ギュメイ将軍のキヴォトス放浪記   作:ルルザムート

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白亜の予告状パートが終わり、ここからは絆ストーリー編。といっても初手は誰の絆ストーリーでもないですが(強いて言えばユメ?)
サブストーリー編 第19話です、お楽しみください


休んで!ギュメイ先生!

「結論から言っちまうと無理だ」

「そんな…ケガがまだ治ってないのに…」

「アイツはそういう奴なんだよ」

 

シャーレの部室にて、バッサリ言い切られてしまい消沈するユメ

これじゃギュメイ先生が………

 

 

 

ユメはミレニアムから帰ってきたギュメイを休ませようと率先してシャーレの中心に立ち、アロナの助けを借りながら業務をこなしていた

 

しかし事あるごとに休んでいたはずのギュメイが出てきては仕事をしようとするので【ギュメイを休ませる】という本来の目的を果たせてないユメは助っ人を呼ぶことにした

 

たまたまアケミと共にレッドウィンターから遠出してきていたゴレオンである。

…ただその彼もほぼ匙を投げてしまっていたが。

 

 

 

「ゴレオンさん、ギュメイ先生は以前の場所ではいつ休んでいたんですか?」

「んー、あー、そもそもアイツとオレ達じゃ【休む】の意味がポンコンテキに…いや根本的に違うんだよ。

普通【休み】ってのはリラックスしてメシを食ったり、思う存分昼寝をしたり、仲のいいヤツと出掛けたりって意味だ。

ただギュメイの場合、アイツにとっての休みってのは仕事と同じなんだ」

 

「? つまり?」

「バカ真面目な軍人気質なんだよ、奴にとっては睡眠も食事も仕事をするための前準備なんだ

だから戦闘に支障がないレベルさえ保てればそれ以上休むことがない」

 

 

 

困ったもんだぜ、とため息をつくゴレオン

だがユメの方は穏やかでいられない、戦闘に支障がないレベルと言ったが今の彼の状態は支障をきたす段階ではないのか?

 

 

 

「言いたいことは分かるぜ。実際にミレニアムから戻ってきたギュメイは暫くはしっかり休んでたんだろ?

だがある程度傷が癒えてきた結果、奴の中ではもう【休み】っつー前準備は要らなくなっちまったんだよ

これ以上休ませようったって聞きやしねー」

「………」

 

「だからギュメイを休ませたいならアイツが仕事だと勘違いするような息抜きを用意してやればいい。例えば──護衛に見せかけたデートとかな!」

「!!!」

 

 

 

「なーんてな、アイツに女性をエスコートなんざ「それだよ!うん、早速募ってみるね!」

「ブッ?お、おい待て!今のは冗談「そういうことなら協力致しますユメさん」

 

 

 

ギュメイ先生のためにとシッテムの箱を使い、ひとまずシャーレ所属生徒へ一斉送信。

うち1つのトークルームに超速で既読が付くと同時に部室へ現れたワカモが協力を名乗り出てくれた

 

そうして置いてけぼりになったゴレオンをよそに、ユメとワカモはギュメイを休ませる計画を立てていくのである

 

 

 

 

 

▽▲▽▲▽

 

 

 

 

 

「ギュメイ先生〜こっちだよ!」

「ああ、今行く」

 

 

 

場所はアビドス市街地。剣術の鍛錬をしていたギュメイをほぼ強引に呼び出したユメ。

 

…できることなら刀は置いてきて欲しかったけど、命より大切な物だからと拒否されちゃった

とりあえずギュメイ先生が来てくれただけでもよしとしないと。

 

 

 

「それで話とはなんだ」

「えっとね、前この辺りに柴関ラーメンってお店があったんだけど知ってる?」

 

「柴関…便利屋68が吹き飛ばしたというラーメン店か。行ったことはないが話は聞いている」

「うん、そのラーメン店なんだけど今その便利屋の人たちと協力して屋台をやってるみたいなの。一緒に行こう!」

 

 

 

下手に言い回さず、直球で一緒に行こうと伝える…少し勇気が必要だったけどゴレオンさんの言う通りにきちんと言えた!これで先生は…

 

 

 

「………?金欠か?」

「え?いや違うよ、どうして?」

 

「む、なら便利屋の掃討か?」

「いやもう仲直りしたよ!」

 

「・・・我が行かなければならない理由が見えないのだが」

「え、ええーと…うう〜!と、とにかく来て!」

「うおっ…ユメ…!」

 

 

 

もうあれこれ考えるのが難しくなり、彼の手を引いて思い切り走る

あ、すごく手がモフモフで…じゃないよ!ええと屋台は確かこのあたりに──

 

 

 

「あ、いた!大将さーん!」

 

 

 

今まさに移動中の柴関ラーメンの屋台が目に飛び込んできた

屋台は以前見たものより一回り大きくなっており、とても人力で引けそうにないそれはアビドスカジノでも見た便利屋68の番犬…ギャングアニマルことアニがご機嫌で引っ張っている

 

 

 

「ん?ちょっと止めてくれアニ…──キミは確かアビドスの…もしやそっちの方がシャーレの先生かい?」

「はいっ!ギュメイ先生です!レッドウィンターでの仕事から最近帰ってきて、お休み中なんです!あ、柴関ラーメン2人前ください!」

「いや、我は「食わず嫌いはだめ!いいから食べようよ!」

 

 

 

もうこうなったらギュメイ先生が拒否しようが何しようが押し切ろう、嫌われちゃうかもしれないけど、でもワカモさんにこういうことをやらせるのはかわいそうだし…

 

 

 

「………分かった」

「はいよー、それじゃ少し待っててくれ」

 

 

 

丸くなって座り込むアニの頭を撫でながら待つこと少し…

 

 

 

「はいよお待たせ、柴関ラーメン2人前!」

「ありがとう柴大将!いただきまーす!ほらギュメイ先生も!」

「…うむ………いただきます…」

 

 

 

3つ乗せられた卵のうちの1つを頬張り、それを飲み込むより早く熱々の麺をすする

んー!やっぱりおいし──あ。

 

 

 

「はひゅ!あちゅっ…はふふっ…!」

「一気に食べるからだ、大丈夫か?」

「うん…ありがとう先生」

 

 

 

そうしてユメに続きギュメイもラーメンを食べてゆく

どうやらラーメンというもの自体を食べたことがなかったらしく、なぜ自分がここにいるのかという疑問より、食に対する口数が増えていった

 

 

 

「配達終わり!戻ったわ大将!…あらギュメイ先生?」

「もぐ…ん?アルか、久しぶりだな」

 

 

 

とそこへ便利屋社長が配達を終えて戻ってきたらしい

空っぽの岡持ち

(ラーメン配達に使う縦長箱のアレ。)を片手にギュメイと軽く挨拶を交わす

 

 

 

「では空いた時間で柴関ラーメン屋の仕事を?」

「ええ、以前報酬として貰ったお金はまだ余っているけど余っているからって使っていい理由にはならないわ」

『そしてナビをするのはこのわたし!ラーミアさまよ!おかげでアルちゃんは4人の中でいっちばん配達が速いんだから!』

 

 

 

アルの肩でけたたましく喋る小鳥も交え、4人で談笑。

先生の表情は相変わらず殆ど動いていないが…それでもラーメンを食べ始めたあたりからちょっぴり笑っているようにも見える

 

 

 

よし、このまま頑張るぞ…!




ユメの絆ストーリーってどんなんだろう…と考え、未だ結論が出ない作者のルルザムートです、ハイ。
今回ちょっと半端なところで終わりましたが白亜の予告状パートが終わってオリジナル展開に移行したためあっちほどの速度が出ていないことが原因です
ひとまず今日は間に合いましたがこれは頑張らないと明日は怪しいな?
それではまた明日…
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