ギュメイ将軍のキヴォトス放浪記   作:ルルザムート

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いきなり評価増えた?ありがとうございます!
あと小説情報のあらすじ少し手を加えました

そして例の生徒ですが露骨すぎたかな、と思うくらいがちょうどいいのです、だって私自身が分かりやすいドラクエ✖️ブルアカが読みたいんだから。
…なによりこれだけ一つ派手に書いておけばそれ以外の伏線なんか気付けるはずもないからねぇうけけけけ。

というわけで対策委員会編第6話です、お楽しみください
(前回第5話って書き忘れた…)


シロコからの救援要請

「──よし、今日はここまでだ」

「ありがとうございましたギュメイさん!

おらっ!お前らもちゃんとお礼言え!」

「「「ありがとうございましたっ!」」」

 

「まったく暑苦しいですねぇ…

では私もこれで」ナギサ様に報告しないと…

 

 

 

時刻は18時を少し回ったころ、ヘルメット団に割り当てていた仕事も終わり解散へ

シャーレに呼んだ時と比べて半分ほどになったそれらは応援団のように大きな声でお礼を言って帰ってゆく

 

 

 

「だいぶ減ったな」

「それだけギュメイ先生の心が響いたってことっすよ。私からも改めてお礼を言わせてくださいっす」

 

ぺこりと音が聞こえそうなほど綺麗なお辞儀をするヘルメット団リーダー

思えば彼女も丸くなった

 

 

 

「…大したことはしていない」

「それは受け取る方が決めることっすよ

…私も、いつまでもヘルメット団じゃいられないか」じゃ、これで!

「ああ」気をつけて帰れ

 

こうして彼女も見送った我は飲みかけのコーヒーを一杯飲む

「ぐっ…!?………そういえば」

 

 

 

この酷い味のコーヒーで思い出した

「ユメ、帰ったか?ユメ?」

 

部室内を探してみるが姿は無い

1人で帰ったか?しかし部屋の中ですら迷子になりそうな彼女が果たして帰れるか…

 

 

 

ガラッ

 

 

 

「ユメ?………そこで何をしている」

「んにゃむ…すぴー…んへへぇ…」

 

 

 

いつの間にか仮眠室のベッドでだらしなく眠っているユメを発見した

迷子になっていないことには安堵したが…

 

「・・・」

一応、シロコには写真で伝えておくか

 

流石にユメを放置して帰るわけにもいかず、その日は部室備え付けのソファで眠った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピリリリリッ…

「…! 連邦捜索部シャーレ、ギュメイだ」

 

翌日、顔を真っ赤にしてせかせかと働くユメを見守りながら書類を整理していると電話が鳴った。相手は…

 

 

 

『ん、先生。良かった繋がった』

「シロコ?」

『先生、助けて欲しい。わりとピンチ』

「すぐに行く、場所は?」

『柴関ラーメンだよ』

「…?どこだ」

『検索して』

「…分かった」

 

 

 

ホシノという存在がいるにも関わらず窮地に…?これはかなり危険だな

 

「アウル、ユメを頼む」

「仕事ですか」

「ああ。アビドスに行ってくる」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん、流石に担いで逃げるのも限界がある」

「じゃあ降ろしてくれないかしら!?」

「はぁ!?冗談じゃないわよ!ここまで好き勝手して逃げられると思ってるの!?」

 

 

 

柴関ラーメンを爆破した便利屋社長を捕まえたはいいが後から介入してきたゲヘナ風紀委員会からの横槍でシロコ達は防戦一方だった

 

また残る便利屋達も黙っておらず、社長を奪還しようと地味ながらも妨害してきている

 

ただでさえホシノが不在の中、この圧倒的な数の差の前に少しずつ追い詰められていた対策委員達だったが──

 

 

 

「また迫撃砲が…!」

「わ、わーっ!?」

「『マヒャド斬り』!」

 

氷の剣技と共に現れた剣士がそれを覆した

 

 

 

「ん、もう来てくれるとは思わなかった」

「ハッ…ハッ…少し、息は上がっているがな…

ホシノは?」

「不在。というかホシノ先輩がいたらこんなピンチにはならなかったし先生も呼べなかった」

 

 

 

ホシノがいない…?

 

 

 

「それについては後で聞こう、状況は?

脅威はなんだ?」

「あいつら、ゲヘナ風紀委員会。便利屋を捕まえるためにアビドスまで来たみたいだけど…」

「そいつらに便利屋を渡すわけにはいかないの!何よりも先に柴関ラーメンを吹き飛ばした報いと弁償を…!」

 

 

 

ドンドンドンッ!

 

 

 

「また迫撃砲が!」

「…ひとまず大人しくしてもらうとしよう

ここは住宅地だ、その生徒は一旦放っておいて補佐を頼む

いくら我でも全ての被害は止められん」

「ん、任せて」

 

 

 

落ちてくる榴弾を再びマヒャド斬りで無効化し、風紀委員の部隊へと突っ込む

 

 

 

「っ?なんだアイツは…まぁいい、私たちの邪魔をするならアイツも敵だ!やってしまえ!」

「!! いえ待ってくださいイオリ、彼は…!」

 

 

 

褐色の少女の号令のもと突っ込んで来た風紀委員と思しき生徒を次々と峰打ちで眠らせる

どうやら全てこっちに集中させているようで、さっき懸念したような被害の拡大は無さそうだ

 

 

 

「っ!?こいつ強い!」

「どけっ!わたしがやる!」

「ですからイオリ!彼と戦っては──」

 

「む?そこにいるのはチナツか「これでも食らえ!」

ステップしつつ急接近してきた褐色の少女。当のギュメイは見知った顔に気を取られ、反応が遅れてしまい──

 

 

 

ドンッ

 

 

 

「先生っ!」

「いや我は大丈夫だ。しかし…」

 

ギュメイに怪我は無かった

今の攻撃…反応は遅れたが対処はできたのだ

問題なのは手加減を間違えてしまったこと。マヒャド斬りを放つ刀に冷気を込めすぎてしまい──

 

 

 

「    」カキーン

 

 

 

「ああ…だから言ったのに…」

「い、イオリさんが氷塊に…」

「    」ゴトン

 

 

 

発射された弾丸ごと氷像になってしまった生徒が地面へと転がった

「す、すまぬ…加減を間違えてしまった」

 

中の生徒が本当に氷漬けになる前に急いで周囲の氷を切り取り救出。

…気絶してはいるが命に別状はなさそうだ

 

 

 

「チナツさん!イオリさんは?次の攻撃は?」

「戦闘中断、中断です!迫撃砲部隊にも伝令を、束になって掛かったって彼には勝てません

というかシャーレの先生と戦うこと自体ダメです!」

 

 

 

まだやる気のある風紀委員をどうしようかと考えていたが顔見知りのチナツが上手く抑えてくれた。

 

 

 

「ん、先生!」

「シロコ達も銃を下ろせ、我は戦争を助長するためにここに来たわけではない」

その言葉にシロコ達アビドス組も銃を下ろしてくれた。話すなら今だ

 

 

 

「いきなり刀を向けたことは詫びる。だが我はここに駆け付けたばかりで状況が分からない

アビドスとゲヘナ、双方の話を聞きたい」

『それでしたら私からご説明させていただきます』

 

 

 

ふと何も無い空間から声が…

と思ったら半透明の生徒が姿を現した

 

ホログラムという奴か、つくづくキヴォトスの技術には驚──いや待て、酷い服装だなこの生徒は…何を考えているんだ???

 

 

 

「…お前は?」

『ゲヘナ風紀委員会行政官の天雨アコと申します。説明の前に先ほどまでの愚行について謝罪を。シャーレの先生とアビドスの皆さん、申し訳ありませんでした』

 

「そうか…我はギュメイ。今言った通りシャーレの顧問をしている、今回のゲヘナ風紀委員会の目的を教えてほしい」

『はい、私たち風紀委員会は便利屋68という校則違反者を逮捕するためにここに来ました

対策委員会の方々に迷惑をかけておいて図々しいかと思いますが…どうか我々風紀委員会の活動にご協力いただきたいと』

 

 

 

…なるほど

 

 

 

「ゲヘナの事情は分かった。そちらは便利屋68とやらを確保すれば他にやることは無いんだな?」

『はい。その通りです』

「………」

 

 

 

それにしては兵隊が多い気がするが…

そもそも他の自治区まで来てやることがたったそれだけか…?

 

『相手を推し量る最高の材料は欲望…』

…他にも何かあるな

 

 

 

「そうか、では次にアビドスだ。便利屋68を渡そうとしない動機はなんだ?」

「あいつらは柴関ラーメンを爆破したのよ!大将に助けてもらった恩も忘れて…!」

「爆破…?」

あそこに見える建物の残骸は便利屋が…?

 

 

 

「それに便利屋68は少し前にも傭兵を雇って学校に攻めてきていました。彼女達の処遇はアビドス自治区が決める事であり、風紀委員会に渡すことはできません!」

「………なるほど」

 

「先生!」

「思案する、しばし待て」

 

 

 

………

 

 

 

学校間の繋がりはよく分からないが…この場合国に当てはめてはどうだろうか?

今回の件、便利屋という指名手配犯がゲヘナという国から逃亡し、アビドス国に逃げ込んで事を起こした…

 

もし便利屋がゲヘナに戻ったところで捕まえれば動く法はゲヘナのものだがここはアビドスだ

アビドスにしてみれば便利屋のせいで不利益を被ったわけであるし裁く必要もある

この場合適応される法はアビドスのものだ

 

よその国から治安組織がやってきて逮捕する、というのは元の世界でも聞かない

アビドス組にしてみればなんの裁きもないまま国外逃亡されるのと同義だ、ゲヘナでの処遇が決まった後でアビドスの番なんて来るとは思えない

 

つまりここでの最善は…

 

 

 

「双方の言い分は分かった」

『それでシャーレの先生のご意見は?』

 

「便利屋68の身柄はアビドスに預け、風紀委員会はゲヘナ自治区に撤退すべきだ」

「先生…!」

「ん、流石先生。」

 

 

 

「ゲヘナにゲヘナの規則があるようにアビドスにはアビドスの規則がある。

ここで便利屋が問題を起こしているのは事実だ、まずアビドスの規則に乗っ取って対策委員会と便利屋の確執を精算した後にゲヘナへ護送する。

 

…天雨アコ、お前は『便利屋を確保すればこの場所で他にやることは無い』という言葉に肯定を返したな?

それが本当であるならばこれ以上ここに部隊を展開させておく必要は無いと思うが」

『ふむ…』

 

「聞いたでしょ風紀委員会!もうアビドスから出て行ってよ!」

「無許可で他自治区での戦闘行為は外交問題になります、即刻退去を」

 

 

 

やいのやいのと後ろからセリカ達が叫んでいるが生憎まだ話すことがある

 

 

 

「それとも用があるのは便利屋ではなく我か?」

『おや、気付いてたんですか?』

「便利屋もアビドスも《ついで》だろう、仮に便利屋とアビドスが手を組んだとしても余裕で撃滅できるような兵力を持ってここに来たのはシャーレと戦う算段を立てていたから。違うか?」

 

『──戦うつもりはありませんでしたよ?ただシャーレという組織の兵力が未知数な以上備えは必要かと思っただけで』

 

 

 

見れば風紀委員達も疑問符を浮かべている。チナツも同様だ、この出兵は天雨アコの独断か

 

 

 

『連邦捜査部シャーレ…そこに着任した顧問教師ギュメイ…そこについての報告書がトリニティ、ティーパーティに上がったと情報部が掴んだんです』

「トリニティ…」

………アウルか

 

 

 

『シャーレという組織は謎が多く、どのような権力を持っているかもよく分かっていない、不確定要素の多い部活です

そんなものを野放しにしてはトリニティとの条約に悪影響が出る可能性もあります

故に先生には条約締結までの間、ゲヘナ風紀委員会の庇護下にお迎えさせていただきたいのです』

 

 

 

「ま、待ちなさいよ!そんなこと言われてはいどうぞって引き渡すと思ってるの!?」

「静かにセリカ、我はまだ行かないと言ったわけではない」

「先生!?」

 

 

 

関係ないが…いつの間にかセリカにも信用され始めているらしい、きっとシロコが説得してくれたのだろう

 

 

 

『ふむ、とすると良い返事が?』

「まだ行くとも言っていない

…天雨アコ、行ってもいいが条件がある」

『なんでしょうか』

 

「アビドスを救ってくれ」

『………』

「先生!?」

 

 

 

これだけの兵力を持つ組織だ、何かしらの形でアビドス復興の手助けになるかもしれない

それに彼女達は治安維持組織であり、目の前に映し出された立体映像はそのNO.2だ。口約束だとしても反故にはできないはず

 

 

 

「別に復興せねば行かぬなどと言うつもりは無い。物資の補給や情報の共有などで手助けしてほしいと言っている」

『………』

さてどう出る?この場なら嘘はつけないだろう

 

 

 

『…仕方ありませんね』

「アコ行政官…?」

 

『その条件は飲めません、そもそも私たちは風紀委員会というゲヘナ治安維持組織…

他校の問題にまで手を伸ばせるほどヒマではありません』

 

「な、なによそれ!じゃあアビドスまでこんな大勢でやってきたのはどう説明するの!?」

 

『ゲヘナの校則違反者を捕まえるためですよ

それよりも困りましたね、できれは武力行使は避けたかったのですが』

「………」

 

 

 

「し、シロコ先輩…!」

「ん、やるしかない」

 

『ゲヘナ風紀委員会は必要とあれば戦力を行使します。いざ始まれば我々は一切の遠慮をしません。…それでも意思は変わりませんか?』

「治安維持組織が無闇に脅すな、底が知れる」

 

「ですからアコ行政官!ギュメイ先生とまともに戦ったら『言ってくれますね、さっさと従わなかったことを後悔させてあげますよ

…イオリ!』

「ぐ…?あれ?アコちゃん?」

 

『便利屋68確保の障害となるアビドスを排除、それと同時にシャーレの先生を確保してください』

 

「アルちゃん、あれ…」

「ここまでされて黙っていられないわ!共闘よ共闘!アビドスと一緒に風紀委員会に「対策委員会と便利屋68、聞け」

 

 

 

「「「「「「!?」」」」」」

 

 

 

「我はこれからゲヘナ風紀委員会と戦うが…誰も手を出すな

自身の身を守る時だけ戦え」

「先生!?いくらなんでもそれは…」

 

『へぇ…?』

「………」

 

 

 

相手の欲望はすでに分かった、便利屋確保という名目で一気に制圧し、保護という形で我をゲヘナに連れてくこと

だがその構図は我が便利屋やアビドスと《共に》戦って初めて成立する図だ

であるなら彼女達を戦いに介入させないのが相手の1番嫌がる手。

町に被害が出るかもしれんがそこはもう仕方ない

 

 

 

『──まぁいいでしょう、すぐに助けを呼ぶでしょうし』

「最後の警告だ。今すぐ展開した部隊を退いてゲヘナに戻れ。いざ始まれば風紀委員会が全滅するまで我はやるぞ

そうなれば治安維持組織としての信用は大きく失われ、ひいてはゲヘナの治安悪化にも繋がると思うが」

『迫撃砲部隊のみ待機、他は全て中央へ。第9と第10は包囲を継続し、残る部隊でシャーレの先生を捕まえてください』

 

 

 

聞く耳持たず、か

「チナツ、お前は離れていろ。悪いが一度叩き潰さないとこの場は収まりそうにない」

「くっ…すみません…」

 

 

 

とりあえずチナツだけは退いてくれたのが不幸中の幸いだ。あとはもう戦うしかない

刀を抜き、360°全方位を囲む風紀委員達と対峙する

 

 

 

「刃物一本で…?随分強気じゃないか…!そんなもので私を斬れると思うなよ?」

「斬るつもりなどない、少し気絶してもらうだけだ」

「〜〜〜っ!どこまで馬鹿にすれば

『マヒャド斬り』

 

「気が済──    」カキーン

「ああっ!イオリさんがまた氷像に!?」

今度は加減したから内側まで冷え切るのに時間がかかる。もう放置でいい

 

 

 

 

 

「始めるぞ、風紀委員会」




こうして振り返るとマヒャド斬りチートすぎない…?と思ってる作者のルルザムートです、ハイ。
《スマブラ マヒャド斬り》で検索するのが1番分かりやすいと思うんですがあの速度とリーチで掠っただけでも氷漬けっておよそ剣技で出していい強さじゃないと思うんですよね…
ドラクエ本編ではパッとしませんがゲームではなくこういう物語では剣技の中で1.2を争うほど強い技だと思ってます
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