インフィニット・ストラトス+3-1   作:月神サチ

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短いし、現在感想評価数0なので初投稿です(半ギレ)

ではどうぞ。



第十五話 氷室直哉の選択/一夏の決断

――Side 氷室直哉

 

「うーん……束さん選んでくれないんだね。そのくせ肉体関係続けるとか……地獄に落ちると思うけど大丈夫?」

 

「前世で家族の敵討ちで族滅したせいで一度地獄に落ちたからまた逆戻りするだけだ」

 

月明かりの綺麗な夜にて、オレはベッドの縁に座り、窓の外を眺めていた。

 

タバコ……は前世で辞めたから口の寂しさを誤魔化すために棒付きの飴を咥える。

 

「束さんのおっぱい吸えばいいのに」

 

「かっこつかねぇからパス」

 

オレがそう言うと彼女はくすくす笑う。

 

そのあとオレに後ろから抱きつきながら思い出したように問いかける。

 

「あとあの簪?ってコにもそろそろ手を出すの?」

 

「かもなぁ」

 

「変態、節操なし、私だけで満足しない強欲さん」

 

「悪かったな、淫乱兎」

 

「束さんのことクソ兎とか貶してる割にこうやってベッドの上でハメ潰すんだから扱いひどいな〜って思う今日このごろ。まあ

、束さん的にはwin-winだからイイんだけど」

 

「歪んでるな……」

 

「それはお互い様だね」

 

 

 

 

 

 

 

 

――Side 織斑一夏

 

「――束さんとの肉体関係や他複数人との重婚の可能性を許容できるなら……か……」

 

朝食を食べながらぼやいていると

 

「姉さんがどうしたんだ?」

 

「ぼーっとして珍しいわね」

 

箒と鈴が私のテーブルにやってきた。

 

「……直哉からメールが来てて……」

 

私は2人にそれを見せる。

 

端的に言えば束さんとの肉体関係の継続を認め、おそらく各国から宛てがわれるであろう人との重婚を許容し、それでも一緒に居たいなら……一夏に一番として隣にいて欲しい。

 

これが無理なら拒否の返事をしてほしい。

 

1年くらいなら待てるハズ。

 

そういうメールだった。

 

「……普通なら最低な男の発言って切り捨てるんだけどねぇ」

 

「私たちの恩人であり、姉さんが基本行方不明だが必要なら気に入らない相手でも人前に姿を見せる程度に社会性獲得したと最近聞いたからあまり強く言えんな……」

 

「……束さんと姉さんに連絡してくる」

 

「「何を?」」

 

2人が首を傾げるので告げる。

 

「――一人目の男性操縦者なのやめるための準備とお願いを……かな」

 

 

 

 

 

 

――Side 第三者

 

梅雨に入り始めた頃、世界に激震が走る。

 

――性別不安定体質になっていた織斑一夏が男であることを捨てた

 

――氷室直哉と織斑一夏の婚約発表

 

――婚約発表について篠ノ之束から祝福と2番目になる声明が発表される

 

――篠ノ之束の声明に対し「一番は譲らない」と織斑一夏が回答。重婚の黙認? 重婚可な国へ移籍も視野に?

 

――氷室直哉のクローンが成功しない?各国の失敗報告が相次ぐ

 

――路藤原、染色体3倍体の希少例であることが判明。医学界の注目が集まる

 

 

 

 

立て続けに流された情報で様々な方面が揺れ動く。

 

女性利権団体は織斑一夏が動かせたのは女性の側面があったからと騒ぎ立てる。

 

各国は(氷室直哉確保で実質ブリュンヒルデのツテと篠ノ之博士を釣り上げられるから)重婚についての議論が積極的に進められることとなる。

 

同時にIS学園にいる関係者に対し氷室直哉へハニトラを仕掛けるよう各国が密命を出した模様。

 

また男性操縦者の遺伝子としての価値は、織斑一夏の男性喪失や氷室直哉クローン失敗例、路藤原の特異性から天上院直哉に一極集中することとなる。

 

ちなみに医学界から路藤原に各国の医療研究所から血液や遺伝子データを下さいと言われまくり、「少しは共同研究とかして!全部受けてたら貧血になる!」とキレられたとか。

 

 

 

――Side 天上院のか夫

 

「やはり僕こそが唯一にして絶対的男性操縦者なんだな。よかった良かった。これで世界中の好きな畑に種ばらまいても唯一無二の正当性が保証されるし」

 

「(その割には生理もきてて妊娠可能な状態と医者から確認受けてる危険日の私は孕みませんでしたけどね。あと直哉さんはクローンが不可なだけな気もしますけど……)良かったですね、のか夫様」

 

何か間があった気がするけどまあいいか。

 

今日はとても気分がいい!

 

こんなに晴れやかなのは久しぶりだ!

 

卒業したら総理大臣になって圧倒的力を見せ札にして世界中の国に対して僕に有利な条約を結び直させても良いかもね!

 

「学校の女全員孕ませるのもいいかもなぁ! よし、善は急げだ!」

 

「それは危ないかと」

 

えぇ……水を差されて萎えるんだけど?

 

「――たとえ貴方様が唯一無二の男性操縦者だとしても――いえ、だからこそ変な難癖をつけて貴方を囲い込み精子生成機みたいなことにされてもおかしくありません。下手すればその2つの玉があればと切り落とされて強奪なんてされた日には目も当てられません――違いますか?」

 

――なんてことだ。確かにありえる。

 

「危ないところだった。僕という男の希望がいるけど世界はまだISによる女尊男卑が強いからね。気をつけなきゃ」

 

「私の言葉に耳を傾けてくださり安心しましたわ。私の身内に探偵などおりますから、気になる人が居たらその人について調べさせますわ」

 

おお、人間関係とか素行が問題ないかチェックしてくれるのは助かるよね!

 

「そうすることにしよう。しかし費用は……天上院(ウチ)につけておいてくれ」

 

「ソワカソワカ。では憂いや悩みも無くなりましたし……楽しむとしましょう?」

 

 




次回予告
激震ニュースを他所にIS学園は平和を表向き謳歌していた。

代表候補生として上からの命令に悩む者、ソレを理由に嬉々として接近する者ついでに国家外交問題未遂を起こす者。
氷室は胃痛と共に進む。

一方黒兎の隊長は副隊長の恋路と、軍からの命令という衝突する2つに挟まれ苦悩する。
感情と理性に折り合いがつけられるのか――。

次回 インフィニット・ストラトス+3-1
第十六話『揺れる世界と少女と少年』
※予告内容は変更される場合もあります。
次回もお楽しみに!
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