オグリの幼馴染が記憶を無くしてチョコレートの怪物になって化け物と戦ってた話   作:かな餅

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【ゴチゾウ図鑑:どっぷりんゴチゾウ】



俺の知らないプリンから生まれたらしいゴチゾウ。



プリンは柔らかすぎて食べられないから飲み物だと思っているからかゴチゾウが生まれない。



ヴァレンバスターには使えずどうやらヴラスタムギアに特化した形らしい。



ぶよんぶよんして俺好みだが俺に懐くだろうか。






引き返した者へ贈るSTONEMAGIC

 甘根幸果は、酸賀と何らかの縁があるらしく、俺のことも最初から知っていたようだ。

 

 

 

 

 初対面のときから妙に馴れ馴れしいとは思っていたが、それも納得がいく。

 

 

 

 

 さらに、幸果は赤ガヴとも何らかの関係を持っているようだったが――。

 

 

 

 

 その詳細については語ろうとしなかった。

 

 

 

 

 次に、ラキア。

 

 

 

 

 赤ガヴの仲間であり、かつてストマック社を壊滅させたグラニュートハンターの一人だ。

 

  

 

 

 身体がまだ完全には回復していない俺の代わりに、この自治区を一時的に引き継いだらしい。

 

 

 

 

 そういえば以前、酸賀が戻ったら何かを伝えるつもりだと言っていた気がする。

 

 

 

 

 おそらく、これのことか。

 

 

 

『さっきは悪かったな、ニエルブの手先かと思った』『ニエルブを知ってるんだな?』

 

 

 

 

『この前新兵器の実験相手にさせられた、自分の兄貴の絶対防御とやらを再現とかなんとか。』

 

 

 

 

『……まさか、ランゴの。』

 

 

 

 やっぱり俺よりも詳しそうだな、俺が聞いてないだけでもあるが酸賀には黙ってることが多い。

 

 

 

『……まあ、しばらくは俺が代わりに戦ってやる。お前は身体を休めてろ。そもそも人間が……』

 

 

 

 

『俺はグラニュートだ、半分な』「……やっぱり、ウマショーと一緒だったんだ。」

 

 

 

 

『通りで、あの時沢山の菓子を……お前は一体なんなんだ……まさか酸賀が――』「絆斗!……」

 

 

 

 

 

『すまん、オグリ。仕事でな?全部買うものは買ったか?』「まだシャンプーだけだ、次は――」

 

 

 

 

『……クローンでも、全てが同じな訳じゃない。"偽ショウマ"と同じように……か。』

 

 

 

 シャンプーに服に、茶葉と何やらと好きなお菓子を買って今日の仕事は終了。

 

 

 

 

 後は帰って六平に依頼料をどうむしり取るか……。

 

 

 

「聞こうと思ってはいたんだが……その、今日のレースはどうだった?私は速かったか?」

 

 

 

『気合いが入りすぎだった、いつもあんな感じか?』「それは。その、良いところを見せたくて――

 

 

 

 

『必死になるな、楽しめ。俺も今の仕事が好きだが……必死になると好きだった事すら忘れる』

 

 

 

 必死になってる顔より、楽しそうにしてる姿が見たいんだ。

 

 

 

 

 あれこれ上手く行かなくなるより、その方がずっといい。

 

 

 

 

「……その通りだ、レースに集中してなかったのかもしれない」

 

 

 

 

『でも、速かったな。次は……G1?』「まだG2……でも勝つぞ!、次は……私らしい走りで。」

 

 

 ……六平が不安に思っているよりオグリは大丈夫そうだな。

 

 

 

 

 あとはチップか、1度様子を見るまでは何とも言えないが……むしろいかない方が平常か?。

 

 

 

 

 まあ一度顔を出してから判断するか。マジでほんの一瞬。

 

 

  

  

 

「……他の子について考えてるのか?、私より気になる走りをするウマ娘がいたのか……?」

 

 

 

 

「あ~……いや、なんでもない。何喰おうかなって考えてただけだ。」「……本当か?」

 

 

 

 

『なんだよ。別に何考えたっていいだろ』「……私と居るのに他の子のこと考えてたのか?」

 

 

 

 

 

『……だから飯だ。』「……考えてる子はここに居ないけど私はここに居るぞ?」

 

 

 

 

『……酸賀に絆斗か、どうにも”名前”は気に入らないな』「でも良い子だよ?、可愛げないけど」

 

 

 

 

『てか幸果、自分の買い物は?』「……あぁッ?!忘れてたぁッ!!!『だる。』

 

 

 

 

「そうなのか?……私達の買い物に付き合ってくれたばかりに、すまない。」「いやいや!そんな……」

 

 

 

 

『じゃあ何でも屋が何とかしてやる何買えばいい』「マジぃ?!助かる~……じゃあ――」

 

 

 

『幸果、この重いのはこいつと俺がやるからお前はこっち行け』「え?、まあいいけど?」

 

 

 

 

「なら私も手伝うぞ!、私は足が速いからな!」

 

 

 

 オグリと幸果、ラキアと俺。二手に分かれて、最後の買い物を片付けることになった。

 

 

 

 

 ただ、ラキアと一緒に回るってことは、どうせ“楽しいお買い物”なんて空気じゃない。

 

 

 

 

 きっと、面倒な話が待ってる。

 

 

 

『怠いから率直に言うがお前は何者なんだ?、半分グラニュートってことはゴチゾウもお前が?』

 

 

 

 

『具体的には俺も知らん、ただ酸賀に拾われて7年育てられた。それ以外の記憶はない』

 

 

 

 

『なんで戦ってる?、見たところ……グラニュートに特別恨みがあるわけじゃなさそうだが』

 

 

 

 

『全く無いわけじゃない、まあ……命のやり取りは別として戦うのは好きだけどな』

 

 

 

 

『ふぅん?、随分とグラニュートらしいな?。お前は酸賀について――』

 

 

 

 

『知らん、知るつもりない。』『……気にならないのか?』『育て親なのは知ってる』

 

 

 

 育ての親とはいえ、酸賀はどう見てもシンプルに怪しい。

 

 

 

 観的に見ても、主観的に見ても、不審者そのものだ。

 

 

 

 たぶん、酸賀のことをある程度知ってる奴でもそう感じると思う。

 

 

 

 

 それくらい、あいつは“そういう奴”だ。

 

 

 

 

 ……じゃあなんで俺が、そんな酸賀の“息子”でいるのかって話だが……まあ、それは。

 

 

 

 

 食べ物に込められた感情が、味覚として伝わってくる俺にとってその人柄も“味”で分かる。

 

 

 

『少なくとも酸賀が歪み過ぎてたり、底知れない悪意を持ってたら……ゴチゾウは生まれてない』

 

 

 

 

〔ザクッザ~クッ!〕〔ぷるぅ~ん?ぷるっ〕

 

 

 

『お前は随分こいつに好かれてるな、お前が生んだゴチゾウか?』『お前も言葉が分かる口か』

 

 

 

 このプリンから察するにまあ、ラキアって奴は、少なくとも“悪いやつ”ではなさそうだ。

 

 

 

 

 ただ。妙に距離の取り方が分からないというか、正直、代役を素直に受け入れる気にはならん。

 

 

 

 

 それでも、あのお菓子が本当にうまかったのは間違いないんだ。

 

 

 

 

 ……そこがなんか、それだから癪に障るんだよな。

 

 

 

 

〔ごろぉっ?〕〔ごろぉ〕『あっ、また脱走してる。段差に墜ちたら自分達で上がれないくせに……』

 

 

 

 

 

〔ごろぉごろぉ〕『あ~……ちょっと割れてるな、どこでぶつけたんだ~?』〔ごろっごろっ〕

 

 

 

 

 

『おいこら、コンクリの壁にぶつかんな。お前もヒビが……あとお前ら重いしよぉ……』

 

 

 

 

『珍しい形のゴチゾウだな、石か?』『石チョコだ、あと珍しく意味のある言葉を発さない』

 

 

 

〔ごぉろぉ?ゴロゴロ〕『おいこら動くなって……』『こいつは何が出来るんだ?』

 

 

 

 

『何も出来ないし生まれてきた意味すら分からない、家には20匹いる』『邪魔じゃないのか?』

 

 

『閉じ込めるとうるさいし床に置くと転がるし重いし何にも使えない、すっげえ邪魔。』

 

 

 

『案外優しい奴なんだな?、役にも立たないそいつら――』『昔の俺みたいだからな』『えっ?』

 

 

 

 こいつらは、昔の俺にとてもよく似ている。何もできず、意味のあることもできず。

 

 

 

 ただ、生まれて、生きているということすら、自分で理解できていない。

 

 

 

 酸賀に拾われた頃の俺は、いわゆる植物状態のようなもので感情も意思もない、ただの肉の塊。

 

 

 

 目を開けず、声を出さず、手足も動かさず、考えることすらしない。

 

 

 

 何もせず、ただ“そこに在る”だけの存在だった。

 

 

 

 酸賀は”使えるから拾った”と言っていたけど……。

 

 

 

 本当は、何もできない俺を、ただ拾っただけなんだと思ってる。

 

 

 

『……ここまで酸賀が育てたのか?、7年かけて……』

 

 

 

『喋ったり動いたりは1年くらいで出来た、人間らしさは3年かかったけどな』〔ごっろ〕

 

 

 

 記憶がはっきりし始めたのは、ほんの二年前。気がついたときには、もう戦っていた。

 

 

 

 

 人を守るためにそして、自分が人間であり続けるために。グラニュートは“化け物”で。

 

 

 

 

 そんな“化け物”の自分が、それを倒すことで人間になれると、ずっと、そう思い込んでいた。

 

 

 

 

『でも間違いだったんだよなぁ、グラニュートにも家族がいてそのために頑張って。』

 

 

 

 俺はその背中を何も考えずに、傷つけて。取り返しがつかないことも知らずに――。

 

 

 

『……俺はお前の名前が正直あんまり気に入らない。』『……なんだよ。』

 

 

 

『でも、お前ことは嫌いじゃない……相手の事を考えられる良い奴だからな』『……そうか。』

 

 

 

 

『過ち……か、それを言うなら弟もが昔よっぽど愚かなことをした』

 

 

 

ラキアはもともと、弟の“コメル”と二人で暮らしていた。

 

 

 

 

ラキアが“優しい味”を生み出せるように、コメルもまた、穏やかで心優しいグラニュートだった。

 

 

 

 

だが、ある時から彼は“闇菓子”に手を出し始めた。

 

 

 

 

やがて家の金を盗み、隠れて闇菓子を買うようになり――ついには家を出た。

 

 

 

 

それは”家出”というより、ストマック社に“攫われた”と言った方が正しいのかもしれない。

 

 

 

 

“人間を攫うバイト”として改造され、人プレスと引き換えに報酬として闇菓子を与えられる生活。

 

 

 

 

『……元々優しい奴だったからな、耐えきれなくなって逃げ出したんだ……それで奴らに……』

 

 

 

 

『悪意に当てられて、過ちを犯したら、それから逃げることは難しい』『……』

 

 

 

『必死に逃げようとして、過ちだと分かっても逃げられなくなった奴を知ってる』

 

 

 

 家族を守るために、自由を得るために、そいつは、たくさんの人を襲ってきた。

 

 

 

 

 理由も、苦しみも、何も知らず。化け物だと決めつけて。俺はその背中を無慈悲に傷つけた。

 

 

 

 

 あのとき、手を伸ばしていればって。今でも、後悔は胸に残ってる。

 

 

 

 『コメルはすごいな、過ちだって気づいても逃げることは難しいのに……』

 

 

 

 

 もし、生まれる時代を選べるのならそいつが迷っていたその瞬間に、そばにいてやりたかった。

 

 

 

 

 その手を、迷わず掴んでやりたかった

 

 

 

 

『逃げてくれたから、誰も傷つかず、奪われるかも知れなかったものも奪われなかった』『ああ。』

 

 

 

 

『優しい味を作れる兄ちゃんが居たからだな。』『……やるよ。』

 

 

 

 

 渡されたのは……プリン?、なんでプリン?、どうして急に渡された?。

 

 

 

『何も言うな、ただ……嬉しかったから。』『……そうか、じゃあ。これ』

 

 

 

 サシの入った石の中でも美味い奴を割って、渡す。でも全部は美味いから渡さない。

 

 

 

『……お前も石食うのか?』『特段美味い奴だけだ、それはめったにないが。』

 

 

 

 

『良いのか?』『美味いものは分け合うともっと美味いんだ、嬉しい時には特に。』

 

 

 

 

『確かに……そうだな。』〔ぷる。〕〔ザク!ザクザク!〕

 

 

 ゴチゾウが騒いでる……が目の前にいるのは人間、いやグラニュートか。

 

 

 

「見つけたぜぇ?ラキア・アマルガ……お前は高額報酬だぁ』『……狙いは俺か』

 

 

 

 

 バウエル社の手先には違いないがさっきの連中も含めて、どうも狙いが人攫いだけじゃないな。

 

 

 

 

 グラニュートハンターを倒して報酬を得る……単純にそれだけか?。

 

 

 

 

『お前1人倒すだけで一介のバイトから一気に幹部……仕事は面倒だろうが、またとない機会だ』

 

 

 

 

 

『……こうやって堂々と目の前に現れるという事は、さっきの2体よりも格は上だろうな』

 

 

 

 

 

――VRASTUM GEAR――

 

 

 

 

 

『帰って丁度良い……探す手間が省けた、下がってろ』『んなわけには行かない』『……だな』

 

 

 

 

 

 

―― SNACK―― ――CUP ON――

 

 

 

 

 

 

 

―― SET SNACK SET SNACK ――

 

 

 

 

 

 〔WAO‼WAOWAO!!!〕

 

 

 

 

『あんたもう言うのか?』『?』

 

 

 

 

〔WAO‼WAOWAO!!!〕

 

 

 

 

 変身……ってな『ああ……へーん、しん。』

 

 

 

 

 ―― ZAKUZAKU CHIPS ZAKU ZAKU ―― ――PUDDING VLAM SYSTEM――

 

 

 

 

 

 

『2体か……ふん、片方はどうせ量産型のハンターだろう』プロは仕事道具を選ばないんだよ

 

 

 

 

――VLAM BREAKER――

 

 

〖一旦挟み込むぞ〗この形態接近してなんぼなんだけどな。

 

 

 

 

 ゾウ……いや、マンモス型か? 見た目通りのパワータイプに見えるが。

 

 

 

 まあ、グラニュートにしては珍しくない。

 

 

 

 分厚い皮膚のせいか、こっちの銃弾がまるで通じない。改良型の武器なんだがな……。

 

 

 

 ヴラムの攻撃も同じ。効いている様子がない。

 

 

 

 まるで挑発するように、あいつは一歩も動かずそこに立っている。

 

 

 

『どうした?、いつ仕掛けてくるんだ?』〖……丈夫な奴の相手は怠いな、何かないのか?〗

 

 

 

 

 チョコゾウがいれば高火力の技でゴリ押しできるが、今は無理だ。

 

 

 

 それかブシュエル……リスクはあるがこの場に一番必要だな……生憎それもない。

 

 

 

 

生憎だが、この姿以外持ってない。攻めるなら装甲の柔い関節部分……脇とか膝の裏だ。

 

 

 

 

 

『良いところに目を付ける……だが?』〖流石マッドサイエンティストの息子……!〗

 

 

 

 

――CUP ON――

 

 

 

 

――JELLY VLAM SYSTEM――

 

 

 

〖斬り込め、俺が急所を狙う!〗さっきの言葉褒めてねえよな?

 

 

 

 

――CUP LADY――

 

 

 

 

――INVISIBLE JELLY!――

 

 

 

 囮役か……突っ込むのは慣れてるけどな、俺も狙うか。

 

 

 

 

 考えているうちに喰らえば重たい脇腹を狙う一撃。

 

 

 

 

 その瞬間、足元を滑らせるように姿勢を低く沈める。

 

 

 

 

 振るわれた腕の風圧が頬をかすめ、すぐさま反動を使って裏へと回り込む。

 

 

 

〔ザックザクザク!!!〕いや……角度がまだ合わない。

 

 

 

 背中を取っても、距離を詰めすぎれば反撃がくる。

 

 

 

 

 だからわずかに間を取って、脛を狙って一撃――だが、分厚い皮膚には刃は通らない。

 

 

 

 

 普通なら当てたらザクっと切れるが……こいつの場合は更に“通す”必要がある。

 

 

 

 

 踏み込みのタイミングを変えて、敵の腕が来る瞬間を読み、斜めに滑るようにかわす。

 

 

 

 

 バックステップで間合いを取りながら、体勢は崩さない。呼吸を整えるヒマなんてない。

 

 

 

 

 動きは読める。あとの問題はヴラムの攻撃が通るか。

 

 

 

 

――VLAM SLASH――

 

  

 

 

おい……通ってないぞ〖全く効かない……どうなってる?、ニエルブの改造か?〗

 

 

 

 

 

『ふっ、正解だ。ニエルブ様も何処かで見てるかもなぁ?』……”絶対防御”か?

 

 

 

 

 手応えに関しちゃ硬いというより阻まれているに近い、全身を密接に覆ってるなら……いや。

 

 

 

 

お前、単にすっとろいんじゃなくて動いてる間は防御できない……違うか?

 

 

 

 

〖……妙に大人しいのはそれか?〗『どうしてそう思った?』想像は付く……

 

 

 

 

 恐らく、こいつは“ブシュエルの力に耐えられるか”を試すための実験台にされたんだろう。

 

 

 

 

 

 その意味じゃ、あまりにも“都合のいい的”ってわけだ。

 

 

 

 

 

 問題は放っておけば人を攫うし、かと言って自分から動いてくれなきゃ倒しようがない。

 

 

 

 

 

 ……実に、怠い相手だな。ヴラムにニエルブを仕留めさせるか?。

 

 

 

『さぁ~?どうするんだぁ?早く俺を倒さないと――あっ?』〔ごろっごろっごろっ〕

 

 

 

 

 ……ゴロゾウがクッソ体当たりしてやがる、あいつ……マジか。本当に言う事効かねえぇ。

 

 

 

 

――JELLY OVER――

 

 

 

 

 

〖……あれは作戦か?〗んなわけねえだろ……ゴロゾウ~こっちこい、あぶねえぞ

 

 

 

 

 

『ぁぁ……仕事の邪魔だッ!鬱陶しいッ!!!』〔ごっ――〕『ぇ?』〖あっ……砕けた。〗

 

 

 

 

 

 ……こいつ、絶対に――。

 

 

 

 

 

 『いや……ちがっ軽く蹴っただけで……』お前、生きて帰れると思っ――……え?

 

 

 

 

 

 

〔ぴゃぁっ!!すとーんちょこ!すとーんちょこ!!〕

 

 

 

 

 

 ……割れたゴロゾウから、なんか飛んでる……竜のゴチゾウ?。

 

 

 

 

……あっ、お前まさか……蛹みてえなもんで……割れることが脱皮だったのか?

 

 

 

 

 

〔ぴゃぁっ!!〕顔に近いな。

 

 

 

 

 相変わらず所々何言ってんのか分かんねえけど……マジか。

 

 

 

 

 

 あの身体をぶつける行為も喧嘩だと思ってたぶつかり稽古も意味あったんだな。

 

 

 

 

〖どうする?、そいつを使うのか?〗〔ザクザク?〕

 

 

 

 

 

……ああ、そのためにお前は、自分を守る殻を破って生まれてきたんだよな。

 

 

 

 

 

〔いーとちょこ!いーとちょこ!!〕分かった、それがお前のやりたいことなら……行こう

 

 

 

 

 

 

――STONE CHOCO――

 

 

 

 

 

 

〔ゲットレディ!!!〕遊び盛りか?』

 

 

 

 

 

――SET STONE CHOCO SET STONE CHOCO――

 

 

 

 

 

 

〔IT'S SHOWTIME!!〕

 

 

 

 

 

 

〖自分を守る殻を破ってでもお前の役に立ちたいらしいな。優しい親によく似たもんだ。』

 

 

 

 

 

Yay! Yay!! WAO WAO WAO!!!

 

 

 

 

『酸賀に連れてかれたサーカスを思い出したよ、面白い手品ばかりだった。』

 

 

 

 

 

『なら、ニエルブに見せつけてやれ。最高の魔法を』

 

 

 

 

 

Yay! Yay!! WAO WAO WAO!!!

 

 

 

 

 

 

『じゃあ、変身〗

 

 

 

 

 

――MAGIC THE CHOCO GOROGORO――

 

 

 

 

 

〔PLUS ULTRA!!!〕

 

 

 

 

 

 

〖……さぁ、どうする?〗

 

 

 

 

 

 

――二度とこの世界へ訪れないか――

 

 

 

 

 

――それとも俺に倒されるか――

 

 

 

 

 

 

『何が良く分かんねえが倒せるもんなら倒してッ――な、なんだ?!』

 

 

 

 

 

 正直、こいつの正しい使い方はまだ分かっていない。変身時に身体を覆った“石”を操る力。

 

 

 

 

 それは明らかに、ゴロゾウの意思で動いている。

 

 

 

 

 なら、俺は俺で、俺のやり方を貫かせてもらうだけだ。

 

 

 

 

 〔MAGICTIMET!〕〖なるほど?〗

 

 

 

 まだ決定打にはならないが俺の動きに合せて、周囲に浮かぶ石が身体の一部へと集結してくる。

 

 

 

 

 振りかぶった拳に、ひとつ、またひとつと重なるように石がまとわりつく……。

 

 

 

 

 殴り出す瞬間には拳そのものが岩の塊と化していた。

 

 

 

 

 打ち下ろす衝撃と共に、石が砕け、火花のように飛び散る、火力が、確実に底上げされている。

 

 

 

 

 

 まだ砕くには至ってない……絶対防御を破る、使い方……”身体に纏う?”良い事思いついた。

 

 

 

 

 

『はっ……なんだ、見掛け倒しじゃねえか――腕が?』〖オートガードが仇になったな?〗

 

 

 

 

 どうやら、攻撃の意図がない限りは”絶対防御”は動かない。攻撃がないなら防御もない……。

 

 

 

 

『う、腕が勝手に?!この石がまとわりッ――』〔MAGICTIMET!〕

 

 

 

 “絶対防御”――確かに厄介だ。銃は効かず、斬撃は弾かれ、衝撃も吸収する。

 

 

 

 

 だが、それが“完全な無敵”かっていうと、そうじゃない。

 

 

 

 

 動かないから守れる。つまり、動かされたら――その時点で、何の意味も持たない。

 

 

 

 

 空中を漂っていた破片が、細い糸のように集まり、相手の手足へと絡みついていく。

 

 

 

 

 腕が、少しだけ持ち上がる。指が、ピクリと震える。

 

 

 

 

『規格外だな……』

 

 

 

 

 砕けた石の破片たちが、相手の肘を、膝を、指の一本一本を包み込む。

 

 

 

 

 そのまま、俺が拳を引けば相手の拳も、同じように引かれた。

 

 

 

 

 動きの模倣。いや、“動作の強制”だ。

 

 

 

『なっ……!?動けない、いや……勝手に、勝手に動かされてる……ッ!?』

 

 

 

 

 叫ぶ声を無視して、拳を振り抜く。

 

 

 

 

 同時に敵の腕が勝手にしなる。膝が落ちる。

 

 

 

 

 踏ん張ることも許されず、後方に大きくバランスを崩した。

 

 

 

〖……さあ、フィナーレだ〗

 

 

 

 倒れてくる胴を下から跳ね上げるように殴る。拳が石を纏い、質量を増して唸る。

 

 

 

 ―― MA - GI - CA - L ――

 

 

 

 

〔ユナイテッド・ストライクッ!!!〕

 

 

 

 

 

 

 

「……ふぅん、そういう搦手もあるんだ?……やっぱり、君は興味深い。」

 

 

 

 

 

 

 グラニュートを倒した後、ニエルブを探したが見つからなかった。

 

 

 

 ついでに逃げた2体のグラニュートも探したが……まあ、居なかったな。

 

 

 

『……そういえば、無茶は出来ないんじゃなかったか?』『……怪我はしてないだろ?』

 

 

 

 正直言ってキツイ、ブシュエルよりも負担は少ないが……やっぱりこの手の力は負荷がかかる。

 

 

 

 デメリット無くしてメリットなしとは良く言ったんもんだ……本気で休んだ方がいいな。

 

 

 

『……まあ、ゆとりも大事だからな。しばらくは任せる、ラキア』『そうか……認めたんだな?』

 

 

 

 

『試用期間だ』『何ヶ月だ?』『……2週間』

 

 

 

 

「あっ!遅~い!、もう日が暮れちゃったよ?……てか、買い物は?」

 

 

 

 

 

『あっ』

 

 

 

 

 

おおぃっ?!2人で仲良く散歩してただけ?!仕事しろぉっ!!!」

 

 

「私が走って――」「い~やだめッ!じゃあ2人は明日うちの仕事で手伝ってもらおっかなぁ~?」

 

 

 

『だる。』『だる。』「ラキアンに至っては社員だろがいっ!!!」

 

 

 

 

 

 明日は幸果の駄菓子屋を手伝う事になった。




【ゴチゾウ図鑑:マジック・ザ・チョコ ゴチゾウ】



 ゴロゾウが纏っている石の殻を破って生まれてくる新しいゴチゾウ。



 破った殻は自由に動かせるようで手にしてペンを持ったり、他のゴチゾウを運んだりと器用。



 コスパのいいチョコ系統の中ではかなりの当たりの部類ではあるがゴロゾウから育成要。



 
 俺に懐いているのか生まれた瞬間顔に引っ付いて舐めてくる、そのせいでチョコの匂いが凄い。




 ゴロゾウの時に嫌がった布は寝る時に自分を包む布団にしてるらしい。
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