ギュメイ将軍のキヴォトス放浪記   作:ルルザムート

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前話とくっつけなかったことを割と後悔してます、短い…
イワン・クパーラ編 第13話です、お楽しみください


宝剣『銀河の剣』

「──なるほど、ゲルニック…いやここでは鳥山アウルか。彼女が目を掛けただけはある」

 

まだ幼さや荒さはあるが並の指揮官、軍師では梔子ユメに敵わないだろう

ギュメイの言った通りゲルニックもキヴォトスにいて戦術を享受しているのは本当らしい

 

遠方から様子を伺いつつ、マントにくるまって眠り続けるチェリノに再度ラリホーを重ね掛け。

 

それにしても彼女も旧校舎に残ると思っていたが…

 

 

 

クーデターが始まった時は自分と一緒に校舎に留まっていた

昨日ギュメイに話したベクセリア時代の話を色々と聞かれたものの、やがて決心したようにクーデターに合流しにいったのだ

 

 

 

「不思議な娘だな…」

 

 

 

どちらにせよ私にできることは無い、ただ信じて待つ以外には

「──頼むぞ、ギュメイ」

 

 

 

 

 

▽▲▽▲▽

 

 

 

 

 

「うおおおっ!『さみだれ斬り』!」

ヒャダルコ、ヒャダイン、マヒャド、強力なヒャド系呪文が降り注ぐ中、ギュメイは刀一本でそれらを斬り飛ばし続ける

 

「ぬ、まだ速くなるか!」

マリナも次々と氷塊で攻撃してくるが生成が間に合っていない、着実に押し込めている!

 

 

 

あと少し──

 

 

 

「間合いの、内側…!」

とった!!

 

 

 

グラッ…

 

 

 

「っ!?」

なんだ、今目眩が「ギュメイ先生っ!!」

 

 

 

 

 

 

ガンッ!

「ぐぅ!?」

 

 

 

目の前でフラついてしまった我に振り下ろされたそれをギリギリ刀で受ける

…! 生徒が剣を…?見たことのない剣だが相当な業物だ、それにこの剣を見ているとまた目眩が…

 

 

 

マリナの持つ青い刀身を見るだけで剣先が震える。これも果実の力なのか?

 

「ふふ、呪文だけでは失礼だったようだな、ではこれはどうだ?」

「…キヴォトスに刀鍛冶はいないはずだ、それほどの業物をどこで手に入れた?」

 

「ガンベクセンだ、先生!」

「ミノリ?」

「その剣はガンベクセンが持ち込んだ『銀河の剣』だ!こうなる前は彼のマントと共に生徒会長室に飾られていた宝剣…

刀身を見るな!見るとおかしくなるぞ!」

 

 

 

銀河の剣、これがあの…?まさか実在していたとはな

あの方が剣を使うとは思えないが…いや今は関係ない!

 

 

 

「剣は使ったことが無かったが…案外悪くないのかもな?さぁ続きと行こうか先生!

『マヒャド斬り』!

「っ、『火炎斬り』!」

 

 

 

フラつく身体を瞬時に整え、氷の剣技を炎で相殺。そのまま鍔迫り合いに発展していく

 

 

 

「いいぞ先生!今まで剣を試す相手がいなかったから余も少々高揚している!あなたの力をもっと見せてくれ!」

「っ…!」ギリッ…

 

 

 

押し切れん、武器を見るだけで身体に異常をきたすというのはやはり…!

 

「さぁ仕切り直しだ!『ヒャダイン』!」

みたび降り注ぐ氷塊に一度距離を離さざる負えず、飛び退きながら斬り払う

 

 

 

「美しいな、これこそ支配者の武器に相応しい…

そうは思わないか?安守ミノリ」

「思わない!そもそもその剣はガンベクセンの物だったはずだ。

女神の果実と同じように降って湧いた力をさも自分の力と勘違いし、薄っぺらい支配に喜ぶ…

連河チェリノ!所詮お前は権力に溺れて自分に酔っているだけの『普通の人間』だ!」

「──なんだと?」

 

 

 

どこかで逆鱗に触れたのか彼女の顔から余裕と嘲笑が消えた

…!まずい!

 

 

 

「よせミノリ!挑発するな!」

「──余はレッドウィンター事務局局長であり、この世に2人と存在し得ない完成された支配者…王である。

その余に…いち労働者の分際でなんと言った?

もう一度言ってみよ…!」

 

 

 

手のひらで生成された氷を握り潰しながら彼女がミノリに近づいて──

 

 

 

「そうはさせ「邪魔だっ!!『マヒャド』!

「く!?」

直撃は避けたが…足が氷に…!

 

 

 

「ああ何度でも言ってやる…!お前は王でも支配者でもない!どこの時代どこの場所にでもいる、ただ運に恵まれただけの小物だっ!!」

「キサマぁっ!!」

 

 

 

間に合わん!

「ミノリっっ!!」

「ギュメイ先生、後を頼む!…点火!」

「っ!?」

 

 

 

直後響き渡る爆発音、そして地響き、その2つによってもたらされたのはバルコニーの崩落だった

肉薄する2人の足場がガラガラと崩れて──

 

「おのれこんなことをよくも!?は、離せ!崩れるぞ!?」

「離さないぞ、絶対に…!うおおおおっ!」

「ミノリ!?ぐ、こっちも崩れ…ぐああーっ!?」




ホイミテーブルを使って『ぎんがのつるぎ』を4本揃えたことを懐かしむ作者のルルザムートです、ハイ。

ひらがな表記のまま行こうかと思ったんですが読みづらかったので『銀河の剣』に。
そしてガンベクセンが持ち込んでいた理由ですがこれに関しては正直あまり真面目に考えてません(銀河の剣カッコいいし。)

一応こじつけみたいなものはあります
まずドラクエⅨ追加クエスト『名を奪われし王』のクリア報酬として王者のマントの他に最強防具のレシピが貰えることからガナンまたはベクセリアには錬金釜(もしくはそれに準ずる何か)があったと考えられます

さらに少し前後しますが王者のマントはⅨ本編でもこのクリア報酬からしか手に入れることができない一点物(錬金でも作成不可能)であることからおそらくこのマントは元々ガンベクセンが使っていたものだと推測できます
・・・なんか他にマント手に入れる方法あったような気がするけど思い出せないから多分一点物でしょう!(ヤケクソ)

で、マントと同じように錬金レシピもガンベクセンのものだったとすれば最強武具を何かしら持っていてもいいんじゃないかなぁ…と思った次第で。

それではまた明日…
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