ギュメイ将軍のキヴォトス放浪記   作:ルルザムート

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『宿屋の地下室』編、最終回!ストーリーをなぞりながらアレンジすればいい本編と違ってオリジナルストーリー作るのむっずかしい…
そして朝投稿は完全にミスだと発覚したので次回からは18時、もしくはそれ以降の夜間投稿に挑戦してみます
その前にレッドウィンター編を書き上げなければなりませんが…
それではどうぞ!


レッドウィンターへ

「うああ…お寿司食べたい…ピザも食べたい…ふわふわベッドでだらけたい…」

「お姉ちゃんうるさい…」

 

エリドゥに比べてあまりにも狭い部室でうなだれるモモイ。ミドリも注意はするがあれだけ堕落を貪ったあとのせいか覇気が無い、ユズに至ってはずっとロッカーの中…

 

 

 

「そういえばアリスは?」

「ユウカと一緒にエリドゥ。バルボロスに会いにいったんじゃない?」

 

もうエリドゥにはセミナーの許可がなければ入れず、今回はユウカ監視のもとバルボロスに会いにいったようだ

 

 

 

「アリスただいま帰還しました!」

「お、噂をすれば。おかえりアリ──」

 

仲間の帰りを迎えようとして、モモイもミドリもフリーズした、なんならロッカー内のユズも転げ落ちてきた

 

 

 

『ここがゲーム開発部本来の部室か、いい部屋だ』

「わ、わたしがいる!」

「お姉ちゃんがもう1人…?」

っていうか声渋っ

 

 

 

アリスに連れられた才羽モモイが部屋に入ってきたのだ、当然既に部屋にはモモイとミドリがいるわけで…

 

「え、ホント誰!?ドッペルゲンガー!?」

「なんか全体的に黒いけど…」

 

 

 

付け耳や服装、髪色が黒になっていること以外はモモイそのものである

いったいこいつは…?

 

 

 

「? 何言ってるんですかモモイ、バルボロスですよ」

「「「え?」」」

 

パンパカパーン、と得意げなアリスが取り出したのは杖…みたいなもの

 

 

 

「モモイが来る前にルーレットのコインで交換した変化の杖です!これを使えばバルボロスも部屋に入れます!」

『勝手で悪いが変身のモデルはモモイを参考にさせてもらった、これで私もゲーム開発ができるぞ』

 

 

 

モモイそっくりの外見から重低音な男の声がしていて意味が分からなかったが…どうやら本当にバルボロスが変身した姿らしい

アウルさんの魔法といい…いやもうなんでもアリなの…?

 

 

 

『と、開発に取り掛かる前に…何か面白いゲームはないか?エリドゥの仮眠室で見た時から興味はあったが竜の身体ではできなかったからな』

「「! それならこのゲーム!」」

 

見事なまでにミドリと声が被り、ついでに勧めたゲームも被った。推したゲームはもちろん──

 

 

 

『【テイルズ・サガ・クロニクル2】…廃部の危機を跳ね返したモモイたちのゲームか、ぜひ遊ばせてくれ』

「おっけーおっけー!よーしミドリ、準備して!私とユズでお菓子用意するから!」

 

 

 

テレビを見ながら寿司を頬張るのもいい、寝転びながらピザを食べるのもいい、でもそんなことよりも嬉しい事が彼女たちにはある。それは

 

 

 

「よーし、もうしばらくゲーム開発は中止してゲーム三昧だよ!

バルボロスをぐちゃぐちゃのゲーム沼に引きずりこんであげる…!」

『それはそれで問題がある気がするのだが…』

 

「モモイ達に教わったように今度はアリスが教えます!」

「はい…これ、コントローラーだよ」

 

 

 

ゲームに興味を持った仲間が増えること…

別に相手がロボットだろうがドラゴンだろうがゲームが好きだというのなら気にしない

 

趣味を共有できている以上、人間かどうかなんて関係ないのだから

 

 

 

『…そういえばレティスから手紙を預かっている』

「レティスから…?」

『内容は──』

 

 

 

 

 

▽▲▽▲▽

 

 

 

 

 

「贈り物は受け取っていただけたようでなにより」

 

うまい具合にアリスさんの気を引くよう景品を設置した甲斐がありました

作るのは容易ではありませんでしたがあの杖があれば今後バルボロスが目立つことはないでしょう

 

 

 

「さてウタハさんはいますかね?」

 

 

 

全てとは言わないが果実を狙っている連中はある程度絞り込めた。『宿屋の地下室』で出来ることはもう資金、人員稼ぎぐらい…

あとは頃合いを見て『彼女』を呼び寄せカジノを潰すだけですが…ギュメイさんから面白い話を聞けました

 

 

 

「おや?キミは確かシャーレ所属の…」

「お久しぶりですウタハさん

『サジタリウスプロジェクト』は順調ですか?」

 

 

 

エンジニア部とヴェリタスが合同で取り掛かっている『サジタリウスプロジェクト』についてだ。

もちろん計画自体は知っていたがギュメイの方にコンタクトがあったと聞いて直接様子を見にきた

 

「ギュメイ先生から聞いたのかい?あいにく資金の調達がどうにもならなくて進捗は亀の歩みさ

シャーレには出資者を募る依頼を出してもらっているが音沙汰が無い…」

 

 

 

それはそうでしょうね、広告自体ワタクシが消しましたし

 

…少なくともエンジニア部には破壊されたキラーマジンガからS・キラーマシンを短期間で作り上げた実績がある。

 

他の連中に首を突っ込まれる前に投資という形で囲い込んでおけばマイナスにはならないでしょう

むしろ彼女らの兵器を敵に回さない保証ができる

 

 

 

「今の調子で行くと建造できるのはいつになります?」

「とにかく資金が足りないから…そうだね、せめて今いるエンジニア部員が全員卒業してしまうまでに半身作れるかどうか…」

 

「──1ヶ月で作れますか?」

「1ヶ月???いきなり凄いこと言うねぇ、あっはっは!ああ、できるとも!

50億円はかかると思うけどね!あっはっは!」

 

 

 

それくらいはかかりますか

まぁいいでしょう

 

持ってきておいた白紙の小切手に言われた通りの金額と自身のサインを書いてウタハへ渡す

 

今が使いどきです

 

 

 

「では小切手で。」

「はっはは…──えっ?」

 

「何を呆けているのです、ほらアナタの言う通り50億の資金は用意したんですからサッサと建造に取り掛かりなさい

1ヶ月後を楽しみにしていますよ」

 

 

 

サジタリウスプロジェクト本格始動

有人仕様型超巨大決戦兵器

【サージタウス】

起動実験まで、あと30日

 

 

 

 

 

▽▲▽▲▽

 

 

 

 

 

『………』バサッ

 

 

 

雲が眼下に見えるほど高い空を飛翔しながら今一度この世界、キヴォトスの景色を振り返る

 

 

 

『お母さま』

『分かっています。しかしいずれは伝えなければならないこと…』

 

 

 

バルボロスに代筆していただいた手紙にはもう卵を探さなくても良い旨の内容が書いてある。

…2度も人間を巻き込み、そのどちらにも辛い気持ちを味合わせてしまった。私には親になる資格など無かった

 

 

 

『彼女達が本当に勇者なのかどうかは分かりませんが少なくとも悪しき者の気配が無い以上、ここに留まる理由はありません

次の世界に旅立ちますよ』

『っ──はい、お母さま』

 

 

 

もう生物としてでなく、人々が伝説に見る神鳥として使命を全うしましょう。

…ごめんなさい、顔も知らぬ我が子…不甲斐ない母親で本当に…

 

 

 

──その日、キヴォトスから神鳥が消えた

 

 

 

 

 

▽▲▽▲▽

 

 

 

 

 

「いい?彼女はハルカ」

『ハルカ!』

 

「くっふふ、すごーい!じゃあ私は?」

『ムツキ!』

 

「じゃあこの人は?」

『カヨコ!』

 

 

 

「あら名前を教えてるの?…ふふ、じゃあ私は誰かしら?」

『あるちゃん!』

 

 

 

ずこっ

 

 

 

「アル!私は陸八魔アルよ!?ほら、アルって呼んでみて?」

『あるちゃん!あるちゃん!』パタパタ

 

「ちょっとムツキ!?このコ変な覚え方しちゃったじゃない!」

「えー?いいじゃん、かわいいし♡」

『クゥン…』

 

 

 

アビドスカジノから撤退した便利屋68は新しい仲間(?)と共に事務所へと戻ってきていた

 

相変わらず極貧生活まっしぐらだったが『カイザー戦のツケを払いにきた』というギュメイからの支払いでアニ含めた全員がしばらくは食っていけるくらいには潤っていた

 

とはいえいつまでもそれが続くわけではない、早く仕事を見つけて収入を得なければまた極貧生活に逆戻り…

 

いざという時はミレニアムの格安バザーで手に入れた高級ベッド(トリニティ産)の売却も視野に入れなければならないだろう

中古だが幸い購入金額より高く売れることはカヨコが調査済み。

 

 

 

まー、じたばたしたところでまだ仕事は無いので新しい仲間に便利屋社員の名前を教えるくらいしかやる事がないのだが。

 

 

 

「アル!」

『あるちゃん!』

 

「ア・ル!」

『ある、ちゃん!』

 

 

 

必死に名前を教える社長と、得意げに『あるちゃん!』と連呼する小鳥に3人と1匹の社員達はほんわかしつつ今日も便利屋の一日は過ぎてゆく

 

 

 

…この小鳥が神鳥の雛だと彼女達が知るのは、まだまだ先になりそうだ

 

 

 

 

 

▽▲▽▲▽

 

 

 

 

 

「じゃあレッドウィンターに行くんだね」

「うむ、少々回り道をしてしまったがようやく目処が立った」

 

ユメと共にシャーレ業務をこなしつつ、同時並行でレッドウィンター行きの準備を続ける

 

 

 

連河チェリノの独裁政治と何故かそれに付き従っているゴレオン…チェリノはともかく奴がいるのなら噂の1つも出てきそうだが驚くほど学園内の情報が無い、ガンベクセン様の行方も分からないままだ

 

「分かっているのは果実を手に入れたチェリノという独裁者とそれを守るゴレオンの存在だけ、か」

 

 

 

生徒やPMCだけならどうにでもできるがゴレオンと敵対する可能性を考えると1人では厳しい。

ユメかゲルニックのどちらか、それに加えてもう1人欲しいところだが…よし

 

 

 

「アロナ、至急探して欲しい生徒がいる」

『任せてください!どちらの生徒ですか?』

「それは──」

 

 

 

 

 

────────────────────────

 

 

 

 

 

オマケ

今回の件で大きな動きがあった者達

 

 

 

ギュメイ

手近な問題を解決し、ようやくレッドウィンターへ向かう準備があらかた整った

あとはユメかゲルニックのどちらを連れて行くか決めかねているようだ

 

 

 

ユメ

勝手にシャーレを空けたり、ネット上に自身の個人情報を載せてしまったことでゲルニックからこっ酷く叱られてしまい落ち込み中。

今はシャーレNo.2の立場を使って『宿屋の地下室』を調べている

 

 

 

ヒナ・ホシノ

ギュメイに加え、2人がアビドスに向かったことでゲヘナの治安が再度悪化、バトルトーナメントが終わってすぐにゲヘナへと駆けつけ、騒ぎを起こした温泉開発部を徹底的に粛清。構成員の8割の捕縛に成功し(ホシノだけ)万魔殿から表彰を受けている

 

 

 

ゲルニック

果実を狙っていた連河チェリノや不知火カヤの動向を追いつつ、表に出ないカジノオーナーとして金や人員を集めている

借金漬けにした民間人や以前崩壊させたカイザーPMC残党を手駒に加えることで着実に組織としての力を付けており、50億という手痛い出費をある程度カジノ経営で相殺したのち、全ての責任を支配人のカイザー元理事に押し付けてとある生徒にカジノを潰させる計画を立てている

 

 

 

黒服

彼自身の目的である『バルボロスの戦闘能力』と『小鳥遊ホシノの身体能力』の直接的な観測。また副産物としてギュメイやゲルニックと同じ場所から来たであろうゴレオンの存在認識とヘルジャッカルという未知の生物の観測を終えて言葉には出さないものの大満足しており、カジノオーナーとしての権利を残らずゲルニックへ譲渡。以降は以前のように女神の果実捜索とグレイナルへの対抗手段を模索している

 

 

 

ゲーム開発部

エリドゥの仮眠室は失った彼女達だったがアリスが景品交換でゲットしてきた変化の杖を使い、同じ目線でゲームに関われるようになったバルボロスが加わった事で以前よりも活気に溢れた活動をしている

また当のバルボロスは一時期『黒いモモイ』としてミレニアムの都市伝説になりかけていたが頑張って人間に馴染もうとする彼がオリジナルとは似ても似つかないほど真面目で努力家なのが知られ始めて主にセミナーから人気を集めており『もういっそあなたが本物のモモイでいいんじゃない?』とはユウカの弁。

 

 

 

リオ

再び姿を眩ませ、トキと共に行方不明になった。ネルを中心にC&Cが捜索しているようだが見つかっていない

代理人経由で生存が報告されてはいるのでどこかにいるはずだが…

 

 

 

エンジニア部・ヴェリタス

『サジタリウスプロジェクト』にて1番の課題だった資金がいきなり湧いて出たうえ、『ミセス・アバンギャルド』と名乗る謎の凄腕エンジニアが制作に加わったことで急ピッチな建造が進み始めた

ただ1ヶ月というムチャクチャな納期をウタハがうっかり了承してしまったために部員全員が連日連夜、休みなしの作業を強いられているらしい

 

 

 

レティス

神鳥の魂──子レティスからの報告によりタマゴ捜索を断念、ラプソーンやゾーマに比肩する存在が居ないことも確認した彼女はゲーム開発部に向けた謝罪と感謝の手紙をバルボロスに託し、子レティスと共にキヴォトスから撤退。

もう彼女がキヴォトスに戻ることはないだろう

…彼女を呼び寄せる『しるべ』でもあれば別だろうが

 

 

 

ゴレオン

相変わらずチェリノに付き従っているがアビドスから帰還する道中でとあるトリニティ生徒に一目惚れ、割と強烈に拒絶されているのも構わず暇があればアタックしにいっている

なにやってんだコイツ

 

 

 

便利屋68

アニに加え、便利屋のマスコットとして謎の小鳥『ラーミア』ことラーちゃんを迎え入れ今日もアウトロー目指して活動中。

また負けはしたものの、カジノでの一戦が効いたのかぽつぽつと仕事(主に荒事)の仕事が舞い込み始めた

 

 

 

ミカ

除け者にされた腹いせに鳥山アウルを追いかけてカジノに来たはいいが盛大に空振り。

その上、砂漠は暑いわ帰り道で鉄球を持った変な男に言い寄られるわでウンザリしている

 

 

 

メグ

部員に多大な犠牲を出しながらも捨て身の特攻によって風紀委員会からカスミの奪還に成功。カスミ自身は相変わらずおかしくなったままだが、メグは根気強く温泉開発の素晴らしさをカスミに思い出させようとしている

 

 

 

ワカモ

ギュメイからの要請を受け、二つ返事でレッドウィンター行きに同行することに。

想い人に頼られたことで破壊・略奪行為の自制が100%効くようになり、ゲルニックからシャーレ所属を薦められている

 

 

 

シロコ

ん、クライアントからの次の指令がやっと来た。裏カジノを襲う。

 

 

 

チェリノ

おおい、だれかー!だれかオイラをここから出してくれー!

そいつはチェリノじゃない!ニセモノだ!

…うう、反省しているから、もうプリンの独占なんてしない、だから頼む…オイラをここから出してくれ…




サージタウスのパイロット候補が2人いてまだ迷っている作者のルルザムートです、ハイ。
というわけでブルアカ二次創作にて完全オリジナルストーリーに挑戦してみましたがいかがだったでしょうか
戦闘シーンとカジノ内部の描写が甘かったのは分かっているんですが中々上手く表現できず…うーん難しい
そして次章からはレッドウィンター!今話を投稿した翌日でアンケートを締め切り、その結果を見てレッドウィンター編を書いていきます
また投稿期間が開くことになりますが頑張って最後まで書くので応援していただければ幸いです
ここまで読んでいただきありがとうございます!それではまた次回!

レッドウィンター編でユメとアウル、どちらを連れて行くか

  • ユメ
  • アウル
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