インフィニット・ストラトス+3-1   作:月神サチ

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新築ボロアパート概念や貢マゾ概念を知った(使いこなせるとはry)ので初投稿です。

小説情報は適宜更新してますが、タグや作品情報に作品名が書かれてない世界のキャラは基本ガワだけです。


第三十ニ話 臨海学校準備編 その2

『キアラ、束の間の平穏を得る』

 

――Side 宮守キアラ

 

「キアラ、香織さん、面倒なお仕事一先ずお疲れ様」

 

昼休みの生徒会室にて、私は日向香織さんと共に更識生徒会長から労いの言葉を頂いていた。

 

「この程度何でもありません。孤児院のワガママ盛りの子どもたちに比べれば、かわいいものでしたから」

 

「えっと、私も夫から灰皿投げられたりとか、背中を灰皿代わりにされてないですし……」

 

「キアラはキアラで不穏だし、香織さんは香織さんでやっぱりその腐れ旦那事故死させたほうが世界のためになる気がするんだけど……」

 

「でも、昔は優しかったし……」

 

「……まあ香織さんはしばらくは学園滞在してもらうわよ。あとキアラは生徒会の仕事手伝ってね?」

 

コレ、私と香織さんをのか夫さんの釣り餌にしてますね……でなければ『一先ず』と言わないと思いますし。

 

でもまあ、あの人結構粘着質で強欲ですからね……しばらくは私たちを狙うと考えられてもおかしくはないはず。

 

……氷室さんにちょっかい出したかったのですが、ヘタをしてのか夫さんが逆上して殺されては割に合いませんし……しばらくは禁欲放置プレイということで我慢しましょう……。

 

「それから話変わるし、放課後に通知予定なんだけど……。新しい寮出来たから、明後日から香織さん管理人お願いね。『寮の新設による大規模な再編』って名目で問題多い子たちは他の2寮に問題になりにくいよう対応しておいたから」

 

「あ、はい! 頑張ります!」

 

香織さんふんすふんすしてる……。

 

たしか結婚して旦那さんに売り払われる前は親が遺した下宿の管理人さんしてたとかいいますし……天職だったのでしょうか?

 

……それはそれとして……。

 

「……大規模な再編ってことはかなりの規模で寮の配置を入れ替えするってことですよね? ――部屋の掃除雑な部屋が引き継がれて阿鼻叫喚とかになるのでは?」

 

「大丈夫よ。半月かけてやるんだし。……最終日が1年の臨海学校の3日前だから予備日もあるし。駄目そうでも直哉君に天災様という切り札が居るから、どうとでもなるわ」

 

「……篠ノ之博士をこき使おうという楯無様の肝の太さに脱帽ですね」

 

篠ノ之博士、こき使おうとしてきた人相手には容赦ない報復をすると聞いてますけど……。

 

「まああの人、直哉君の為なら深海とか宇宙とか秘境とか行くと有言実行してるし、彼のお願いなら全然聞いてくれるからね……。私と博士は馬が合わないから互いに塩対応だけど」

 

……今度簪様あたりに篠ノ之博士がどんなところ行ったことあるのか聞いてみましょう。

 

未知の冒険は心躍るものありますし。

 

 

 

 

 

『仲介人直哉?』

 

――Side 氷室直哉

 

1年5組生活3日目。

 

「――えっと……1年の臨海学校の買い物の場所として都内のレゾナンス1日貸し切りを提供したいとレゾナンスオーナーから持ちかけられたから、学園とレゾナンスオーナー側のすり合わせをしてほしい????」

 

休み時間に告げられたカノンの言葉にオレは宇宙猫顔になっていた。

 

「はい。……私の数少ない友人の桐藤ナギサと臨海学校の話をしていたら、彼女が持つレゾナンスなら複合施設で色々なテナントがあるとのことで、貸し切りを提案されたのですが……私に権限などありませんし、よしんば提案したとしても渋い顔されるだけかと思いまして……」

 

「んー……取り敢えず放課後あたりに場を設けるから、同席するように」

 

「はい、わかりました」

 

取り敢えず何故仲介業者みたいなことしてるのか自問自答しながら千冬先生と学園長に連絡を取ることにしたのだった。

 

 

 

 

 

 

取り敢えずオンライン会議として桐藤さん側にカノン経由で会議出席の準備を行い、放課後になった。

 

学園にある会議室の1つにてパソコンからオンライン会議の部屋に入ると、既に美女が画面の前で待機していた。

 

……ブルーアーカイブで見たことあるけどなんだっけか……貢マゾ*1属性持ちとか聞いたことあるような……?

 

『――あ、はじめまして。投資家兼レゾナンスオーナーの桐藤ナギサと申します。此度は私のお話に耳を傾けていただき、感謝しております』

 

「IS学園側代表の織斑千冬だ。そしてこちらとそちらの仲介人として氷室直哉と天上院華音だ」

 

オレたちは先生の言葉に会釈して反応する。

 

学園長はカメラの視野外から傍聴兼アドバイザー兼カンペ要員としてスタンバイしてる。(学園長の存在は正体不明扱いされており、千冬先生が学園代表代行してること多いのでこの形になっているとか)

 

『噂はかねがね。……では早速すり合わせいたしましょうか』

 

「といっても貸し切りについてこちらとしては前向きに検討しているからな。あとは日程および当日の周辺含めた警備体制や、貸し切りに対する対価のすり合わせが問題なければ終わる話ではある」

 

千冬先生の言葉にナギサが頷く。

 

『コチラとしては日程は調整可能ですので、そちらの予定に合わせられますね。強いて言えば金曜日だと化粧品や衣類関連でお得なイベントをしてる店が多いかと』

 

「……今週の金曜日……明日でも構わんのか?」

 

『ふふっ、もちろん。貸し切りにしているのが何処なのか分かれば首を横に振れる人は居ませんし、居たとしても【居なかった】ことには出来ますからね』

 

「なら日程は明日、第二候補を来週金曜日として押さえさせてもらおう。次は警備体制だが――」

 

ぶっちゃけオレいる意味なくないかな〜と思い、外の雲を眺め始める。

 

『――最期に対価につきましては――当日、氷室直哉さんの案内人として、私が付くことに同意していただければ、他に要求はありませんよ』

 

!?

 

反射的に会議に意識を戻す。

 

「なるほど……そちらにとっては1日の売り上げから出る利益より、直哉とのコネの方が価値あるか」

 

『はい。私の歪んだ欲望を受け止めてくれる相応しい方と確信しましたので。本当は売り上げ補填として10億くらい請求予定でしたが……こちらの条件の方が双方にとって幸せになれるかなと。私としてはレゾナンス丸ごと直哉さんにお貢ぎしたいですが』

 

「「!?」」

 

オレと千冬先生、ついでに学園長が困惑してるとカノンが口を開く。

 

「――織斑先生、彼女の性癖がその……貢ぐことでして。……彼女の母親からも良い人居ないかと私の中学生時代*2から言われていたので……」

 

「――婚姻結んだ直哉を紹介して、彼女を取り込もうと?」

 

千冬先生が引き継いだ言葉にカノンが申し訳なさそうにうなずく。

 

「彼女、投資を始め、金策について卓越した才覚があるのか、中学の頃に渡された1千万が今では……今年の日本の長者番付の6番目に名前載ってますので……変な人に捕まって経済破壊するような金の動かし方されるよりかは……」

 

顔をよそに向けているカノン。

 

するとナギサが口を開く。

 

『私としては直哉さんは将来性あると思いますし、お貢ぎ抜きでも投資する価値があると思います。――宇宙開発の構想等をカノンさんが断片的に聞いたのを又聞きしただけですがね。』

 

そう言うと紅茶を一口して口を湿らせてから続ける。

 

『ISが作られた経緯が宇宙開拓の足ががりであり、氷室さんも改造や特殊機能ことつけるものの博士と同じく宇宙を見てること、篠ノ之博士となにやら太平洋の深海にて密かに巨大な万能艦を作成してることなどを聞いてしまったので……』

 

ガッツリ漏らしてますねぇ(現場猫案件)

 

ガタンと音がしたと思えば、学園長近くの床のタイルを持ち上げて束が出て来た。

 

そしてジト目でカノンを見てる。

 

カノンがそれでやらかしたことに気がついて顔を青ざめさせた。 

 

ちなみに万能艦云々は夜に他面々を気絶させたあとくらいしか話さないから、基本触れない暗黙の了解だったのだが……まあオレが釘刺し忘れたのが悪いかな……。

 

オレのアイコンタクトで束が自分も迂闊だったと反省して引き下がった。

 

あ、学園長、あとでその床と隠し通路直しておくんで許してクレメンス……。

 

『あ、それとカノンさん、私以外いなかったからよかったですが、世界的に狙われている篠ノ之博士の所在は不明ということになってます。信用してくださってるとはいえ、身内ではない私にしゃべるのは流石に口が軽いと言わざるを得ません。気をつけたほうがよろしいかと』

 

「がはっ!?」

 

そのまま真っ白に燃え尽きるカノン。

 

「……これはお仕置きモノだな」

 

千冬先生がため息混じりに呟く。

 

「取り敢えずレゾナンス貸し切りについては先程の通り……対価は直哉の同伴者に貴女が参加するだけでよろしいと?」

 

『はい。あとは当日、私を貪りたいと思ってもらえるよう、アピールするだけですから。なんなら私やカノンさんのコネからいい人を差し出したりもしようかなと』

 

「……取り敢えずさっさとそちらを傷物にして直哉の側に絡み取らせておくのが最善のようだな」

 

『お互い好いての形が良いかもしれませんが、私はボロアパートで紐に稼いだ金を毟り取られ、飲む打つ買うされる生活でも大歓迎というか憧れでもありますので』

 

「直哉! なまじ金策の才能が段違いなコイツを野放しにしておくのはやばすぎる! 一夏屋他の◯姉妹連中には私が話を通しておくから必ず手籠めにするように!」

 

「良いんかなこれ……」

 

『ふふっ欲してくださるなんて……とても幸せです』

 

「直哉君……キミには同情するよ……」

 

小声で学園長がそう零した。

 

そのあと(主にオレが原因。他の面々と買い物を考えたところ、この時点でタイムスケジュールが地獄と化すため、ナギサ同伴について調整ができないと)色々揉めた。

 

結果明日の貸し切りは流石に学園側(主に生徒のお財布事情)が都合つかない(当たり前だよなぁ?)ので来週金曜日になり、対価として桐藤ナギサを秘密裏に学園へ招き入れるという異例の措置が発生することで決着?がついた。

 

なお束とオレの構想云々について◯姉妹一同夜に改めて共有することになり、うっかり漏らさないよう、釘刺しがされることに。

 

代わりに他人の居ないところで彼女たち同士で宇宙について話を膨らませるようになったので、災い転じて福となるといったところ……かもしれない。

 

 

*1
あにまん等による無辜の怪物系の属性のため違う

*2
カノンは天上院と同じ年生まれなので20歳。カノンの方が半年あと。ついでに高校はのか夫のせいで欧州にとばされている。なおのか夫は知らないが本人の努力と実力により飛び級で大学卒業までしてる




キャラ紹介
桐藤ナギサ
ガワの出典はブルーアーカイブ。
普通の人間のため、ヘイローや羽はない。
父親は他界しており、プライベートがダメ人間、仕事になると辣腕を振るう女社長な桐藤ハクという母親(ガワが弱音ハク)がいる。
名門……というわけではないらしい。
かなり尖った性癖しており、変なやつに絡み取られるくらいならとカノンが直哉を紹介した。

以下次回予告

何故かやべー性癖な娘を手込めにすることになった直哉。

複雑そうなら顔をするヴィシュヌと乱、便乗しようとするロランにクロエ、メイドとして尽くすエクシアにナギサと直哉に世話を焼くカノン。

そんなところに事情を知らない結城寧が顔を出したと思ったらナギサが興奮しはじめ――?

第三十三話『臨海学校準備編 その3』
※予告内容及びタイトルは変更される場合もあります。
次回もお楽しみに!
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