インフィニット・ストラトス+3-1   作:月神サチ

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時間空いたので初投稿です(強弁)

なお、結城先生は前回買った水着ではないようです()。


第三十八話 臨海学校にて その1 長閑?な1日目

――Side 氷室直哉

 

もうすぐお昼時。

 

オレはバスに揺られていた。

 

「見えてきた!」

 

微睡みに身を委ねているとそんな声がする。

 

目を開くと左手に広がる海と【花月荘】というプライベートビーチに面した和風旅館が遠目に見える。

 

「……1日目は自由だからな。楽しめばいいさ」

 

目隠ししながら零す。

 

「なおなおは水着鑑賞会になるから頑張ろうね〜」

 

隣の本音がそう告げる。

 

そういえばバスは何故か1組と5組が合同なんだよな。

 

……統合されるのか、再編されるのか……うん? 下半身に違和感が……

 

やめろ本音毛布の下に手を入れてどこ触ってる!

 

 

 

 

「花月荘へようこそおいでくださいました」

 

「3日間よろしくお願いします」

 

「「「よろしくお願いします!」」」

 

千冬先生に続いてオレたちも女将さんに挨拶する。

 

「あと事前にお伝えしていますが今年は――」

 

「男性操縦者お二人についてはコチラでも把握しております。問題ございません。あとは……前日に搬入されていますので……」

 

何やらヒソヒソ話してる。

 

「では教員、生徒のうち『当日確認』以外は先日配布したしおりの通りの部屋割で入るように。仲居さんについていけよ」

 

「「「はーい」」」

 

そして残されたのは女将さんを除くと――オレ、一夏、箒、本音、セシリア、シャル、ラウラ、鈴、簪、エクシア、ヴィシュヌ、乱、ロラン、クロエ、カノン、千冬先生に山田先生、整備科責任者として寧にしれっとついてきたナギサと束である。

 

ちなみにチェルシー、マドカ、クラリッサたち黒兎隊(ラウラ以外)は今回学園にて居残りで、理由刀奈と虚だけ置いてけぼりなのはなんか違うと思ったりしたのがある。

 

……そういえばマドカに関してクラリッサたちが情操教育とかいって、ノベルゲーやらせてた気がするが、アレ何やってたんだろう。

 

「……で、オレたちの部屋はどうなってるんだ?」

 

脱線してた思考を振り払うように頭を振って、千冬先生に確認する。

 

「――ここにクジがある。10人部屋2つを分配する」

 

「……私なんで20人に入れられてるのか分からないんですけど……」

 

寧が手を挙げながら質問する。

 

「私の想定では今日までに手を出されてると思ったんだが、よもや当日までやらないとは思わなかったというのがぶったゃけたところだな。それに実質婚姻しているのならこっち側カウントでもいいと思ったのもある」

 

「……ってことは始めてが他の人に見られながら……!?」

 

顔を真っ赤にする寧。

 

可愛い(本音)

 

「あ、ソレ無理そうなら残りの面々はもう一つの部屋で時間潰すから構わんぞ」

 

手をブンブンと振る千冬先生。

 

「取り敢えず直哉も結城先生もくじ引いてよ、ほら」

 

一夏たちに押されてくじを引く。

 

ふたりとも割り箸の先についてる色が同じだった。

 

「よし、私たちもー」

 

とくじを引いていく。

 

オレ、一夏、箒、クロエ、ロラン、ラウラ、山田先生、本音、エクシア、乱が同じ部屋になった。

 

「ぐぬぬ……私がなおくんと別部屋か……」

 

「純粋なクジなんだから諦めろ」

 

千冬先生の言葉に肩を落とす束。

 

取り敢えず部屋に向かい荷物を降ろすことにした――。

 

 

 

 

 

昼は軽食を食べて午後からビーチにほぼ全員繰り出していた。

 

オレはと言うと、軽食つまんでからさっさと着替え、ビーチチェアやパラレルを数十セットほどにビーチバレーのコートやポールネットを設置しておいた。

 

そしたら路藤原が自分で借りたのか持ってきたビーチパラソルの下でビーチチェアに座ってくつろぎ始めた。

 

「なるほど……ハイレグレオタードタイプの水着か……」

 

「オカマは男で女よ? 公衆の面前で女が上マッパはマズいでしょ? ここヌーディストビーチでもないしねん」

 

「確かに」

 

「それより……ほら、女の子たち来てくれたんだし、褒めて上げなさいよ」

 

「選んだ時の試着で褒め――」

 

路藤原がどこからか取り出したハリセンで一撃食らう。

 

「おバカさん。女の子は試着でほめられたとしても、実際に着てるときにもほめられたりしたいものよ。肉欲満たしてあげてるのは上出来だけど、それなら今度は承認欲求を満たして上げなさい。マズローの欲求階級説は義務教育で習わなかった?」

 

「確かに欲求階級説は知ってるが義務教育で習った覚えは……いや、彼女たちのところに行くからそのハリセンはしまってくれ」

 

ぐうの音も出ない正論に頷き、戦略的撤退を実行する。

 

「あ、なおなお〜。やっぱり黒い水着だ……」

 

「直哉……灰色のパーカーもセットなあたり、三つ子の魂百までとは良く言ったものだな」

 

「サングラス……ナギサさんとおそろい?」

 

今のオレの姿はトランクス型の水着に灰色の薄いパーカーとサングラスである。

 

完全にエンジョイしてる遊び人だと自分で思う(こなみ)。

 

「みんな似合ってるな。前々から考えて選んでよかった……!」

 

オレの思わずこぼれた本音を聞いて優しい顔をする面々。

 

「なら寧さんも褒めてあげないとね」

 

一夏たちが左右に退く。

 

「ううっ、今の歳でこんな可愛い系はちょうと……」

 

そこにはシーズーホワイトに身を包んだ寧がいた。

 

「……ああ、かわいいな……」

 

「な、泣いてる……!?」

 

「娘の結婚式で号泣する父親と、やっと結ばれたドラマのカップルの涙脆い男を掛け合わせたような表情してる。ちょっと小突いたら天に召されそう」

 

「いや天に召されかけてないか?」

 

誰かのハリセンで叩かれてハッとするオレ。

 

おれは、しょうきにもどった!

 

「イオン、オレたち結婚しよう」

 

「ふぇ!? ふ、ふつつかものですがよろしくお願いします!?」

 

「なおなおとゆーきせんせぶっ壊れちゃった……」

 

「前世からの縁ですからね。彼は明らかに細かい作業向いてない機械の身体で彼女に服を作るくらい入れ込んでいましたし、イオナサル……結城先生は彼との縁が切れかけた時、自分に劇薬を投じてまで繋ぎ直したほどです。立ち会ったのは前世の私ですが2人はこの世界で言う神前式も行いましたし、是非もないかと」

 

「強い絆ですね……束博士や一夏さんとは方向性がすこしことなりますが、強い愛があるかと」

 

「むむむ、隣の芝は青いとは良く言ったものだよね……」

 

オレは彼女を優しく抱きしめて――

 

「ここでキス!?」

 

「うーんを見せつけてる」

 

「自分たちの世界に入ってるよこの2人」

 

「……そろそろ割り込まないとここでおっぱじめそうだし止めようか」

 

オレはピコピコハンマーで叩かれて我に返る。

 

「あ、ごめん!」

 

「い、いや、私も……期待……してたし……」

 

顔赤らめながらこちらを見る寧

 

うん、かわいい(確信)

 

「やばいわね、剥がしてもコレ?」

 

「比翼連理というか、唯我に一直線と言われた2人ですからまあ……。前世の私が知る限りこの2人ともう一組が世界最高峰の絆持っていたので納得ですが」

 

 

 

このあともう数回ハリセンなどで叩かれ、最後には嫉妬が見守りを上回った一夏に引き剥がされ、嫉妬に燃える束と面白いからやってる千冬先生にダブルラリアット食らったりして漸く元に戻った。

 

 

 

 

「ということで直哉には結城先生ばっかり見てた罰ゲームとしてー……サンオイル全員に塗ってもらいます」

 

「アッハイ」

 

ふくれっ面の一夏が告げた言葉に頷くしか無かった。

 

「前も後ろもまんべんなくよ?」

 

「ん、日焼け跡フェチなのは巧妙にエロ本の中に紛れ込ませた微妙に手に取った回数多い形跡から確定済み」

 

「季節限定なフェチズムだねぇ」

 

「あのー、塗ってるところ他の生徒が遠目に見てる気がするのですが……」

 

オレが挙手するが彼女たちは笑顔を見せた。

 

「「「「「それも含めて罰でしょ」」」」」

 

「アッハイ」

 

見せつける趣味はないというか、本当は貸し切ったところじゃなきゃ嫌な独占欲持ちにはそこそこ来る罰である。

 

路藤原は口説くゾーンが年齢±5らしいのでスルーするだろうし、男が他に居ないからまだまし……いや、他の思春期真っ盛りの女子たちがコレ見てネタになるのも問題な気がする……!

 

「ほら~早くしないと、遊ぶ時間無くなっちゃうから~」

 

シートの上に寝転がる一夏たち。

 

一瞬人数が人数(さらっと巻き込まれてる寧含め)なので魚市場の競りを連想してしまう。

 

「なお君、今は私たちに集中してね。間違っても魚市場に並べられたマグロとかを連想してちゃダメだからね?」

 

束がどこからか取り出したボクサーグローブがついたマジックハンドが顔面に直撃して顔がめり込む。

 

殴ってから「次怒らせたら殴るからな」くらい理不尽を感じた気がした。

 

だが今回に関しては完全にオレが悪いのですぐに立ち直り、分身してサンオイル塗りに精を出すことに。

 

改めて全員、綺麗な肌してるなーと思いました(こなみ)

 

あと遠巻きでこっちを見てる女の子はむっつりなのかもしれない

 

 

 

 

ビーチでバレーやブラックレースをしたり、普通に泳いだり、オレは浮き輪のために空気入れ頑張ったりしたあと。

 

夕食が近くなったので引き上げて宿の夕食に舌鼓を打っていた。

 

「〜〜〜〜!!!」

 

「わさびをそのまま食えばそうなるわな。口で呼吸しろ。鼻呼吸すると余計ダメージ広がるぞ」

 

ヴィシュヌが刺身についてるわさびをそのまま口にして涙目になっているのでアドバイスを送る。

 

「…はーっ……なる、ほど。確かに、鼻で息すると、痛いです」

 

「次からは自分に合う量を刺身に乗せたり、醤油に溶いたりして食べることだな」

 

オレの言葉にヴィシュヌはこくこくと頷く。

 

「……私もしれっとやらかしかけたから助かったね」

 

ロランの言葉にわさび知らない海外組が冷や汗見せる。

 

「半分くらい知らない料理なので……皆さんに聞きながら食べることにしますね!」

 

エクシアの言葉に便乗しようとする面々に、日本在住組は苦笑いしたりしたとか……?

 

夜は少々あったが――寧の艶姿とかなので省略させてもらう。

 

20人でも分身すればまだ余裕ある当たり、自分の化け物ぶりを再確認したりもした――。

 




2日目は打って変わってISの実験、整備の日!

専用機持ちたちは直哉や束、それぞれの所属から渡された装備のデータ取りに、それ以外はISの整備についてを寧指導の下行われていく。

そんな中、とある国から秘匿回線で連絡が着て――?

第三十九話『臨海学校にて その2 ISの実験と……?』
※予告内容及びタイトルは変更される場合もあります。
次回もお楽しみに!
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