ギュメイ将軍のキヴォトス放浪記   作:ルルザムート

10 / 125
お気に入り数が100行きそうなんですけど…(震え)
まずいまずいまずい!ストックも半分使い切ろうとしてるのに2章分が1割も進んでない!

そして前回、『斬るつもりはない』って言った直後にマヒャド『斬り』叩き込んでるのに気付いた
一応、対生徒には基本峰打ちで戦うからマヒャド打ちとかにするか迷ったけどドラクエ本編に無い特技は作りたくなかったからこれは仕方ないか…

…そして本編、中盤にも関わらず(ぶつかる戦力的な意味では)最終決戦。
というわけで対策委員会編第7話です、お楽しみください


怯え

『第1、第3、第4部隊壊滅!あっ、第2が今──

うわっ!?』

『第6部隊、武装破損のため戦闘不能!』

『第8部隊、全滅!』

 

 

 

『────』

次から次に入ってくる凶報に、ゲヘナ学園内から指揮をとっていたアコはどうしていいか分からなかった

 

 

 

──これは、なんですか

 

 

 

別に侮っていたわけではない、チナツの報告書にあったシャーレ顧問のギュメイ…

刃物1つで敵部隊に突っ込み、戦車まで両断して無傷で帰ってくる、まるで冗談みたいな大人

 

故に兵力は十全に用意した

委員長にバレたら始末書確定の数まで動員し、また規則違反者用の麻酔弾や電撃弾なども惜しまず使わせている

実弾が撃てないからと言って今の風紀委員会が弱体化していることなど万に一つもありえない

 

 

 

──だからこそアコはその光景が信じられなかった

 

 

 

「『さみだれ斬り』…と。さて、この辺りの風紀委員は全て無力化したぞ。まだ増援がいるんだろう?出し惜しみせずさっさと呼んだらどうだ」

 

『あ、アコ行政官!あいつ普通じゃありません!実弾使用及び迫撃砲射撃の許可を!』

『・・・許可します、ただし迫撃砲は1発ずつ!実弾使用において急所は外しなさい!』

 

ここまでやって手ぶらで帰ればそれこそ始末書ものである。こうなったら多少傷付けたとしてもシャーレの先生をここで確保しないと…!

 

 

 

 

 

「あ、あいつらついに実弾使い始めたわよ!?」

「先生っ!」

「手を出すな!」

 

遅れてやってきた増援部隊の射撃の波を叩き落としながら上から落ちてくる迫撃砲にマヒャド斬り

 

「撃て、撃てっ!急所に当てさえしなければいい!」

 

次から次へとひっきりなしにやってくる風紀委員達へ次々と峰を叩き込む

そして他にも──

 

 

 

とんっ

 

 

 

「へ?」

「『火炎斬り』」

 

マヒャド斬りによって無力化した迫撃砲の弾を蹴り寄こし、火炎斬りの炎で再起動させ増援部隊に叩き込む

 

 

 

『こっちの迫撃砲を利用して…!?く、迫撃砲射撃中止!第7と第9に包囲の半分を足して向かわせなさい!』

 

 

 

ギュメイにしてみればただの悪あがきだった、ここまでやればどこかで降伏してくれるだろうと思っていたのだが依然として風紀委員会は徹底抗戦の構えを解いておらず、時間と共に次々と風紀委員達はギュメイの前に倒れてゆく

 

ゲヘナ風紀委員会vsシャーレの先生という異質な戦いは10分前後という異様な短さで終わり始めていたのだ

…風紀委員会の敗北、という結果をつけて。

 

 

 

『こ、こ、こ、こんな、バカな…』

全滅するまでやる、と言った彼の言葉に嘘も誇張も無かった。こっちを見上げるギュメイは息すら乱さず風紀委員達を打ち倒していく

 

またこれだけやられたのにあの刀で斬られた風紀委員は1人もいない、明らかに手加減されている

手加減されて、これである

 

 

 

「………まだ続けるか?」

 

 

 

事実上の降伏勧告だった、ここで《続ける》と答えれば始末書はもちろん、ゲヘナ風紀委員会の武威は地の底まで失墜する、そうなれば開戦前の言葉通りにゲヘナの治安は──

 

とはいえ続けたところでこれには勝てない、今すぐ降伏してゲヘナに逃げ帰り、これ以上犠牲者を出さないことが最善の手であり、傷口を広げない唯一の道

だがここまでやって今更退く選択肢をこの私が…!

 

 

 

キランッ

 

 

 

『──え?』

「む…!?」

 

 

 

ガガガガッ!!

 

 

 

退いて武威を失うか戦い続けて全滅か、その2つの狭間で葛藤するアコを現実に揺り戻したのは彼女がよく聞く銃声だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ…!」

降り注ぐ紫の弾丸を払いのけ、空から飛来した少女と対峙する

頭上にヘイロー…彼女も生徒か。それにしても随分と厳ついヘイローだ

 

「イオ、リ…?」

白髪の少女が身の丈に合わないライフルと羽根を羽ばたかせ、氷漬けになって動かない生徒に呼びかける

当然反応は無い

 

「他の風紀委員達もこんな……これをやったのは、あなた?」

「そうだが…お前は?すまないがまだ全ての生徒を把握しきれていないのだ」

「……………私は」

 

 

 

ぞわり、と背中に氷柱を押し込まれたような殺気が辺りに充満する

対策委員会、便利屋、風紀委員会、全員等しく畏怖するそれが明確な敵意を持って目の前に立つ

 

 

 

っ…!この重圧、ホシノの時と同じ…!

 

 

 

「ゲヘナ風紀委員長の空崎ヒナよ

──今からアナタを連行する、抵抗するなら武力行使も厭わない」

「…やってみろ」

 

風紀委員長…つまり風紀委員会のトップ、彼女を折れば当分手出しできなくなるはず

恨みはないが約定のためだ、これ以上アビドスに干渉はさせん!

 

 

 

先の不意打ちと同じようにバラ撒かれた紫の鉛玉を叩き落としつつ接近、向こうも距離を取るがしっぷう突きの速さを活かして攻撃

 

身長とさほど変わらない長い銃身を斬り捨てようと刀を振るうも、ヒナが逆に思い切り距離を詰めたため距離を取る相手に対して振るわれたそれは空を切っただけ

 

 

 

バサッ

「ぬ…!」

 

 

 

巨大な悪魔を連想させる翼が視界を阻み、力任せにギュメイを吹き飛ばす

ほんの少し身体が浮き上がったまばたき未満の隙を逃さずヒナの銃弾がギュメイに迫る

 

「っ『マヒャド斬り』!」

 

咄嗟にマヒャド斬りを連発して氷の防護壁を連続展開するもヒナの銃撃は他の風紀委員とは別物で何発かは防護壁を突破、腹部と右腕に1発ずつ弾丸を受けてしまった

 

 

 

「っ…!」グラッ

「ああっ…!?ギュメ「手を出すなっ!」

 

狼狽えるセリカを怒鳴りつけつつ、再び降り注ぐ紫の弾丸を弾き飛ばす

──2度は喰らわない!

 

 

 

ピオリムでも掛けたのかと言いたくなるような高速移動をしながらもヒナの銃口はぴたりとギュメイを狙っており、そこから雨霰のように降り注ぐ弾丸…

だがすでに3度も見た攻撃をギュメイが食らうことはない

 

「『マヒャド斬り』!」

 

再び氷の防護壁、だが今度は壁ではなく弾丸を逸らし、逃す盾の役割を持たせる

 

 

 

 

 

「ギャッ!?いったぁい!」

「流れ弾…!社長、離れよう。ここにいたら巻き込まれる!」

「ま、待って!もう少し、もう少しだけあの人を見ていたいの…!」

 

『…生き残ってる風紀委員を集めなさい、場合によっては介入しますよ』

「はっ!」

 

 

 

 

 

ドガッ!

「『さみだれ斬り』!」

さっきと違い形の残った氷塊を蹴り飛ばし、勢いのままさみだれ斬り、氷の散弾をヒナに浴びせる

 

流石に避けられたものの回避行動をとったヒナはその瞬間、銃撃を中断せざるおえずその分ギュメイの接近を許してしまう

 

 

 

「っ、ここまで…!」

「はああっ!!」

 

ガギンッ

渾身の力を込めた峰打ち、だがそれはギリギリ届かず銃に防がれる

これを防ぐか、しかしここまで近付ければ──

 

 

 

ゼロ距離、互いの鼻先が触れそうなその距離でギュメイは風の力を解放させる

「っ!?何を──」

「『しんくう斬り』…!」

 

 

 

刀と銃の鍔迫り合い、その接触面に突如纏わり付いた小さな竜巻が強風となってヒナの身体を持ち上げ、

 

「ぬんっ!」

「く、きゃあっ!?」

 

踏ん張りの効かなくなった彼女目掛けて思い切り刀を振り上げる

これも銃に防御されたが最早関係ない、刀に纏わせた風の力が斬り上げた勢いに乗ってそのままヒナを空へと打ち上げる

 

 

 

 

 

『ヒナ委員長!?ま、まずい!今すぐ割って入りなさい!加減を考える必要はありません、委員長を助けるんですっ!』

「ここまで来て邪魔はさせないわ!ムツキ、カヨコ!こうなったらあの人に風紀委員長を倒してもらうわよ!」

 

 

 

 

 

建物の外郭を駆け上がり、吹き飛んだヒナへ即刻追い付く

だがまだだ、周囲の状況は──

 

 

 

 

 

『ひ、ヒナ委員長っ!』

「く、まだこんなに残ってたの…!?アビドスの人たちも手を貸して!」

「ん、仕方ない!」

 

 

 

 

 

シロコ達と便利屋が風紀委員会残党を抑えている。

…妨害は、無い!

 

「まさか…ここまで強いなんて…!」

「恨みは無い、しかしこれ以上アビドスを土足で踏み荒らされるわけにはいかんのだ」

 

 

 

少し眠ってもらうぞ空崎ヒナ

 

 

 

『マヒャド斬 ボゥンッ

 

 

 

 

 

「────え」

「な…」

 

 

 

 

 

警戒していたはず、いやしっかりしていた

その場にいる自分以外の全ての人間に対して警戒し、その上で横槍が入らないという確証があった

 

にも関わらず、背後から飛んできた散弾は余すこと無くギュメイの背に食い込み、その身体を地面へと追いやっていて…

 

 

 

 

 

「え、え?なんであの人がやられてるの?いったい何が…」

「ギュメイ、先生?」

「ん!攻撃した奴は建物の向こうから──

…っ!?

そんな、なんで、なんて事…

ホシノ先輩!なんてことをっ!

 

 

 

 

 

「がふっ…!ぐ…!?」

なんとか頭から地面に落ちることは避けたが全くの想定外な一撃で一気に体力を持ってかれてしまった

今の、は

 

 

 

「危なかったね、ゲヘナ風紀委員長さん」

「ホシノ…ホシノ?アビドスの小鳥遊ホシノ?」

「説明は後だよ、あいつはアビドスの敵だし見たところゲヘナ風紀委員会の敵とも見た

今は協力して、あいつを倒そう」

 

「………ホシノ…!」

 

 

 

何故ここにいるのか、今までどこにいたのか、色々と気になるが当のホシノはそんなの関係ないと言わんばかり。

あの夜アビドス校舎で見たものよりも鋭い殺気をまとい、問答無用でホシノが突っ込んでくる

重い身体に鞭打って刀を振るうが──

 

 

 

「ゴホッ…っ、『マヒャド斬り』!!」

「邪魔。」

 

バスッ…

 

「ぐ…!」

 

 

 

もう1発散弾を至近距離で受ければもう立ち上がれない、そう確信があったギュメイはなんとかホシノの散弾銃から距離を取ろうとするが…

 

「………」チャキッ

 

後ろに…!

 

ガガガガッ!

「『さみだれ斬──…ぐああっ…!」

 

上と背後から降り注ぐ紫の雨がそれを許さない、ホシノもヒナもこちらの間合いをギリギリ外れた位置から容赦なく鉛玉を降らせている

 

 

 

 

 

「ホシノ先輩やめてっ!いったいどうしちゃったの…!?先生を殺す気!?」あんなに血が…

「ヒナ委員長もやめてください!これは誤解で『この声が聞こえる全風紀委員に告ぎます、ヒナ委員長とあのアビドス生が彼を倒すまで外野を抑えなさい!』

 

 

 

 

 

「今先生って…?…小鳥遊ホシノ、彼は本当に敵なの?」

「うん。上手く取り繕ってはいるけどね」ドンッ

「っく…!」ガギンッ

 

 

 

ヒナの方は迷いが出てきたのか少し攻撃の波は弱まってきたが反対にホシノの攻撃はどんどん苛烈さを増していく

さっきの一撃がどうしようもなく重い…血も流し過ぎて身体が…!

 

 

 

「彼はアビドスを、いやキヴォトスを破滅に追い込もうとする危険人物だ、今ここで倒しておかないと」

「なぜだホシノ…」

 

 

 

刀を握る力も無くなってきた、なんとかしなければ本当に──

 

 

 

「なぜって、私言ったよね?2度とアビドスに来るなって、そうすれば見逃してあげたのにさ」

「違う」

 

「…何が違うの?深夜の学校に忍び込んだり、ユメ先輩を連れ去ったり、ブラックマーケットにまで現れて尚自分が潔白だとでも?」

「我が言ったのはそれではない…ホシノ、お前はなぜ──そんなに怯えている?」

「……!」ビクッ

 

 

 

憎しみはあった。怒りもあった。

だがそれ以上に『怯え』があった。目の前の存在が何か取り返しのつかない事態に繋がるかもという怯えがホシノの表情に出ていた

 

 

 

「お前のそれは確信に近いものだ、でなければここまで苛烈な攻撃はできん

明確な理由をお前自身が分かっているはず…にも関わらず曖昧なものしか言葉に出さない…

いったいなんだ、お前は我の何を恐れている…?」

「黙れ」

 

「…小鳥遊ホシノ、銃を下ろして。彼を手当てして話を聞きましょう」

「風紀委員長ちゃんも黙ってて。

…あなたこそなんなの?余所者のあなたがそこまでボロボロになってまでアビドスに執着する理由は?狙いはなんなの?」

 

 

 

狙い?そんなものあるわけがない、確かに果実捜索の一環としてアビドスに来たのは事実だ。だが交わした約束はもう果実とは関係ない

 

 

 

「………見捨てないと、約束したからだ」

「は?」

 

 

 

そうだ、約束した。守護天使ならこうするだろうと確信したから

 

 

 

「我は既に3度死んだ、どの生も外から見れば悪辣以外の何者でもない生き方だったろう

そして我はその生き方に特に悔いは無かった

…陛下の暴走を止められず、最後まで陛下の供ができなかったこと以外は」

「なんの話…?」

 

「だがそんな我に、敵であるはずの我に手を差し伸べてくれた天使がいた

我の願いを聞き入れ、我と王を救ってくれた天使が

…その彼が助けを必要としているのならば断る理由がどこにあろうか」

 

 

 

 

 

「そういえばギュメイ先生は前も私に…」

「シロコちゃん…何か知ってるんですか?」

「うん…」

 

 

 

 

 

「この場に来れない天使の代わりに我はここにいる…そして彼は助けを求めるならばかつての敵であろうと分け隔て無く手を差し伸べる男…

 

ならば…天使の代行者たる我が助けぬわけには行かぬであろうが…!

ここで見捨てたら…!我を信じて託してくれたあの天使に!

 

 

 

顔向けできぬであろうが!!!

 

 

 

「………言いたいことはそれだけ?天使だの王だの、意味の分からないことばかりでうんざりするよ」

「故にホシノ、たとえお前が拒絶しようと助けを求める声が消えない限り我はアビドスを見捨てはせん、絶対に…!」

 

「戯言はもう沢山。…消えて」ジャキッ

く…!ホシノ…!

 

「やめなさい…!小鳥遊ホシノ!」

「ホシノ先──

 

 

 

ドンッ

 

 

 

「────」

 

「────は?」

 

ヒナの号令でようやく風紀委員が戦いを止め始めたころには既に遅く、ホシノの散弾銃から放たれた鉛玉は動けないギュメイの頭部を吹き飛ばそうとした

 

しかしそれを防いだ存在がいた、ギリギリだったがなんとか間に合ったと気付いた彼女は大粒の涙を流しながら盾を構え直してホシノと対峙する

 

「ユメ、先輩…」

「…………」ポロポロ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まったく手がかかりますねぇ…」

「実際に手をかけたのは私なんだけど?私のこと、タクシーかなにかだと思ってない?」

 

アウルと別にもう1人、薄暗いアビドス自治区に似合わない真っ白な服、真っ白な翼、そして頭上に浮かぶ銀河を思わせるヘイローをゆっくりと回転させながら少女はぷくーっ、と頬を膨らませる

 

「タクシーは空を飛びませんよ、ともかく私とユメさんをここまで連れてきてくれたことには感謝します」

「別にいらないよ、それとあなたナギちゃんの部下でしょ?今度会ったら人をタクシー代わりにしないでって伝えといてよ」じゃあね⭐︎

「行きましたか…さてこれで解決してくれるといいんですが」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ユメ先輩、そいつは ペチン

ホシノが何か言うより早くユメの手があがる

 

「ユっ、ユメせん パシン

「ゆ べチッ

 

何か言おうとするたび、情けなくも乾いた音が響く

顔を真っ赤にして、何度も何度もホシノの頬を引っ叩く

 

「バカ…!バカバカバカっ!ホシノちゃんのおおばか!どうしてギュメイ先生を殺そうとしたの!?」

 

「だって、あいつは──

「ギュメイ先生はっ!疲れたら休ませてくれた!

失敗しても先に『怪我は無いか』って心配してくれた!

 

ホシノちゃんが追い出した後もアビドスのことを考えててくれた!

 

どうしたらアビドスを救えるか、私の相談にいつでも乗ってくれた!

 

補給が無くてどうにもならなかった時も、ヘルメット団が襲ってきた時も、何も言わずに助けてくれた!

 

…ここまで、ここまで助けてもらって、まだギュメイ先生が悪い大人だって言うの…?

まだ信用できないっていうの…?

その上殺そうとまで…!いい加減に目を覚ましてよホシノちゃん!」

「あ、う、ユメ、せんぱ…」

 

膝から崩れ落ちるホシノを無視し、今度はヒナの方に向き直るユメ

 

 

 

「──ぐすっ、すびっ…っ、私はアビドス生徒会会長兼、対策委員会委員長の梔子ユメです、ゲヘナ風紀委員長の空崎ヒナさん、ですよね」

「生徒会長…?梔子ユメ…?──え、ええ、私が空崎ヒナよ」

 

「私もこちらで何があったのかまだ殆ど把握していません、なぜこのようなことになったのか事実確認をしたいところですが今は何より彼の命を救うことを優先したいです

 

ですがアビドスには充分な医療設備も、医療知識を持った生徒も居ません、どうか今は何も言わずに彼を救うことに協力してください

おねがいします」

 

「分かったわ、それに多分今回の件は風紀委員会に全面的な非がある思うし。…チナツ!」

「はいっ!」

 

いつの間にかイオリの解凍を終えていたチナツがギュメイとイオリを搬送、車の中で応急処置をしつつゲヘナ救急医学部へと運ばれていった

もちろんユメも付き添って。

 

 

 

「ホシノ先輩」

「ち、違う…!ユメ先輩も他のみんなもあいつに騙されてる!今ここで排除しておかないと…!」

「──ホシノ先輩、ホシノ先輩がみんなを守ろうとしてくれるのは分かります。仲間とアビドスを守ろうとする心に嘘はないとみんな信じてる。…でもあれを見てまだそんな言葉が言えるのは流石に酷いですよ」

「ノノミちゃん…」

 

「今は副委員長としてここでやるべきことをしましょう」

戦いの余波でボロボロになった自治区、ギュメイに気絶させられた風紀委員達も少しずつ復活してきているがまだ倒れている生徒も多い

和解したとは言い切れないが助けない理由は無いだろう

 

 

 

 

 

その後、いつの間にか消えていた便利屋68への追撃は行われること無く、今回の風紀委員会の活動は天雨アコの独断によるものだったと判明しヒナが謝罪

また誤解したとはいえヒナ自身も先生を攻撃してしまったこと、他所に被害を出してしまったことを深く謝罪し、風紀委員会は撤退した




第二章分の執筆が思うように進まず焦ってる作者のルルザムートです、ハイ。
ブルアカ本編でヒナが戦いに参戦してくることはありませんでしたがこれだけ風紀委員がやられたうえ、イオリが殺された(ように見えてた)りしてればそりゃ出てくるよねって感じで。

…あと、いくらギュメイ将軍が強いとはいえただ勝ってるだけの物語もイヤなのでどこかでこういうのも書こうと思ってたんですがあまりに強すぎて1対1で負けるビジョンが思い付かず、ヒナとホシノを組ませるという暴挙に。是非も無いよネ!

さてさて、ギュメイの動機及び戦い、それを見たアビドスやゲヘナの生徒達はどう思い、受け取るのか。
そしてホシノとギュメイは和解できるのか?
それではまた明日!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。