ギュメイ将軍のキヴォトス放浪記   作:ルルザムート

18 / 125
「ブルー…アーカイブ。ホッホッホ」(cv 中尾◯聖)ってのを妄想してたんですが生徒に化けた黒幕にしか思えない…

と、いうわけで対策委員会編最終回。やっぱり毎日投稿するとすぐにストックががが…気分はメッチャ爽やかですが。
…対策委員会編最終話です、お楽しみください


とても幸せな星の夢

「────」

あれからずっと考えていた

 

 

 

黒服さんが見せた黄金の果実…

初めて見るのに見たことのある果実…

ギュメイ先生の言っていた願いを叶える果実…

1ヶ月前アビドスに落ちたはずの果実…

思い出せない1ヶ月以上前の記憶…

 

 

 

────苦しい

 

 

 

苦しいよホシノちゃん

思い出せないのが辛いよホシノちゃん

涙が出てくるよホシノちゃん

お腹も痛いよホシノちゃん

どうしたらいいのか分からないよホシノちゃん

会いたいよホシノちゃん

 

 

 

「──ホシノちゃん」

 

 

 

教えて

 

 

 

「ねぇホシノちゃん」

 

 

 

私は誰なの?

 

 

 

梔子ユメの姿をして、梔子ユメの記憶を持って、梔子ユメみたいな人格を持つ私

 

 

 

「──小鳥遊ホシノじゃなくてもいい」

 

 

 

誰か答えて、教えて

 

 

 

「ワタシは、いったい」

 

 

 

ダレナノカ──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『魔神斬り』っ!よし、開いたぞ」

「──っ!」パチ

 

 

 

よくない何かに飲み込まれそうになった時、聞き覚えのある声が聞こえて我に帰る

 

 

 

「いたっ!いたわ!ユメ先輩よ!」

「ん、すぐ──あ。ホシノ先輩押さないで──あう。」スッテン

 

 

 

すだだだっ、と漫画みたいな足音を立てて駆けてくる

さっきまで感じた苦しさはもう無い、何故苦しんでいたかも忘れてしまった

 

 

 

今、分かっているのは

 

 

 

「ユメ先輩っ!!」

私のかわいい後輩が、こうして迎えにきてくれたこと

 

「あはは…ごめんねホシノちゃん

勝手に生徒会を解散なんかして…ホシノちゃんばっかりに頼っちゃいけないと思ってたんだけど…やっぱり上手くいかないなぁ」

「ぐすっ…いえ、いいえ!私が、私がもっとしっかりしてなきゃダメだったのに!一緒に選ぶべきだったのに!…結局私は…!」

 

 

 

見た事のないくらい顔をぐしゃぐしゃにして泣き続けるホシノちゃんの頭をワシワシ撫でる

…うん、ホシノちゃんだ

 

 

 

「ん、ホシノ先輩そろそろ交代して「やだ!」

「あらあら…」

 

「ちょ、ちょっとホシノ先輩!そんな子供みたいなこと「やだったらやだ!」

「うーん、ホシノちゃん…とりあえずここを出ようよ?」

「ずびっ、うぐっ…ユメ先輩…!」

 

 

 

あらら、聞いてないなぁ

 

ひょい

 

あれっ?

 

 

 

「2人まとめて担いで行く、我も気をつけるが壁や扉に当たらないようにだけ気をつけろ」

「ん、ギュメイ先生おとこまえ。だから私もお姫様抱っこすべき」

「いやそれは意味が分からん。それに流石に3人は…こら、しがみつくなシロコ」

 

 

 

やいのやいのと騒がれながらも抱きついたホシノちゃんごとギュメイ先生に抱っこされて外へ

 

 

 

他校の生徒もいたし恥ずかしかったけど私もホシノちゃんも知らないうちに疲れ切っていたのか、ギュメイ先生に抱っこされたまま眠っちゃって…

 

起きた時にはもう学校の保健室で、廊下に出たら『ん、もう一回お姫様抱っこをすべき!』と追いかけるシロコちゃんと、『いったい何回やらせるつもりだ…!?』と逃げ出すギュメイ先生の追いかけっこをのんびりと見ていた

 

「ん…ユメ先輩…どこ…?」

「ここにいるよホシノちゃん」

 

遅れて起きてきたホシノちゃんの元に戻り、寝ぼけた頭をワシワシ撫でる

にへらっ、とだらしなく笑う顔が可愛くてそのままハグ。危うく窒息させかけちゃったのは内緒だ

 

 

 

とはいえまだ問題もある。

ギュメイ先生のおかげで私はアビドスに戻れたし、生徒会解散の話も無かったことになっていたけど9億の借金もそのままになっている

 

──でもきっと大丈夫だ、アビドスには頼れる5人の後輩と、ギュメイ先生がいる

 

 

 

「きっとなんとかなるよ!ね、ホシノちゃん!」

「──もう、楽観的なんですから」ぺちん

「ひぃん…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同時刻、某所…とある廃屋にて

 

 

 

「ホー…ホー…」

「よしよし…少し電話をしますからいい子にしてるんですよフラッグ」

 

 

 

机に立てかけたスナイパーライフルを止まり木にしているペットのフクロウ…【フラッグ】の喉元を指先で撫でながら、報告を待っているであろう()()主に電話をかける

 

 

 

「──ワタクシです。今回の件で報告に」

後で来るはずだったのでは?というあちらの質問に肯定を返しつつ、ひとまず現状を報告することにした

 

 

 

「今回の件を受けてアビドス対策委員会は正式な委員会として成立。以降対策委員会はアビドス生徒会としての役割を受け持つことになりました」

 

 

 

「相変わらず借金は9億のままですが…カイザーローンのふざけた金利が明るみに出た上、カイザーPMCも兵力と信用を失い、結果カイザーコーポレーションの株価も暴落…」

 

 

 

「? ああ、ワタクシの預金を見たのですか

株取引ですよ、暴落することは分かってましたし空売りで随分稼がせていただきました」

 

 

 

「ええもちろん、この資金が手に入ったのはアナタの助力あってのもの…

純利益の半分である5億を収めさせていただきます」

 

 

 

「おや予想外、いくらティーパーティの資金が潤沢と言えど湧いて出た5億は欲しいかと思いましたが」

 

 

 

「政治…ですか、あなたも難儀な立場ですねぇ」

 

 

 

「ん?おお、そちらの話ですか。調査中ですよ

ヒフミ様が見たという『白い竜』について

誰もまともに取り合わなかったこの話ですがワタクシはこれが実在すると思っています」

 

 

 

「ええ本気ですとも。同一かどうかはさておき、その外見的特徴には心当たりがあるので」

 

 

 

「勘違いならそれでいい、ですがもしこれとは別に『黒い竜』の目撃情報があったのなら──

…まぁアナタの言う通りこの件は今話しても仕方ありませんね」

 

 

 

「はい、ブラックマーケットで使用した現金1200万の返金と回収した品の確認はこの後すぐにでも。

やれやれ、あのギュメイ将軍を出し抜くのは骨が折れましたよ

彼、ワタクシの前では常に刀から手を離しませんでしたし」

 

 

 

「わざとバレやすくしたと?…はて何のことやら、まぁ楽しくはありましたがね

しかしちょっと楽しみすぎたことは否めません。…まさかシャーレ所属生徒権限順位の頂点にワタクシではなく役立たずの梔子ユメを立てるとは」

 

 

 

「ご心配には及びません、この失敗はすぐに帳消しにしてみせますよ。

…さて、今からそちらに伺うのであらかじめ人払いをお願いします、馬鹿なトリニティ生達に果実を見せたくは無いので」

 

 

 

「ええ、ええご安心を。エデン条約の外にある荒事、雑音、問題…全てワタクシにお任せください」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「元ガナン帝国軍三将の1人…

このゲルニックにね」ホッホッホ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

モシャスを解いた怪鳥が、静かに嗤った

 

 

 

 

 

 

 

 

以下、所在が判明している女神の果実について

 

1個目

1ヶ月前にキヴォトスへと落ちてきた女神の果実をゲマトリア所属の黒服がその場で回収。取引の末、シャーレ顧問であるギュメイに譲渡される

 

2個目

ブラックマーケットで取引されていた物をアウルがギュメイの協力を得て回収。その後ティーパーティへと届けられたそれを桐藤ナギサが管理、保管。

 

3個目

アビドス砂漠に落ちたこと以外一切が不明。しかし5〜7個目と違いアビドスに落ちたことは確定しているため引き続き調査が必要かと思われる

 

4個目

レッドウィンター所属の生徒、連河チェリノが所持していると報告があがったが詳細不明

 

5個目

不明

 

6個目

不明

 

7個目

不明

 

 

 

 

 

オマケ

以下、主な人物の中で大きな動きがあったもの

 

 

 

ギュメイ

アビドスへ出向きカイザー絡みの問題を(全てでは無いとはいえ)解決したことで連邦捜査部シャーレと共にキヴォトスに名が広まり始め、その中でもゲヘナ風紀委員会を壊滅させかけ、カイザー全滅に一役買った圧倒的武力はキヴォトスに住まう住民達によく広まった

マコトとの契約を果たすため、ホシノと共にゲヘナへ。

 

 

 

ユメ

ホシノが不在の中、アビドスに残って対策委員会を引っ張ることに。

しかし大抵はグイグイ積極的なシロコの案に流され、銀行強盗をやらされそうになったり、やたらノリ気なノノミにアイドルにされそうになったりと対策委員会委員長としての威厳は皆無。

ただキヴォトスの生徒の中では現状たった2人しかいないシャーレ所属生徒の1人なのでそういう意味では注目を集めている生徒でもある

…別の要因で注視している連中も居るはいるが。

 

 

 

ホシノ

ギュメイと共にゲヘナ風紀委員会へ仮加入。期間は特に決められていないが練兵を終え、治安を以前のもの以上に回復させれば帰っていいと聞いてから少しだけホルスモードに足を突っ込んでいる

一応やりすぎないようにとヒナやギュメイから釘を刺されているが…

 

 

 

アウル改めゲルニック

元ガナン帝国軍第二将、果実と女神の助力を得てキヴォトスにやってきたギュメイと違いどうやってキヴォトスにやってきたかは不明。

シャーレ所属の生徒としてギュメイに近付いてきたが、自分の正体を隠すどころか逆にギュメイにだけは気付かれるように振る舞ったり、せっかく手に入れた女神の果実も桐藤ナギサに明け渡したりと行動原理が明確ではない

今は白い竜を追っているようだが…?

 

 

 

陸八魔アル

カイザーPMC基地跡でもふもふの子犬を発見。

懐事情が厳しく一度は元の場所に戻したがムツキの猛反対を受けて連れて帰ることに。

便利屋68の未来の番犬として『ギャングアニマル』というアウトローらしい立派な名前を貰った子犬はたくさんの愛情と食費をかけられながら元気に成長中。

『この子、昨日より明らかに大きくなってないかしら…?』

 

 

 

カスミ

今日も楽しく温泉開発。待ち受ける理不尽とも呼べる未来を彼女はまだ知らない




やはり私はギュメイ将軍が好き、な作者のルルザムートです、ハイ。
な、なんと!謎の生徒、鳥山アウルの正体は!
ガナン帝国軍三将の1人、ゲルニックだったのです!
…いやまぁ、うん。もう見ての通りで、ハイ。

対策委員会編、終わってしまったか…2章分はまだ書き終わっていないとはいえ以前ちらっと書いたギュメイとホシノのゲヘナ風紀委員会への出張描写はできているのでそれを投稿したらお休みとさせていただきます
なるべく早く書くつもりですが7月からはシフトさんの気がおかしくなったのかと言いたくなるレベルで忙しいのでどうなるか…
…それではまた、明日。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。