ギュメイ将軍のキヴォトス放浪記   作:ルルザムート

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見切り発車したサブストーリー編、ようやく終わりそうです。よかったよかった…
そしてブルアカ要素ゼロのガナン王国回想パートですが刺さった方がいらっしゃったみたいで少しホッとしてます(クロスオーバーうたっておきながらブルアカ要素無いんだもん…)

それではサブストーリー編 第38話です、お楽しみください…


次の目的地

「あれっ?見てくださいバルボロス、様子がヘンです!」

『…どうやらもう終わった後らしい』

「えー、そんな…せっかくいい機会が回ってきたと思ったのに…」

 

 

 

アビドス砂漠に現れたという謎の巨大生物の情報を手に入れたゲーム開発部一行。

 

大賢者の試練にて手に入れた【トクベツなチカラ】を試すべくバルボロスに乗って駆けつけた彼女達だったが蓋を開けてみれば既にアビドスの生徒による後始末が始まっていた

 

 

 

「うへぇ?アリスちゃん達も来たんだ〜

でもちょっと遅かったねぇ〜」

「あ!ホシノ先輩です!こんにちは!」

 

 

 

今は無きアビドスカジノでの戦い以来か、大怪我をしたという噂も聞いていたが思ったよりも元気そうな姿が見れてアリスも笑顔になっている

 

 

 

「モモイちゃんやユズちゃんはユメ先輩から聞いて知ってるけど知らない人…人?もいるねぇ」

『…天童ケイ、このゲーム開発部の…保護者みたいなものです

こちらで何があったのかお聞きしても?』

 

「私も詳しくは知らないんだよねぇ、どうもギュメイ先生とレッドウィンターのゴレオンさん、あとアウルちゃんの3人でやっつけちゃったみたいでさぁ〜」

「「「『「あ、そう・・・」』」」」

 

 

 

スンッ…とそれまで高かったテンションが一気に低下し、ゲーム開発部達の同情の視線がビナー…が残して行った半身に向けられる

 

それもそうである。ゲーム開発部員はバルボロスとケイを除きガナン帝国三将のことなど知る由もない

──しかし彼らの戦闘能力は嫌と言うほど知っている。

 

 

 

ギュメイ先生は言わずもがな。アビドスカジノで戦ったゴレオンの実力をアリスとモモイは知っていたし、鳥山アウルにいたってはあの色彩ペロロジラを吹き飛ばす程の呪文を行使するのである。

 

ビナーがなんなのかよく分かっていない彼女らだが、その3人が手を組んで襲ってきたというのならそれがなんであろうと同情以外の感情が浮かんでこない

 

 

 

「? 急に静かになったね…?まぁせっかくアビドスに来てくれたんだしお茶くらいは出すよぉ〜

…えーと、ドラゴンってお茶飲めるの?」

『飲めるが・・・もはやキヴォトスに私の姿を見て驚く人間はいないのか…?』

「よかった〜、それじゃあ、案内するねぇ〜」

 

 

 

 

 

▽▲▽▲▽

 

 

 

 

 

「・・・容赦がありませんね」

「お前が言うのか?どちらにせよ仕留めきれなかったがな」

 

 

 

ビナーを撃退したギュメイは後始末の依頼をミレニアムに要請し、その到着を待たぬまま黒服の元へと訪れていた。

無論、戦闘開幕時にゴレオンが遮った言葉の続きを聞くためである。

 

 

 

「……………」

「浮かない顔ですね」

「ああ、まあな」

 

 

 

ギュメイ、ゴレオン、ゲルニックの合わせ技により、胴の真ん中から千切れ飛んだビナー。

しかし完全なるとどめを刺そうとしたその時、ビナーが再起動。

 

トカゲの尻尾切り…ではないが千切れた半身をそのままにビナーは地中へ潜航し、逃げおおせてしまった。

 

 

 

「ゲルニックはどうか知らんが少なくとも我とゴレオンはあの場で終わらせるつもりで本気の攻撃をぶつけた。だが逃げられた…

 

地中を追う手段がなかったというのはあるがそれ以前に最後の攻撃で仕留めきれると思っていた。」

 

 

 

…嫌な汗が背から滲み出る

はっきり言ってゲルニックがいなかったとしても自分とゴレオンが組めば大抵苦戦はしない。

 

グレイナルのような規格外が出てこない限り、2人を止められる相手など存在しないからだ

 

──だからこそ、不安が拭えない。

ギュメイは先の戦闘でビナーに対し、グレイナルのような規格外の気配を僅かながらに感じ取っていた

 

 

 

「聞かせてくれ黒服。お前の言う【預言者】はあと何体いる?ビナーのように我らガナン三将全員でかかっても取り逃がすような相手が、他にもいるのか?」

「ええ、今のところ確認できる限り、あと9つの預言者が。」

「……………そうか、分かった」

 

 

 

正直知りたくは無かったが知らずとも事実は変わらない。せめてその預言者達が果実を持っていないことを願おう

 

 

 

…そうだ、果実だ。

 

 

 

「ところで黒服、新しい果実の行方は分かったか?」

 

今のところ彼から情報があったのはレッドウィンターの偽チェリノ、あの一件のみ。そろそろ次の手がかりが欲しいところだが…

 

 

 

「それが…すみません、難航しています」

「何か動きは無いのか?果実の力は知っているはずだ、あれほど強大な力なら果実そのものは見つけられずとも──」

「申し訳ありませんが本当に情報が無いのです、いくら探せど噂さえ聞こえてこない」

 

 

 

────

 

 

 

「────探す気はあるんだろうな?」

 

 

 

ほんの一瞬、刀に手が伸びる。

一応彼とは果実捜索で手を結んでいるが契約当時、彼は果実の力を知らなかった

だが偽チェリノの独裁やアリスのギガブレイクを見て気が変わったというのもありえる。

もしそうならば──

 

 

 

「落ち着いてくださいギュメイ先生。確かに数度果実の力を目にはしましたが我々の方針は変わっていません。

女神の果実は私たちゲマトリアにとって排除すべき異物…野放しにはできない」

 

「………本当に手がかりすら無いのか」

「はい。我々の研究にかけて、果実捜索に関し嘘偽りはありません」

 

 

 

…やれやれ

 

 

 

「分かった、信じよう」

「ありがとうございます。…ところでどちらへ?」

「ヴァルキューレだ。果実の手がかりが無いうちはシャーレの先生としての責務を果たす」

 

 

 

闇雲に探し回ったところで雲を掴むような話だ。今はできることをやる。

…確かヴァルキューレからワカモ引き渡しの要求が来ていたはずだ。

 

治安維持組織としては正しい行動だが彼女はもうシャーレ所属の生徒…七囚人の肩書きは消えないがだからと言ってこのまま引き渡すつもりもない。

 

彼女と共にヴァルキューレへ出向き、治安維持組織の長…尾刃カンナを説得しに行こう。

 

 

 

「また来る」

「ええ、お気をつけて」




デカグラマトン編まで書く決心がついた作者のルルザムートです、ハイ。
ちょっぴりビナーがカワイソーなことになってましたがあの世界最強の軍事力、そのトップ3人が手を組んだとあれば仕方なかったということで。

サブストーリー編はこれにてほぼ終わり…正確にいえばギュメイ視点はこれで終わりとなります
明日はゲルニック視点、ある人物との会合及びその人物の反応と行動について描写してサブストーリーをしめたいと思います

それではまた明日…
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