ギュメイ将軍のキヴォトス放浪記   作:ルルザムート

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そもそも勇者の特技なのになんでS・キラーマシンは使えてたんだ…?
総力戦編 第14話です、お楽しみください


究極剣の再現

「では会議を始めましょう」

本来セミナーの部室である部屋を急遽会議室へと改装、対策会議を始める

 

 

 

「まだ来られてない方もいらっしゃいますが…」

「これ以上待つのは時間が惜しい、今は例の巨大生物…面倒ですね、ひとまず『ペロロジラ』と呼称しましょうか

アレの対策を立てるのが先です」

 

 

 

リンさんに頼んで必要になり得そうな生徒を集めてもらったが全て待っていては時間がなくなってしまう

ひとまずユズさんを除いたゲーム開発部、C&Cに、そしてヒナさんとアコさんは来てくれたのでよしとしましょう

 

 

 

「改めて、お集まりいただきありがとうございます、早速ですが先ほど確認された巨大不明生物の対策会議を始めさせていただきます」

 

 

 

30分前に海上で確認された謎の巨大生物…モモフレンズ、ファンシーキャラクターブランドの『ペロロ』という不気味なキャラクターに類似したそれが現在キヴォトスに向かって侵攻中とのこと

 

調査に派遣した4機の無人ヘリは全てペロロジラ背部から飛び出す謎の怪光線によって撃墜されており、以降接近はできていない

 

正体は分からないが害なす敵であると分かればそれはそれでいい、あとはどう駆除するか考えるところなのだが…正直もう自分の中では決まっている

 

 

 

「アウルさん、資料を。…真っ黒なだけで本当にペロペロ様そっくりですね」

「キ、私も貰おう。…まるでデカいカバだな」

 

「ちょっと!勝手に納得してないで委員長にも渡してください!こっちはわざわざ来てあげたんですよ!?」

「デカい声出さなくても聞こえますよ」

「アコうるさい」

 

 

 

ヒナさんの一声で蹴られた犬のように大人しくなるアコさん

一応資料も渡して、と

 

 

 

「・・・え、これ分裂するの?」

資料が行き届いて5秒かそこら、ミドリが素っ頓狂な声を上げる

 

「らしいですね、試しに攻撃させてみましたが大したダメージになっていない

オマケにダメージになるほどの攻撃をすれば千切れ飛んだ肉片が小さなペロロジラとなって本体に追従するようです

小さな、と言っても2メートルはありますがね」

「見れば見るほどバケモンじゃん!よりによってギュメイ先生がいない時に…」

 

 

 

作戦となるカタチはできている、あとはテキトーに迷う素振りを出しながら小出しにしていきましょう

 

 

 

「故にアレを駆除するにはあの巨体を一撃で消し飛ばす破壊力が必要です」

「キ、ミサイルでも撃ち込んでみるか?」

 

「いえ、ヘリのように撃ち落とされて失敗に終わるだけでしょう

ミサイルに限らずあらゆる遠距離攻撃はおそらく通用しない

故に必要なのはあの怪光線を掻い潜り、至近距離から超火力を叩き込める兵器になります」

 

 

 

「! じゃあさ!アリスとバルボロスならいけるんじゃない?アリスがバルボロスに乗って、至近距離から光の剣を…!」

閃いたと言わんばかりに指を鳴らすモモイ

言って欲しいことを言ってくれて大変助かりますね、ただまだ続きがあります

 

 

 

「ええ、そのつもりです」

「…っ、分かりました!アリスがやります!」

「アリス、結論を焦らないで。…アウルさん、私とヒマリで調べたけど彼女のレールガンなら確かにダメージは与えられる。でも…」

 

 

 

…続きも言ってくれましたね。ああリオさん、やっぱりユメさんではなくワタクシが懐柔したかったですよ

 

 

 

「ええ、今のままではおそらくペロロジラの身体に風穴を空けただけで終わる可能性が高い

故にアリスさんの光の剣をS・キラーマシンの設計を元に改造します

…こちらをご覧ください」

 

なぜ、なに、と言った質問が飛んでくる前にポイポイっと別の資料を配っていく

内容は以前エリドゥ内で稼働したS・キラーマシンの武装システムの1つ『ギガスラッシュ』について。

 

 

 

「これってたしかアバンギャルド君を吹き飛ばした…」

「電気を込めた剣で叩き斬るヤツか?アタシ達が戦った時は使ってこなかったな」

 

「これをアリスの光の剣で使えるようにするってこと…?

確かに強そうだけどこれならレールガンのままの方がずっと強いんじゃ…」

「それについては私から説明しよう』

 

 

 

杖の力を解除したバルボロスに何人かが小さな悲鳴を上げているがこちらの方が説得力があっていい

・・・トラウマでも刺激されたのかモモイさんだけは大きな悲鳴でしたが

 

 

 

『うるさいぞモモイ。…S・キラーマシンのギガスラッシュについてだがエリドゥでの戦闘で放たれたあれは本来の威力ではない

 

言っては悪いが形を僅かな電力だけで模倣した粗悪な贋作…

 

そもそもあれは私がいた世界の究極剣技の1つであり、本物であれば一振りでエリドゥの1/3は消し飛んでいた』

 

 

 

究極の必殺剣という名に恥じず、習得できる剣士は一握りの中の一摘み。ワタクシの知る限り使用できた人間はバディストという名の剣士のみでそれも文献に残っているのをただ解読したにすぎない

 

剣に全てを捧げたギュメイさんでさえ習得できなかったことを見るに最上位の剣技と最上位の魔力適正の2つが必要な、文字通り究極の魔法剣だったのでしょう。

機械、人間問わずこれを完全な状態で撃てる存在はキヴォトスにいない

 

 

 

──だが1つだけ剣技も魔力も使わず再現する方法がある

 

手がかりは今言っていた通り、エンジニア部がキラーマジンガから建造したS・キラーマシンである。

 

 

 

「確かにその威力なら…でもどうやって?

S・キラーマシンの出力で足りないのなら限界までチャージした光の剣だとしても足りないわ、多少の改造をしたところで届くとは思えない」

 

 

 

エンジニア部が建造したS・キラーマシンに電力以外の動力はなく、魔力なんてものも当然なかった

だがそれでも、不完全とはいえギガスラッシュを撃っていたというのであれば答えは1つ──

 

 

 

『…鳥山アウル』

「はい。かつてエリドゥで猛威を振るった兵器『アビ・エシェフ』はエリドゥ全体から電力を供給することにより装着していた飛鳥馬トキは予知という離れ業を可能としていました

故に光の剣に施す改造はその電力供給システムと同じものを。」

 

 

 

──習得はできずとも再現はできる。

本物に匹敵する電力と、それだけのエネルギーを押し留め、自在に放出できる兵器があれば。

 

 

 

「同じ要領で光の剣に電力を集中させるということね、必要な電力は?」

ふむ、ざっと見積もって…

「ミレニアム全域が停電になるくらい、ですかね」




結局ペロロジラってなんなんだろう…と思っている作者のルルザムートです、ハイ。
今章において最後の敵がようやく登場です、シャーレ最高戦力であるギュメイが不在ですがさてさて…
余談ですがプロット見返してみるとこの辺りからユメ√との差がガッツリ出てきますね

それではまた明日…
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