とはいえアンケート自体はカジノ編が終わるまで続けるつもりなのでまだ決定というわけではありません
そして本編、特に理由は無いですがドラクエ8などに登場するレフェリーの声、あんな感じのイメージで書いていたことをここに報告しておきます
さらにさらに最後の1人がようやく…!
それでは『宿屋の地下室』編 第3話!お楽しみください
「あ、ああ…!」
うそ、うそだ、こんなのうそだ
こんなはずはない、こんなつもりじゃなかった、そう思ってはいても──
『…お客様、コイン切れのようですが』
「か、貸付カードで…」
『申し訳ありませんが限度額に到達していますのでコイン購入はできません』
どうして!?何度も試してここが1番当たりやすい台だって分かった
だから貸付カードに切り替えて勝負に出たのに
あれだけ叩けた台は今ではうんともすんとも言わない、残っているのは500万近い借金だけ…
『──ところで借金の件ですが』
「えっ」
『見たところ500万円ほどあるようですが返済の目処は立っていますね?』
「え、え、えっと、それは…」
あるわけがない、そもそも足りない資金を増やすためにここへ来たのに500万なんて──
そもそも50万くらい使った時点でなにかおかしいとは思ったけど、でももう引くわけにはいかなくて…
『立っていないのであれば…その分無賃労働していただくしかありませんね?』
「あ、あう…」
冗談じゃない!裏カジノでタダ働きなんて…!なんとか逃げ出して『逃げられませんよ?』
こっちの考えを見抜いていたのか背後からやってきた別のロボットに逃げ道を塞がれた
ど、どうすれば…
「おやモモイさん?こんなところで何を?」
「あっ!アウルさんいいところに!」
なんで彼女がここに?と一瞬思ったが即座に吹き飛ぶ。確か彼女はトリニティ生…結構なお金持ちだったはず!
「お願い!500万円貸して!」
「開口一番何を…おおかた調子に乗ってギャンブルに首を突っ込んだんでしょう?
自業自得です、その分タダ働きして反省しなさい」
「そんな、ひどい…」
迷う素振りすらなく一刀両断される
でもこんな大金払えるわけないよ…
『…でしたらお客様、当カジノの闘技場に出場するのはいかがでしょう?』
「「闘技場?」」
あ。アウルさんとハモった
『はい、当カジノのオーナーが開くトーナメント制の大会です。項目は単純に【どのチームが1番強いか】を競うもの。
聞けばあなたの同伴者にミレニアム最強と名高い美甘ネルも来ているご様子。
参加してみてはいかがですか?』
「…勝ったら賞金が出るの?」
『はい。500万全てを返済するのは至りませんでしょうが足しにはなるでしょう
また金銭とは別に商品があるのでそれを売るという手もあります』
「ふむ、その商品とは?」
『わたくしどもも詳しく聞かされたわけでは無いのですが…空から落ちてきた黄金の果実だと。』
「え!」
それって、まさか…
「果実、ですか」
アウルさんもカン付いたみたいだ、もしアリスの持っているものと同じだとすればそれは──
「モモイさん、その闘技大会に出場を。果実を回収してきてください。引き換えに500万の借金はこちらで請け負いましょう」
「いいの!?」
「あなたも見たでしょう?ケイさんが果実を齧ってどうなったかを。アレは一刻も早くシャーレに回収すべきです」
願ってもないチャンスだ、これしかない!
「分かった!参加する!」
『かしこまりました、しかしこれはチーム戦…最低でも参加者は2名必要です。準備ができましたらコイン売り場横の受付へ。』
「うん!」
勝てる…!こっちにはネル先輩がいる!面と向かい合えば勝てない勝負はない!
再び見えてきた希望を頼りに店内を駆け回ってネルを探しに行く
「あ、いた!ネル先輩っ!アリスも!」
「あ!モモイ!」
「ん?おー、ちょっと待ってろ。今こいつがルーレットを根こそぎ持って行くところで「お願い2人とも!力を貸して!」
▽▲▽▲▽
「…こんなところでしょうか?誘導ご苦労様でした」
『仕事ですので。…しかしC&Cリーダーがいるとはいえ彼女達は勝ち上がれますかね?』
「美甘ネル頼りで勝とうとするならまず間違いなく敗退するでしょう
対戦相手からすれば真っ先に潰すべき相手ですから。勝ち上がれるかどうかは──美甘ネルと共に戦う人物にかかっている」
…そしてそれができるのは恐らく1人だけ。
「ねぇ?アリスさん」
▽▲▽▲▽
「借金?500万!?何やってんだお前は!?」
「ぎょわー!頭が割れるぅ!」
「アリスの果実と同じものがここに…?」
粉砕機みたいな両拳でネルに頭を潰されそうになりながらもなんとか説明する
うう、痛い…
「で?あたしにそのトーナメントに出ろって?」
「そ、そう!ネル先輩なら間違いなく負けないし!」
「フザけんな、なんであたしが?自分でなんとかしろ。…と言いたいところだが」
「ふぇ?」
「黄金の果実…いや女神の果実が絡んでるとなれば話は別だ。エリドゥタワー内部であったことは聞いてる、少なくともあれ1つで当時のエリドゥ全域のエネルギーを代替できるレベルの力があるんだよな?」
「う、うん」
「本物かどうかは分からねぇが放置する選択肢はねぇ。…参加するぞ」
「ホント!?ネル先輩ありがとう!!」
「アリスも参加します!3人で勝ち上がりましょう!」
これで人数は揃った。できればミドリたちも呼びたかったが受付終了時間が迫っていたためひとまずオーナーとしてモモイ、パーティメンバーにネルとアリスを加え参加申請は完了!
『ありがとうございます、それでは会場にご案内致しますので車に。』
「あ、はい。」
「よし行くか」
「勝ち抜きバトルです!アリス、負けません!」
その後、アリスの光の剣の重量で車を1つ潰してしまった事以外は特に問題は起こらず、私たち──いやアリスとネル先輩は闘技場という名前のアビドス郊外にある無人化した街へと向かう事になる。
私はというと…
「あれ?ここ観戦席だよね?なんで?」
通されたのは無人化した街を大きく囲うように設置された観戦席。みんなどこが勝つか賭けていたり、購入したであろうポップコーンを食べながら試合開始を待っている
『なぜと言われましても…チームオーナーは戦闘に参加しないので…』
「げ。」
じゃあネル先輩とアリスの2人だけで…?いやまぁ勝てはするだろうけど。
あれ?あの人たちは…
「まさかその場のノリだけで参加するなんて…アネゴ、大丈夫かな…」
「え、闘技場ってアビドスの街なの?この辺りは誰もいないはずだけど街が壊れるのはちょっと…」
『ご安心ください、この辺りは崩落が進んだ危険地帯…どちらにせよ取り壊す必要がありますので問題ありません。解体費用もこちらが負担しますので』
聞き覚えのある声の方向をふと見ると…
「わっ、ユメさん!?と、一緒にいるのは…」
「え?あー!モモイちゃん久しぶりー!いやそこまで久しぶりでもない?とにかくまた会ったね!」
「モモイ?ミレニアムの才羽モモイか!あのトラブルが服を着て歩いてるっていう、あの!」
く、ヘルメット団なんかにひどい言われようだけどまるで言い返せない!…あとユメさんの後ろに隠れてるけどさ
「なにやってんのリオ会ちょ「ミセス・アバンギャルド。私の名前はミセス・アバンギャルドよ」
即席で作ったであろうあのダサいロボットの顔を表した仮面を付けてそんなことを言う
「いやどう見てもリ「ミセス・アバンギャルドよ」
「そして私がC&Cからやってきた謎のメイド、ミセス・パーフェクト。」
「トキさんじゃん!」
しかもこっちは仮面すらしてないし!
「つかここにいるってことはアンタもチームオーナーなのか?」
「? ってことはあなたやユメさん達も?」
そう聞いてみるがどうも違うらしい、ユメさん達はあくまで付き添いであり、オーナーはこのヘルメット団の生徒だけのようだ
「じゃあ最初の相手はあなたのチームなんだ?」
「ああそうだ、悪く思わないでくれよ」
うわ嫌なやつ!もう勝った気でいるよこの人…
とはいえ勝った気でいるのはこっちも一緒なのでモモイは黙っている事にした!
『コホンッ…皆さま、大変お待たせいたしました!』
会場のどこかにいるであろう司会者の声が付近のスピーカーから飛び出してくる
「始まるぜ」
「うん…」
いよいよ始まる、勝ってよ2人とも…!
▽▲▽▲▽
『皆さま、大変お待たせいたしました!
これより当カジノ【宿屋の地下室】がお送りする最強決定戦、バトルトーナメントを開始いたします!』
「ったく、思ったより広いな」
「まさかモモイが離脱するとは…ネル先輩、私たちは勝ち残れるでしょうか?」
「はっ、あたしが残ってる時点で分かりきってるだろ」
廃墟と言っても差し支えないアビドスの無人街。カイザーコーポレーションのロゴが付いたドローンに撮影されながら2人はそこを歩く
『では参加者の紹介です!まず【チームモモイ】から!』
「「・・・」」
のでしょうか?)
((他に名前は無かった
のか…?)
安直な名前に呆れつつも仕方ないと割り切る2人。
悪くはないんですがもっとこう、カッコいい名前の方が…
『ミレニアムサイエンススクールからやってきた2人の戦士!
華奢な身体のどこにその力が?エンジニア部の秘密兵器を使いこなす謎の戦士、天童アリス!』
「アリスのジョブは勇者なのですが…」
『続くはこの大会の優勝筆頭!同じくミレニアムからやってきたC&Cリーダー、美甘ネル!
アリス以上に小さな見た目からは想像つかない苛烈な戦闘力!今日間違いなく我々の記憶に色濃く残る事でしょう!』
「小さ──ッチ、あの司会者後で覚えとけよ…」
『対する相手チーム。【チーム筋肉】の紹介です!』
「「────」」
(前言撤回だ、いい名前だぜチームモモイ)
(アリスもそう思います)
もう聞いただけで脳筋だと分かるチーム名に『ウチはああじゃなくてよかった』と安堵しつつ続きを聞く
と、同時に対戦相手もこっちに来ているようだ
「…!アイツは…手配書見たことあるぞ」
「うわ!すごい筋肉です!」
片手に重機関銃、もう片方の手にはロケットランチャーを携え、ズシンズシンとおよそ人のものではなさそうな足音を立てて対戦相手が歩いてきた
漫画やゲームの中でしか見たことのない…安直な表現だが『ムキムキマッチョ』という表現がとても似合う生徒。
服の代わりにサラシを巻いており、布面積の少ない肉体はどこを見ても筋肉が付いている
これ以上無いくらい分かりやすいパワーファイターだ。
『それではご紹介致しましょう!1人目はあの伝説のスケバンと恐れられた七囚人の1人!
矯正局を抜け出し、このカジノに現れた理由とは!?栗浜アケミの登場だぁーっ!』
「ご機嫌よう、改めて自己紹介させていただきますわ。
わたくしは栗浜アケミ。今回あなた方と戦う事になった生徒です、よろしくお願いしますね」
「──初っ端から七囚人が相手かよ」
小柄なアリス達に対して2メートルをゆうに超えるアケミの体格はまさに巨人。まだ2対1だというのにそれはさながら裏ボスを相手取ったような緊迫感だった
だがこれで怯んではいられない、この大会は最低でも2人は必要なチーム戦だ。
もう1人誰かが来るはず
『続いて2人目の登場です!』
ネルもアリスもこれよりインパクトのある相手は出てこないだろうとタカを括っていた
特にネルは七囚人であるアケミのことは手配書で知ってはいたので子分の誰かを引き連れて来たのだろうと思っていたのだ
ゴゥンゴゥンゴゥン…
「?」
「っ?なんの音だ?」
曲がり角の向こうから聞こえる音、だがなんの音か判別できない、聞いたことのない音。
『2人目はこの男!今、連河チェリノによって恐怖政治に染まったレッドウィンターより送り込まれたキヴォトスいちの怪力男!』
「なんだ、ありゃ…?」
「何か回ってます!」
「んなもん見りゃ分かる!」
鎖で繋がれた鉄の塊を側でブンブン振り回し、アケミ以上の体格と足音を打ち鳴らしながらソイツは曲がり角の向こうから歩いてきた
「ぐ、空気が、引き寄せられる…!」
(豚、いや猪の獣人か?でけぇ…!身長何センチあんだよコイツ?)
『【勝利を主人に献上せよ】…支配者の命を受け、その腹心がアビドスに降り立った!』
ドゴォッ
振り回されていた鉄球が地面に叩きつけられ、砂の混じったコンクリートを抉る
重機でも使わなければ取り出せなさそうなほどめり込んだ鉄球を片手で引っ張り出した男が栗浜アケミと並び立つ
『レッドウィンター鎮圧軍将校!ゴレオン将軍の登場だぁーっ!』
帝国軍となっても光を失わなかったギュメイ、帝国軍となる前から(恐らく)真っ黒だったゲルニック、この2人と違ってゴレオンは環境が違えばハッサンやキーファみたいな頼れるナイスガイってキャラになれたんじゃないかな、と思っている作者のルルザムートです、ハイ。
というわけでサプラーイズ!レッドウィンターにいるはずのゴレオン将軍が一足早く登場しました
パートナーには同じくキヴォトス最強格のパワーファイターのアケミを。
ミニストーリーでスミレと一緒にトレーニングしてなおバテず、それどころか有酸素運動(軽い運動)と言ってのけた彼女ですがそんな彼女よりも体力がありそうで、ゴリゴリのマッチョなゴレオンとは気が合いそうと思ったので組ませました
次回、チームモモイvsチーム筋肉!
それではまた明日!
レッドウィンター編でユメとアウル、どちらを連れて行くか
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ユメ
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アウル