機動戦士ガンダムSEED DESTINY 運命の破壊者   作:くまたいよう

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 今回、原作○○更に?


星屑の先

 軍港近くの爆破騒ぎ、内部に潜入したテロリストの仕業とされているが、ミネルバ内では場違いな雰囲気の空間が出来ていた。

 

「しかし、二人目とはやるなあ?」

 

「いや、感心感心♪♪」

 

 シンはマッドとリーカの暖かい目に晒されていた。連れ込んだステラからアカデミー時代の格闘訓練でもここ迄はやられた事が無いくらいに痛め付けられているのはスルーしてもらって幸いだった。ステラが逃げ遅れた民間人だからかもしれないにしては妙な点が多すぎるとするべきだが、それはシンがタリアから呼び出されて詰問を受けるのが先だ。何故か頭に浮かぶ事を有りのままに述べた。

 

「あの娘が連合の【エクステンデット】かもしれないから連れて来たって言うの、何を根拠にしたの?」

 

「何となく・・・・です」

 

 シンも何故か頭に浮かんだと言うより何かに誘導されたようだったから上手く言えない。

 

 幾ら何でも民間人を連れ込んだとしての叱責をしようとしたタリアにも眉唾物だ。最近は勉学にも力を入れていたシンが口にしたエクステンデットとは遺伝子操作を嫌う連合が造り出した存在の一角、薬物や催眠に内外の手術と言うより改造を繰り返してコーディネーターに引けを取らない存在にした兵士が前大戦で確認された。

 

【三機のガンダムタイプ】

 

 オーブ解放戦線からヤキン終結まで確認されて、あのフリーダムとジャスティスがミーティアを使っての連携で一機、残る二機は何かの不備が起きた流れでザフトが奪取したデュエルが倒したが核動力を使ってない機体に【コーディネーター側】が苦しめられた事実は大きい。まさかと思って一応は検査させたが結果は当たりである。

 

 それにしてはステラが大人し過ぎるのも腑に落ちなかったが次の疑念が発生した。何故シンに助けられた場にいたか、そしてミネルバに近付く程に普通の少女のようになった理由は不明。

 

【答えはシンに負けない程にステラを安定させられる波動を放つ存在がミネルバにいたからと即座に知る術は無い】

 

 

 

 その翌日、ステラはワケあり扱いで保護されたまま出港したミネルバはデュランダルの新たな計画の一歩目として【月軌道周辺】に向かっていたのだが、シンには呼び出しが掛かった。

 

 

 

「シン・・・・ステラ、向こうの先にいる人に会いたい」

 

「わ、わかった。許可が出るかわからないけど頼んでみるから・・・・」

 

 

 

 ―――――。

 

 

 

「あれが噂の最近大人しくなったらしい問題児かあ、わがままな妹様の頼みをキッパリ断れない気弱なお兄ちゃまって感じだなあ?」

 

「同感、この後にシンには先ず私から質問するので任せて見て下さい」

 

 取り調べ室を公認で監視している者はリーカに素直な感想を述べていた。

 

【ハイネ・ヴェステンフルス】

 

 前大戦の功績により特務隊に配属された男であるが、デュランダルが何故か急遽にミネルバMS隊の隊長として配属した男、軍人としては気さくだが全うで人望があり髪やパイロットスーツに部下の機体の肩の色にまで【オレンジ】に拘る男だった。

 

 そのハイネが聞いた限り、シンはデュランダル議長自ら目を掛けた秘蔵っ子ではあり、単純な能力だけでなく役得な要素だらけらしいが扱い辛い奴と聞いてた分、拍子抜けどころではない・・・・リーカに任せた方が良さそうだとした。

 

 尤も、シンからしたらステラとエクステンデット絡みで少し前から疑念を抱いた事、あくまで当たりであればだが。

 

【今の自分にとって嘗てない恐怖に打ちのめされてしまう推論が更に強固に確立されてしまっていた】

 

 

 

 

 ステラも詳細を知る術が無いがシンが怖いものに対して強がっているのを何となく察して気遣っているのまでは理解出来なかったが。

 

 

 

 

「お疲れってとこだけど、シン?貴方、弱虫兄貴って感じじゃない・・・・」

 

 リーカが声を掛けたが、少し暗い色をシンが滲ませたのをハイネは見抜いていた。家族を失くした事は知っていたし、初見の印象で戦火に巻き込まれて心に支障を来したと映った娘等とはシンの心情を考えてみれば最大の弱点で不可侵な域だろう、リーカでなければ激昂しかねない言い分だから少しヒヤヒヤとしていた。

 

「・・・・あの、ヴェステンフルス隊長?」

 

「何だ頼みを通してやる為な許可が欲しいのか?本来なら駄目に決まってるが・・・・まあ、俺もあの可愛い娘ちゃんが【一人目】に気付いた理由は知りたいから、権限使って頼んでみる・・・・」

 

「あ、ありがとうございます!」

 

「期待はすんなよ?」

 

 ステラの頼み・・・・指差した方向の部屋で治療を続けながら保護と同時に軟禁されている存在に・・・・シンが連れ帰った一人目であるセツコに会いたいと言い出した。戦艦内の壁何枚越しに存在を感知して会いたがっているとは何やらオカルト染みた流れで少し怖いくらいだ。

 

 尤もシン自身がそれに踏み入って監察の範囲内となっているので寛容になっていたとき。

 

『コンディションレッド発令、全クルーは至急戦闘配置!繰り返す!コンディションレッド発令!』

 

 何事かとしながらシン達はパイロットスーツを着て乗機のコックピットに入った時にタリアからの説明が始まる。

 

『率直に言うわ、アーモリー1の方向に向かっている【ミラージュコロイド搭載艦】を発見したので警戒体制に入る!』

 

 衝撃が走った。ミラージュコロイドはレーダーや視界にすら映らないステルス機能として使えるものだが、大量破壊兵器の秘匿すら容易なので戦艦に使う等は【戦後の条約】に違反した行為な事と何故発見出来たのかはさておいて、仮にその艦がプラント近くに肉薄したらとアーサーからの慌てた声が響いてタリアに黙らされていた。プラント人なら予想する事がある。

 

【血のヴァレンタイン】

 

 アーサーが危惧しているのはそれだとわかるが、その前に気になる事をシンが述べた。

 

「あの、そもそもミラージュコロイドを使った艦を何で発見出来たんですか?」

 

『・・・・っ、それは後に・・・・いえ、言っておくわね。【ミラージュコロイドディテクター】・・・・簡単に言えばミラージュコロイドを使用した際の反応を検出する事が可能な技術。詳細は、オーブからの移民者が持ち込んだそうで最近に配置中の哨戒部隊が使ってたら引っ掛かったそうよ』

 

「そうなんですか・・・・じゃあ、持ち込んだ人に感謝ですね」

 

 タリアはやはりとしていた。オーブ絡みの過去でPTSD(心的外傷後ストレス障害)という新兵の段階に致命的な症状を患っていたと聞いていたが、それが嘘のようなシンの対応だった。

 

『近くの哨戒部隊も来るけど、私達は途中にある小惑星帯付近で警戒に当たる。シンとリーカはハイネを隊長として小惑星帯を探りに行きなさい』

 

「「「了解」」」

 

 リーカのガイア、指揮官用のブレイズウィザードを装備したオレンジのザクファントムが発進。

 

 ブラストシルエットを選択したシンはインパルスの中枢となるコアスプレンダーで発進して次々とミネルバから上半身、下半身、背中に装備されるシルエットシステムによるパーツを装着してモスグリーン主体のカラーに染まる。

 

 想定されるルートの一つだから赴いたが、この場ではデブリか隕石にでも当たればミラージュコロイドの意味が薄れてしまうと思うが、だからこそ通るかもしれない。

 

『さあて、近くにいるなら何らかのアクションがあるか素通りかだが・・・・どうなるかな?』

 

『コンピューターによると、この当たりは隙間はそんなにないにしてもね、二人の機体のミサイルありったけ撃ち込んでみる?』

 

「いや、ミサイルも貴重なんですから。それに予定は狂ってるハズ」

 

 接触回線でやり取りをするが、シンの言う事は尤だ。あのステラが先行した潜入員だとすると・・・・とした時に中心にいたハイネが二機を引き離して自機も上昇させた時にビームとバズーカの弾頭が飛んで来た。何やら小惑星帯にいた敵はセンサーが強化されている事を見誤ったようだ。

 

『後退する?誘いか・・・・いや、突っ込むぞ!』

 

 ハイネは相手の意図を見抜いた。敢えて攻撃したような流れにしては精度が悪い。陽動では無いとしたのだ。シンはブラストインパルスのビーム砲ケルベロスを両脇に展開させて七割の出力で撃った。細かいデブリをまとめて消し飛ばす威力なので確認された連合の量産型MSのダガータイプは慌ててデブリ内を逃げ惑うが、動きがぎこちない。デブリに衝突を恐れた動きだ。次に小回りが効くザクとガイアが小惑星帯に入って後退したが、敢えて逃がしながらの前進だった。

 

(よーし、これで連中の旗艦が近くにあるとしたら何かのアクションがあるかだ。見捨てるならそれも有りだがなあ?)

 

 後方ではシンが付かず離れずで迫っているが側面から反応があった。

 

「資料で見たメビウスゼロタイプ?」 

 

 紫色に塗装されたMAとされる宇宙用の機体はガンバレルを持っていると予想した。それは間違いではないが展開が中途半端だ。やはり場所が悪いのだろうとしたが、それより動きに苛立ちがあるだけではない。

 

(何か、一番取り乱してた時のレイみたいな感じだ)

 

 レイと訓練を重ねたシンならではな既視感、撤退戦を想定した訓練をした時のレイが何故か冷静さが欠けていた事があったとしてシンはもしやと思って小惑星帯の図をコンピューターで照合した。

 

(こいつら、もしかして艦の先行隊で。向こう側からの迎えを待ってた部隊。仕掛けたのは俺やマーレみたいな短気なのだとしたら・・・・!)

 

 シンはハイネ達に信号で伝えて自分は通り越したMAが戻ってくる辺りにインパルスがデブリに隠れるよう位置させた。ケルベロスの出力を最大にしてコンピューター任せに狙いを付けようとした時。

 

『少し下、次は左・・・・止めてそのまま!』

 

 聞こえた声はセツコのようでステラであり、マユだった。シンは本能的に従ってトリガーを引いた。現存のMSで最大級のビームが小惑星を消し飛ばしつつ通過して何かを掠めた。そしてミラージュコロイドが解除されたのか戦艦の姿が現れる。

 

『あ、当てやがった・・・・何でだあ?』

 

『い、いやチャンスよ!』

 

 呆気に取られたが立ち直ったハイネとリーカは戦艦に向かう。三機のダガーが隊邪魔をしようにも小惑星帯に阻まれるかぶつかって自滅をしてしまう、そしてシンは突撃してくるMAに向けてブラストインパルスの近接武器であるビームジャベリンを投擲して命中させた。砲戦仕様と見た相手への不意討ちだった。

 

 程無くミラージュコロイドを展開した状態のまま長距離攻撃を命中させられた艦はハイネとリーカが自爆させまいとブリッジと各部を半壊させた事により阿鼻叫喚のまま近くの一際大きい小惑星に不時着するように沈んだ。

 

 この日、シンの運命を切り開いたようで破壊する条件がまた一つ整ってしまった。




 落ち着いた事によりシンの勘が増したのとMAに乗ってる奴が誤算になった地球側。

 前書きの○○は崩壊です。
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