先生に塩対応してたら殺されそうなんだが……   作:月山 白影

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1日目 塩甘

 

 

 

俺は大人に甘えたいしかまってちゃんだ

褒められたい

いっぱい頭も撫でてほしい

かまってほしい

だが、この身長のせいで甘えるのが恥ずかしいというかなんというか……

俺の身長は169cm

大人は皆動物

だから俺よりデカい大人を見たことがない

1回だけハスミ先輩を大人と勘違いしてハスミ先輩の前で難しい事ができるアピールして褒めてもらおうとしたがこの後正実の3年生だと知ってアホらしくなった

しかし、今日、とんでもない事を知った

なんと、先生が来るそうだ

この際男の人がいいなぁ……

女の人はちょっと……*1

頼む男の人であってくれ!

俺は早速、先生を待つ

1番にトリニティに来てくれないかなと思いつつ待った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1週間後

 

 

来ねぇ

はぁ?

なんで?

1番最初に来るとしたらトリニティだろ?

馬鹿か?

は?

てか1週間経っても来ないとか……

いじめですか!?

酷い……

なんちゃって

でも本当に1番最初に来て欲しかった

でもまぁ先生の都合とか仕事とかもあるからそこだけは俺も理解してるから多少我慢してるが……

期待して損した気分は無くならなかった

 

 アメ「う〜……甘えたい

 

俺は机に伏せながら誰にも聞こえないはずの声で言う

しかし、聞こえていたようだ

 

 ???『甘えたいの?』

 アメ「……?」

俺は伏せていた顔を上げる

そこには見たことない「女」の人だった

 

 アメ「……へ?」

 ???『初めましてだね。私はシャーレの先生だよ』

 アメ「あ、そすか」

 アメ「んじゃ早くどっか行ってください。貴方のような誰にでも尻尾を振って媚びへつらう大人が1番嫌いです」

 

俺は冷たく言い放つ

 

 先生『……え?』

 アメ「聞こえませんでしたか?貴方のような誰にでも尻尾を振って媚びへつらう大人が1番「嫌い」です」

 ???『先生にそんな事言うとかいい度胸してるじゃんね☆』

 アメ「あ゙?」

 

俺は先生の後ろに居た姉様(聖園ミカ)に威嚇する

 

 ミカ『先生、こんな奴放っといて早くナギちゃん達の所行こ?』

 先生『あはは、ちょっと待っててねミカ?』

 ミカ『っ……先生がそう言うなら』

 先生『さて、君はなぜ私の事が嫌いなんだい?』

 アメ「場所を変えるぞ。ここじゃ目立つ」

 

俺達は相当目立っていた様だった

 

 先生『その様だね……』

 アメ「行くぞ」

 ミカ『行かせないよ』

 アメ「姉様が入ってこれるほどの話じゃねぇ。姉様はナギサ様の所で紅茶でも飲んでろ脳味噌お茶野郎」

 ミカ『あはっ☆お前の腕、折るね☆』

 先生『ミカ、これは流石に私とこの子の問題だ。』

 ミカ『え……?』

 先生『早く戻ってくるから、ね?』

 ミカ『……分かった。早く戻ってきてね?』

 アメ「行くぞ」

 

 

 

 

 │古聖堂・地下

 

 アメ「ここなら人気もないし丁度いいだろう」

 先生『さて、なぜわた——』

 

俺は先生に抱きつく

 

 先生『……へ?』

 アメ「ごめん先生。さっきはあんなこと言って……」

 先生『だ、大丈夫だよ?』

 アメ「ん……」

 

俺は先生の手を掴み、自身の頭に持っていく

 

 アメ「………」

 先生『え?』

 アメ「撫でて……」

 先生『え、あ、分かった』

 

先生は俺の頭を撫で始める

 

 アメ「ん、あ、気持ちいい……」

 アメ「そろそろ撫でるのやめてもいいよ」

 先生『あ、うん』

 

俺の尻尾は真っ直ぐに立っていた

 

 アメ「先生、かまって……」

 先生『かまうって……どうやって?』

 アメ「いっぱいお喋りするとか……?」

 先生『私についてどう思ってるの?』

 アメ「えと…かまってくれて甘えても何も言わなくて頭も撫でてくれて抱きついても受け入れてくれるし……いい人…かな」

 

俺の顔は今真っ赤だろう

でも、それでいい。本当のことを言っているのだから

 

 アメ「先生はまだここに居てくれる……?」 

 先生『あはは…流石に生徒のお願いでも次行く場所があるからなぁ……』

 アメ「え……?」

 

え?は?なんで?

どうして?やっと来てくれたのに?

もう別の所行くの?

は?

意味がわからない

なぜ?

なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?

理解不能

理解不─

 

 先生『明日は1日中トリニティに居るから安心して』

 アメ「先生……!」

 

1日中……

1日中1日中1日中1日中1日中1日中1日中1日中1日中1日中1日中1日中1日中1日中1日中1日中1日中1日中1日中先生が居る……

最高……

じゃあ明日も甘えれる……

幸せ……

 

 アメ「先生……明日も甘えるから……覚悟してね…?」

 先生『よ〜し、私も君に甘えれたから元気出たぞ〜!』

 アメ「アメって呼んで……?」

 先生『そっか、まだ名前聞いていなかったね』

 先生『改めて名前は?』

 アメ「アメだよ」

 先生『苗字は?』

 アメ「……」

 先生『いや、言いたくないな―』

 アメ「……聖園」

 先生『聖園…』

 アメ「あまり苗字で呼ばないでね……?」

 先生『う、うん。分かったよ』

 

俺は自分の苗字が嫌いだ

俺は男だからという理由だけで聖園家から虐げられてきた

父親は聖園家では奴隷

聖園家は女だけが優遇され、男は不遇な扱い

最悪な家系である

聖園家は御三家の中に入るほどの凄い家系である

外面の聖園は仲良さそうにしているが、中では男だけ不遇な扱い

酷いのだ

聖園家は全員信用しない

そうするしか、いや、そうせざるを得ない

俺はだから、信用できる先生や先輩達と生きていたい

*1
ハスミの件以来少し女の人に喋りかけるのが恥ずかしくなった




クッソ〜聖園家め〜絶対に許さんぞ!陸八魔アル!!
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