親友を堕とす冴えたヤリ方   作:N/2

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ナニも考えてない。


親友を堕とす為の第1話

 俺の親友がTSした。

 唐突に何を言っているのか分からないと思うが、安心してほしい。

 俺も全く意味がわからない。

 電話がかかってきたかと思えば、聞き覚えのない良く透き通る女性の声が『やあ、親友』と挨拶をしてきた。

 一瞬、誰なのかわからなかったが、特徴的な第一声からすぐさま親友【榎本光希】であることが分かった。

 そして問題の発言だ。

 

『親友。 僕はどうやらTSしてしまったようだ』

「とりあえず病院行ったらどうだ」

 

 まあ、この様に俺は最初光希の正気を疑った。

 

『ちょっと真面目に話を聞いてくれないか? 今1番混乱してるのは僕なんだ』

 

 しかしどうも本当らしい。

 あの温厚な光がここまで追い詰められているとなると、本当にまずい状況なのだろう。

 

「……わかった。 とりあえず、会って話をしよう」

 

 幸い今日は日曜日で予定もなく、やることといえば今日中に終わらせなければいけない家事だけ。

 よし!っと気合を入れ直すため頬を両手で軽く叩く。

 その後、外出の準備をする。

 

『僕もその方がいいと思っている。 今から来れるかい?』

 

「ああ大丈夫だ。 15分ほどかかるかもしれないが……」

 

 現在時刻9時50分。

 あと10分で出かける準備をしなくてはいけない。

 あまり余裕はないな。

 

『了解。 それじゃあ僕の家で』

 

 そう一方的に電話を切られる。

 何か急いでいるのだろうか。

 疑問に思ったものの、まずは出発しなければ……。

 その後自転車を走らせて無事に目的地に着くことが出来た。

 駅から少し離れた住宅街に位置する一軒家。

 そこが光希の家である。

 門を開け、玄関の前で息を整えてからインターホンを押す。

 中からバタバタッと物音が聞こえ、ガチャリと鍵が開く音がする。

 ドアが開き、中から人が顔を出す。

 

「おはよう親友、よく来てくれたね」

 

 満面の笑みで出迎えてくれた彼ーーーいや、彼女は間違いなく俺の親友だった。

 ただしそれはあくまでも中身の話であって、姿まで同じとは限らない。

 なぜならそこにいたのは美少女だったのだから。

 肩より少し短い程度の綺麗な茶色の髪、パッチリとした大きな目にぷっくりとした唇。

 誰が見ても美人と答えるような整った顔立ちをしていた。

 胸がとても大きく、男の頃の光希とは比較にならないほどの破壊力を持っていた。

 まるでモデルのような体型である。

だが同時に違和感もある。

 なぜズボンではなくショートパンツなのだろうか。

 股関辺りが丸見えになりそうで少々目のやり場に困ってしまう。

 

「あ、すまない。 なんかズボンとか入らなくてね……」

 

「……そうか」

 

 なるほど。

 そう言うことなら仕方がないか。

 いやでもそれにしても。

 

「とりあえず中に入りなよ。 ここは外だし他の人に見られてしまう」

 

 デッッッッッッッかい尻だなおい!?

 何だその鷲掴みにしたくなるようなデカくて安産型の尻は!

 ショートパンツに収まりきらなくて少しはみ出てるのが、そこはかとないエロさを感じさせるぞ。

 触れば沈み込みそうな柔らかさも感じ取れそうだ。

 さらにそんな素晴らしいものを無防備に晒してしまっていいのか。

 あと下着を着けていないように見えるんだが大丈夫なのかこれ。

 上はシャツ一枚しか着ておらず胸元がかなり見えてしまっているのだ。

 ボタンをもう少し上の方まで締めないと今にも零れ落ちてしまいそうである。

 

「お前それ誰の服だよ?」

「これかい? 緊急だったから妹とお母さんの適当に借りてきたんだ」

 

  今は家に親いないけどねと光希は言いながら靴を脱いで廊下を歩いて行く。

 俺もそれに続くようについていくことにする。

 そこでふと気付いたことがある。

 こいつ背低くないか?

 以前は俺と同じぐらいだったのに今では胸の高さまでしかないので160cmくらいではないかと思われる。

 元は男ではあるが、女の体はだいぶ小さく感じるものだな。

 しかし本当に足長いな、流石モデル体型というか。

 スラっとしていて綺麗である。

 

「どうかしたのかい? そんなところで立ってないでこっちおいでよ」

 

 部屋の前で立ち尽くしていると不思議そうに声をかけられた。

 確かにいつまでもこうしていても意味がないと思い中に入ることにする。

 部屋に入るとそこに広がっていたのは男の子らしい空間であった。

 プラモデルや漫画などが置かれており、いかにも男の部屋といった感じである。

 そんな中一際目を引くものが一つあった。

 それは女性物のコスプレ衣装や下着の数々だった。

 

「……光希」

「親友待ってくれ。 これにはそれなりに深い訳があるんだ」

 

 女性用の学生服やナース服、水着がベッドの上に散乱している。

 特にそれらの中でも異彩を放っているものがあった。

 際どい下着である。

 それもエグいくらいに透けて見える黒のレースのブラジャーとパンツがあった。

 正直言ってエロいとしか言いようがなかった。

 俺が少し引いた様子で見つめている事に気が付いたのか、彼女は真顔で言った。

 

「別に変な趣味は無いからね?」

 

 うん、知ってる。

 だってお前の好みは胸の大きい包容力のある年上お姉さんだもんな。

 ちなみに今の身長差は20cmほどなので俺が見下ろしているような形になっている。

 上目遣いが可愛いくてドキッとするな。

 それに何を着ても似合うだろうがさすがにこれは酷いと思うぞ。

 

「それでどうしてこうなったんだ?」

 

 一応聞いてみる。

 もしかしたら病気かもしれないし、念のため確認は取っておくべきだろう。

 すると彼女は顎に手を当て考える素振りを見せた後、答え始めた。

 

「わからない。 昨日は普通に過ごしていたはずなのに、朝起きたら急に体に違和感があってね」

 

 それでこの状態さ、と言いながら光希はその豊満な胸元を抱き上げるように持ち上げた。

 重力に逆らって上向きに張る双丘が、むにゅんと形を変えて谷間を作り出す。

 その光景を見て思わず唾を飲み込んでしまった。

 いかんいかん、相手は親友だぞ……冷静になれ自分。

 

「それともう一つ質問したいんだけどいいか?」

 

 そう言って首を傾げる彼女に俺さりげなく問いかけた。

 

「朝起きてからだいぶ時間が空いてたみたいだけど、コスプレ大会でもしてたのか?」

「違うよ。 コスプレなんてしてない。 ちょっと衣装合わせしただけさ」

「衣装合わせの感想は?」

「自分で言うのも何だけど、めちゃくちゃエロかったねこの身体。 特に胸と脚」

 

 語るに落ちたぞこいつ。

 そもそも元はと言えど男同士なんだから、猥談を恥ずかしがる必要はないと思う。

 もしかしたら精神が女性に引っ張られているから、羞恥心が少なからずあるとかそういうことなのだろうか。

 これだけのプロポーションをしてるなら誰だって試したくなるだろう。

 俺が女の身体になったとしても先ずは、自分を着せ替え人形のようにしてコスプレを楽しむのが先決になりそうだ。

 

「それで親友、この後どうしたらいい?」

「唐突に話戻すな。 温度差でビビるだろ」

 

 温度差でビビらせるのはその身体だけにしてほしい。

 ほらまたデカいもんを見せつけてくるなっての!

 やめろォ!!

 

「……取り敢えず学校には行っておいたほうがいいと思うが、その前にお前の親御さんに説明だな」

 

 光希のことだから特に何も告げてないのだろう。

 基本的に自分のことはあまり他人には話さないタイプだからなこいつは。

 だからいきなりこんな姿になっている光希を見たら親御さんも戸惑うはずだ。

 ならばここは俺も説明に参加するべきだろう。

 そう考えた結果の行動なのだが、何故か彼女の表情が暗いものになっていく。

 

「……これからどうなってしまうんだろう? 僕大丈夫なのかな?」

 

 しょんぼりとした表情でこちらを見つめてくる彼女に対して、俺は安心させるように告げる。

 

「初手いきなりエロいコスプレをして俺に連絡できる程度には精神に余裕があるから大丈夫だろ」

「それもそっか」

 

 お前本当にそういうところだぞ。

 

 

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