ギュメイ将軍のキヴォトス放浪記   作:ルルザムート

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マホトーンってそういう使い方じゃねぇから!とは友人の弁。
注意付けようかと思ったけどブルアカ本編でもこんな感じだしまぁいいかな…
ゲルニック視点 ②です、お楽しみください


鳥山アウルとしての1日 ②

モシャスを使いつつゲヘナ風紀委員会へ。トリニティ生の外面がデメリットになる数少ない事例ですがこれは仕方ありません

 

「──ふむ、ではゲヘナは相変わらず平和と」

「ええ、少し温泉開発部が暴れたくらいです」

 

 

 

天雨アコの私室にて情報交換。以前と変わらず大した情報は得られませんでしたがアビドスカジノの話題が出始めていると聞けたのは良かったですね

 

 

 

ピロンッ

 

 

 

? シャーレ公式アカウントから…

【現在シャーレ職員は出払っております、ご用の方は梔子ユメまで。電話番号は070の…】

 

 

 

「・・・」

電話番号に加えて顔写真まで…ユメさん、少しは考えて投稿しなさい

 

同じようにシャーレ公式アカウントでログインし、素早く彼女の投稿を削除。

帰ったらおしおきですね…

 

 

 

「さて、ではワタクシはこれで「待ちなさい」

と、去ろうとしたところで予想通り『待った』がかかった

 

「…勝ち逃げするつもりですか?」

「まだ懲りないんですかアナタは?」

 

 

 

情報交換は建前…真の目的はこの勝負である

それを口にする事はありませんが天雨アコを引き込むためにもこれは必要な事です

 

 

 

「…いいでしょう、ではコイントスで」

「忘れてませんね?敗者は──」

「首輪を付けて這いつくばる、でしたっけ?

そんなことしなくとも既に上下関係は明確でしょうに」

「〜っ!表!表ですっ!今すぐ分からせてあげますよトリニティっ!」

 

 

 

「まったく耳元でキャンキャンと…表ですね?」ピンッ

用意していた3枚のうちの1枚を取り出し、指で弾いてコイントス。

手のひらをどかせばそこには──

 

 

 

「裏ですね。…運の絡む勝負でここまで負けを重ねられるなんてある意味尊敬しますよ?」

「ぐっ…!」

 

 

 

ちなみにだが運勝ちではない、今弾いたのは両面とも裏のイカサマコインである

懐に残っているのは両面表と通常コインの2枚、これなら裏と言おうが両面とも同じだと言おうが関係ない

 

 

 

「さて、敗者は這いつくばる約束でしたね?」

「はぁ!?い、今は真昼間ですよ!?ヒナ委員長も帰ってきますし後に

「『マホトーン』」

むぐっ…!?むー!」

 

 

 

騒ぎ立てるアコを黙らせ、先日作らせたばかりな特製の首輪を取り出す

 

「敗者になんの権利があるとお思いですか?」

「……っ!」

 

手早くアコに首輪を取り付け、床に薙ぎ倒す

「解除、と…さてどうしてくれましょうか?」

「ぷはっ、トリニティの生徒がゲヘナ風紀委員会の私にこんなマネをしてっ、タダで済むと

──んぎゅ!?」

 

 

 

やはりやかましいので手元のリードを思い切り引っ張って黙らせる

「立場をわかっていないようですねぇ

今、あなたは犬でワタクシは飼い主…少しは弁えなさい」

 

 

 

と、ここでマヌーサをかけて更に追撃。

凄まじく嫌がってはいるものの、やはりというか首輪の構造に気付かない

 

 

 

「ふーっ…!ふーっ…!」

「なんですその目は?元はあなたが招いたことでしょうに。…おっと?」

 

 

 

ふと部屋の外から声が聞こえる

この声は…

「…!ヒナ、委員長…!?それにギュメイ先生も…!」

「おや、そういえば彼らも来ると言っていましたね。丁度いいので挨拶しに行きましょう」

「!!??」

 

 

 

声に引き寄せられるようにドアへ、もちろんリードを握られているアコも引き摺ってゆく

「な、なっっ!それは!それだけはダメです!そんなこと「騒ぐと気付かれますよ?」

 

敢えてマホトーンは使わず、言葉で黙らせてから更に引っ張る

声にならない悲鳴をあげながらジタバタしているものの、ひっそりと自身にバイキルトをかけていたアウルには無意味だった

 

 

 

(こんな、こんな姿をヒナ委員長に見られたら…!?こんな…!)

「…あなたは2人に見られることだけを恐れているようですが事はそう単純ではありませんよ」

「っ…!?」

 

(なにを…)

「忘れましたか、ワタクシはトリニティ生…そしてアナタはゲヘナ風紀委員会のNo.2…

トドメにエデン条約は未だ締結していない

 

ギュメイ先生がこのことを言いふらすとは思えませんが彼の隣にはいつも梔子ユメがいます

あの口が軽くておっちょこちょいなお子様がね」

「!!」

 

 

 

「さてここで問題です、このことが空崎ヒナとギュメイ先生、梔子ユメに知られて外に広まればどうなると思いますか?

果たしてこの痴態は…ゲヘナ内部の話だけで済むのでしょうか?」

「い…!」

(い、いや、済むはずがない…!下手をすればキヴォトス全土に知られてしまう!

トリニティの生徒相手にこんなこと、こんな屈辱的なことを!!)

 

 

 

もう恥も概見も切り捨てて暴れまくるアコだったがアウルの歩みは止まらない

そのまま廊下へ放り出され──

 

 

 

どさっ

 

 

 

「ちっ!違うんです!違う、これは違うんです!これ、これはその、えっと、うああっ…見ないでください委員長…!こんな…」

「誰に弁明してるんです?」

「へっ、あ…?」

 

 

 

廊下には誰もいなかった、いつも通りの静かな廊下でヒナもギュメイもいない

「ふむ、ワタクシの勘違いだったようです

…おや?どうしましたアコさん」

 

白々しく鳥山アウルがアコの顔を覗き込む

(こ、この女…!)

 

「安堵しましたか?それとも…ホッホ、まさか落胆しました?」

「っく、いい加減に…!ぎゃんっ!?」

 

 

 

再びリードが引っ張られて部屋の中へ

…やたら息が荒くなってるのはリードを引いたからではなさそうですね?

 

 

 

「ま、これくらいで許してあげますよ

これからは勝てない勝負はしないことですね」

「〜〜っ、この、借りは…いつか必ず返して差し上げますよ…!鳥山アウル…!」

「借りも何もあなたが歯向かってきただけでは?…それにアナタ、この状況を楽しんでいるでしょう?」

「はぁ!?」

 

 

 

ぎゃいぎゃいと言い返すアコだがここでとっておきを繰り出す

「…ならばなぜ首輪を取らなかったのですか?」

「自分でつけておいて白々しい…!取れるわけが「取れますよ、ほら自分で触ってみてください」

 

 

 

言われるがままアコは自身の首の後ろに手を回し、そして

 

 

 

カチャッ

 

 

 

「え…」

 

 

 

首輪が外れた

「その首輪は特別製でしてね、前側からはいくら引っ張っても外れませんが後ろ側にほんの少しでも衝撃を加えれば簡単に外れるんですよ

 

…少しでも首輪を外そうとすれば勝手に外れるくらい簡単に、ね

もう一度質問してあげましょうか、天雨アコ

──アナタ、この状況を楽しんでいるでしょう?」

「っっ〜〜」

 

 

 

這いつくばりながらも真っ赤になってこちらを睨みつけるアコの顎に指を添え、囁いた

他の誰にも聞こえないように、小さな声で。

 

「ねぇアコさん、ゲヘナ風紀委員会なんて辞めてワタクシの元に来ませんか?

結局のところ平和になったゲヘナはあなた無しでも回っている、誰もアナタを責めませんよ」

 

 

 

もちろん彼女無しでも回っているというのは嘘だが今の彼女にそれを嘘と見抜く力は無い

 

 

 

「ただ一度だけ。一度だけこの腕章を外して首を縦に振ればいいんです

そうすれば──アナタはワタクシが飼ってあげます

 

面倒な事はぜーんぶワタクシがやってあげますし、あなたの欲しいものはなんだって与えてあげます。

罰もご褒美も、なんでも、いくらでも…

 

ワタクシ以外誰も知らないトリニティの深部で、今日の出来事がおままごとだと思えるくらい本気で飼ってあげますよ?」

「う、うあ…!」

 

 

 

気持ち悪いほどに優しい言葉、魔女であり悪女の酷く甘ったるい言葉が内の欲望を乱暴に掴む

かつてガナンの敵もガナンの者も彼女の囁きに逆らえたのはほんの一握り。

 

それまでひた隠しにしてきた深部の欲望を乱暴に鷲掴みされたアコに耐えられるはずもなく──

 

 

 

「はっ、はーっ…!はーっ…!」

アコの手が肩の腕章に伸びる

少しずつ、少しずつ、

 

「上手ですね、ほらもうちょっと」

そしてその指先が留め具に触れて「アコ?」コンコン

 

 

 

「「!!」」

 

 

 

と、ヒナさんの声でその手が止まった

「おっ、お断りします!いったい私をなんだと…! 『マホトーン』  むぐ!」

「はいはい静かにしておいてくださいね」

 

 

 

むぅ、良いところで邪魔を…仕方ありませんねぇ

ひとまず机の下にアコさんを押し込み、何食わぬ顔で彼女の椅子に座って来客を待つ

 

這い出てきたら困るので足で抑えつけてと…声聞かれましたかね…?

とりあえず携帯電話でも片手に持っておけばいいでしょう

 

 

 

「アコ?入るわよ」

「…!?ゲ──アウル、ここで何をしている?」

 

 

 

「おや奇遇ですね、ヒナさんも…お久しぶりです」

何気にゲルニックと呼びかけたギュメイさんをよそにヒナさんへ挨拶を。

 

「………トリニティから使者が来るとは聞いていないわ、ここで何をしているの?」

でしょうね、こうなると分かっていればアコさんもヒナさんには伝えないでしょうし

 

 

 

もちろんこれも予測済み、シャーレを出る前に用意していた用紙をヒナさんに渡す

「アコさんに招かれたんですよ。肝心の彼女がいませんが…」あ、これ紹介状です

「………なるほど、トリニティ生徒としてではなくシャーレ所属生徒として…

正式な手続きを経てここに来たのは分かったわ」

 

 

 

どうやら納得していただけた様子ですね

警戒はされてますが。

 

「少ししたらアコさんも戻ってくると思いますが…どうします?待ちますか?」

「いやいい、他にも仕事はあるしな

ヒナはそれでいいか?」

「…ええ」

 

 

 

ミレニアムの訪問ですか、ヒナさんも同行するのは予想外でしたが…おおかたギュメイさんが護衛という建前でも作ってあげたんでしょう

 

 

 

部屋を出ていく2人を見送り、念の為数分待ってからアコさんを引っ張り出す

「大丈夫ですか?…あ。」

…出したはいいがとてもここでは表現できない状態だったので流石に放置もできず、とりあえず備え付けの浴室で介護してから去ることに

 

 

 

ベッドには寝かせました、これでいいでしょう

…それにしても嬲られて何が楽しいのかほとほと理解に苦しみますね

 

っていうかホントに風紀を守る側の人間の姿ですかコレ?ホントに???

 

 

 

のし上がるため、帝国軍時代にもこういうことはやったがまさか風紀委員会という組織の、それもNo.2に使うことになるとは思わなかった

 

 

 

…カジノ開園までまだ時間はありますね、いちどトリニティに戻りますか

 

 

 

ピロン

 

 

 

ふと携帯電話が鳴る。仕事用ではなくケイさんを閉じ込めている端末から…

…なんだ、見てたんですか

 

 

 

【度し難く、理解不能】

 

 

 

「──ええ、ワタクシもそう思いますよ」




アコってなんであの横乳と性格で風紀委員やれてるの…?と改めて思う作者のルルザムートです、ハイ。
まあアコも本編ではこんなもんだったしいいでしょ!の精神で押し通しました。好きなもの通してこその二次創作よ!
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