ギュメイ将軍のキヴォトス放浪記   作:ルルザムート

138 / 138
やばいやばいやばい、ストック完全にゼロになったのに全然速度が出ない



2つの手

「あっ!ギュメイ先生!…げ、血が出てるよ!?」

「かすり傷だ、問題無い」

 

慈愛の怪盗に助けられ、地下のオークション会場を脱出したギュメイとトキ。

敷地内の端へと出た彼らを出迎えたのは先に脱出していたゲーム開発部だった

 

 

 

「ギュメイ先生ぇ…ごめんなさい〜!私がフラッシュを焚いたばかりに…」

「過ぎたことだ、何も言わん。お前達は無事か?」ユズが居ないが…

 

『とりあえずは、な。だが地下への侵入がバレたらしい、地上や屋敷の警備兵の様子が慌ただしくなっている

今ユズが偵察に行っている』

『…それにしても遅いですね、彼女どこまで見に行ったんでしょうか』

 

 

 

…まさか彼女1人に行かせたのか?

 

 

 

「そんな危険を「み、みんな!戻ったよ…!」

「ユズおかえり!どうだった?」

「…やれやれ」

 

あわや最悪の事態が頭をよぎったものの、ダンボール箱を片手にあっけからんとしているユズの顔を見て内心胸を撫で下ろす

 

「ひとまず全員無事で良かったがこのまま放置もできん、今後の動きを話し合いたい

()()も含めてな」

「「「彼女?」」」

 

「偶然、無作為、不均性、不確定性…

いずれも美学を語るうえで外すことのできない要素…ごきげんよう、みなさん」

「「「!!」」」

 

 

 

【またお会いしましたね】と再会の挨拶をする慈愛の怪盗に対し、文字通りひっくり返るモモイ達と、それとは対照的に即座に戦闘態勢に入るバルボロス、ケイ、トキ

 

チアキは…ここから見ても分かるくらい写真を撮りたくて仕方ないみたいだがさっきそれで窮地に陥った関係か、しどろもどろになっている

 

 

 

「よせ、彼女はもう敵ではない。…とはいえ味方というわけでもないが…

ああ、余計な前置きは挟まん。率直に言う、我らがこれから取れる道は2つだ」

「2つ、ですか?」

「うむ」

 

 

 

これから何をするにせよここまで兵力差があるとできることは限られてくる

他にもあるかもしれないが少なくともギュメイにはこの2つ以外に思いつかなかった

 

…ならばさっさとその選択肢を提示し、意見を聞こう

 

 

 

「1つ、ここを放棄してミレニアムに戻る。地下には元の警備兵の他にカイザーPMC残党と山海経という学園の生徒が警備にあたっていた

あれらとまともに戦うなら我らだけでは手が足りん、C&Cを始めとしたその他戦力を募ることだ」

「…私はその意見に賛成です、本来これはC&Cに行くはずだった任務…これ以上みなさんが危険な目に遭う必要はありません」

「…言っておくが退くならトキ、お前も一緒だぞ」

 

 

 

彼女は確かに強いがアビ・エシェフのような切り札も無しにあの数を打ち崩すのは不可能だ。最低でもC&Cが揃ってからでなければ…

 

 

 

「しかし合流を待っていれば銅田に逃げられます。やはりここは私が…」

「2つあると言っただろう、最後まで聞け」

「…ではその2つ目とは?」

「ああ…2つ目は──」

 

 

 

「慈愛の怪盗と共闘し、【時計王の冠】を奪取する道だ」

 

 

 

▽▲▽▲▽

 

 

 

「『慈』『愛』『の』『怪』『盗』…随分と変わった照明弾を持っているな」

 

屋敷の裏手、ちょっとした小さな林の中からでも見えるほど鮮烈な閃光弾が夜空に打ち上がり、堂々と【自分はここだ】と宣言している

これなら誰の目にも届くだろう

 

「花火と呼んでください、これで館内の警備兵はここを目指して来るでしょう」

 

 

 

当初は『信用できない』と共闘を拒否していたトキだったがここを逃せばせっかく見つけた盗品の行方が再び眩むことをチアキに指摘され、渋々と言った形で承諾してくれた

 

…共闘による作戦は至極単純である、というよりこの数の差で剣士の自分があれこれ考えたところで失敗するだけだ、シンプルな方がいい

 

 

 

「来ましたよ」

「見えている」

 

 

 

まずは警備兵の注意を逸らす。とはいえ3つの組織からなる警備部隊の注意を向けるにはこちらもそれなりの餌を用意せねば全ては食いつかない。

 

故に1級のお尋ね者となっている慈愛の怪盗と、カイザー残党から恨まれている自分が囮として裏手に回る

他はどうか知らんがこれならカイザー残党は確実にここに集まるはずだ

 

 

 

やがて屋敷が騒がしくなり、その喧騒はすぐに屋敷の外へと──

 

「…やれやれ」

 

・・・小さな合戦くらいならそのままできそうな数の兵隊が屋敷の扉や窓から飛び出し、うち数人がこっちを認識した。

まっすぐこちらに向かってきている

 

 

 

「ギュメイ先生」

「………流石に全ては止められん、撹乱を頼む」

「ええもちろん、これ以上あなたに──いえ、主力に回った彼女たちも含め、誰にも血を流させはしません」

 

 

 

ざっと見ても40人強、尚も後続が続いている…

だが退くことなく問題を解決するにはこれしかない

 

 

 

「──行くぞ、残党共」




今更ですけどユズのダンボールやセイアのダンボールってやっぱりメタルギアソリッドのパロなのかな?と思っている作者のルルザムートです、ハイ。
メチャクチャ短くなってスミマセン、休みのうちに書けるだけ書くつもりが全然進まず…
最低でも白亜の予告状が終わるまではなんとか続けたいと思ってますがかつてないピンチにどうしたらいいか自分自身分かってません

ひとまずまた明日…
明日は、来るのか…?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

もしユメ先輩が居なくなった直後のホシノが現代のアビドスに来たら(作者:気弱)(原作:ブルーアーカイブ)

「奇跡なんて、起きっこないですよ」 最愛の先輩と喧嘩した翌日、1年生の小鳥遊ホシノが目を覚ましたのは、2年後のアビドスだった。▼自分の知らない後輩たち、見覚えのない先生。 そして、どこを探してもいない、ユメ先輩の名前——。▼孤独と後悔に凍りついた彼女の心を溶かしたのは、未来の後輩たちがくれた温かいラーメンと、夜空に咲いたクジラの花火だった。▼しかし、幸せな時…


総合評価:311/評価:7.09/完結:42話/更新日時:2026年02月02日(月) 01:19 小説情報

転生したので前世の知識で生徒達と遊ぶことにする(作者:popoponpon)(原作:ブルーアーカイブ)

いろんな娯楽はあるけど前世の娯楽もこの世界で楽しみたい!ということでTS転生したけど諦めずに自分の好きなものを作っては皆で遊んだり、本編に絡んだりしてくる女の子、夢見モルフォのお話。


総合評価:13618/評価:8.75/連載:211話/更新日時:2026年06月07日(日) 12:00 小説情報

桃色の軌跡(作者:逆襲)(原作:ブルーアーカイブ)

カービィたちが、ひょんなことからキヴォトスへとやってきます。▼キヴォトスで起きる様々な現象。カービィたちは元の世界に戻れるのでしょうか。▼星のカービィ×ブルーアーカイブのクロスオーバー作品です。▼時系列として▼・カービィ側はWiiDx後(ディスカバリーやWiiDx後の番外編も含む)▼・ブルアカ側はアビドス編3章後(イベストなどの情報は時系列関係なく使用します…


総合評価:1638/評価:8.7/連載:76話/更新日時:2026年06月04日(木) 18:00 小説情報

BlueArchive -Strive-(作者:笹の船)(原作:ブルーアーカイブ)

ブルーアーカイブ×ギルティギアストライヴ▼魔王とバイク屋の親父とその嫁がなぜかキヴォトスの先生になってしまった。▼突然のことに戸惑いながら、それでも彼らは生徒達と青春の物語を紡ぐ。▼これは生徒達だけではなく、遠い昔に失われた彼ら自身の青春。その続きの物語。▼プロローグ~原作パヴァーヌ1章相当まで終了済▼進行中:エデン条約2章▼ウルト兎さんより表紙を頂きました…


総合評価:3153/評価:8.95/連載:148話/更新日時:2026年05月27日(水) 07:03 小説情報

冥王 レイリー先生。シャーレに立つ!!(作者:なにやってんだおまえぇ!)(原作:ブルーアーカイブ)

▼ブルーアーカイブに先生として赴任したのは、『冥王』シルバーズ・レイリー▼透き通った世界による彼にとっては隠居生活とは程遠い激動の日々が、今始まる▼週に1から2回更新を目指しますよろしくお願いします。▼———追記———▼独自設定タグ、ワンピース学園タグを追加させていただきました。▼第十一話に少しセリフを付け加えさせていただきました。前までの状態ですと借金の利…


総合評価:686/評価:7.21/連載:12話/更新日時:2026年05月02日(土) 11:35 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>