ギュメイ将軍のキヴォトス放浪記   作:ルルザムート

157 / 157
回想で力入れまくった結果メチャ短くなってしまった…
それと前回のガナン帝国年表に対し、読者様から興味深いメッセージをいただきました。

…はい。ぶっちゃけるとラテーナとアルマトラの存在をかんっぜんに忘れてました!!
いや…アルマトラはともかく、ドラクエ9の二次創作書いておきながらラテーナの存在忘れてるとかカスですねハイ…

そして教えてくれたのは以前も色々と教えてくれた同じ人…なんか重要な場面や設定を書くときにいつも助けられてて面目ない…ありがとうございます!すぐには無理ですがワタクシの足りない頭を捻って年表は少し修正を加えますので少々お待ちください…!

それではサブストーリー編 第33話です、お楽しみください…




「これで分かっただろう、ワカモ。お前が好意を寄せているのは、何もできず、ただ見限られたくないというだけで無辜の人間を大勢苦しめて殺した、ただの悪党だと」

「……………」

 

 

 

隣に座るワカモはこちらを見ず、しかし耳だけはこちらに傾け、静かに何かを考えているようだ

 

無理もない、好意を寄せた相手がただの人殺しだったのだ。失望するのも当然だ。

 

 

 

「あの時、陛下の親殺しを止められたのは我だけだった。その事実には当時既に気付いていたが、それでも我は──陛下に逆らう選択が取れなかった」

「……………」

 

 

 

「我は守護天使の代理として責務を全うし、果実を回収する。

もちろんお前たち生徒を守ることも忘れてはいない、だがそれは【シャーレの先生】として全力を尽くしているだけだ。

 

ワカモやユメらは我に良くしてくれているがそれはギュメイという男が【ガナン帝国将】ではなく【シャーレの先生】だからに過ぎない。

肩書きや役割が変わろうと過去は変わらん。

故に…もう我を人間として見るのはやめろ」

 

 

 

俯いて何も言わないワカモを置き去りに、ギュメイはベンチから立つ

 

 

 

どこまで行こうと我は【元ガナン帝国将の先生】だ。先生としての居場所はあれど、ギュメイという人間の居場所はここにない。

 

いや、もうどこにも無いのだ。自分に許された居場所はガナンという国が消えたと同時に全てかき消えたのだから。

 

 

 

待って…

 

 

 

「っ? ワカモ?」

 

 

 

立ち去ろうとしたギュメイの手をワカモが掴んだ

 

「待って、ください…」

 

前髪に隠れて表情は見えないが…掴んだ手と声が震えている

 

 

 

「あなた様のお気持ちを、軽々しく理解できるなどとは言えません…

ですがこのワカモ、敬愛する方を裏切れないそのお気持ちだけは、誰よりも理解しているつもりです」

 

 

 

引き寄せられた手に、ポタポタと雫が落ちてゆく

 

 

 

「道を踏み外そうとした恩師を止めなければと想うその御心は、人間の証です

武器を向けねば止められぬ現実に足がすくむのも、人間の証です

 

ギュメイ先生、あなたは紛れもなく人間です

自分ができることをやらなかったと、責めないでください

 

わたくしは、あなた様の過去を全て聞いた上で、それでもあなた様への愛は変わらず──いえ…より強く、より深くなっております。ですから──」

 

 

 

吹き抜いた一筋の風が少女の髪をかきあげ、涙で濡らした顔を隠すものが無くなって──

 

 

 

「ワカモ── ぎゅっ…

「どうか、どうかいなくならないでください…!壁を作らないでください…!

 

帝国将としてのあなた様も、先生としてのあなた様も、わたくしは変わらず愛すると誓えます…!

ですからどうか、これ以上ご自身を責めないでください…!

 

自分のことを人間として見るな、なんて…そんな残酷なことを言わないでください…!

あなた様の苦しみを、わたくしに分けてください…!

どうかこれ以上、ぐすっ、ずびっ…!1人で、苦しまないで…!」

 

 

 

抱きついて嗚咽ながらに言葉を紡ぐワカモに、ギュメイはどうしていいか分からなかった

 

帝国将として、女性と接する機会は多かったが、それはみな帝国将としての地位を見た上でのものだった

 

ワカモのように、ギュメイ自身を見て、ギュメイのために悲しむ女性など、ただの1人もいなかったから──

 

 

 

「……………」ぎゅ…

 

 

 

どんな言葉を返していいか分からぬギュメイが取れた行動は、彼の胸で彼のために泣きじゃくる少女を抱き寄せ、静かに頭を撫でることだけだった………




帝国三将での最強はもちろんギュメイですがメンタルで言えば多分ギュメイが最弱だと想っている作者のルルザムートです、ハイ。

クッソ短い…というかほぼ無かったですがワカモの絆ストーリー編はこれで〆にさせていただきます
殆どブルアカ原作のカタチが残ってませんが…ワカモには【ギュメイの過去を知る】という描写がどうしても欲しかったのでこうなりました
まぁ彼女はこの先もユメや三将軍並みに出番を作る予定なので、ね?
尻尾モフらせろ。

それと前書きでも書きましたが前回ラストの年表を修正します。ハイ、ラテーナの存在を忘れるとかいうドラクエ9経験者とは思えないアホミスのせいですね、ハイ。
メッセージで教えてもらわなかったらマジでそのまんまだった…精進せねば。

それではまた明日…
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

主を失った狼、透き通る世界に行き着く(作者:けんどーさん)(原作:ブルーアーカイブ)

SEKIRO:SHADOWS DIE TWICEとブルーアーカイブのクロス小説です▼主の人帰りを果たした隻腕の狼が透き通る世界へ転移するお話です。狼が透き通る世界に来た時、何をするか、何を成すか、己の想像で書いてます。▼私が人生で初めて書く小説です。故に拙い文で見切り発車で書いてるので後に訂正したりするところもあるかもしれません▼現在:エデン条約編▼桜花爛漫…


総合評価:5438/評価:8.69/連載:137話/更新日時:2026年06月03日(水) 15:53 小説情報

冥王 レイリー先生。シャーレに立つ!!(作者:なにやってんだおまえぇ!)(原作:ブルーアーカイブ)

▼ブルーアーカイブに先生として赴任したのは、『冥王』シルバーズ・レイリー▼透き通った世界による彼にとっては隠居生活とは程遠い激動の日々が、今始まる▼週に1から2回更新を目指しますよろしくお願いします。▼———追記———▼独自設定タグ、ワンピース学園タグを追加させていただきました。▼第十一話に少しセリフを付け加えさせていただきました。前までの状態ですと借金の利…


総合評価:673/評価:6.96/連載:12話/更新日時:2026年05月02日(土) 11:35 小説情報

もしユメ先輩が居なくなった直後のホシノが現代のアビドスに来たら(作者:気弱)(原作:ブルーアーカイブ)

「奇跡なんて、起きっこないですよ」 最愛の先輩と喧嘩した翌日、1年生の小鳥遊ホシノが目を覚ましたのは、2年後のアビドスだった。▼自分の知らない後輩たち、見覚えのない先生。 そして、どこを探してもいない、ユメ先輩の名前——。▼孤独と後悔に凍りついた彼女の心を溶かしたのは、未来の後輩たちがくれた温かいラーメンと、夜空に咲いたクジラの花火だった。▼しかし、幸せな時…


総合評価:312/評価:7.09/完結:42話/更新日時:2026年02月02日(月) 01:19 小説情報

キヴォトスinドブカス成り代わり(作者:ソリダコ)(原作:ブルーアーカイブ)

朝起きたらブルアカの世界で禪院直哉になっていた男の物語▼ブルアカ未プレイで右も左も分かんない主人公はこの先やっていけるのか▼そんなお話です▼ついでに主人公はブルアカ未プレイで旧ツイッターやpixivで軽くキャラがわかる程度の知識です▼そういう作者も未プレイで二次創作でのふわっふわ知識なので間違っている箇所が多々あるかもしれないのでご注意ください▼『ウルト兎』…


総合評価:19687/評価:8.65/連載:216話/更新日時:2026年04月06日(月) 19:00 小説情報

小鳥遊ホシノの先輩(作者:燐檎あめ)(原作:ブルーアーカイブ)

ユメ先輩のほかに、もう一人先輩がいたらという話。▼タグ:女先生▼ホシノちゃんの同級生概念ものはちょくちょく見かけるけど、先輩概念ものはないなと思ったので、ならいっそ書いてしまおうかと思いました。▼感想、評価等お待ちしておりますが、読んでて合わないなと思ったら、批判コメ等は書いてる時間がもったいないのでそのままブラウザバックしてくださいな。▼※当小説を読んでく…


総合評価:7008/評価:7.92/連載:116話/更新日時:2026年06月22日(月) 09:05 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>