ではどうぞ。
――Side 第三者
『氷室直哉イギリス訪問生放送実況スレ』
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『建てたっと』
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『建て乙』
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『しかし唐突でSNSの各サイトも混乱が起きてるな』
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『気がついてないのは仕事でそういう所見てないお硬い仕事ばかりってな』
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『さて、どうなることやら』
少年交渉中〜
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『やべぇなイギリス! ふっかけてやがる!司法取引にしてもやりすぎだろ。氷室氏は篠ノ之博士連れてきたらブチギレして血の海になるから連れてこなかったまであるぞ』
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『暫くわが国が白い目で……』
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『いや……ブリカスの上から目線は今に始まったことでは』
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『は?』
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『おん?』
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『ファッ!? ISコア6個!? この展開を読んで用意してたのか!? あでも2つはイギリスの所有と強奪されたやつだから実質4つ……?』
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『あっ、これはISコア6個くれてやるからエクスカリバーとやらを回収するでいいよな? もう関わりたくないからそっちの要求飲んで損切りさよならしますわって暗に言ってませんかね??』
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『やべぇ、ぼそっと恩を売ればいいものをって零してるぞこの人!』
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『政治家連中がほくそ笑んでる』
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『知らぬは眼鏡型のWebカメラだと気が付かない老人たちばかりか……』
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『若いスタッフさんたちはなんか首傾げてるけど気がついてなくて草』
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『ところでコレ実況されてるって政府関係者に連絡してる人いないのかね?』
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『電話してるんだけどなんか繋がらん!』
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『あっ(察し) 公開処刑のためにこの人自分のカメラ以外電波遮断してるかもしれんな……』
――Side 首相たち
彼が去って数分後に私たちのスマホが一斉に鳴り出す。
そして雪崩のように政府所属のエージェントなどがやってきて矢継ぎ早に告げ始める。
――セシリア・オルコットが国内資産をほぼ売却・寄付し、オルコットの家名とイギリスの貴族位を返上すると女王に謝罪したとのこと。
――それが認められ、貴族籍から除されるが、オルコットの家名は特に返す必要はない、議会の暴走を止められず申し訳なかったと女王から謝罪の言葉が送られた。
――チェルシー・ブランケット及びセシリア・オルコットは女王が法に則り処罰した。国内での犯罪と窃盗物の返還及び一部資産の国庫返還により相殺され、連座でセシリア・オルコットと共にイギリス国籍を剥奪。イギリス籍喪失により無国籍民として4日以内に国外退去を通告。
――イギリスの交渉に関して篠ノ之束から『制御不能な違法軍事用ISの後始末させてやるからISコア6個献上しろと上から目線されるとは流石の私も予想外でした』とコメントが出されている。
「なぜだ! どうしてこんなことに!」
「こんなことならこんな企みに乗るんじゃなかった!」
「おかげで私たちの党まで飛び火してるじゃない!」
「それは貴様らがやったことだろ!」
阿鼻叫喚の罵り合い。
どうしてこうなった……?
小僧ならやり込めると思ったのがダメだったのか……?
――Side ヤン大将(ドイツ軍)
「うちの首相殿がアレじゃなくて本当に良かった。おかげでMr.氷室たちからのウチの株が勝手に上がってくから笑いが止まらないというやつだね」
お茶会をしながらライブ中継終了した画面を見つつそう零す。
「フン……少なくとも政治家としての私なら日本の土下座をしてでも解決の助力を乞い願うだろうな」
その言葉に私は問いかける。
「首相殿が?」
「私は首相就任前なら何度か土下座してるがね。それはそれとして本来なら藁にも縋らねばならん状況で助けてくれた相手に『選民である自分の救助に時間かかった』と難癖つけて意味のわからん損害賠償請求するような愚行はせんよ。……代表候補生にして自国の名門貴族の一角、IS第一人者との交渉窓口、貴重なIS男性操縦者とのコネクション……目先のISコア4つと爆弾案件の対処としては失ったものが非常に大きい。コレをどうイギリスの政治家たちは対処するのだろうな?」
――Side 氷室直哉
現在オレは――宇宙空間にいる。
オレの持ってる力に宇宙空間での活動を可能にするものがなかったのでさすがにISを装備している。
「アレがエクスカリバー……普通の人工衛星よりデカいな……」
『そりゃまあ、エネルギーの自己生成とか乗っけてるしそうなるよねとしか』
オレの言葉に束が応える。
「取り敢えず、口寄せするから準備させて」
『OKー』
近くに廃棄された衛星があったのでそこを足場に陣を生成する。
『……よし、せっしーとチェルシーの準備もできたよ』
「オッケー。――口寄せの術!」
その言葉とともに宇宙空間にドロンと煙が出たかと思うと、IS装備した一夏、シャル、黒兎隊、そして第二世代コアで作ったISに乗るセシリアとチェルシーが現れる。
「……宇宙……ISや専用の装備がないと3分生きられない世界か……」
「うわ、地球が青いしデカいね……」
「代わりに地球から離れてしまえば暗い宇宙が広がってますわね」
「重力圏にはあるが、地上と勝手が違うぞ、注意だ」
「……アレが、エクスカリバー……」
みんな好き勝手言ってらっしゃる……。
『取り敢えずエネルギー充填と生命維持以外解除したから、なおくん、作業よろしく!』
「……お客様が来そうだからみんな警戒は頼む」
「「「「「了解!!!」」」」」
――Side 織斑一夏
エクスカリバーの回収作業を終え、チェルシーさんが妹さん――エクシアちゃん――を保護して先に地上に送り返されたあと。
「……お客様が御出だな。有人のIS1、無人機モドキ14。オレだけで対処可能――!」
直哉がそういうとほぼ同時に――私へ有人とされる仮面で顔を隠したISがライフルで攻撃をしてきた。
「……直哉、あのISは私をご指名みたい。みんなも他の無人機をお願い。……ギリギリまで手を出さないで」
男の頃は気が付かなかった人からの視線に込められた感情――これは強い憎悪と嫉妬?――を感じ取り、そう告げる。
「……こっちは直ぐにかたをつける。早くしなければオレが倒しに乱入する。――黒兎隊は連携して撹乱! シャルとセシリアはツーマンセルの前衛後衛役割分担!一夏はあの有人ISの迎撃!オレは無人機掃討を行う!」
「「「「了解!」」」」
その言葉と共に散開する私たち。
フレンドリファイアを避ける意味でもこれは有効。
そして黒兎隊は黒い機体に仄かな光を纏う。
どうやら追加された機能の戦術リンクが発動しているようだ。
私は雪片弐式を起動する。
「――貴様がいなければ!」
そうオープンチャンネルで叫ぶ相手。
……この声は……千冬姉……!?
――Side 氷室直哉
「――他愛なし」
オレは速攻で無人機たちを17分割したりして端材がデブリ化しないよう回収する。
そして動揺しながらも敵を往なせている一夏と敵の戦闘に介入する。
「!? 無人機を全部破壊したのか!?」
「――あとはお前だけだな」
驚く相手にオレはためらいなく一閃。
シールドエネルギーを大きく削られたようだが――
「くそ、覚えておけ!」
閃光弾を、破裂させたかと思えば、そのまま大気圏突入を行いシールドを展開して逃げていく。
「……逃げられたか……一夏?」
「……千冬姉にそっくりな声で……一瞬だったから自信ないけど……顔も、千冬姉にそっくりだった」
困惑した声で一夏がそう答える。
「……年上組を後日詰めないとな……」
オレは静かにそう独り言だ。
チェルシーは妹の完治という奇跡を起こした直哉に尽くすと誓い、何故かセシリアもメイド見習いとして仕えたいと言い出す(中世の高位貴族のメイドは貴族の子女がなっていたともあるし、妥当……なのか?)
そして帰国したあと、千冬先生たちや楯無たちから色々と不在中の情報交換を行う。
(もともとおかしい)天上院が挙動不審ぎみになったとかの話から――各国の外交官などが氷室へのラブコールをしてるなどの話を聞いてげんなりする。
尚欠席中の宿題は免除されないらしい。
救いは無いらしい。
次回 インフィニット・ストラトス+3-1
第二十三話『主人とメイドと約束された勝利の剣(後始末と帰国と)』
※予告内容は変更される場合もあります。
次回もお楽しみに!