ギュメイ将軍のキヴォトス放浪記   作:ルルザムート

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まず何よりも先に、昨日投稿できずに申し訳ありませんでした
自分に火をつける…などといい、サブストーリー編第1話投稿時点で7話までしか書き終わっていなかったのにも関わらず無理やり発進したために…

そしてヒナ絆ストーリー編はいつか必ず書き直します。
時間がないからって削りに削りまくった結果、ちょっと読み返すのもしんどい手抜き具合だったのでサブストーリー編が完全に終わった後、リベンジさせていただきます

それではサブストーリー編 第36話、お楽しみください…



預言者

『遠い昔。キヴォトスの端、誰も足を踏み入れない都心のとある廃墟で、奇妙な研究が進められていました

 

神を研究し、その存在を証明できれば、その構造を分析し、再現できるだろう。

すなわちこれは、新たな神を創り出す方法である』

 

 

 

神を創る、か。天使を大勢斬り伏せた我が言えたことではないがまさに神をも恐れぬ所業だな。それで?

 

 

 

『誰もが嘲笑う滑稽な仮説でありましたが、そんな理論に興味を示した者たちがいたのです

 

【ゲマトリア】とよばれる者たちがその研究を支援し、莫大な資金と時間が費やされ神の存在を証明するための超人工知能が作られました

 

神という存在に関する情報の収集、分析、研究し、それを証明する人工知能…対・絶対者自立型分析システムはそうして稼働し始めたのです』

 

 

 

『月日は流れ、都市は破壊され、研究所も水の底に沈みました。そのような研究が行われていたという事実すら忘れ去られるほどの時間が過ぎたにも関わらず、このAIは、己の任務を遂行し続けました。

 

そしてついに、AIの宣言が、廃墟に声高らかに鳴り響いたのです。

【Q.E.D.】、と──』

 

 

 

 

 

ゴチャゴチャうるせぇっ!ここまで来たら!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブチのめすだけだァッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真っ直ぐこちらへ突っ込んでくる鉄の大蛇──

【ビナー】をカチ上げるように殴り飛ばし、その巨体を吹き飛ばすゴレオン

 

 

 

やれやれ…

 

 

 

『ギュメイ先生』

「黒服。悪いが話は後だ。っゴレオン!1人で先行するな!」

 

 

 

負けじと反撃のブレスを放とうとするビナーへ全速で距離を詰め、口内にマヒャド斬りを叩き込んで妨害。

 

行き場を失ったエネルギーが炸裂し、爆発を起こすが大して効いていないらしい

 

 

 

「ゴレオン、今のは危なかったぞ!」

「うるせーな、それよりなんて言ってた?」

 

「黒服なら「ちげーよユメちゃんだ!ユメちゃんからも連絡があったんだろ?」

「ホシノ達をここに派遣するそうだ。到着までおよそ15分」

 

「15分!そんだけありゃ充分だな、ホシノちゃんたちが来る前にこの粗大ゴミをブッ潰すぞ!」

「──ああ、それには賛成 ビカッ 【マヒャド斬り】!」

 

 

 

鉄蛇の体当たりや光線をいなしつつ、砂漠を駆ける2人。

 

…場所はアビドス砂漠、砂と僅かに建造物の残骸だけのそこに突如として現れた謎の巨大生物【ビナー】

 

その存在が連邦生徒会に知れ渡るより少し前。たまたま現地に来ていたギュメイとゴレオンが応戦していた。

 

 

 

手入れの終わったばかりの刀と、ガンベクセンが用意したと言う最強のハンマー、【星砕き】…それぞれを携えた2人の戦闘力は凄まじく、単調な攻撃方法しか取れないビナーは彼ら相手に遅れをとっていた

 

──だが。

 

 

 

ガンッ!!

 

 

 

「っ、ぬぉらぁっ!!っく!?クソッ、かってぇな!!」

「ゴレオン下がれ!【メタル斬り】!!

 

 

 

押し寄せる鉄塊をひらりとかわし、すれ違いざまにメタル斬りで斬りつけるギュメイ

しかしあまり効果が無い

 

 

 

メタルスライムやはぐれメタルと言ったメタルボディとは感触が違う…素の防御能力が非常に高い手応えだな、魔神斬りなら破れるかもしれんが…

 

 

 

ビナー本体が持つ防御力にギュメイ達も決定打を出せていなかった。更に追い討ちとして

 

 

 

ずずずず…

 

 

 

「ちぃ!また潜りやがったぞ!」

「浮上の瞬間を狙え!」

 

 

 

魔神斬りを狙おうとすると地中に潜って逃げられてしまう。そしてその巨体に見合わず動きが速く、出現場所を何とか察知できても攻撃が間に合わない

 

 

 

やりづらい相手だ…

 

 

 

「ホッホ、ちまちまモグラ叩きをして…なんとも滑稽ですね、お2人とも。そんなことせずとも──」

「あ!?もう生徒来ちまったぞ!」

「…!ゴレオン!ビナーから離れろっ!」

 

 

 

【ジバルンバ】

 

 

 

「呪文でサッサと、引きずり出せばいいものを」

 

 

 

嫌味たらしい笑みを浮かべ、空から舞い降りた彼女の背後から、まるで蹴り飛ばされた子犬のようにビナーが飛び出してきた!

 

 

 

「ぬおおっ!なんだ!?」

「また知らぬ呪文を…」

 

 

 

ジバルンバによって地中に生成された巨大な岩石に突き上げられ、地中から弾き出されたビナー。何が起こっているのか分からないのか必死でもがいている…

 

もちろんそれを見逃がすゲルニックではない。瞬間、鉄蛇の身体がチカチカと光り輝いて──

 

 

 

「はい【イオナズン】と。お久しぶりです、ギュメイさん。──そしてようやく会えましたねぇ?ゴレオン将軍?」

 

 

 

イオナズンの爆撃をもろに受け、ギャアギャアと悲鳴を上げるビナー。しかしゲルニックは意に介さず、つかつかとゴレオンの方へ…

 

 

 

「?? お嬢ちゃん、どこかで会ったか?オレは一度会った女性は絶対に忘れないから初対面だと思うが…???」

 

「・・・・・まさか伝えていないんですか?」

「言葉だけでは信じないと思ってな」

 

 

 

というのは半分嘘で半分本当だったりする、事実ギュメイが知るゴレオンとゲルニックの仲は最悪の一言であり、当時も顔を合わせるたびに激突が発生していた

 

…いや、ゲルニックが一方的に食ってかかっていただけのようにも見えるが…間に自分が入ったところで悪化するだけなのは何度も経験した。

 

 

 

「ホ、それならそれでいいでしょう。

【メラミ】!

 

 

 

いきなり、本当にいきなり事は起こった。にこにこと可愛らしい笑顔(もっとも彼女の素性を知っている者からすれば不気味極まりない)のゲルニックがゴレオンの顔面にメラミを叩き込んだのだ!

 

 

 

「へ?ギョワーッ!!あっちぃぃい!!」

「フン、相変わらず品の無い男ですね…」

「あぢぢ…!これメラミか!?お嬢ちゃんがやったのか「お黙りなさい、この顔面茶番劇が。」

「チャバッ…!?」

 

 

 

「おいゲルニック──「そもそもアナタがワタクシの言う事をほんの少しでも聞いていればウォルロ村の守護天使なんかに好き勝手されることも無かったんですよ…!ええまったく!」

 

 

 

何が何だか分からないといった様子で狼狽えるゴレオンだが、起きあがろうとするたびに容赦の無い杖の殴打がそれを妨害する

 

………まだ根に持っていたのか、お前は。

 

 

 

「ワタクシ言いましたよねぇ?書面にも残して伝えましたよねぇ…!?『今日連行する囚人を地下に繋いでおくように』と…!

 

それがあのザマはなんです?ガナンの紋章を盗まれていたあげく、武装解除もただ装備を取り外しただけ…あげく光輪も翼も持たない天使に討ち取られ、ワタクシやワタクシの部下が捕らえた天使を軒並み取り逃がすとか…!

 

オマケに蘇ったら蘇ったでなんですあの恋文???いい歳した大人が、高校生相手にエセ吟遊詩人のような手紙を送って!!アナタいったい何歳児なんですか!?

ふざけるのもいい加減にしてさっさと死になさい!!!」

【メラミ】っ!!

 

 

 

「ぎょえーーーっ!!」

 

 

 

・・・やれやれ、レッドウィンターに彼女を連れて行かなくてよかったな…

 

 

 

「あぢぢっ…!ぎゅ、ギュメイ助けてくれ!色々と考えてみたが女性にこんな恨みを持たれるような覚えがどうしてもないんだ!彼女はなんでこんなに怒ってるのか一緒に考えてくれ!」

 

「………その発言が更に油を注いでいるぞ」

「油っ?え、なんでだ!?」

「──解除。」

 

 

 

と、とうとう完全に頭に来たのか、それとも呆れ果てたのかゲルニックがモシャスを解除した。

 

月のように丸い頭とそこから生える鳥の翼、紫のローブから見える鉤爪。ガナン関係者以外ではサクラコ、セイア、ナギサしか知らぬ魔獣体としてのゲルニックがそこにいた。

 

そしてそこまでやってようやくゴレオンも気付いたようで──

 

 

 

「ん?ん!?ああっ!!ゲルニック!ゲルニックか!!お前もキヴォトスに来てたとはな!相変わらずちっちゃいな!会えて嬉しいぞ!!」

「ええ、ワタクシも嬉しいですよ。嬉しいので殺しますね?」

 

 

 

「ぎょえーーーっ!!」

 

 

 

今度はメラミではなくメラゾーマをぶつけ始めるゲルニック。ここでギュメイも流石に止めに入ろうとしたがそれより早く──

 

 

 

『ギャオオオオッ!!!』

 

 

 

「ビナーがまだ…!おい、そんなことをしている場合では「お黙りなさい!!」

 

 

 

ゴレオンに向けて放たれようとしていたメラゾーマがギュメイ目掛けて飛んでくる

ひとまず火炎斬りでビナーに受け流したがやはりダメージはあまりなく、それどころか怒りを買ったようで…

 

 

 

『グルルルルル…!!』

 

 

 

「おいっ!ゲルニック!」

「ええ!ええ分かりました!ワタクシのメラゾーマでその程度のダメージ…ええ、邪魔なのはよく分かりました。

 

ゴレオンさんを【おしおき】する前に害獣駆除と参りましょう

ほら、お立ちなさいゴレオンさん。アナタは馬鹿力以外に取り柄が無いんですから、戦いくらいは役に立ってくださいよ?」

 

「く、あんだけ呪文ブツけといてよく言うぜ…ま、やってやるがな!」

 

 

 

こうしてゲルニックの指揮により、最高の力を引き出したゴレオンとギュメイによる、3人だけの総力戦が始まった──




ゴレオンのポカが無ければⅨ世界が終わっていたと思っている作者のルルザムートです、ハイ。
というわけでサブストーリー編最後を飾るのはビナーくんに担当してもらいます。160話目にしてようやく集った三将軍は彼相手にどう戦うのか…
一応、戦闘が終わった後にも少し話が入り、それが終わればサブストーリー編は終了。カルバノグ編に繋げていきたいと思います
それではまた明日…
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