そしてタワー前の描写ですが1つに統合するつもりだったのが間に合わなかったので1と2で分けています
本当に申し訳ありません…次章からはストックが完成してから投稿すると誓いますのでお許しを…
…パヴァーヌ編第18話(2)です、お楽しみください
メチャクチャ痛いが動こうと思えば動ける、アスナから予備の弾薬を貰って前へ
「──とはいえ」
啖呵切ったのはいいが元々余力がなかったところにさっきの一撃はマジでやべぇ、速攻で決着をつけねぇと
どうやらアスナにカリン、アカネ、全員こっちに来ているらしい
それなら…
「もう一度やるぞ!カリンは奴の武装を狙え!アカネは脚部を、アスナは援護だ!」
「『「了解」』」
【────】
最も脅威たりえる存在。
シャーレのギュメイ先生とC&Cリーダー、美甘ネル。
目の前で死にかけている美甘ネルを殲滅すればあとはギュメイのみ、いくら強くともアバンギャルドとS・キラーマシンなら封殺できる
あとは一切合切の全てを無に返し、【王女】の元へ──
「うおおおおっ!」
迫撃砲とミニガン、そしてサーベルの嵐の中へ再び突っ込む
「アスナ!」
「うん!」
次サーベルを受けたら今度こそ立ち上がれねぇ、これで決める!
アスナと共に距離を詰めるがミニガンの銃口は両方こっちを向いており、いかに自分が警戒されているか分かる
S・キラーマシン…元になったキラーマジンガは機械とは思えないほど頭の回る兵器だったらしいが…
「機械如きにもう遅れはとらねぇぞ!」
ふざけた火力だがこっちの攻撃自体は通る、駆動系にブチ込めば…!
ミニガン掃射から時間差で降ってくる迫撃砲、自分たちはもちろんコイツも動いているため落下地点はバラバラだがその全てが着弾する前に撃ち抜かれ、四散する
カリンのおかげで迫撃砲は無視できる、あとはミニガンを潜り抜けて──
【!】
「させません」
みたび振り下ろされるサーベルだが脚部を爆破しようとするアカネが妨害し、一瞬隙ができた
【ギッ!】
「っっく!」
それまで一切見せていなかった突き攻撃をも避け、再びS・キラーマシンの機体を駆け上がる
コイツもコイツで再び上部を回転させて逃れようとするが──
「馬鹿が、もう自爆装置なんざ興味ねぇ!」
回転刃のように暴れるマシンの唯一死角となった真上からありったけの鉛玉を浴びせる
「リーダー!」ポイッ
「おう!」パシッ
ついでにアカネからの爆弾も追加投入、レーザー砲内部を爆撃!これで──
キュイイイン…
「! こいつ、むりやり…!」
半壊状態のレーザー砲内部が光り輝き──
『リーダーっ!』
宙へと放たれたレーザーが自身を消し飛ばす前に鉛の衝撃が身体を突き飛ばす
これしか無かったのは分かるが、アイツの狙撃はあまり食らいたくねぇな…!
『リーダー、すまない!こうするしか「こうするしか無かったのは分かってる、助かった!援護を続けろ!」
しかしなんとしてもネルを仕留めたいのか依然としてあの赤いモノアイはネルを注視し続けて、攻撃を緩めない
「──ったく、アタシばっかに…構ってていいのか?…C&Cの傑物は、アタシだけじゃねぇんだぞ」
【!】
その言葉を聞き、まるで人間のようにモノアイの視線が逸れるが間に合わない
真横から強襲したアスナの銃弾がミニガンを破壊し、彼女はそのまま背部のレバーへ──
【ギギギッ!】
「うわっ!」
往生際悪く再び上部を回転させるがもはや関係ない、体勢を立て直したアスナと同時にサーベルを持つアーム目掛けて銃撃し
「ブチ砕けろォッ!」
「いい加減にどいて!」
サーベルを持っていたアームを破壊した
…危険度の同一化。その一瞬、対処を優先すべき相手を選定できなかったマシンは気軽に振り回せる最大の武器を失った
そして最後はカメラアイ(モノアイ)をカリンの狙撃で破壊され、アカネの爆弾で脚部を吹き飛ばされた後
「──興味ねぇっつったが…
悪いな、ありゃ嘘だ」ガゴン
マシンは背部の自爆レバーを引き抜かれ、そして──
ドガーンッ!
──C&C、S・キラーマシンを撃破──
▽▲▽▲▽
「『隼斬り』」
ロケット弾を斬り落としつつ、返す刃でアームを斬り落とす
【バラララ…】
「………」
──キリが無い
アバンギャルドを止めるには本体を破壊するかキャタピラ部分に致命的な損傷を与えるしか無いがそれは向こうも分かっているのか鉛の雨が降り止まない
故に武器を持つアームを狙って斬るが斬ったところですぐに無人機が予備を持ってここに来る
3本、いや2本は斬り落とさなくてはキャタピラや本体へ攻撃できんが次から次に来る補給がそれをさせてくれない
「まだなのかネル…」
『ホッホ、あなたともあろう者が子供をアテにするとは…帝国軍第一将も堕ちましたか?』
人を小馬鹿にしたような言葉に若干苛立ちを覚えるがそんな暇は無いと頭を振る
「野次を飛ばすためだけに通信を入れたわけではないだろう、要件は?」
『【ピオリム】』
「!」
遠隔からの強化魔法で足に力が、いや足が軽くなる
『ギュメイさん、あなたはキヴォトスの人間と違い補助魔法による反動のダメージが大きい。これが最後のピオリム、効果時間は10秒です。10秒でカタを──』
通信を切る時間も惜しい。5倍速で鉛の雨の中を駆け抜け、バズーカのアームを斬り落とす
別のアームに取り付けられた大口径の拳銃がこめかみに押し当てられるも引き金が引かれた時には既に剣士の姿は無く、かわりにあるのは剣士が置き去りにした無数の斬撃、それにより2本目のアームも吹き飛ばされる
【バラララ…】
「目障りだ…!」
下から上へ、駆け上がりつつメタル斬りで本体を斬りつつ上空からやってきている補給無人機達へ突進。
「『さみだれ斬り』」
それはまさに人の形をした
斬り刻まれた補給機を一瞬足場にして跳躍し、さらに駆ける
ブヂッ…
筋肉の切れる音。だが速度は緩まない
あと4秒…!
兵器もなんとか無事なアームの後ろに隠れようとするが剣士の前では意味がない
「────」
稲妻斬りの力を腕に込め、ピオリムの速度を刀に乗せ、
「っ…『疾走閃光突き』!!」
3本目のアームごと本体を貫い──
…!?
否、防がれた。アバンギャルド本体に防ぐ術は無かったが
【バラ、ララ…】
斬り損ねた補給無人機が2機割り込んだことで威力が半減され、核を破壊するまでに至らなかった
「くそ…!」
残り1秒未満のピオリムでは退がるしかなく、刀にまとわりついた無人機を斬りつつ飛び退く
これで振り出しに戻ってしまった。いやダメージを考えれば振り出しより酷い
両脚に過度なダメージが入ったせいで飛び退いてからが続かない
せめて補給は阻止しなくては…!
ドガーンッ!
…!後ろで、爆発?
「よう、ギュメイ先生」
と、今1番聞きたかった声が聞こえ、顔にこそ出さなかったものの獣の剣士は内心安堵した
「ネル。…随分辛そうだな」
「そんなことない、って言えりゃ良かったんだが流石に空元気か。これが終わったらしばらく入院生活かもな」
「休むか?」
「ここまできてアタシが休むと思うか?」
「思わん、だが我はネルが大切だ。そんな満身創痍の状態で戦ってほしく無い」
トキを止める算段を立てた時点で補助魔法の反動を受けると分かっていたのだ
予測以上に傷付いている彼女を放っておけない
「………そうか、あー、そうかうん。
──ならさっさとコイツを片付けて、昼寝の続きと行こうぜ」
「…そうだな」
互いに満身創痍になりながらも残ったアバンギャルドと対峙
──あとはこれと『不可解な軍隊』を破壊するだけだ
「やるぞ先生!」
「ああ…!」
以前感想で頂いた技を出してみた作者のルルザムートです、ハイ。
対策委員会編と比べて明らかに間延びしてきている…いい加減にカタをつけます、ハイ。
あとネル先輩を少しボロボロにしすぎたかもしれないとも反省をば…
どれだけダメージ受けても完遂するまで絶対リタイアしないってのが某兵士長に重なってつい…