インフィニット・ストラトス+3-1   作:月神サチ

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推しの子方面イベ描ききれなかったので初投稿です。


第三十四話 臨海学校準備編 その4

『高度なお貢ぎ攻防戦?』

 

――Side 氷室直哉

 

ナギサを学園に連れ帰った翌日――

 

「ふむ……私がもらった種銭よりも遥かにお金があるのに、全額死蔵はもったいないと思います」

 

何故か食堂にて眼鏡をかけたナギサに目録から資産管理の指摘を受けていた。

 

4億くらいなら普通に持ってると言ったのが敗因だったのかもしれない……。

 

お金があるのに死蔵させておくなんてとんでもないと言われ、目録の作成と提出を言われて徹夜で作って今さっき提出したというのがことの経緯である。

 

「私は法人名義で資産運用をしていますから、何割か資産を預かり、運用させてもらいますね。安心してください。これでも華音さんの種銭10万円を5千万円にしたりしてる実績ありますから! 貢ぐために頑張ると、何故かどんな不良株を買っても利益が出るので」

 

「何処ぞの滝社長*1かな?」

 

「その滝社長さんがどんな人かはご存知ありませんが、ご安心を。もし負債になったとしても、私のポケットマネーで補填しますから。……ふふっ、バレンタインチョコに唾液や髪や血を混ぜて食べさせようとしてる女の子の気持ち、今ならわかる気がします。私の稼いだお金が、直哉さんの収支の一部になると思うと……んっ♡ ……少しお花摘みに行ってきますね」

 

「やべぇよ貢ぐ妄想で達するとかお空のベリアルでもできねぇと思うのだ」

 

「ふふ、お望みとあらばお金も貢ぎますし、お望みなら物件も貢ぎますし、友達だろうと未亡人の母であろうと貢ぎますよ?」

 

そう言い残してお花摘みに行くナギサ。

 

「……全部あげますって言い方ならアロナちゃんなんだけどねぇ……」

 

何処からともなく現れた路藤原。

 

「……なんか知ってるようだな?」

 

「今だから言えるけど……私もアナタと同じ前世持ちよん。弟が課金してるゲームであのナギサちゃんそっくりの子引くために課金したり、ゲーム関連の専用ソング聞いたりしてたから知ってるだけ。今じゃほとんど覚えてないけどね」

 

「ふーん? ……取り敢えずなんか話あるんだろ? こんな隙間狙って話しかけてくるあたり」

 

「――死んだ人間蘇生できる方法、あるいは死体を生前の人間の記憶や振る舞い持たせたように動かす方法あるかしら? 私健康な肉体しか転生特典でもらってないから、あなたのようなオカルト能力さっぱりなのよん」

 

「……オレが使えるヤツだと死者蘇生系は穢土転生が輪廻転生……あるいは聖杯あたりか?……他にも手順がコスト度外視すれば何とかなる方法がいくつか有る。人間っぽく振る舞わせるのは……それこそ色々あるが……どうしてだ?」

 

「アナタどれだけ善行……いえ、今はどうでもいいわね。……ウチのバーの常連さんに天上院のお兄さんたち2人の友人って人がいるんだけど、そこから流れてきてるのよ。2人が生きてたっていう奇妙な情報が」

 

「……なるほど? オレの方でも調べてみるし、楯無とかにも調べてもらおうと思う。死んでるのを偽装してるなら転生者云々じゃない仮死の方法で誤魔化したとかありそうだからそっち先に洗い出すけどな」

 

「ごめんなさいね、忙しい時に。でも少し前の奇妙なメールの一件もあるから、気になっちゃって……」

 

路藤原→のか夫→キアラ→楯無経由で知ったお盆云々か……時間はあるが、放置してはおけないな。

 

「まあ持ちつ持たれつだ。アンタのような人生経験ある人に黒兎隊とかも相談してるしな」

 

ナギサが戻ってきたので「あとはメッセージとかで」と告げて立ち去る路藤原。

 

ナギサが首を傾げてながら席に戻る。

 

「では早速……今回の資産運用させてもらう報酬の前払いとして私の処女を……」

 

「なるほどお前さんが暴走機関車なのはよく分かった。取り敢えず河岸を変えような。こんなところでおっ始めようものなら、ポケダンで泥棒した時のカクレオン並みにやべぇ食堂のおばちゃんにボコボコにされかねん」

 

 

 

 

 

『クロエ、憤怒を知る』

 

――Side クロエ・クロニクル

 

「むむ? 1時間前、織斑先生が管理する寮の空き部屋にナギサさんと入ったはずでは?」

 

食堂で本音さんとお菓子をつまんでる直哉様(背中に番号ないので本人のはず)を見つけたので思わず二度見したあと、そう問いかけた。

 

「ナギサか? 死ぬほど疲れたのか、ぐっすり眠ってる」

 

「それ元ネタ死んでる奴〜。実際はなおなおの分身が様子見してるし、ちゃんと無事だから大丈夫だよー」

 

本音さんがそう言うなら大丈夫……でしょうか。

 

「インキュバスななおなおはナギサちゃんだけだと物足りないどころか不完全燃焼みたいだから〜、このあと一緒にどうー?」

 

「一杯やらないみたいな誘い方しちゃあかんよ……実際手を出してないし」

 

直哉様が乾いた笑いしながらツッコミ入れてますね。

 

しかしここはチャンスですね

 

「――私も参加したく」

 

「……束から言われてたがマジかぁ……」

 

何故か直哉様が頭を抱え始めてしまいました。

 

「束の娘的ポジと認識してたからその……」

 

娘のように私を見ていたから手を出さなかった……?

 

ラウラには手を出しておいて?

 

私より幼く見える(実際幼い)鈴さんとかにも手を出しておいて?

 

日頃アピールしてたのですが……???

 

……なるほど、これが憤怒というものでしょうか……。

 

「私はラウラの姉です。彼女や姉妹である黒兎隊食い散らかしておいて、私だけのけものはひどくないですか?」

 

「いや、その理論はおかしい。普通姉妹食い散らかすなんて論外だし」

 

「なおなおブーメラン刺さってるよー?」

 

本音さんの言葉に私は頷く。

 

「束様は親子丼なるプレイができるからお得と提案してたはずです! 私も常日頃準備してます!」

 

「据え膳食わぬはなんとやらーじゃない?」

 

「うぐ、それは……」

 

本音さんの援護射撃は間違いなく効いてるようですね。

 

これはあと一押しでイケるやつというやつでしょうか。

 

「おそらく、5組の女の子たちは目的の出どころや細かい方向性こそ異なりますが、直哉さんに肌馬として宛てがってる節がありますし……開き直ったほうがよろしいのでは?」

 

私の指摘に近くのテーブルからガタッと数名が立ち上がる音がしました。

 

そちらを向くと我が意を得たり、と言わんばかりの顔したロランさんと……羞恥と好意?が綯い交ぜになったヴィシュヌさんと乱さんが居ました。

 

「やはり欲求溜め込んでいたようだね♡ ……いつ出発する? 私も同行するよ」

 

「ロラン院!?」

 

本音さんノリ良いですね……。

 

「……私も……直哉さんを籠絡してこいといわれてまして……タイ政府からせっつかれているので……仕方ない……ですよね?」

 

「アタシも台湾の立場向上のためにって世界情勢動かしそうなアンタのところに送り込まれたのもあるし……優しくしないとぶん殴るわよ……!」

 

「なるほど、大義名分から仕方なくというツンデレの典型例ですか……」

 

参考になるのでメモする。

 

「私そんなツンデレとかよくわからないです!」

 

「おねぇじゃあるまいし、アタシの方が素直だから」

 

「――へぇ? そうなんだ」

 

いつの間にか鈴さんが乱さんの背後に立っていましたね……。

 

「……なら、閨で素直になる練習させてもらいましょうか。安心して。素直になれば良いだけ。なれなきゃフラッシュバックしたらその場で失禁するくらいの快楽叩き込まれるだけだから」

 

「え゙っ」

 

「ということで直哉、5組の4名と私、のほほんさんで6人よろしく!」

 

「お、おう……」

 

鈴さんこういう時取りまとめ役になるんですね……やや強引ではありますが。

 

取り敢えず娘ポジ兼愛人ポジになれそうなのでヨシ!です。

 

 

 

 

……直哉様はベッドの上でも化け物なのですか……!?

 

6人ががりでこちらが……全滅……とは……。

 

 

 

 

 

『直哉、実家に帰る/歩く現場猫案件チョビン!』

 

――Side 氷室直哉

 

「この度自分、氷室直哉は――実家に帰らせていただきます!」

 

「「「「!?」」」」

 

食堂で告げたオレの言葉に、一同が目を見開く。

 

「どどどうしたのなおくん!何か束さんたちやっちゃった!?」

 

「いや、単にそろそろカチンコ博士が助手と共にお部屋で生き埋めになる気がして……」

 

「それはそれでどういうこと??? チェルシー……ちゃんたちは黒兎隊が学園に拠点移動した時に同行したからあのヘンテコ博士と現場猫助手しかいないのか……」

 

チェルシーのくだりから思い出したのか納得した束。

 

「ということで色々ガラクタのある屋敷とラボの清掃になるので希望者以外来たらダメです。あと刀奈……楯無や虚さんは寮の差配やゴタゴタあるので無理だし、そっちに人手欲しいかもしれないから希望者も同行できるとは限りません」

 

「――もちろん寮の引っ越し作業の方、全員やってもらうわね」

 

その言葉に他の面々大ブーイング。

 

うーん、阿鼻叫喚。

 

仕方ないので当たり外れ半分ずつ入った100本の割り箸くじ引きをした結果……

 

箒、一夏、セシリア、シャル、チェルシー、束がくじ引きさせた寧の6人以外全滅という結果に。

 

まあ……仕方ないよね(雑)

 

 

 

 

ラボの方に飛雷神すると、メカグラードンやらメカカイオーガの作りかけが目に入る。

 

「……カイオーガの方は1人か2人乗りの潜水可能な船ってのわかるが、グラードンの方はこれ意味あるのか?コックピットがカンガルーのお腹から顔出すような位置にあるだけの鈍足移動ロボットになりそうだが……」

 

首を傾げる箒。

 

「ふっふっふっ」

 

聞き慣れた声。

 

「――誰!?」

 

「知りたくば教えましょう! 自分はカミンコ博士の一番の弟子! チョビン! 本名は千代田日与希ですけど、言いにくいしあだ名の方が通り良いのでそっちでよろしくです! あと自分以外弟子いないので必然的にナンバーワン!」

 

牛乳瓶の底のような眼鏡と髪の毛撫でつけた七三分けの髪の男が現れた。

 

「チョビン、博士は?」

 

「腰いわして寝てます。何をとちったのかアナタがメンテ頼んだと有澤の予備武器の一番軽いの見て、童心騒いだのかそれ持ってシュワちゃんのマネしようとして腰を……」

 

「何やってんだあの人」

 

「私も実は博士に駆け寄ろうとして、テーブルに足ひっかけたあげく、上から落ちてきた機材で足怪我してるので、正直直哉が来てくれて助かりました。補助ロボットがいるとは言え、家事掃除が届かないところありますからね」

 

「……仕方ねぇな……。厨房以外諸々対応しとくからよろしく」

 

 

 

 

 

 

 

――Side 織斑一夏

 

「え゙っ、直哉ってテロリストに返り討ちに遭って満身創痍な朧が入ってた回復槽と、チョビンさんが合成に使おうとした装置の接続ケーブル繋ぎ間違えて合体させたらああなった……?」

 

「いやはやお恥ずかしい話」

 

「いや普通に現場猫案件!!!」

 

「何をどう混ぜたんだ……?」

 

「本当は朧くんではなく、ネズミと合体させようとしたのですがね。組み合わせたのは確か……古代生物の化石の欠片で復元不可能なものとか、何処かの古物商が売ってた胡散臭い世界最古の脱皮したヘビの抜け殻やら、なんかの木片や金属片、布のかけらとかを在庫整理代わりにホイホイっと入れてスイッチ入れたらああなってまして……」

 

「……直哉良く許したね?」

 

「過ぎたことはしゃーない、切り替えてけと。天上院家の使用人クビになってココに流れ着きましたが、実験したりできるいい環境ですし、アシスタントしてくれる彼はなんだかんだ手伝っ手くれるので、ありがたい限りです」

 

……直哉、すごい経験してるんだね……。

 

 

 

*1
滝(テムテムアニメ)で検索!




女優と密会する直哉。

なんと彼女が世間に露出したこと無いお腹を見せたという。
これは大スクープでは?

直哉、大スキャンダルのピンチ!?


第三十五話『臨海学校準備編 その五』
※予告内容及びタイトルは変更される場合もあります。
次回もお楽しみに!
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