機動戦士ガンダムSEED DESTINY 運命の破壊者   作:くまたいよう

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 この作も本編よりは幸せそうなミネルバクルーと敢えて言っておいて見る。


整え直されたプロローグ

 水中戦とは、空中や宇宙とは違ってソナーを使っての位置の把握が潜水艦とかの戦いの時から重要、被弾した際に幾らPS装甲でも内部機器が破損しては最悪だとすべきが肝としてシンは身構えていた。宇宙や空以上に深海では命取り度合いが大きいとすべきとしてたが?

 

(何だよこいつっ!?)

 

 新型は高速移動形態でひたすら突っ込んで来る。シンは不馴れだから回避に専念していたがスレ違って、後方に流れて行ったと思った瞬間に嫌な予感した。横に逸れたら実体弾が自機のいた場を通過した。構造からして背面撃ちとした。手慣れているが自分の方が有利な理由がある。

 

【フォノンメーザー=水中でも使える超音波兵器】

 

(あれ、何で俺はあの機体にフォノンメーザーが無いって思ってんだ?)

 

 PS装甲には天敵なビーム同然の武装がある分、此方がアレを気を付ければとして何故か知っているのを戸惑いながら画像を出したMS形態の胸部にあるが武装はやはり違う気がする。当たってたとしたら相手の動きに感じるものに辻褄が合う。相手はフォノンメーザーが自分には無い、若しくはそう見せ掛けてるとした時に取るべき戦術が決まった。

 

 シンも魚雷を撃って射撃戦で行こうとした時に相手が焦れて直接ランスを突き刺そうとでもしたようで、此方もトライデントを構えて。

 

【応戦のフリして投げた】

 

 推進装置付きの武装が回避しようとした相手の胸部を抉り取った。後方に流れて行ったのでシンはフォビドゥン・ブルーのバックパックに装備してある虎の子のフォノン・メーザーを連射した。敵機の足に当たり、脇腹も抉る形に命中して推進器が吹かされたままなので退却に見える形に流れて行ったが、あれなら母艦に着く頃には高確率で爆発する。深海でああなるのは甘くないと見た。

 

『シン君、聞こえる!?良くやってくれたわ、深追いしないで帰還して!』

 

「了解」

 

 自機のトライデントと、相手が落としたランスを改修して帰還したが、やはり腑に落ちない。シンは頭の中に既視感と理解出来ないノイズが走っていた。

 

 

 

 

 ーーーーーー。

 

 

 

「おう、良くやってくれた!大したもんだぜ坊主、流石は・・・・いや、何でもねえ」

 

 マードックは何か知ってると取れる言い方をしそうになって踏み留まる。シンは自分にとっての重要事項ではないのだろうと感じた。記憶を無くす前に既にザフトの赤服であり実力を上げて未来のエースと評価を改め始めた事は興味を無くしていた。持ち帰ったランスのデータを見て判明したのは撃退しMSがザフト所属の機体だったらしい事の方が重要だった。

 

「何か複雑そうですね・・・・」

 

「いや、俺達は地球側ともだがザフトともワケありでな、あの機体は知らない奴のだと思いてえとこさ」

 

「ワケあり・・・・あの機体なんですけど、嫌な気配しか感じませんでしたよ・・・・案外、複雑な気分感じる必要無い敵じゃないんですか?」

 

「っ!そ、そうか・・・・じゃあ頼みがある!これからブリッジで報告だろうが、今言ったような事は他には言わないでおいてくれ、特にラミアス艦長にはだ。必要そうなら、先ずは俺に相談しに来てからにしてくれ。頼むな」

 

 シンは意味がわからないがマードックの言葉にする意で頷いてしまった。自分は新参者で深入りは駄目だとして教科書通りに事務的にと心掛けた。

 

 

 

 

 

 ――――――――。

 

 

 

 

「過剰に予想してみた戦闘力の25%増し、大したものだわ」

 

 エリカは改造したフォヴドゥン・ブルーのコックピットに設置した盗聴器をオフにした後に出したデータを戦慄しながら見ていた。シンの能力事態はこれからも注意深く見守る事にしたが、マードックの言った事が問題なのかもしれない、ザフト側にいた者が多数協力してくれた事を記憶無しにはどう話すかもだが、もしもの可能性が二つ出た。

 

 仮に、早目に記憶が回復したら厄介な事。

 

 次に何やら超感覚に近い能力があり、それはキラ達のような【同類や縁者】に限定ではないのだとしたら・・・・はともかく、もしもマリューの前で聞いたような会話をしたらが問題。

 

(ムウ・ラ・フラガを連想させたら面倒だし)

 

 マードックが待ったを掛けたのは感心した。アークエンジェルクルーには大人をやれる者はいないのではないかと前大戦から懸念していたのだ。聞いた限りクルーゼ限定に近いムウに比して悪意に敏感とすべきシンの違いはあるが、マリューが古傷を開いてしまうと厄介である。

 

 そして、示し合わせた場において浮上したアークエンジェルはシンが沈めた艦程に小回りは効かない形で搭載した【ミラージュコロイド】を展開して移動した。エリカとて見た目を変えていない脱走艦を簡単に使う程に愚かではない。

 

【それに海中で確認されたとして最悪のケースがある。潜水機能をアークエンジェル級に持たせる発想事態が無い理由があるのだから】

 

 

 

 

 

 だが、都合良い流ればかりのワケは無い危惧は当たり前とすべき地球上ではなく外で既に動き出していた。

 

 

 

「レイ、久し振り。元気だった?・・・・って、気軽に言いたかったわ」

 

 ホーク姉妹は同期であるレイと久し振りに会ったが、新型兵装の試験部隊に配置されて成果は出しているハズなのに、目には隈が出来て品の良かった金髪は手入れがなってないと見るからにどん底な姿である。

 

「レイ、あんた【ラウ・ル・クルーゼ】みたいにドラグーン操れないからって落ち込んでるようだけどさあ。あんた限定でも操り易いようにシステム改良されたから即実戦出れるレベルらしいじゃないの。贅沢言うんじゃないわよ」

 

 ルナマリアからしたら肝心な部分知らない事を言ってもレイが冷静なのは配属された場で最初から何度も言われた系統だからとわかるが自分が選ばれたと仮定した場合は言ったような事無しに成果を出せたらトップガン以上な域だと思っている。ザフトにとっては黒歴史にしたいクルーゼの数多いアイデンティティーの一つを崩せばお祭り騒ぎだとするのが立ち位置上の考えなのだ。

 

 レイがどう思っているかは知らないが、友人が落ち込んでるのは事実なので何故か良くも悪くも感情的になる相手なシンに言ってもらって発奮させてやれば良かったとしてそのシンの近況、外宇宙進出計画に加わる為にインパルスのパイロットの座を蹴ってミネルバを降りたと伝えたが、少し前の自分も目を丸くする内容だと改めて思った。

 

「何でアイツは折角の力を捨てたっ!?」

 

「し、知らないよ。噂じゃ連れ帰った女達を気に入って侍らせてとかよ・・・・」

 

 メイリンに敢えて下衆な言い方をさせるルナマリアの作戦は当たった。自分より引っ込み思案なメイリンが言い出す方がレイの意表を突くだろうと、宙ぶらりんになった自分達からしたら切っ掛けが欲しいのだ。月軌道辺りをパトロールしながら新型のテストを行うルーキー部隊なハズが肝心なインパルスを扱うシンがいなくなったから方向性が見えなくなった。それなりな上昇志向がある側からは不安なのだとして次の話題に移る。

 

「ねえレイ、あんたは何も聞いてないのね。シンはあんたが新型ドラグーンのテストパイロットに決まった後ね。腕も頭の回転力もバカみたいに上がっちゃった。私から見てあんたが勝てないくらい・・・・」

 

 それはレイに暗い影を落とした。手を焼かされていたが何のかんので纏まりはあったのだ。シンが荒れる理由は冷静に考えたらオーブからの移民故とする部分絡みで大人達は寧ろ的外れに接していた。何故ならとした時、その中の一人であるタリアからの召集が何故かレイに迄掛かり、ミネルバに到着した。

 

(ギル、俺はどうすれば・・・・)

 

 放置されたような立場で本来の予定ではいるべき場に戻ってしまったのを暗鬱な気分で艦長室に到着したが、タリアの表情が重かった事は気付いた。それなりに付き合いはある身だとしている内に一部だけが認知している事が告げられた。

 

「シ、シンが【拉致】された?」

 

「そうよ。元オーブ市民代表として【アメノミハシラ】に行ってもらう事になってたけど、以前に国交関連でプラントに交渉に来たのがシンをプラントに移民させる便宜図ってくれた人なのよ、その見送りするハズがいつの間にかそのシャトルに連れ込まれた映像があるわ!」

 

 表示されたのは回収されたカプセルに入れられているシンだ。連れ込んだ者達は身元不明、何かの工作員では程度の推測しか出来ない。

 

 何故こうなったのか、そもそも議長自ら申し渡したハズなのにとした時にレイはタリアとホーク姉妹に浮かんだ嫌な気配に気付いた。ドラグーンのテスト運用中にクルーゼに向けられた悪感情を目の当たりにし続けていたからだ。極端に言うと。

 

【成り上がりの転落を喜ぶ者達の方向】

 

 クルーゼは実際に戦犯とされる所業をしていたからやむ無しとしたが、シンの場合は問題児故に下に見ていた者が急に頭角を現していた故の類い。

 

(その前に、何故こいつらはザフトアカデミーに入ったのだ?)

 

 シンと同じ発想だが、レイはそうなった事に関してある程度知ってはいる。今思えばシンに吹き込んで置くべきだったと後悔したが、それは今のように差を付けられる切っ掛けになったのかもしれないとするレイの気分は晴れなかった。

 

 

【この日、ミネルバは試験部隊として地球近くにまで幅を広げた哨戒任務に着いた】

 

 

「ようレイ、久し振り!」

 

「これが、お前の【プロヴィデンス】を元にしたウィザード装備なザクかあ、あのラウ・ル・クルーゼの機体の後継機に装備するならともかくザクに搭載じゃ整備大変そうだぜ」

 

 褐色の肌をしたヨウランと髪の一部を染めたヴィーノが出迎えてくれた。懐かしい顔ではあるが、やはり軽口からして以前の通りに受け入れられないとした際に格納庫の角にあるコンテナに止まった。

 

 二人が言うには、以前回収したワケありな物を保管しているらしい。流れからしてシンが、としたが。

 

【だめ】

 

(女の声?)

 

 知らないハズの声だが、正体は思いあたる術は無い。そもそも中身がデュランダルからしても誤算のものだった。コンテナの中にあったバルゴラは運び出され【保険代わり】が入っているだけなのだから。

 

 

 

 

 

 

 次に、更なる外からも。

 

 

 

 

 

「お若いですな」

 

 ギルバード・デュランダルは【予定より早く火星から派遣された施設団】のリーダーを迎えていた。

 

【アグニス・ブラーエとナーエ・ハーシェル】

 

 火星においてNジャマーキャンセラーのベースマテリアルの鉱脈が発見された事により起こり得る事態を考慮しての来訪、やや長目なシルバーブルーの髪で赤い眼をした神経質そうな少年と褐色で金色の少年。似た部分や特徴が多いせいか二人には戦後に便宜を図ったイザークやディアッカを思い浮かべたが御しがたい雰囲気がと少し前ならと考えたと思い当たる。

 

 デュランダルは私情は挟まない、今は事情が違うのだ。

 

「プラントとしては、そんなものに興味は無いな。薮蛇にならないよう地球には不用意に近付かない方が良い」

 

「なっ、何を言っているのです!地球人(テラナー)とマーシアンの間に核戦争が起きても良いと言うのですか!?」

 

【テラナーとマーシアン】

 

 このような言葉事態が出来る事がそもそも不本意だとデュランダルは考えてしまう。

 

「君が派遣された時点で我々としては不本意と言わざるを得ないのだよ、これから地球に向かう気のようだが。遺伝子操作をされている時点で地球に済む者達からしたらコーディネーターと変わらん。【宇宙の化物】とされるであろうし、ナチュラルだとしてもコーディネーターと混じって過酷な状況で暮らせているようでは異端とされるであろうね。アグニス君の無事は保証が出来ない」

 

 淡々と現実を述べるだけだが、デュランダルは二人が取るだろう道をわかっていた。今頃は予定通りならとして一言述べた。

 

「先ずはオーブに行くべきだと考えているようだが、アスハ代表が移民の扱いにすら難儀していたとは説明した。私も火星と逆方向な水星でも目指す為の計画を担わせたい若者を送ったのだが、音沙汰が無いので足踏みをしているのです」

 

 シンの事を表向きの決定のみで説明したがアグニスからしたら眉唾物に近かった。性格面からして私情を噛み殺すには唐突すぎる変容振りだからだとしたが?

 

「戦火で家族を失ったのが切っ掛けにしても、そのシンと言う少年は・・・・一般コーディネーターとして暮らしていたのにプラントに移民して来て、僅か二年でアカデミーを赤服で卒業したと言うのですか?」

 

 直情型なアグニスに比して、人間関係を円滑にすべく遺伝子操作を施されているナーエが驚愕しながら述べた事でデュランダルは冷や汗を掻いた。確かに【予めわかっていた】自分は例外として、アスラン・ザラを始めとした旧クルーゼ隊のような者達が赤服の基準から最高クラスと考えたらシンの異端さはナーエのような反応が正しい、見落としからの同様を静めつつ何故そこまでして得た力と地位を活かさないでアッサリと生き方を変えるのかと納得しないアグニスの疑問を聞いたが、これも正解だ。確かに急に過ぎるであろう。

 

「それは本人が決めた事です。戦時下ではない事の関連で頭が冷えたのでしょう、しかし別にいけない事ではない。自分を移民させた切っ掛けを憎む事より、まだ見ぬ宇宙の先にこそ希望の大地があると信じた・・・・【建設的な考え】だとは思わないかね?」

 

 やや性急であるかもしれない一言だが、セツコとステラの事を外した以外はシンの本心だった。シンは二人を守りながらそうする事を決めていた。それでもアグニスは一旦中断した会談から宿泊先に向かう際にナーエに口癖を漏らしていた。

 

『我慢ならん!』

 

 それを見通すデュランダルに次の段階を整う為の確信をされていると気付く術は無い。




 地球に迫るか?な不穏回。
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