ギュメイ将軍のキヴォトス放浪記   作:ルルザムート

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前回何気なくレミラーマとメドローアを登場させましたがどちらもⅨに無い呪文だったと思い返し、出して良かったのかな…と思ってる
そして今までで1番ピンチな投稿で誤字などを見返す時間がありませんでした…スミマセン…
とにかくパヴァーヌ編第18話です、お楽しみください


タワー前の激闘(1)

「クソ、クソが…初めてだ、こんな疲れるのは…!」

「っ…ここまで(いとま)の無い連戦は、300年ぶりか…!」

 

 

 

突如として制御を失ったS・キラーマシン、それに加えてリオが建造したであろうおかしな見た目の兵器も揃って暴走しており手がつけられない、加えてグレイナルが撃退された時に出現した兵器群まで…

 

 

 

「リーダー!ギュメイ先生!」

「ゼェッ…ゼェッ…我らは、いい!

C&Cはエンジニア部と協力して雑魚を片付けろ!この二機は── ドゴッ! くっ!?ぐっ、『稲妻斬り』!」

 

 

 

オリジナルマジンガより重いサーベルの一撃をなんとかいなし、反撃の稲妻斬りを放つがまるで届かない

間合いが、違いすぎる…!

 

「あぐ、く…!クソが…!脳が揺れる…!」

ネルももう限界でアバンギャルドの4つのアームからバラ撒かれる鉛の嵐に防戦一方だ、これ以上タワーに侵入しようとする二機を止められそうもない

 

 

 

「──だが止めるしかない…!

ウタハ!そこにいるか!?」

「うわっ、く、ああいるぞ!」

 

C&Cと共に『不可解な軍隊』と戦闘中のウタハを呼ぶ

幸い向こうにはまだ余裕があるようだ

…しかし早急になんとかせねばそれもすぐ消え去るだろう

 

 

 

「S・キラーマシンを止める方法は無いのか!?エンジニア部がつけた緊急停止装置のようなものは…」

「ある!あるが危険すぎる!」

 

「構わん、教えてくれ!」

「…背面上部の赤いレバーを引き出せ!それでS・キラーマシンの自爆装置が作動する!」

 

 

 

なんてものをつけてるんだと言いたくなるがこの状況に限ってはありがたい

もはや正攻法でこの殺戮兵器を斬り伏せるのは不可能だ

あとはどうやって回り込むか…

 

 

 

「っ、交代しろギュメイ先生!回り込むなら小柄で速度のあるアタシの方が向いてる!」

「しかしネル、お前は足のダメージに加えて既に──いや、我も似たようなものか

アバンギャルドは我が止める、頼む!」

「オオ任せろ、やってやる!!」

 

 

 

それにしても…

何度か都市の大地を横切っている影の主を見上げる

 

 

 

闇竜バルボロス…ゲルニックをタワーに送り届けた後はずっとタワー周辺を旋回し続けている、未だ立ち位置が分からない以上過剰な期待をするべきでは無いが少しでも戦力が欲しい今、共に戦って欲しいのは事実だ

 

「闇竜、お前は今何を考えている…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ギギギッ!】

「だあああっ!」

 

 

 

「リーダー…!」

迫撃砲2門、ミニガン2丁、そして2本の巨大サーベルをたった1人で捌きながらS・キラーマシンに向かっていくネル

 

いや見るまでもない、自分の直感が告げている

──このままだとネルがやられる

 

 

 

「でも…」

自分や他のメンバー1人が言ったところで無理だ、3人全員で彼女の元に行かなければアレは勝てない

 

「くそっ、また来たぞ!」

「ハッキングされる恐れもある以上、迂闊にウチの発明品も使えないし…」

 

 

 

エンジニア部とリーダーを除いたC&Cもここを離れられない、絶え間なく周囲から群がってくるこのロボット達を中央で戦う2人の元に行かせてもダメだ

 

理屈のない直感、正解を辿る技能、それを持ってしても突破口が見つからないということはこの場に正解が無いということ

…つまりはこの戦場は──

 

 

 

「…あ!」

 

 

 

記憶障害が起こりかけた瞬間、直感が何かに繋がった

…後ろ?

『アスナ!どこを見て──えっ?』

 

 

 

【損傷度《大破》、自己修復機能限界点】

【戦闘において機能の80%は発揮できません】

「構いません」

【了解、《アビ・エシェフ》再起動】

 

 

 

「アスナ先輩」

「っ、みんな伏せてっ!」

ガガガガッ!

 

 

 

瞬間、S・キラーマシンとは別のミニガンがロボット群を薙ぎ払った!

 

「あなたは…」

「C&C コールサイン04 飛鳥馬トキ、状況はリオ様から聞いています

…『不可解な軍隊』は私が止めます、リーダー美甘ネルの援護を。」

「分かった!!」

 

 

 

ネルやギュメイほどではないとはいえそこそこボロボロな上に彼女がアビ・エシェフと呼んだアーマーは左半身を少し囲う程度にしか残っていない、どう考えても無茶だが──

 

「アカネちゃん、カリンちゃん!リーダーを助けにいくよ!」

 

今すぐリーダーを助けないと大変なことになるという直感に従い、戦線を離脱した…!

 

 

 

 

 

 

 

 

「っの、バケモンが…!いい加減にしやがれ…!」

サーベルを避ける分には問題ない

剣で防御しなければならないギュメイと違い、小柄な自分はいくらでも避けようがある

だが…

 

 

 

「逃げんなゴラァ!!」

近付かれたら終わりだと分かっているのかあと一歩のところでS・キラーマシンに距離を取られる

 

普段なら追いつくくらい訳ない、しかしここに来てピオリムの反動によって足に蓄積したダメージが響いて追いつけない

 

 

 

「ぐ、だったら…!」

再び降り注ぐ迫撃砲、ネルは直撃しそうな砲弾だけを撃ち落として他は無視、中距離まで近付いたことで迫撃砲からミニガンによる掃射に切り替わるがもう避けてる時間も防いでる余裕も無い

 

「撃ちたきゃ撃ちやがれ…!」

被弾しながらも無理やり突っ込み、強引に至近距離へ

もちろんただでは済まないがレバーを引けば勝ちだ

 

 

 

「うぐおあああっ!」

横殴りのサーベルをスライディングで避けきり、振り下ろされた2刀目を転がり避けてそのままサーベルを駆け上がり──

 

見えた!

 

水色の機体に似合わない赤いレバー、あれを引けば──

 

 

 

「──は?」

レバーが消えた、いや正確には見えなくなった

正面からS・キラーマシンを駆け上がったはずなのに奴は脚部から上を180°回転させて──

 

「ふっ、ふざけ ドギャッ ぶっ…!?」

精肉機のカッターのように機体ごと回転させ、その勢いの乗ったサーベルが身体に叩きつけられる

身動きの取れない空中でもなんとか銃を盾にできたが…

 

 

 

べギッ…

 

 

 

「ブバッ…!ぐ、そ、が…!」

アバラを…!

 

 

 

受け身なんて当然取る余裕は無く、買ったばかりのスーパーボールを落としたように身体が跳ね転がる

 

ち、ちくしょう…!

 

 

 

「っ…!!?ネルっ!」

ギュメイ先生がこっちに気が付いてこっちに向かおうとするがアバンギャルドに阻まれていてそれも叶わない

 

トドメと言わんばかりにS・キラーマシンが上部のレーザー砲をこっちに向けて──

 

 

 

ドカンッ!

 

 

 

「…!この、爆発音…アカネか…!?」

「アカネちゃんはそのまま爆撃して!カリンちゃんは駆動系を狙って!

リーダー!リーダーっ!」

 

ボロボロ涙を流しながら抱きついてくるアスナをやんわりと押し戻す

「耳元で、喚くな…後ろは…?」

「トキちゃんが止めてる!でも…」

「………」

 

 

 

遠目には大破したアビ・エシェフを装備して取り巻き共と戦っているトキの姿が。

…ギュメイ先生のことだ、そうそう復活できないように斬り刻んだはず、自己修復機能か?

だがあの様子ではそう長くは保たない

 

 

 

「ここはなんとかするから!リーダーは「だめだ、全員でやらなきゃアレは止められねぇ」

──だが

 

「C&Cなら止められる、銃を持てアスナ

………勝つぞ」




毎日投稿が破綻しかけて冷や汗のルルザムートです、ハイ。
この後書き書いてるのが投稿3分前とかいう事実。
それゆえにかなり短くなってしまいましたが…(ほんとはアバンギャルド君及びS・キラーマシンとの戦闘シーンは1つにまとめる予定でしたが文字が間に合わなかった…)
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