ギュメイ将軍のキヴォトス放浪記   作:ルルザムート

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『ビナー! いじめないで!
ぼく悪い預言者じゃないよ!』

A. だめです。

サブストーリー編 第37話です、お楽しみください


集う帝国三将

ついに集った三将軍。帝国は消えど、世界最強の軍事力…その中核を担っていた3人の実力はかつてと変わらない

 

 

 

「ふむ、弱体化への耐性は持ってないようで何より。…ジバルンバで引き摺り出します!ゴレオンさんはビナー目視と同時に顎の下目掛けて殴り抜きなさい!ギュメイさんは霧払いです、砲撃と障害物を斬り刻んでゴレオンさんの道を作りなさい!」

 

「おう!」

「ああ」

 

 

 

ずずずず…

 

 

 

…ダメージの有無はともかく、さっきのジバルンバが相当トラウマになったと見えます、警戒してますねぇ。

 

的を絞らせないつもりか、地中での移動速度が先と比べて尋常ではない。

あの巨体がこのスピードで地中を動くとは…

 

確かにジバルンバは強力ですが効果発動までに時間差がある。いくらワタクシでも特急列車より速いスピードで縦横無尽に潜られては当てるのは至難の業でしょう

 

 

 

「──それならそれで遅くするだけ。【ボミオス】、そしてもう一度です。【ジバルンバ】

 

 

 

一瞬目に見えて遅くなった砂煙の真下に魔力が集中し、再び巨大な岩石がビナーを宙へと追い出す

 

同時にゴレオンがビナーの真下に陣取り、星砕きを大きく振りかぶって──

 

 

 

【ルカニ】──

くたばれクソヘビヤロォ!!

 

 

 

ドギャリッ…と、およそ人間の攻撃ではとても出せないような音を立て、ビナーの顔面をベキベキと陥没させながら星砕きがめり込んでゆく…

 

完璧なタイミングでのルカニ詠唱により、弱体化しながら落ちてきたビナーの顔面装甲目掛けてゴレオンの馬鹿力が炸裂したのだ。

 

フルスイングの星砕きやメタル斬りですら些細な傷跡しか残さなかったビナーが、ここに来て頭部が粉砕しかける程のダメージを受けたのである。

 

 

 

しかしいったいなんなのでしょうか、この…生物?

 

 

 

「っし!やったぜ!」

「まだです、2度と復活できないようバラバラに粉砕するまで攻撃を続けなさい!

ギュメイさんはビナー背部のミサイル射出口を破壊!破壊が無理なら氷結させてもいい、とにかくビナーの攻撃手段を奪うのです!」

「心得た!」

 

 

 

地面に薙ぎ倒されたビナーの身体。そこをギュメイが駆け上がり、発射口を次々とマヒャド斬りで無力化していく

 

 

 

うーん、大きな鉄蛇としか言いようのない巨大生物…しかしミサイル発射口や先の熱光線を見ればあれが本当に生物なのか疑問が絶えません

 

 

 

「ゲルニック!ミサイルだ!」

「イチイチ言わなくても分かりますよ」

 

 

 

悪あがきと言わんばかりにまだ無事な箇所から発射される無数のミサイルをイオナズンで1つ残らず叩き落とし、余った光弾をビナーの頭部目掛けて叩き込む

 

 

 

「へ?」

ぎょえーーーっ!!?

 

 

 

…近くで殴り続けていたゴレオンさんも巻き込まれましたが必要経費です、これくらいどうせ彼にはダメージにならない

 

 

 

しかしビナーは別である。ゴレオンが粉砕した装甲の内側へ沈み込むように落ちたイオナズンの光弾は半端に残っていた装甲はもちろん、全長の半分の装甲を内部から爆散させた。

 

これによりビナーはギュメイとゴレオンに唯一対抗できる手段である防御力を失うこととなった。

 

 

 

「…【バイシオン】【ピオリム】…さぁ、お膳立てはこれくらいでいいでしょう?サッサと片付けなさい、お2人とも」

 

 

 

トドメの猛攻が始まる──

 

 

 

▽▲▽▲▽

 

 

 

「なんだか知らねーが力がみなぎってきた…ぜっ!!」

 

 

 

熱光線を放とうとしたビナーを殴り飛ばすと同時に、発射口を無力化したギュメイがゴレオンに合流。

虫の息となったビナーを前に2人が取った行動は──

 

 

 

「さてギュメイ、生ぬるいよな?」

「ああ、我もそう思っていた」

「へへ、だよな!んじゃー…」

 

 

 

ダメ押し行くぜ!

 

 

 

──完全なる、トドメ!

 

 

 

「オラオラオラオラァッ!」

 

 

 

第三将の剛腕から繰り出される連打がビナーを殴り上げていき、ギュメイもそれに続く──

 

 

 

「【爆裂拳】ッ!!!」

 

「【剣の舞】。」

 

 

 

巨大な動く鉄塊であることに変わり無い超重量のそれらをバイシオンの補正を合わせ強引に空へと打ち上げる。

更にはピオリムの力も利用し、吹き飛んでいくビナーに追いついて──

 

 

 

 

 

っっ!【魔神の金槌】ィ!!

 

 

【魔神斬り】!

 

 

【メドローア】。

 

 

 

 

 

ゴレオンの星砕きがビナーの胴体を打ち砕き、ギュメイの刀が鉄を斬り裂き、はるか後衛から放たれたゲルニックのメドローアがボロボロの胴体を抉り抜く

 

三将軍それぞれの全力を叩きつけられたビナーはただなすがまま、胴体の真ん中から真っ二つに両断され、その戦闘能力を失った。

 

 

 

「っぶねーな!?おいゲルニック!今オレごと吹き飛ばそうとしやがったな!」

「っち、死にませんでしたか」

「やれやれ、それくらいにしておけ」

 

 

 

──ギュメイとゴレオンが交戦に入ってより約3分。(ゲルニックが加わってより1分弱)

元帝国三将達の手により、謎の巨大生物【ビナー】は完膚なきまでに叩きのめされたのである。




実はビナー以外の総力戦や制約解除決戦をほとんどやれてない(クリアできない)作者のルルザムートです、ハイ。
というわけで161話になってようやく集い、そして力を合わせた戦った帝国三将…

メインの登場となるⅨ本編ですら将軍同士の会話はおろか、一緒に映っているシーンすら無いのは至極残念だったのでこんな風に帝国将全員が集まるという展開をかけて満足しています

また余談ですがギュメイがレッドウィンターに連れて行ったのがユメではなくゲルニックだった場合、グレイナルと竜戦士を相手に今回のような展開を書く予定でした(なお、こちらのビナー戦のようにカンタンには行かない模様。)

それではまた明日…
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