あとアドレスとかを手に入れるなら、ハックするよりコネとか持ってるやつから取った方が早いと思います(こなみ)
あと高評価ありがとうございます(小声)
ではどうぞ。
『氷室直哉VS買い物デート』
――Side 氷室直哉
オレたちは今――都内のレゾナンス(ナギサがオーナーしてるくそでか複合施設)に来ていた。
「本日この施設……レゾナンスはオーナーである桐藤ナギサさんの厚意により、我々IS学園の貸し切りとなっている。1年は臨海学校の必要なものの購入を、他の学年の者は夏の合宿等に備え、小物を揃えたりすると良い。――16時に再度集合し、学園にもどることを念頭に置くように! 解散!」
オレは駆け出そうとしたが――一夏が袖口を握っていたので失敗した。
「……ファッションセンスとか壊滅的なのわかってるけど……直哉に水着……選んでほしい……」
「水着はもちろん、下着やコスプレ衣装、アクセサリーの専門店ありますからね。私がご案内しますよ」
反対側の袖をナギサさんに掴まれ、オレは◯姉妹の面々にドナドナされることに。
――Side 一夏
「――千冬はそっちの黒系のクロスデザインのやつかな……んで、山田真耶は――」
「はえー、なおなお選ぶの早いねぇ」
「そうだね」
ナギサさんに手を出してから向こう、スキマ時間に影分身出して1人(?)小田原評定しながら私たちに合う水着を考えたりしてたのを知ってるけど――そういうの言われるとなんか恥ずかしいのは知ってるから――曖昧な笑みで本音に同意することにした。
「普段のなおなおまっくろくろすけだから、センス皆無か黒系しか選ばないと思ってたけど……」
私のフリルがついた白い水着や、自分のもつ紫が少し入ったピンクのビキニ等を見ながら本音はそう零す。
「多分直哉の水着は黒いトランクスタイプだと思う」
「なおなお自分のことには頓着してないだけだっけかな……?」
あれー?と首をかしげる本音。
「本音、直哉は多分隠れてアレコレ頑張ったんだから、詮索しないほうがいい。彼の頑張りを優しく見守るのも大切だから」
試着で分身した直哉たちから【可愛い!】【似合うと思います】【ムラムラします】という講評貰って満足して戻ってきた簪がそう告げると、本音はよよよと泣きだした。
「本音、どうして泣き出したの???」
「かんちゃんから私とか以外についてそんな踏み込みの匙加減指摘される日がくるなんて……従者してて凄く成長感じた!」
「えぇ……」
そんな会話をしてると、メモ帳とペンを持った直哉(分身)がやってきた。
「3人はお昼どうする? フードコートもあるし、普通にレストランとかもあるけど……」
私たちは顔を見合わせる。
「強いて言えば……イタリアンの気分だけど……人数的に意見まとまる? 無理に合わせなくても、それぞれ好きなところでいいんじゃない?」
「私は中華の気分だし……うん、一夏の意見が良いと思う」
「私はフードコートにあるお店の盛り蕎麦って決めてたからねぇ……」
私、簪、本音の言葉に頭をかく直哉。
「その方がいいかもしれんなぁ……取り敢えず意見ありがと」
頷いたあと彼はロランたちの試着を見に去っていく。
――Side 直哉
何やらナギサがレゾナンスのスタッフに耳打ちされて中座しようとしてたので捕まえて変装して同行したら――貸切のはずなのに駐車場にロケバスや逃◯中のハンター姿の人やら機材のトラックやらが運び込まれてた。
そしてナギサが理詰めで貸切どころか番組のロケすら許可してないと番組のチーフディレクターを封殺していると、アイ(+新生B小町とアクア)が姿を見せた。
「あ、直哉君やっほー」
「げっ」
「反応酷くない???」
ショボーンという顔をアイがしたので多芸になったなーと感心をしたりする。
「とにかく――我々はここでロケすると決めて! 人もモノも揃えたんだ! あとはアンタが許可出せばそれで終わりなんだよ!」
「私の知人がオーナーしてる時代劇用大規模撮影村をそちらが使われた時に備品壊されても知らん顔したり、全く関係ないキャストに請求回したりされてるのは耳にしてますので私的に無理ですね。そもそもそちらの局でもニュースとして取り上げた6億横領高跳び犯を今も雇われの支配人と誤解してアポ取って金を振り込んだのはそちら。当日現場にたどり着いたところで資金回収困難と発覚したのに、こちらに一銭も渡さず番組撮影だけしようと横暴言ってるのもそちら。寧ろこちらが文句言いたいくらいです」
「なっ!? 私を誰だと……!」
「知りません。アナタが私をレゾナンスのオーナーと知らなかったようにね」
「……!」
すげえ顔してるなあのおっさん。
「どのみち今日は貴方がたではない人たちに貸し切っています。お引き取りいただけないのでしたら警備を呼んだ上、警察等を呼ばせていただき、場合によってはネットや私の知人に起こったことを拡散させてもらいますが」
「それは困る! ――いや!その貸し切ってる人に会わせてくれ! 使わせて貰えるよう話しつけるから!」
「はあ? 何故私が? 私が決める権利ありませんし」
ちらっとこっち見んなしナギサさんや。
「――アンタはウチのキャストになに触れてるんだよ!」
ドカドカやってきてオレを殴り飛ばす。
はい、有責カウンター1ね。
オレはわざと受け身取らずにアスファルトの駐車場の上に体を横たえた。
周りのキャスト――主にイチゴプロの面々があっ、て顔をした。
「すみません星野さん、部外者は追い払いましたから――」
「――アクア、ルビー。帰ろっか」
「「アッハイ」」
「!? 何故!? 出演者として名前出してるんですよ!いなくなったら困ります!」
「――だって――今日ここの貸切してる人ぶん殴ったし、何より――私の命の恩人に手を挙げた人に暴力振るう人の番組に出演するなんて嫌ですから!」
「!?」
多分満面の作った笑みで告げてるアイさん。
漆黒の殺意がこっちにも伝わるので怖いですねぇ(他人事)
「――しかもその人、ISの貴重な男性操縦者ですよ? 天上院家の一人娘が嫁入りしたりして繋ぎ止められそうだったのに、日本から逃げられてもおかしくないですね」
それなりに温かいはずの空気がナギサの言葉で凍りつく。
他のADさんたちが機材とか放り出してまで駆け寄ってきて声掛けとかしてくださった。(いや機材放り投げたらあかんよ?)
大丈夫とか、貴方は悪くないの分かってますからと応えたりしておこう。
「え……あ……そんな、まさか……!」
「……もしもし、藤原会長さん?おや、社長さんもご一緒?それは好都合。 豊上テレビのコンプライアンスについて聞きたいのですが。 え? 何故かって? それは――」
ナギサはとどめとばかりにどこかに連絡し始め、通話を切るとチーフディレクターの携帯が鳴り始める。
「――どなたかから連絡来てますね。出られたら如何です?」
「――もしもし――」
何やら話してる間、オレは立ち上がり、後頭部さすったり背中の部分をアイが叩いて汚れ落としてくれたりしたので取り上げよしかな?
「んー……直哉君、ロケどうせおじゃんになるし、私も貸し切りレゾナンスに入りたいなー……なんて」
「対外的に貸し切ってるのはIS学園になってるから、責任者に確認とるわ」
オレ釜連絡入れてカクカクシカジカすると、千冬先生は好きにしろと返してきたのでお礼伝えて通話終える。
「――オレに任せるから……アクアが女の園に耐えられるならイチゴプロの5人はオーケーだ」
「え゙っ」
「アクア、貸し切りなレゾナンス……行ってみたくない?」
「ハイヨロコンデー!」
うーん、前世がアイのファンなのも有るのか基本アイの提案を拒否できないみたいだな……なんか……親近感……。
崩れ落ちるチーフディレクターと撤収を始める番組スタッフ。
実に混沌としている……。
あ、このあとイチゴプロの面々はIS学園のコたちと面識持ったりしたが――それは別のお話?
「……アクアとルビーは……私が結婚したら祝福してくれるかな?」
「「!?」」
しれっと告げられる言葉に一部の面々が動揺したりしたが、これも別の話。
――Side ???
「くそっ!なんでこんなことに――」
彼――元豊上テレビ人気番組のチーフディレクターこと久津摩佐人は持ってるモノをまとめ、引き落とし口座からメインの口座に金を全部移し、夜の便で海外に高跳びすることに。
「――こうなるなら枕提案してきたヤツ抱いておけばよかったか――」
賑やかな空港の専用ラウンジの音に紛れた数発の音。
男は奥まったところにある席に居たから――誰も気にしていない。
「貴方の命の重みは感じないけど、貴方が横領した金、『元レゾナンス雇われ支配人の彼』に振り込んだ金は有効活用するから――。あとは――」
死体となった男の懐から何かを抜き出したあと、下手人は去っていく。
「こちらネオ・スコーピオンの――です。 はい、金とアドレスの入った端末は手に入れたので、撤収します」
――死体が発見されるのは、それより数時間あとのことだった――。
※直哉はアイの水着選んだりしてるし、結城寧先生の水着も分身とはいえ直哉が選んだりしている。
以下次回予告
ついに始まる臨海学校!
路藤原は本来職員用に取ってあった部屋に放り込まれ、直哉は整備責任者という名目で連れてコられた結城先生と同じ部屋になる。
もちろん何も起こらないはずもなく――?
水着で遊び、夜は旅館の料理で舌鼓を打つ、平和な時間。
このまま続いてくれれば良いが――?
第三十八話『臨海学校にて その1 長閑な1日目』
※予告内容及びタイトルは変更される場合もあります。
次回もお楽しみに!