後から後から追加したいシーンが浮かび続けるというのもありますが仕事やトリッカルに浮気気味だったというのも…
また自分自身に火をつけたカタチにはなりますがおそらくカルバノグ編は1章と2章で投稿を分けると思います
対策委員会編やパヴァーヌ編と比べ、ギュメイやガンベクセン、ユメの介入により本家カルバノグ編より物語の道筋が大きく変わるからです
その分書いてて楽しいんだけどね
では本編に…の前にちょっとだけゲーム開発部の視点をば。
前章にて慈愛の怪盗との戦いを終え、そのクリア報酬として【ダーマのさとり】を手に入れたモモイとそれによって可能性を開き始めたゲーム開発部の様子を描写してからカルバノグ本編へと移らせていただきます
そして例に漏れずギャグ多めかつゲーム開発部視点ですので他ゲームを連想させる描写があるとだけ。
それではカルバノグ編 第1話、お楽しみください…
開き始めた可能性
『──ユズ』
びくっ
「な、なに…?」
黒い瘴気を立ち上らせ、穴が開かんばかりの形相で画面を見つめるバルボロス。
大いに怒気を孕んだその視線がユズに向けられることは無さそうだが、普段臆病な彼女に恐怖を覚えさせるのにはその事実だけで充分だった
『【イタズラ】…別にこれ自体はいい、一度や二度ならかわいいものだと目を瞑ろう
──だが何事も限度があると思わないか?』
そう言い切るが早いか人の姿をした闇竜は凄まじい速度でゲーム《飛び出していけ 動物の村》のカセットを引き抜き、渾身の力で窓から外に投げ捨てた!
「わ、私の《とび村》が!?なにやってるのバルボロ『黙れミドリ!!あの村も!そこにいる害獣共も!何もかも滅んでしまえばいい!!というか滅べ!!』
「その、バル…ボロス?気持ちは分かるけど…」
『120万ベル!120万ベルだぞ!?島でコツコツ昆虫を集め、換金し、ようやく手に入れた120万ベルの王冠!
それをあろうことかあの害獣共…!何がハロウィンだ!?《イタズラ》だと言いながら私が集めた非売品の家具を次から次に…
しまいには、く、お、王冠まで…!埋め立てろ!あんな村!!』
「うわーん!バルボロスが闇堕ちしてしまいました!」
滅ぼせ、埋め立てろ、ダムに沈めろ、と言いたい放題な闇竜の怒りは収まる気配を知らず、本来竜が1番気にかけるはずの竜戦士の言葉すら、今は届かない
「おち、落ち着いて…?そうだ、新しいゲームをしようよ…!ほら、これ、前みんなで作ったゲーム!」
『ハーッ、ハーッ…ぬ、そういえばこれはやっていなかったな…屍人のゲームだったか?』
「ゾンビゲームだよ。《アリス・レッドフィールド》か、もしくは《ネル・バレンタイン》の2人の主人公から選んでプレイするの
私も横で見ながら助言するから、ね?」
『…そうだな、やってみよう』
ようやく沈静化した竜の怒りに部員達も一安心。しかし怒りの最初から最後まで我関せずだったモモイにケイが疑問の声をかけた
「む〜、むむむむ〜…」
『というかさっきからモモイは何をしてるんです?バルボロスを止めもしないで「静かにっ!!今魔力を集中して………よしっ!【ラナルータ】!」
ぽんっ、とコルク栓を勢いよく引き抜いたような心地よい音と共にモモイの手の平から飛び出た光の玉が部室を眩しく照らす──
『むお』
「ま、眩しい…!」
「やった出た!はっはっはー!どうだ見たか!やっぱり私、賢者の才能があったんだよ!」
5秒とたたず消えてゆく光の玉を見るにそこまで持続力のある呪文ではなさそうです、そもそもなんの呪文なのか…
…バルボロスなら知っているでしょうか
『バルボロス、今モモイが唱えたのは何の呪文ですか?』
『む?ああ今のはおそらくラナルータ…昼と夜を入れ替える呪文だ。時間を操ると言うと大げさに聞こえるかもしれないが大抵は時間制限や範囲制限がある。それこそ世界中の時を操るなど大賢者でも不可能だ』
『見たところ5秒足らずで消えましたが。』
『そもそも今は昼だ。夜にできてなかった時点で失敗だな』
『・・・ドヤってますがまるで使えませんね』
「ちょっとそこ!ひとつ残らず聞こえてるんだけど!だいたいケイは呪文の1つも使えてないじゃん!私は既にラナルータとメラの2つを使いこなせるんだよ!」
もっと尊敬してくれてもよくない?ん?とニマニマ笑うモモイにケイも呆れ気味である。
そもそもメラはともかく、ラナルータはただの失敗じゃないですか…
だいいちモモイが呪文を覚えようが凄まじくどうでもいい、問題なのはそれでアリスが怪我をしないかどうかである。
しかしそんな無関心オーラがモモイの怒りのツボを刺激したらしく──
「むきー!いつもいつもバカにして!そんなケイにはお仕置きしてやるんだから!【メラ】!」
『・・・』ばしっ
「えっ。」
フラフラと飛んできたモモイのメラをラケット代わりのサーベルではたき返し、跳ね返った火の玉はモモイの頭に──
「お"あ"あ"あ"あ"ーっ!!!頭が火事だぁーっ!水っ!氷っ!ミドリ!氷っ!」
じゅっ!と頭に火がついて喚き散らすモモイに今度はミドリが呆れ気味に呪文を唱えた
「【ヒャド】。………お姉ちゃん、私やアリスが覚えた呪文と違ってお姉ちゃんのは大事故の元なんだから安易に室内で使うのはやめて。
【部室が魔法で全焼しました】なんてユウカに言えるの?」
「う、それは…」
『はぁ…モモイもモモイですが1番の原因は大賢者ですね。あのケーハク賢者、厄介なことを…』
慈愛の怪盗絡みの事件からしばらく経ち、再び普段通りの日常へ──とはならなかった。別に事件が起こったとかではないのだが、かの賢者が残していった【クエスト報酬】がとんでもない爆弾だったのだ
よりによって1番持ってはいけない者に持たせてしまって本当に…
【ダーマのさとり】…人間の可能性を司る神の声に耳を傾けて悟りを開き、自分自身か周囲の人間の誰かの可能性を押し広げる力。…バルボロスが言うにはそういう力らしい
もちろん本来モモイに悟りを開く力は無く、神の声も聞こえてはいなかったが大賢者のせいで可能性自体は開けてしまい、こんなことになってしまった
『モモイがメラ、ミドリがヒャド、ユズはまだ未修得で…アリスの呪文はなんでしたっけ?』
「雷の魔法、デインですね!光の剣をチャージするにはまだ弱いですがこの呪文があれば──はいっ、この通りどこでもゲーム機の充電ができます!」
見てください!と自信満々に充電中と表示された携帯ゲーム機を見せつけるアリス。
そんな使い方を…吹き込んだのはモモイですか、まったく…
というか部員全員魔法使いに偏りすぎでは?
『とにかくモモイはもう呪文禁止です。今度使ってるのを見つけたらあなたが隠している弱みを全部ユウカに告発しますからそのつもりで。』
「え"!」
そもそもとしてアリスを含め、ゲーム開発部の誰にも呪文は使って欲しくない。
事故の可能性もそうだが、いずれくるであろうゲルニックとの戦いに向けて【呪文が使える】という手の内を晒すことはあまりしたくないからだ
『そういえばバルボロス。あなた午前中シャーレに行っていましたよね、ギュメイ先生は?まだシャーレにいますか?』
確か慈愛の怪盗絡みの報告書を届けにシャーレに行っていたはずだ。もしいるのならこの件含め、色々と相談したいことがあるが…
『いや尾刃カンナ説得のため、既にヴァルキューレ事務局に向かった後だった
あっさり終われば今日の夜には戻ると元宮チアキが教えてくれたが…』
………仕方ありませんね
『む?ケイ、どこに行く?』
『エンジニア部です。サージタウス残骸から回収したオリジナルマジンガの修復作業が先日終わったらしいので。』
できればギュメイ先生を連れて行きたかったですが彼がシャーレを離れているということは今あそこにいるのはゲルニック…
下手に時間をかければ妨害される可能性もある、さっさと終わらせましょう
エンジニア部、天童ケイの現行ボディであるキラーマシンをオリジナルマジンガへと換装開始。
ハロウィンイベントのくだりはカセットを投げ捨てた以外、全て実体験な作者のルルザムートです、ハイ。
3ヶ月間、お待たせしました…!fgoの二次創作から数えればそれなりに長い期間書いてはいますが執筆速度だけはあまり早くならないですね…
…そしてこのカルバノグ編から大きく全体の物語を動かしていきたいと考えておりますのでギュメイならではの展開もよりたくさん書いていければと思います
ひとまず破綻するまでは毎日投稿にしがみつきますが以前一度破綻した後なので毎日投稿のタグは付けずこのままやります
それではまた明日…