえるタイプでその発現確率は10億人に1人というこの時代にしてはかなり低確率な代物である。

外からチャージした『気』を中に溜め込んだりそれを放出する事ができるので『気』のエネルギーがなくなるというのはまずない。

仮に溜め込んだ『気』を全部放出したとしても生存本能が働き外界にある『気』を吸収することによって生命の危機に瀕するということはない。

 

冒頭に戻って話を進めると、俺たちは用心棒をして路銀を稼ぎ日々の生活にあてて旅をしているというのが現状だ。

どこかに仕官して安定した収入を得ようとも思ったが、それだといざという時に動けないというのもあるし大勢の人間の前でガンダムを出すことはいらぬ混乱を招くと思ったのでやめた。

ちなみに今アルティメットゴッドガンダムは俺の腰にサイズダウンして縛りつけてあり、いざというときには元のサイズに戻して敵と交戦するというのが俺たちの考えである。

まあ、黄巾の乱がおきるのが相当先なので使用することはないと思っていたのだが……。

「なあドモンくん次の町まであとどれくらいだ?」

俺とドモンくんは次の町を目指して荒野をただひたすらに歩いていた。

「この先にある山を越えて早ければあと3日、雨などで足止めをくらったとしても5日程度で着くでしょう」

「そうか。今日はこの先にある山で野宿か?」

「はい。できれば洞窟などを探してそこで野宿したいのですが、このままだとまたテントを使う事になりそうですね」

「まあいいだろ。少なくとも4人家族用のテントだ。2人で寝るには十分さ」

山に入り洞窟を探しつつも日が暮れたためテントを張ろうとした矢先のことだった。

「きゃああああああ」

「ドモンくん今のは!」

「ええ。間違いなく女性。二十台前半といったところでしょうか」

「冷静に分析している場合か!いくぞ!」

俺たちは足を気で強化して常人ではありえないスピードで声の聞こえた方角に向かった。

 

洞窟の中に10人程の男たちが集まっていた。

「お頭ぁいいんですか?こんな女さらってきて犯そうだなんて。結構上玉ですけど」

背の低い男がリーダー格の男に尋ねる。

「いいんだよ。それが依頼主からの依頼で、俺たちはコイツをさらって適当に相手しろとしか言われてねえんだから」

「ぐすっ。ひっぐ。おじい様、おばあ様。こわいよぉ、助けてぇ。」

女性は自分の状況に嘆いていた。

「お嬢ちゃん。なにも怖いことしようってんじゃない。ちょーっと俺たちの相手をして気持ちよくなろうってだけだ」

リーダー格の男が女性に言い聞かせるように言う。

「そ、そうなんだなげへへへへ」

大柄な男が下卑た笑いをうかべる。

「ヒイッ!」

「デク!お前は黙ってろ!」

リーダー格の男が大柄な男を黙らせる。

「や、やめて」

女性は己の純潔を穢されると感じ抵抗した。

だが……。

「お嬢ちゃんいい加減諦めな。どう喚こうが誰も来ることなんてないんだから」

リーダー格の男が女性に言う。

「いやです!家に帰してください!」

女性は叫んだ。

その時だった。

「そこまでだ!」

若い男の声が聞こえた。

「誰だテメェ等!」

リーダー格の男が叫んだ。

「男の風上にも置けない屑に名乗る名など無い!」

全身を何かで覆った男が言う。

「なんだと!お前らやっちまえ!」

リーダー格の男が指示を飛ばす。

「ふん。ひさびさに暴れようとするか!いきますよマスター!」

男が仮面を付けた少年に言う。

「おう!まちがってもあいつだけは殺すんじゃねぇぞ!」

「了解です」

「お前らはあのガキをねらえ!俺はあの妙なやつとやる!」

「応!」

男たちによる戦闘が始まった。

否。戦闘とはいえない蹂躙劇がはじまったのだ。

「疾風正拳突きぃ!」

仮面を付けた少年の攻撃が男たちをなぎ倒していく。

「ぐわぁああああ!」

「続けて!」

少年は攻撃の余力をそのままに次の攻撃に移る。

「猛虎紅蓮脚!」

「やめてくれぇえええ!」

狭い洞窟内に男たちの叫び声がこだまする。

一方リーダー格の男は全身を何かで覆った男と対峙していた。

「何モンだテメェ!」

「それを聞いたところで一体どうしよういうんだ貴様は」

男が呆れたように言う。

「なんだと!」

リーダー格の男はあきらかな怒気を顔に表していた。

「ふん。雑魚がいくら吠えようと所詮は負け犬の遠吠え。まあ人質を取らなかったことに関しては評価してやる」

「てめえ!吠えずらかかせてやるっ!」

「四の五の言わずにかかってこい」

そういわれるとリーダー格の男が自分の剣を抜いて男に襲いかかった。

「くらぇえええ!」

「ふっ!脇が甘い!破っ!」

「ぐっ」

そういうとリーダー格の男は気絶してしまった。

「まさかいくら雑魚とはいえ拳を一当てしただけでふっとばされて気絶するとは……。」

男は残念そうな声で言った。

「終わったか?ドモンくん」

仮面の少年が言う。

「ええ。マスターも?」

「ああ。いくら賊とはいえ弱すぎだろこいつ等」

仮面を付けた少年と男が会話している。

「まあこのあたり一帯は比較的平和ですし……。」

「なんでこいつら賊になんてなったんだろう」

「あ、あのっ!」

女性が男たちに話しかける

「このたびは危ないところを助けていただき本当にありがとうございました!」

そういうと2人に女性は近づいていった。

「ああごめんごめんケガとかない?大丈夫?」

仮面を付けた少年が言う。

「はい!おかげさまで。私は桔梗っていいます」

「いいの?それって真名じゃないの?」

「はい。おふたりは危ないところを助けてくれた命の恩人ですから!」

「ハハハ。そんなかっこいいもんじゃないよ。なあドモンくん?」

「ええ。人として当然のことをしたまでです」

「じゃ俺たちはこれで」

少年たちは去ろうとする。

「あ、あの助けてもらっておきながら非常に失礼だとは思うんですがおふたりともつけている物をとってくださいませんか?」

女性は申し訳なさそうに言う。

「うん。分かった。ドモンくん、ガンダムを解除しろ」

仮面の少年は言う。

「しかしマスター」

「いいから。(いざとなったら記憶を書き換えて男をつれてずらかるぞ)」

「了解しました」

そういうと男たちの仮面が取られる。

「俺は中村虎鉄。んでこっちが」

「ドモンくんといいます以後お見知りおきを」

「姓が中、名が村、字が虎鉄っていうんですか変わった名前ですね」

そう女性が言ったことを虎鉄は否定する。

「いや、姓が中村、名が虎鉄っていうんだ。真名はないよ」

「へー虎鉄さんですかって、真名がないいいい?!」

「いやそんなに驚かんでも」

そういうと虎鉄は聞いた。

「で普段名乗っている名前は?」

「あ、はい。姓が厳、名が顔っていいます」

「厳顔さんもとい桔梗さんですね」

「は、はい」

そういうと桔梗は顔を赤く染めながらいった。

「お二人は今日はこの後どうするつもりですか?」

虎鉄は答える

「あー、こいつら適当に縛って片づけてここで今日は野宿しようって思ってたんだよ」

桔梗は言った。

「あの。言いにくいんですが今日はもう暗いのでご一緒させてくださいませんか?」

「あーべつにいいよ。ドモンくんもそれでいいだろ?」

「はい。マスターがいいなら私は構いませんよ」

「よしじゃあ決まり!」

 

こうして特に何事もなく夜は更けていったのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




~後書きコーナー~
ノア「今回で第2回になりました『真・恋姫†無双 流派東方不敗を継ぐ者』皆さんいかがでしたか?」
ノア「私としては主人公の設定年齢を勘違いしていてそれの修正をしたことが恥ずかしいです」
ノア「今回なぜ厳顔をヒロインとして登場させたかというと候補としては黄蓋、黄忠、厳顔の三人がいたんですが前の二人は扱っている武器がともに弓だったので消去法で厳顔になりました。」
ノア「設定年齢的に出せる人物少ないのが現段階での悩みですがあと2話ぐらいしたら黄巾の乱に突入させるのでそこでメインキャラの大半を出そうと思います」
ノア「それでは次回予告をどうぞ」

――のちに劉璋に仕えることとなる武将厳顔との出会いを果たした二人はさらなる修行のため自宅に一旦戻ろうとするが……。
次回 「第3話 事後処理と閑話」黄金に輝く神は悪魔の夢を見るか……。
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