そしてアンケートにも挑戦してみましたのでもしよろしければご意見いただけると嬉しいです
それでは宿屋の地下室編 第1話、お楽しみください
『いえーい、すごーい!鳥になるって表現はあるけどホントになれるとは思わなかった〜』
『お姉ちゃん、カジノの方向からズレてるよ
…あとそろそろ操作変わって』
『ミドリの言う通りだ、いい加減代われ!』
『わ、私にも…』
神鳥の力を借り、大空へ飛び立ったゲーム開発部+ネル。
バルボロスの時とはまた違う、自由自在に空を駆けることのできる感覚にモモイ達はもちろんネルも興奮を隠しきれていない
モモイはもちろん注意していたミドリさえも本来の目的を忘れかけていたが──
キーン…
『ん?あっ!!お姉ちゃんっ!』
『んあ?ふぉわッッ!!?』
いきなり後ろから突っ込んできたジェット機を間一髪で避け切る
あ、あっぶな!!どこ見て運転してんの!?
『あっぶねぇ!…おいもう充分楽しんだだろ、代われ!』
『うええっ、あとちょっとだけ『代われ!』
ぎょええ、と情けない悲鳴と共に主導権がネルにバトンタッチ。改めてカジノへ。
「っと、ここか?…基地の廃墟にしか見えねぇがこんだけ人が集まってるってことは
「うう…ネル先輩ひどい…」
「それはモモイが悪いと、思う…」
『ボクにできるのはここまで、でも危なくなったらボクのことを思い出して』
「分かりました!…では行きましょうみなさん!」
そして…
『あなた方は子供ですか?大人ですか?』
「「「「「え?」」」」」
元カイザーPMC基地西口にて、いざカジノへ入ろうとした一向をロボットスタッフが止める
『当カジノは未成年禁制となっておりまして、もし未成年であれば入場はお断りさせていただいておりますが…』
「じゃ、じゃあ大人で!あだっ」
「『じゃあ』ってなんだ『じゃあ』って!んなもんで通れるわけが『申告確認致しました、どうぞお通りください』
「…あ?」
すんなり通され全員【?】状態のまま内部へ。
梔子ユメ奪還の際に聖園ミカに粉々にされたはずの門は以前のものより良い物となっていたがモモイ達が知るよしも無く、地下へ続く階段へと案内される
そして、そこには──
「うお、うおおお!すごい!カジノだっ!」
「…マジかよ」
常に閃光弾が弾けているような光と楽しそうな音楽、ここから見えるだけでもスロットにポーカーテーブルにビリヤード、ルーレット、数え出したらキリが無い
広い、とにかく広い、元は傭兵部隊と戦車隊が入るスペースを改造したからだろうがそれにしたって広い。
ここが本当に砂漠の地下なのか、何度も自問自答しながら真っ赤な絨毯を引かれた階段を降りていく
「カジノエリアですね!物語の進行度に見合わない強力なアイテムが景品として手に入るハイリスクハイリターンな施設…!」
「今更だがなんでゲームの中のカジノってあんな強いアイテムが置いてあるんだろうな…」
当然人でごった返しており、ロボットや獣人はもちろん生徒の姿もよく見える
みんな意気揚々と楽しんで──
「…あ、いやどうだろ?」
楽しんでいる人は楽しんでいるが…なんか人によってはギラギラしてるというか…活気はあるけど…
「はっ、こんだけ人がいりゃあ卵のことを知ってる奴もいるんじゃないか?
手分けして聞き込みしようぜ」
「こんなに人が…ユズ、大丈夫?」
「あ、あわわ…」
「…大丈夫じゃなさそう
お姉ちゃん、私はユズを連れて一旦外に戻るから」
「ではアリスとモモイとネル先輩で聞き込みですね!」
「おう、だがここがカイザーコーポレーションの施設だってのは忘れるなよ」
「はいっ!」
「う、うん」
と、いうわけでここから別行動。ネル先輩はスロットエリア、アリスはルーレットエリアに向かったようだ
わたしは…
「あ、あのー」
「いらっしゃいませ、コインのご購入ですか?」
にこやかに迎えてくれるコイン売り場の生徒(羽があるから多分トリニティ生?)に聞き込み開始。
「その、実は探し物してて…卵とか見ませんでしたか?」
「…こちらはコイン売り場ですので、そういった質問や対応はできかねます」
簡単に突っぱねられてしまった、それもそうだ
向こうにしてみればまだ客でもない相手の関係ない質問に答える必要はない
「う、すみません」
「──少々大人気なかったですね、わたくしが対応することはできませんが他のお客様やディーラーと勝負の合間に話題を振るなどをすれば聞き込みもしやすいと思いますよ」
!
そうだ、そもそも私は部費を増やすためにここに…
「コイン買います!いくらですか?」
「ありがとうございます、最低下限が100枚からなので…2000円ですね」
「げ。」
ここが裏カジノだと考えればあまりに低い最低値だが肝心のモモイが持っているのは600円…
「え、そのー、600円で買えるだけ買いたいんだけど…」
「こればかりはルールですので無理ですね
もしどうしても遊びたければあちらの受付でカードを借りてください」
「カード?」
受付の生徒が指し示したのは銀行のATMみたいな機械だった
といってもかなり質素で青と赤のボタンが付いているだけで何の機械なのかは見ただけでは分からない
「あれは?」
「貸付機ですね、メダルを使用するには現金かあの機械から出てくるカードが必要があります。
カードには2種類あり、1つは無料体験型…」
「体験型?」
「はい、遠方から当カジノにやってきたのに遊べないのはかわいそうだという支配人の計らいです。もっとも無料体験型で手に入れたいコインでは支出が無い代わりに見返りもありませんが…ゲームを楽しむならこちらで良いかと」
…じゃあ
「もう一つは?」
「──貸付カード。文字通りの借金ですね
最低値が10万円とかなり高いですが勝利を確信したプレイヤーや諦めきれないプレイヤーに向けたものです
返済期限は借金してから24時間以内…
利子はありませんがこちらはオススメしません、どんな好機であれ借金などしないに越したことはありませんので」
…でも結局どこかで勝負に出ないと行けないのは確かだ
「どうしますか?」
「…体験型のカードをお願いします」
「かしこまりました、あちらの機械の音声をよく聞いて発行してください」
「分かりましたー」
機械の方にも幸い誰も並んでいなかったためスムーズに受付ができた。
『いらっしゃいませ、本日は当カジノにお越しいただき…』
「そういうのいいから無料体験カードちょうだい!」
『でしたら青のボタンを。』
カチッ、ジー
食い気味にカードを借りて早速カジノへと繰り出す
まずは体験カードでゲームの雰囲気を掴む、大勝ちしなくていいんだ。勝てそうなところを見つけたら貸付カードを使って5000円分勝てばいい。大丈夫、わたしならやれる
「よし、やるぞ!」
まずはポーカー、それでダメならスロット!ルーレットは読めないからやめておこう
こうしてモモイの、今のところ孤独な戦いが始まった!
…
「………うふふっ」
走っていく才羽モモイの背中を見送る受付のトリニティ生は静かに笑う
それは営業スマイルでも、歓喜によるものでもない、ホラー映画に出てくるような極端に細く曲がった三日月のように口元を歪ませ、嗤う
わたしが、トリニティ生徒のわたしが、わたしだけがこんな屈辱を受けるのは間違っている
あんなバカそうな奴が安全圏で笑ってるなんて許せない
だからあなたも堕ちてきて、あなたみたいな馬鹿をもっと堕とせばわたしも元の生活に戻れるの。だから──
「さっさと、破滅しなさい…あははっ」
シリーズにもいろいろカジノはあるけどⅧベルガラックのグリンガムのムチとⅤオラクルベリーのメタルキングの剣はやりすぎだと思っている作者のルルザムートです、ハイ。
短めですがカジノ編1話はこれで終了、そして今回からアンケートに挑戦してみます
内容はレッドウィンター編にてユメとゲルニック、どちらをギュメイのパートナーとして連れて行くか?
連れて行った人物がレッドウィンター編で活躍するのは間違いないですが残された方の活躍も無いわけではありません
ギュメイ不在となったシャーレを守り、指揮する人間も必要ですのでね…
プロット自体は固まっているのであとは人物を当てはまるだけ、具体的にはどちらを連れて行くかによって『ギュメイ不在時にシャーレで起こる【とある戦い】を指揮する指揮官』が変わります
連れて行かなかった方も活躍する機会はガンガン考えておりますので、どうかお気軽にアンケートにご協力していただけるとありがたいです
それではまた明日…
レッドウィンター編でユメとアウル、どちらを連れて行くか
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ユメ
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アウル