オグリの幼馴染が記憶を無くしてチョコレートの怪物になって化け物と戦ってた話   作:かな餅

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【ゴチゾウ図鑑:ロシェルガルドゴチゾウ】



 ルドルフが焼いてくれたロシアケーキから生まれたゴチゾウ。




 珍しい形をしていてクッキーが入った箱の形をしている。



 普段は無口だが文句がある時はロッシュと呟く。



 中には6枚のせんべいみたいな平べったい小さいゴチゾウもいてしゅぱしゅぱと喚く。




 あまり語らない主義だが子供をつまむとすぐに帰せと喋りだす。



 
 子供の方は赤ちゃんなのか意味のある言葉を発さない。




 肩に乗ってバランスをとるのが上手で走っても中々落ちない。






DARK & MELLOW: REUNION
カサマツにて、北原穣という男


――7月1日

一時退役中の酸賀絆斗がトレセン学園生徒会長・シンボリルドルフとの対話を実施。

当該会談にて、両者の独自協力体制の構築に成功。

 

 

 

 

――6月27日〜7月3日

酸賀絆斗が一時退役中につき、代理任務をラキア・アマルガが担当。

期間中、計6体のグラニュート討伐を確認。

 

 

 

 

――7月5日

酸賀絆斗、任務復帰。

身体・精神状態ともに良好。過去データと比較し、回復速度の向上が見られる。

 

 

 

 

――7月10日

高松宮杯開催予定地にて、酸賀絆斗が警備任務およびグラニュート討伐任務を受領。

 

 

 

 

 

 

 

――中京レース場:芝 2000m 晴 良

 

 

 

 

 

 

〈依然として……変わりなさそうかい?〉『ああ、平和だ』

 

 

 

 

 

 

 あのグロッタとかいうグラニュートが約束を守っているのかは知らないが……何も起きない。

 

 

 

 

 

 

『強いて言うならオグリが外からエンドドラゴンをかわしたくらいだ』〈ああ、私も見ているよ〉

 

 

 

 

 

 調子が悪い悪い言いながらもちゃんと快調そうで良かった、レコードも取ってるしな。

 

 

 

 

 

 

「絆斗、ちょっと……良いかな?」『なんだ斎藤?』「ちょっと……兄さんのことで」

 

 

 

 

 オグリは無事優勝、六平が言うには夏休みを予定しているらしい。

 

 

 

 

 

 

 確か大型の休みだったはずだ、多分な……それに誘われてはいるが。

 

 

 

 

 

「ちょっと、カサマツに行こうと思ってて――チップを……」『ダルい。』

 

 

 

 

 

 

「そ、そこを何とか……」『……行くなら、お前じゃなく俺だ。』「え?」

 

 

 

 

 

 斎藤が行けば確かに説得はしやすいだろう……だが、他のグラニュートハンターが黙ってない。

 

 

 

 

 

 ゴチゾウだって配っている全てにわざわざ情報を刷り込んでるわけじゃないからな……。

 

 

 

 

 

 保護しているとはいえ保護区から出してしまったらそれは俺の管轄外だ、助けられん。

 

 

 

 

 

『実際、お前を待ち構えてるハンターがいたっておかしくない……保護は特例なんだよ』

 

 

 

 

 

 

「あ、危うく家族を危機に晒すところだった……じゃあ、任せるしかないんだね……」

 

 

 

 

 

 

『カサマツなら話の通じる知り合いがいる、あとは説得の材料だ。なんかあるか?』

 

 

 

 

 

「……君の言葉で十分だと思うよ、兄さんは普段カサマツでトレーナーをやってる」『はっ?』

 

 

 

 

 

「流石に田舎では暴れてないよ……被害もゼロだと思う、あと人としての和名は分からない」

 

 

 

 

 

 

『いや、十分だ……一応、覚悟はしとけ』「うん、僕らがここに居られるだけでも奇跡だから」

 

 

 

 

 

 

 さて目標は決まった、期限は大体一週間で――案内役も欲しいな。

 

 

 

 

 

 オグリ……巻き込みたくねえな、そういや……北原ってやつがいたか?

 

 

 

 

 六平に一回相談してみるか。

 

 

 

 

 

〈絆斗、レースはもう終わったが何か変わったことは?〉『ああ、無事終了だ』

 

 

 

 

 ルドルフにも頼ってみるか……オグリに知られたら面倒なことになりそうなのも考慮して。

 

 

 

 

 

 

 

――トレセン学園:六平の部室

 

 

 

 

 

「笠松に行きたい?……なんでそんなとこに?」『オグリの名産地だからだ』「作物じゃねんえだよ」

 

 

 

 

 

 冗談はさておき、どう言い訳を考えるか?旅行つっても微妙だしな……。

 

 

 

 

 気まぐれって言うのも有りだが……このおっさん勘づきやすいからなぁ……。

 

 

 

 

 どうしたもんか、それっぽい理由、俺が言っても違和感のない……あっ。

 

 

 

 

『オグリキャップのライバル、フジマサマーチを見てみたい』

 

 

 

 

――トレセン学園:生徒会長室

 

 

 

 

「1週間くらいカサマツに行く……?どうしてか聞いても?」『私的のため』

 

 

 

 

「ふむ……まあ夏休みではあるから――いや、君は学生じゃないな。」

 

 

 

 

 

『そんで、カサマツでも念のため手回しを頼みたいんだが……行けるか?』

 

 

 

 

 

「まあ、やれることはやってみよう……ただ、顔が利くだけだからね?」

 

 

 

 

 

 最低限の保証はよし……酸賀なしで初めての遠出か――カサマツで散歩してねえかな……。

 

 

 

「……1週間程度ならオグリキャップを――」『仕事がやりにくい、リスクもある』

 

 

 

 

 

 

「だね、一応彼女の様子は私が見ておくよ」

 

 

 

 

 

 

 

 あとの根回しは……ラキアに引継ぎをするくらいか?あと店の戸締りも――ラキア住ませるか。

 

 

 

 

 

 『てなわけで留守――』『よし任せとけ好きなだけ行ってこい』『即答だな』

 

 

 

 

 なんかこいつ家なくて大体野宿してるってサチカから聞いたからな……。

 

 

 

 

 

 残ってるゴチゾウの世話もついでにやってくれんだろう、よし……行くか。

 

 

 

 

「おう、色々終わったか?……ジョーには話を付けておいた、即答だったのは驚いたが」

 

 

 

 

 

『そうなのか?案外面倒なことを押し付けてる思ってるんだが……意外だな?』

 

 

 

 

 

「まあオグリの幼馴染ってのが一番の理由だろう、シートベルトは閉めたか?」

 

 

 

 

 

『ああ……ん?……連絡が来たな』「ああ?オグリかぁ……下手に返事すんなよぉ?」

 

 

 

 

 

[絆斗!明日もトレーニングに付き合ってくれないか?]

 

 

 

 

 

 

『”すまん、むりだ”』[なんで?][忙しい?][ほかの子を見てるの?][なんで?]

 

 

 

 

 

 

「……あん?エンジンが掛かからん……この前点検したばっかだろうに……たくっ……」

 

 

 

 

 

『”あれだ、ちょっと遠出するくらいだ”』[別に行かなくてもいいと思う。][行くなら私も行く]

 

 

 

 

 

 

『”だめだ、仕事だ”』[分かった。][お土産ほしい]『”甘いもの?しょっぱいの?”』[ぜんぶ。]

 

 

 

 

 

 

「よぉし……じゃあそろそろ行くぞ~……ん?なんだあいつ電話なんてかけてきて六平だ」

 

 

 

 

 

絆斗はいるか?

 

 

 

 

「な、なんだ?どうした……近くには居ねえぞ……?」『……』[絆斗、ルドルフから聞いた]

 

 

 

 

[笠松に行くそうだな]『”違う”』[嘘を付かないで欲しい、傷つく]『”ごめん”』[嘘を付いたんだな?]

 

 

 

 

 

[怒ってるわけじゃないんだ、ただ隠すことでもないだろう?]『”一緒に行くとか言うと思った”』[行くが?]

 

 

 

 

『だめだこいつ……』〈ろっぺいも嘘を付いたんだな。〉「馬鹿野郎……声を出すな」

 

 

 

 

 

〈待ってて、今から行く〉

 

 

 

 

 

 『出せ出せ出せ!!!』「喚くなっ!」[絆斗しっかり話をしよう]

 

 

 

 

 

 車を出してオグリが迷子になってから交渉して1週間電話する事でかたをつけた。

 

 

 

 

 

 二つ名の通り怪物みたいで怖かった。

 

 

 

 

 

 ――岐阜県:笠松町

 

 

 

 

 

 レースを眺めて、根回しして、引き継ぎも済ませて……ついでに灰色の怪物に追いかけられた。

 

 

 

 

 

 まあ色々あったが、とりあえず岐阜県担当の坂本浩司に会っておく。

 

 

 

 

 

 組織の中でも古株のひとりで、経験もあって柔軟な性格。

 

 

 

 

 

 

 いったん引退していたが、人手不足で呼び戻された口だ。

 

 

 

 

 

 俺が話せば、少しは耳を傾けてくれるはずだ。

 

 

 

 

 

 接点の記憶はほぼ消えてるが、なんとなく――そんな気がする。

 

 

 

 

 

 気になるのは、駅前での待ち合わせ――電報は送っておいたのに、返事がないことだ。

 

 

 

 

 

 本部に確認した限りではバイタルは正常。

 

 

 

 

 つまり、生きてはいる。グラニュートの討伐記録も確認済みだ。

 

 

 

 

 

 

 ……妙だな。とりあえず家を訪ねてみるか。いや、そもそも住所なんて知らないんだったな。

 

 

 

 

 

 となると、いつも通り、足で探すしかなさそうだ。まったく、仕方ない。

 

 

 

 

 

「そこの……君!もしかして……はんと、くん?」『……どちら様ですか。』

 

 

 

 

 

そ、そんなに警戒しないでくれる?……俺は北原穣!オグリから聞いてないか?元相棒だって!」

 

 

 

 

 

 『ああーキタハラジョーンズ。』「ごめんそれは忘れて?」

 

 

 

 

 

 オグリがまだ笠松にいた頃、才能を見出して面倒を見ていたのがこの北原という男らしい……。

 

 

 

 

 

 背は俺よりも高く身体つきは……年にしては良さそうだな、若けりゃスカウトしてた。

 

 

 

 

「な、何?なんでそんな見てんの?」『聞いてたイメージだともっとおっさんだと思ってた』

 

 

 

 

 

えーと若く見えるってこと?まあそんなことはよくて……ようこそ!笠松へ!」『何で此処が?』

 

 

 

 

 

「ああーろっぺいさんからな、見学しに来たって風に聞いてるけど間違いないか?」

 

 

 

 

 

『それもあるが、坂本浩司と此処で待ち合わせしてたんだが、この人について知らないか?』

 

 

 

 

 

「……だれ?」『知らないならいい、後で探す』

 

 

 

 

 

「あ、いやいや……先客がいるなら――」『良い。相手も忙しんだろう、後で連絡を取るさ』

 

 

 

 

 早くも予定が狂ったな。連絡がつかないのが引っかかる……本部への確認も考えたが――。

 

 

 

 

 

 それより先に、フジマサマーチを見ておくか。

 

 

 

 

 

 笠松のトレーナーと接触して様子を探れば、相手のほうから何かしら動きがあるかもしれない。

 

 

 

 

 

 ……実際この北原だって、あのハイエナ型のグラニュートだったとしても……おかしくはない。

 

 

 

 

「最近カップ麺ばっかだな……たまには自炊――袋麺でいいかぁ。」

 

 

 

 

 こいつがグラニュートなら俺は何を疑えば良いのかわからないな。

 

 

 

 

 

 

――北原家:北原の自室

 

 

 

 

 

「荷物はそこら辺に置いて……てかホテルとってる?」『……まあ何とかする』「いやいや……」

 

 

 

 

 ……この部屋、なんかきったねぇな……。

 

 

 

 

 

 いや片付いてはいるんだが――いや普段片付けない状態から急いで片したみたいな感じがする。

 

 

 

 

「ごめん心の声全部出てる……ま、まぁ……ほら、見栄えはいいから」『地味な部屋』

 

 

 

 

 

「なんで意地でも貶すの?泣くぞ?」

 

 

 

 決まってないとは言え失礼がすぎたな、親御さんには愛想良くしておくか……。

 

 

 

 

 『気になるから掃除したい……40超えたおっさんはみんなこうなのかよ。』

 

 

 

 片したって言った癖に紙束は片して――いや、これ手紙か?……これは、オグリから北原への。

 

 

 

「ああ、それか?オグリがわざわざ手紙をくれるんだよ。最近はお前のことばっかり書かれてる」

 

 

 

 

 ……有る事無い事、俺の人柄をよく書きすぎだな――てか何枚あるんだこれ……百枚くらいか?

 

 

 

 

「……オグリの幼馴染って本当か?」『オグリの話ではな?あと記憶がないって知ってんだろ?』

 

 

 

 

 

「どっちかと言えば姉弟……」『芦毛でもねえだろ……何が似てんだ……』

 

 

 

 

 

「いやベルノのからそう聞いてさ……」『べるの……?べるの……あー』

 

 

 

 オグリのなんか……お世話係、あんま喋ってねえけど何気に一緒の時間は過ごしてたな。

 

 

 

 

「何食べたいって聞いたら全部って答えて、一口で何でも食い尽――」『わかった、やめろ。』

 

 

 

 

 いま思えば中身がないだけであいつとは結構喋ってたな……。

 

 

 

 

「まあそんな事はいいか!腹減ってるか?飯くらいなら奢るぞ?」『俺は結構食うぞ?』

 

 

 

 

 

「いいっていいって!ほら、何食いたい?」『……じゃあ、全部』「……じょうだ――」『全部』

 

 

 

 

 

――笠松:商店街

 

 

 

 

 

 

「お願いっ!も、もうお腹いっぱいってッ!『まだ食えるぞ』「お前オグリの親戚だろッ!!!」

 

 

 

 

 

 もう直ぐ五万超えるのに……まあ十分面白かったし良いか?……。

 

 

 

 

『しょうがねぇな……オグリとその軽い財布に免じて許してやる』「グレたオグリかよ……」

 

 

 

 

 

 飲食店にはグラニュート無し……たまに美味い飯作って人を幸せにする奴もいる。

 

 

 

 

 

 無論幸せになった所を人プレスにするためなんだが。

 

 

 

 

 

やっぱり田舎はかなり平和だな……人を攫うと直ぐに噂になるからか?――それとも。

 

 

 

 

 

鼻の良い犬(ハイエナ)が居るんだろうな』「ええ?」

 

 

 

 

 

 明確には犬じゃねえけどな……さて、あんまり気を張って仕事をすることはなさそうだ。

 

 

 

 

 『ほらよ飯代』「えっ……?50,000円……え?」

 

 

 

 

 

『じゃあ案内してくれ、フジマサマーチのところに』「マーチ?、ま、マーチに会いたいのか?」

 

 

 

 

 

『……?』「マーチは確か……人に会いに行くって東京に行ったぞ?」『……はぁ?』

 

 

 

 

 

――何でも屋:【助っ人酸賀さん!】

 

 

 

 

 

 

 

 ……ここに――居るはずだ……ここだよな?……いやここなのか?

 

 

 

 

 

 

 何も考えず来てしまったが……なんて声を掛ける?――久しぶり?

 

 

 

 

 

 

 いや別れてそんなに立ってないし……”こっちの方”とは初対面だ。

 

 

 

 

 

 

 

 そもそも……信じてもらえるだろうか?――身の危険が迫っていると伝えて。

 

 

 

 

 

「よし……すみません、ここに――あっ……お店が定休日だという事は考慮してなかった……」

 

 

 

 

 

 

――カサマツトレセン学園

 

 

 

 

 

 残念なことにフジマサマーチは居なかった、というか入れ違った……こんなことあるのか。

 

 

 

 

 

 居ないならしょうがないが……なんかつまらんな。

 

 

 

  

 トレーナーの仕事を見学しているというていで来てはいるが……なんか、よく見られる。

 

 

 

「……お前、結構モテるな。」『何馬鹿なこと言ってる……』

 

 

 

 

 田舎はやはり余所者が目立つのか……?このままだと動きにくくならないといいが……。

 

 

 

 

「ジョーさんその子は……?」「おう、東京からわざわざ見学に来てくれた絆斗君だ」

 

 

 

 

 

「へぇ?珍しい……しかもこんな所に」「しかもな。こいつオグリの幼馴染――『てめえのせいか』

 

 

 

 ああ~……視線がダルい、大人数に見られるのは嫌いだ……ダルい……視線がぞわぞわする。

 

 

 

 

 

 それは我慢するか……さっきあった川村日和は普通の人間、ウマ娘もただの学生。

 

 

 

 

 

 あとは――見られてる、敵意じゃないが……いやな視線だ、何処から見られてる?

 

 

 

 

  

「ん?どうした、絆斗」『……いや、なんか視線が多いなって』

 

 

 

 

「あ~……完全に目立ってる、若い男の子も珍しいから……」「ああ……」

 

 

 

 

 移動しても……なんだ?視線が消えん、ずっと追跡されている。

 

 

 

 

 

 

 ゴチゾウをばら撒くか、まずは人気のないところ……何処でもいいどっか。

 

 

 

 

 

『……よし、すまん北原、電話する』「え~と……おっ、今日レースか?じゃあ次は……どこ行った?」

 

 

 

 

 適当に歩いていると物置部屋を見つけた、ここにしよう。

 

 

 

 

 

 ゴチゾウをばら撒いてその辺に潜伏させれば追跡してるやつの正体も――。

 

 

 

 

 

 

「――~――~……」『……?なんか……いる。

 

 

 

 

 

 

 何だ?……奥の方にもぞもぞと……グラニュートでもこんな―――。

 

 

 

 

 

 

「オグリぃ~……オグリぃ~……あーし、おぐりぃをずっとぉ……」『……』

 

 

 

 

 

 見なかったことにしよう、そもそもこの建物はウマ娘の寮だった。

 

 

 

 

 

 

 仕切り直してゴチゾウは校舎の裏で散開させることにした、あの視線は消えたが気になるしな。

 

 

 

 

 

 

『よし、良く聞けチョコゾウ共。』〔ちょわぁ〕〔ちょぉ?〕〔ちょわっ〕

 

 

 

 

 

 

 『お前たちはこれから怪しい奴を探すんだ、俺を隠れてこそこそ付け回してるやつとかな。』

 

 

 

 

 

 

〔ちょう!〕〔チョコ!〕〔ちょぼ……〕『良い意気込みだ、行け』

 

 

 

 

 

 さて、6体も散開させれば何か見つけるだろう……北原の元へもどるか。

 

 

 

 

 

 

〔ちょーわ、ちょわわ……ちょぉ?〕「……まさか、こんなところで見かけるなんてね、酸賀さんの坊や」

 

 

 

 

 

 

 

――笠松:商店街

 

 

 

 

 

『晩飯……何にすっか』

 

 

 

 

 学園の人間は全部じゃないが大体見て回って問題はなさそうだった。

 

 

 

 

 

 商店街まではそこまで俺の話は届いてないようでそこまで目立っては居ない。

 

 

 

 

 

 ただ目線は普通のも不気味なのもずっと感じ続けてるのがだるい……。

 

 

 

 

 

 この不気味な視線が敵なのか敵じゃないのかだかはっきりすれば違うんだけどな――。

 

 

 

 

 

 そういえば北原どこいった?……いや学園か、合流せずに飯を買いに来てしまった。

 

 

 

 

 

 ――都合の良い解釈で、都合の良い人になって――

 

 

 

 

 『なーんかやけに聞いたことある歌が……』

 

 

 

 

 

 ――僕は黙って色に塗られて、澄んだ空に憧れた――

 

 

 

 

 

「……路上ライブ?何あれ?」「あんまり見ない人だねぇ?」「こんな所にまでわざわざ……」

 

 

 

 

 

 ――誰にもできない事、そんなものはないんだ――

 

 

 

 

 

 『……思い出した――あの蟹野郎か……!』

 

 

 

 

 

「きっと……だからきっと、君はきっと。僕にさよな――」『……』

 

 

 

 

 

 「あ、あはは……予定思い出したー!」『俺の顔を見て逃げる奴は大体グラニュートだ。』

 

 

 

 

 過去に俺が退治した蟹のグラニュート……討伐したと思ってたんだが――何で生きてる?。

 

 

 

 

 討伐の記録は残ってる……つまり死んだって事だ。

 

 

 

 

 でもあいつは……俺の顔を見て逃げ出した、この謎は聞き出す必要があるな。

 

 

 

 

『そうやってコソコソ人気のない所に逃げ込むのは変わってねぇみたいだなぁ、蟹野郎』

 

 

 

 

 

「あ、あわわ……ああッ!」『何で生き残ってる知らんがまた俺が――』「お願いしますッ‼︎!」

 

 

 

 

 

 

『???』「俺もうバイトやってないんです!ここ5年人攫いに加担してない……何もしてません!」

 

 

 

 

 

 ……話だけは聞いてみるか。

 

 

 

 

 

「完全に闇菓子から抜け出したって訳じゃありません、ただ……バイトに配られる質が。」

 

 

 

 

 

『旨みが無くなった?』「いや、美味いんですけどぉ……苦労してまで手に入れるってほどじゃ……

 

 

 

 

 だから、奴らは闇菓子を売るっていう目的にすり替わりつつあるのか……いや、それよりも。

 

 

 

 

 

「お、俺は……自分でも貴方に倒されたと覚えてます……でもぉ、何で生きてるかは……」

 

 

 

 

 

『生き返ったお前の側に、メガネをかけた人間は居たか?』「居ました!なんか、居ました!」

 

 

 

 

 ……クローンか、新しい改造か、蘇生技術か。どちらにせよ、ニエルブの仕業。

 

 

 

 

 

 

 通りで倒した事ある気がするグラニュートがいると思ったんだ……面倒だな。

 

 

 

 

 

 基本的に討伐したグラニュートの死骸は残ってる場合はごく稀なんだよな――となると……。

 

 

 

 

 

 『……ここ5年、確かにグラニュートらしき被害は出てない。ある程度は信じられるだろうな』

 

 

 

 

 

 

「そ、それじゃ――」『だが俺はお前に過去何度も騙されてる、闇菓子を辞めたいって嘘をな?』

 

 

 

 

 

 

「今度は嘘じゃありません!だって、今のは美味くないですし……」『また上手くなったらやるんだろ』

 

 

 

 

 

 

 

 

「……で、でも!俺は人を攫ってませんよ!」『今だけはな?』

 

 

 

 

 

 倒す……一回様子を見るかぁ?でもなぁ……仕方ない。

 

 

 

 

 

 『……猶予はくれてやる、信じたわけじゃない』〔チョワッ!〕「じゃ、じゃあ……」

 

 

 

 

 

 『見張りつ付きでこれからは……』「み、見張りならずっと前から――」『……んだそれ。』

 

 

 

 

 

 

「えぇ?ほらぁ、あの黒いの……ハンターさんの、お供(眷属)?じゃないんですか?」〔ビタァ……〕

 

 

 

 

 ……知らんな、何だあの暗いゴチゾウ。チョコゾウがグレたわけでもなさそうだ。

 

 

 

 

 

 不気味な視線の状態……通りで見渡しても見つけられないわけだ、ゴチゾウは小さいからな。

 

 

 

 

〔ヂュッ!ヂュッヂュッ〜♪〕『逃げた、何処かに連れて行くつもりか……』〔ちょ!ちょわ!〕

 

 

 

 

 

  "仲間"じゃない、となるとあれは……ニエルブが作った人工眷属?。

 

 

 

 

 何処となく酸賀に似てる気がするが……まぁ気のせいだろう、とりあえず乗ってやるか。

 

 

 

 

 

 

『この笠松以外で見かけたらお前を――』「はい!はい……一歩たりとも出ません」『よろしい』

 

 

 

 

 

 上手く人を避けて別の路地裏の方に向かってるな……後ろから追手はない、このまま行くか。

 

 

 

 

「……ん?あれ、オグリの幼馴染とかいう奴。」「え?まじ?」「え?何処よ……」

 

 

 

 

 

 ――笠松レース場

 

 

 

 

 

 

 何で人が多い所に……と思ったが誰もいないな。

 

 

 

 

 

 今日レースじゃなかったのか?……それとも終わって、いや誰かしらはいるだろう……。

 

 

 

 

 

〔ちょう……ちょぉ?〕『妙だよな?……ここでもゴチゾウをばら撒いとくか』

 

 

 

 

 

 

―― CHOCO ――

 

 

 

 

 

『……グラニュートハンターか?、此処で戦闘を始めようとしてるな――何とだ?』

 

 

 

 

 

―― SET CHOCO SET CHOCO ――

 

 

 

 

 

 

 音は建物の中で近づいてくるが位置がわからない……近づいて……くる。

 

 

 

 

 

 

WAO‼WAOWAO!!!「……」WAO‼WAOWAO!!!

 

 

 

 

 

 

『こちらは酸賀絆斗――所属を名乗れ、さもなくば実力行使により身柄と武装を抑える』

 

 

 

 

 

 

―― CHOCO LD PAKI PAKI ――

 

 

 

 

 

 『聞ける耳はないようだな……お前は坂本か?脳でも弄られたのか』

 

 

 

 

 

 

――CHOCO――

 

 

 

 

 

 

「やあ、酸賀さんの坊や。元気そうで何よりだよ、まあ、君と僕の中にそんな話は不毛だね」

 

 

 

 

 

 

 

 ――SET CHOCO SET CHOCO ――

 

 

 

 

 

 

 ニエルブが出てきやがったか。

 

 

 

 

 

 目の前のこいつが坂本かどうかは分からんが、見逃すわけにはいかない。

 

 

 

 

 

 当然、ニエルブ本人も例外じゃない。

 

 

 

 

 

 ただパウエルの中にハンターがいるなら、今のうちに削っておくべきだろう。

 

 

 

 

 

 あの装備――坂本のものか、あるいは盗まれた試作品か……どっちにしても、回収対象だ。

 

 

 

 

 

 あいつの性格だ……あの装備も組織のためってより、自分の欲で動かしてるんだろうな。

 

 

 

 

 

 まあ、そんなこったろう。

 

 

 

 

 

 

「君は変身しないのかい?……僕としてはまた新しい力が見たいんだけど」『人プレスは?』

 

 

 

 

 

 

「抜け目ないね、もちろん無事だよ?ただ……邪魔だから大人しくしてもらってるだけ」

 

 

 

 

 

 

〔WAO‼WAOWAO!!!〕『ダルい状況だな……〗〔WAO‼WAOWAO!!!〕

 

 

 

 

 

 

―― CHOCODON PAKI PAKI ――

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて……酸賀さんの作品と僕の作品……どっちが勝つのかなぁ?」

 

 

 

 

 

 

〖俺が勝ってお前の遊びを終わらせんだよ〗

 

 

 

 

 

 

 

――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……特撮の撮影?」「最近の奴は結構すげえんだな……てか入って良かったのか?」「……撮影って感じじゃなくない?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「……そういえば探してたみたいだし、北原に伝えとこ。」

 

 

 

 

 

 

 

 




【仮面ライダーヴァレン(身元不明):チョコルドフォーム】


 黒いゴチゾウを使用して変身する未知のヴァレン。


 詳細は不明。


 経過観察にて追記する。
 


――スペック
身長:185.4cm
体重:74.5kg
パンチ力:不明
キック力:不明
ジャンプ力:不明(一跳び)
走力 不明(100m)

1話~12話:仮面ライダーヴァレン(酸賀絆斗)人気投票

  • 基本的な形態チョコドンフォーム
  • 粒子を振りまく災害ブシュエルフォーム
  • ポテチの剣豪ザクザクチップスフォーム
  • 自由の象徴マジックザストーン フォーム
  • 重装甲近接特化ロルアックスフォーム
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