ギュメイ将軍のキヴォトス放浪記   作:ルルザムート

150 / 150
妄想でもいいという感想が届き、テンション最高潮になって書きすぎてしまいました
…いや7000とか書いてた時期に比べれば半分以下なんですがそれでもここ最近2000弱とかだったのがここに来てほぼ4000ですよ、ハイ!
しかしブルアカとのクロスオーバーのはずなのにこれでいいのか…?
それと後書きでも書くとは思うんですがこの二次創作では
ギュメイの年齢>>>ガナサダイの年齢になってます、以前どっかの後書きで書いたと思うんですがⅨ本編や追加クエストの内容を見ると充分あり得そう…っていうかほぼ確定だと思ってるんですよね…

あと前回の前書きに書くのを忘れてしまったんですがこの過去回想ギュメイの年齢は20代後半くらいだと思っていただければ。

前書きが長くなりましたがサブストーリー編 第26話です、お楽しみください

…テンション上がると前書きが長くなるな自分…
(あと今回の後書きは久しぶりに長くなる上に妄想設定垂れ流しなので許せる方のみどうぞ…)


船上の一騎討ち

「う、おおおお──ぎゃあっ!?」

「救援を…!大至急救援を呼んで──あぎっ!!」

 

 

 

「──む?」

 

 

 

数だけは多い関所の兵士たちを殺さない程度に斬り刻むその途中、棚から落ちた1枚の紙に目が止まる

 

これは…?…!エルマニオン雪原から船が来るのか…!

 

エルマニオン雪原…あそこは年中気温が氷点下を下回るほど環境が厳しく、そこに適応した強い魔物が多い。

また付近にはエルシオンという男が学長を務める学校があり、勉学はもちろん戦闘技能も教えているという。

 

海を挟んでいる上、こちらの大陸にはまともな船が無いからと諦めていたが…向こうから船が来てくれているのなら──

 

 

 

「貴様、ルディアノ国の…!?同盟国の兵士がなぜこんな──ぐきゃあっ!!」

 

 

 

右手に取った兵士の報告書を読みつつ、左手の剣で兵士たちを刻んでゆく

ギュメイの視線は報告書の一点のみにしか向けられていなかったが左手の剣は関係ないと言わんばかりにマヒャド斬りを連発。兵士たちを無力化していく

 

 

 

ちなみにだが殺してはいない。目を斬り抉ったり、腕を斬り落としたり、足を吹っ飛ばしたりと致命的な負傷を負わせてはいたが兵士はみな生きている。

 

別に慈悲をかけたわけではない、単純に【殺す価値】が無かったからだ

マヒャド斬りによって傷口を凍らせているため失血死の心配もする必要はない、あまり放置すれば凍傷の危険はあるが…まぁ問題ないだろう

 

 

 

ギュメイが不殺を貫いているのは理由がある。

命を奪うという行為自体に抵抗は無いがそれを好いているというわけでもない、殺しに掛かるのは自分と近しいか格上の相手──ようは互いが互いの命を脅かしうる強敵との果し合い…命のやり取りをするのはその一戦のみ。

 

 

 

彼にとってそれ以外は霧払いに過ぎない

 

 

 

「ひっ…守備長…!みんな…!」

「・・・・・む、兵士はこれで全部か」

 

 

 

どうやら片手間に斬っている間に向かってきた兵士は大体斬ってしまったらしい

残っているのは怯えて動けなくなっている兵卒が数人…

…彼らに聞くか

 

 

 

「お前」

「ひっ、ひいいいっ!?」

 

 

 

一旦剣を納め、ひっくり返っている若い兵士に報告書を突きつける

失禁しているが気絶していないのはこの兵士だけだ、なるべく威圧しないよう気をつけるとしよう

 

 

 

「向かってこなければ斬りはせん、それよりこの報告書にあるエルマニオン雪原からの船はどこに停泊する?」

「あう、それ、は…この先の、えう、えっと…」

「さっさと言え」

 

「ひっ…!これ、これ!こっちの報告書に書いてある!あげる、それあげますから!うぐっ、ころさないで…!」

「ああ」

 

 

 

ついに泣きが入り始めた兵士からもう1枚の報告書をひったくり内容を検める

 

「・・・西ガナン地方の海岸か」

 

東か西、それさえ分かればいい。あの海を超えられる船なら否が応でも目立つはずだ、早速向かうとしよう

 

 

 

「ごくろう」

 

 

 

踵を返し、ガナン地方へと続く鉄門をメタル斬りで破壊。歩を進める

 

 

 

「………追手が来ても面倒だな」

 

 

 

──と思い立つと同時に渾身のマヒャド斬りを破壊した門へ叩き込む

 

兵士たちを相手にしていた時と違い、全力を込めたマヒャド斬りは文字通りマヒャドクラスの巨大な氷塊を生み出し、セントシュタインとガナンを繋ぐ関所を完全に封鎖。

 

これで少なくとも3日間は領土間に人と情報の流れは無い。あとは放置でいいだろう

 

 

 

報告書によれば船の停泊は明日だ、それまでは…そうだな、ガナンで宿を取るとしよう。あわよくば強者がいればエルマニオン雪原に向かう前に手合わせをしたいところだ

 

 

 

「………あまり期待はできんがな」

 

 

 

▽▲▽▲▽

 

 

 

「大きいな」

 

 

 

翌日、報告書頼りに海岸を目指すと予想よりも更に一回り大きな船が停泊していた

船からせっせと積荷を下ろしているのはガナンの兵隊か。

 

海を超えただけあって昨日の関所よりも強い兵士はいそうだが所詮どんぐりの背比べ、まともな戦いにはならないな

 

 

 

「そこのガナン兵、少し聞きたい。我はエルマニオン雪原に行きたいのだがこの船は次いつエルマニオンに向けて出航する?」

「? 誰だお前?これは王族専用の船だ、旅人はもちろん国民ですら選ばれた人間以外は乗せられんぞ」

「そうか」

 

 

 

ならもっと権力を持つ人間に直接聞けばいい。そう至極簡単な結論を出し、今も荷下ろしが続いているタラップ、その手すりの上をトントンと駆け上がる

 

 

 

「あっ!おい待てっ!」

「わっ!」

「へ?誰だ?」

 

 

 

真上を駆ける剣士に王国兵達が間抜けな声をあげている間にギュメイは甲板へ

そこでようやく船の兵士達は侵入者を認識した

 

 

 

「だ、誰だこいつ!?」

「武器を持ってるぞ!捕えろっ!」

 

 

 

槍を構えて包囲してくる兵士たち、だがあいにくとギュメイには戦うつもりはない

 

 

 

「虐殺しに来たつもりは無い。この船の責任者は誰だ?」

「なんのつもりか知らんが武器を捨てろ!我々護衛部隊には侵入者であるお前を排除、ないし殺害する権限が与えられている!

投降すれば命は保証するぞ、さぁ武器を捨てろ!」

「……………」

 

 

 

1人だけ兜の飾りが違う、武器を捨てろと今宣った男がこの兵士たちの隊長か…?

 

 

 

「もう一度言うが戦いに来たわけではない、さっさと責任者を呼んでこい。話をする」

「だったらなおさら武器を捨て 【マヒャド斬り】

 

 

 

「あ。」

 

 

 

まるで会話の噛み合わない隊長をマヒャド斬りで氷結させ、そのまま海に蹴り落とす

・・・む、しまった。きちんと海か?岩礁や岩場に叩きつけられればそのまま砕けて死ぬ可能性が──

 

 

 

まるで緊張感の無い思考を回す最中、兵士たちの闘志に火がついた

それまで【不審者】だったギュメイがこの瞬間【外敵】になったことが確定したからである

 

 

 

「な、なんだ今のは!?」

「敵襲だっ!近衛兵は王子を守れっ!」

 

「やれやれ…【しんくう斬り】

 

 

 

包囲をそのまま狭め、羽虫のように群がってくる兵士たちを回転を加えたしんくう斬りで吹き飛ばし、関所の兵士と同じように斬り刻む

 

…とはいえ身体の一部を失うといった再起不能になり得る攻撃はしない。

 

村3つ分の住民が丸々乗船できそうな大きさの船だ、我1人では動かせないしそもそも航海術が無い、彼らには我をエルマニオン雪原に送ってもらわねばならないからな

 

 

 

「また奇妙な技を…!うぐっ!?」

「……………」

 

 

 

しかし再起不能にしない程度に攻撃するというのは意外と難しいな、終わったと思っても起き上がってくる…

 

同じ兵士を4回叩きのめしたところで『耳くらいは斬ってしまうか』と思い始めた時、急に船室の扉が開け放たれた

 

 

 

「王子!?なぜ甲板に…!お逃げください!」

「む」

 

 

 

王子?あれが…?

 

 

 

正直兵士が王子だと言わなければ分からなかった。

 

頭部に巻いた赤いバンダナに薄いシャツの上から青いチョッキを羽織り、動きやすそうな短パンとブーツを履きこなした少年。歳は…大きく見積もって14、いや13歳か?

 

ルディアノでよく見たミリア姫のような着飾りは一切無く、どの町でも見かける平民の少年…それが王子と呼ばれ、意識のある兵士達から必死の形相で庇われている

 

偽物か?だがこれが影武者ならなぜここまで貧相な格好を…?

 

 

 

「よい、この剣士は余が相手をする。」

「し、しかしこの男は…!」

「分かっておる。こやつは強い。…だが見たところ、こやつは人の強さがなんなのかを知らぬ。ならば余の方が強い」

 

 

 

ぱちん、と少年が指を鳴らすとそれに呼応するかのように杖が現れた

 

魔道具?だがそれを目的に作られた杖では無さそうだ、王族を着飾るための王笏…ところどころ不自然な穴が空いているがこの少年が正当な王となった時、あの穴に宝石でも埋め込むのだろう

 

それよりも──

 

 

 

「自分の方が強い…そう言ったように聞こえたが随分と自信があるようだな」

「うむ、実際に余はそなたより強いと思うぞ」

「…まぁいい」

 

 

 

いくら挑発されたところで子供相手に本気で戦うほど馬鹿ではない。場違いな王笏を適当に吹き飛ばして「よし、ではそなたが勝ったらそなたの望みをなんでも叶えてやるぞ」

「なっ…!?」「王子様っ!?」

「………ほう?」

 

 

 

何をとち狂ったのか負けたらどんな願いでも叶えると言ってのける少年。まともに戦う気がなかったギュメイもその言葉に火がついた

 

 

 

「…なら我をエルマニオン雪原に連れていけ。この船が他大陸まで行けることは既に知っている」

「ああ、よいぞ。ただ余が勝った時の条件も言っておく」

「っ? なんだ?」

「今日で流れ者をやめて余の臣下になれ」

「な、なっ!王子さま「黙っておれ」

 

 

 

──本気だ。この子供は本気で自分に勝てると思っているらしい

ふ、王族というのは誰も彼も…

 

 

 

「く、ははっ…ああ分かった。だが我は我より弱い王に仕える気など無い、一応手加減はするが手足の1本は覚悟してもらうぞ」

 

小さくとはいえ、久しぶりに心から笑わせてくれたことに皮肉混じりの感謝をしつつ剣を構え直す

 

「手加減などいらぬ。全力で向かってこい、正面から叩き伏せる。…これより一騎討ちを行う!乗船者は兵士、船員問わず全員退避せよ!これはガナン王国王子の命令である!」

 

 

 

高らかに叫ぶ少年の言葉に鼠のように逃げ出していく兵士と船員たち。近衛兵と呼ばれていた兵士は少し戸惑っていたものの、戻ってきた兵士に引きずられて船の外へと消えていった

 

 

 

「これで邪魔するものはいない。ここには余と──ああ、そういえば名前を…」

「ギュメイだ。我の名はギュメイ。」

「む、先に名乗らせてしまったな。ではこちらも名乗らせてもらおう」

 

 

 

風でぶわりと少年のバンダナが吹き飛び、紫水晶のように透き通った短髪が露わになる──

 

 

 

「ガナン国王ガンベクセンの息子、ガナサダイ。

強さを知らぬそなたを引き戻すため、ここに一騎討ちを宣言する。ゆくぞ!」




ガナン主要人物の年齢は
ガンベクセン>ギュメイ
ギュメイ>ゴレオン
ゴレオン>ガナサダイ
ガナサダイ>ゲルニック
…だと思っている作者のルルザムートです、ハイ。

というわけで過去ギュメイ、ガナサダイと対面…!
ガナサダイが少年になっている理由ですがこれはドラクエⅨ本編と追加クエストで見ることのできる『ギュメイに対するガナサダイの信頼度』から、2人が知り合った時点でガナサダイは少年だったと結論付けました。

説明させていただくと、追加クエストにて幽霊になったギュメイの口から『ガナサダイがガンベクセンを暗殺しようとしていた』話が聞けます
王子と言えど王暗殺を企てれば未遂であったとしてもタダで済むはずがありません。誰にも告げずにひっそりと遂行するようなことをギュメイは知っていた(聞かされていた)上に、反対をしたにも関わらず粛清や投獄もされていない様子であることから相当な信頼を受けていたことが分かります(まぁ真実を知っている以上自分の手元から離したくないというのもあったかもしれませんが)

そしてガンベクセン暗殺ですがこれはガナサダイの成人式前に行われたことが分かっています(ガンベクセンはガナサダイが成人を迎えると同時に王位を譲り渡すつもりだった)

つまりどうひっくり返ろうと『成人前のガナサダイがギュメイを従えていた期間が発生している』ことになるのです
そしてギュメイがガナサダイに従う理由は『自分の剣を打ち破ったから』
更には剣を打ち破った、という内容から元は敵同士だったとも考えられます。
敵同士だった人間が数日、数週間共に過ごしたところで信用できるわけがありません。最低でもガナサダイ成人式までに5年は付き従っていると作者は考えています

以上を照らし合わせて考えるに『ギュメイはガナン(旧ベクセリア)に来る前から相当な剣の実力と絶対的な自負、そして無敗の記録を持っていたが、ある日出会った年端もいかない少年(ガナサダイ)に言い訳もできないほどの敗北をした』ということになります

名がダサいとかダサイガナとかボッと出皇帝とか言われてるけどこう考えるとガナサダイ強すぎんか…?果実いらんだろ



…ここまで私の妄想を読んでくださった方、ありがとうございます。ああ、妄想たのちいいい!!!
それではまた明日…
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