感想とかもこないので初投稿……ですかね(小声)
――Side 氷室直哉
クラス代表決定戦の翌日。
「しかし……クラス代表ってもっと忙しいのかと思ってたけど、案外暇だな?」
授業合間の休み時間。
一夏(女の姿)がぽへーっとしながらそう零す。
「クラス代表の実質的な仕事はクラス対抗戦などの代表としての案件や文化祭などのイベント関連の運営会合の出席だからね。書類とかは学級委員の四十院さんが担当してくれてるから、今しばらくは暇を謳歌できるってわけだね〜」
とのほほんさんが零す。
それを聞いた当人がビクッとしたが、授業の支度が優先なのかこちらの会話に介入してこなかった(会話のグループが出来てるのもあるかもだが……)。
「……しかし……一夏ならクラス対抗戦は勝ったも同然ではないか? 簪は専用機の武装の選定や調整で慣らす時間があるが怪しく、2組3組に専用機持ちは居ないのだから」
「――その情報、残念だけど昨日までの話よ」
声の方を向くと教室の出入り口に仁王立ちする鈴がいた。
「鈴!」「誰だ?」
一夏と箒が対照的な反応を見せる。
「一夏……アンタが人前で女のままなんて珍しいわね」
「なんか妙に馴れ馴れしくないか?」
鈴の言葉に首をかしげる箒
「小学5年から中学2年の冬まで同じ学校に通ってたから当然よ」
「ああ、箒と入れ替わるような形で転校してきたからな……知らなくて当然だよね」
鈴の言葉に納得しつつ補足する一夏。
ちなみにオレは小2前後で失踪している。
……成長期でわりかし化けたし、髪色や目の色変わり果てたのに一夏は良く気がつけたな?
「にしても十六夜朧の事を話す時……それも人があんまり居ないところ以外で女になることなんて私見たことなかったのに……この1年ちょっとで何があったの??」
困惑気味の鈴。
「……その件の人物が、氷室直哉と名前を変えて私たちの前にいるからだ」
「!?」
箒の複雑そうな顔で告げた言葉に目を見開いてオレを見る鈴。
「――今まで黙ってたが、オレは十六夜朧であって十六夜朧ではない。肉体や記憶、人格のベースはそのままだがな。――他にも家族に迷惑かけないためにも氷室直哉と名乗ってる。まあ、こうなった経緯にとあるトンチキ博士のアホ助手による現場猫案件が関わってくるから詳しくは言えないが」
「「「!?」」」
「違法実験が生み出した非倫理的化け物! 獣畜生臭いと思っていたがとうとう馬脚を表したな! おとなしく学園から追放されて日本の研究の贄とな「「「外野は黙って!!!」」」!?」
のか夫がかみついてきたが、クラスの面々がソレを遮る。
「……一夏は……諦めてないんだ」
「私が消える前にみた朧の仕草や癖と、直哉の癖が重なって見えるし、人違いとか今みたいな言い訳並べ立ててる割に会話で私の前から居なくなる前の事でちょくちょくボロだしてて、朧にしか見えないんだよね」
こうして私の前に姿をまた見せてくれたから、なおさらねとも呟く。
一夏の反応を見た鈴はオレと一夏を交互に見る。
「……それじゃ、私は……」
「鈴……中学2年の冬、別れる時に言ってくれたあの提案……あのときは気が付かないままタダ飯ラッキーくらいの感じでオッケーしてたけど……私は『毎日酢豚を作ってもらう』より『彼に毎日味噌汁作ってあげたい』から……ごめん……なかったことにしてほしいな」
「……っ!」
何かを言いかけて、去っていく鈴。
「……私の初恋も、2度目の恋も、どちらもダメそうか……」
遠い目をする箒。
1組の空気はさながら昼ドラ修羅場直後とかのソレである。
「……爆心地で爆死したヤムチャみたいな心境のなおなおは今どんな気持ち?」
「死体蹴りされて吐血しそう(ゴホッ」
ヒョコヒョコと近づいてきてそう聞いてきたのほほんさんにオレは心境を語る。
なんか本当に口から血が出たわ(困惑)。
「開き直って新聞部に今の修羅場とその裏話を記事にしてもらったほうが尾ひれつかなくて済むと思うよ?」
「それがいい気がしてきた(白目)」
「ならお姉ちゃん経由で新聞部の人に話通しておくね。今日のクラス代表決定の祝賀会にインタビューしにやってくるから、そこで全部自白して楽になっちゃおうか。それじゃ、連絡してくる〜」
そういってしれっと重い空気から逃げ出すのほほんさん。
今休み時間で虚さんに話通しに言ってたら休み時間間に合わない気が……まあ良いか。
「……おい直哉、一夏の自爆的告白について反応ないのか?」
「今オレの人間関係火薬庫状態だから意図的スルーでオレ1人クソ野郎として汚名被るだけで他の爆弾処理の猶予作りたかったんだが???」
「それは……済まなかったが、その……どうなんだ?お前の行動次第で色々な勢力図が変わるんだが」
踏み込んでこないで箒ちゃん!
なんかどっかの漫画的語呂のワードになったな(現実逃避)
……ボケてる場合じゃない。
あまり良い手ではないが……。
「ソレが今一番困るんだがなぁ……ぶっちゃけその見た目は好みだし?しれっと弁当におかず差し入れしてうれしかったし、この1週間チョイに夜な夜なおかず(意味深)を送ってきたりして男として反応したのはあるんだ」
「貴方も男ってわけですのね……それはそれとして一夏さん、メッセージにやらしい自撮り送りつけて殿方の劣情誘うのは如何なものかと」
なんかセシリアの言葉に同調するように複数名からジト目で見られる
「貴様らチャイム鳴って……なるほど(察した)。このコマの予定を変更し、自習か学級会か道徳か好きな授業に変更してやるがどうする?」
千冬先生が入ってきてそうそう色々ぶっ込んできた。
オレはちいかわの如く叫んだのは言うまでもないだろう。
死に物狂いで正妻ヅラするであろう束の調停とその他人間関係片付けて改めて返事させてほしいと土下座外交を駆使し、なんとか生き延びることができたのだった。
なんとか好感度ゲーに見せかけた爆弾処理ゲーみたいな地獄を抜け出した氷室直哉。
だが夜に行われるクラス代表決定祝賀会にて再び吊るし上げられる。
なんで簪ちゃんや楯無さんや虚さんもいるんです?(電話猫)
オレのライフはもうゼロだから勘弁してくれ!
なお逃げ出した先で1人涙を堪えていた少女に遭遇する模様。
次回 インフィニット・ストラトス+3-1
第十話『酢豚と理不尽と束の間の平穏?(後編)』
※予告内容は変更される場合もあります。
次回もお楽しみに!