機動戦士ガンダムSEED DESTINY 運命の破壊者   作:くまたいよう

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 シンの心情回?


宇宙の果てで歌でも歌いたくなった少年

 シンはカナーバとの対談を終えた後は予定通りに哨戒任務に勤しんでいた。

 

 周りがまた柄にもないとか好き勝手言ってはいるようだが、シンは自分なりに真面目にやろうとした。構想が実現した時に例えば【宇宙海賊】等が出たりしたら正確に対応するようにしたいと思い始めた。流石に宇宙怪獣とかが出るワケはないがと思った時に気付いてショックだった。

 

【エヴィデンス01】

 

 話題に出たジョージ・グレンが持ち帰ったの宇宙クジラの化石の例があるので想定しとくべきと思いながら過ごしていたある日。

 

『~~らっ、オーブ~~より、の』

 

 オーブからの使者らしき人達を乗せたシャトルから救難を求める通信、シンはオーブが何故こんな時にと一瞬は思ったが、冷めた気分にしかならないと気付いた。インパルスで発進準備をしたシンは無表情でいたのをモニターで見たタリアやメイリンが面食らっているような顔になっていたが、以前の自分ならオーブ絡みで何か喚き始めるか顔に出るだろうと考えたのは理解したが、シンは別に気にしないのは結論は既に出していたからだ。

 

【オーブを捨てた】

 

【捨てられたのではなく捨てた】

 

 家族を失って以来、考えてた事が現実感が無かったと気付いた。

 

 堂々巡りなファンタジーより駄目だったと。

 

 バカみたいなやり方の特定に基づき、複数の異なる妄想作品みたいな展開を自分で造ってまとめた有象無象を本能か衝動でなぞってしまっていた。それに気付かせてもらえたからには出すべき答えは一つ。

 

 

 

【もうどうなってもいいや】

 

 

 

 当たり前の事を良い意味で知りたくなっただけ、セツコやステラの地球から見る星を思わせるような瞳に向き合いたいと願った。幸い、自分に都合良い誘いを了承してもらえた。

 

 もうシンは嘗ては家族と暮らしていた場が好きで未練を抱いた事について苦し紛れな言い訳なんかいらないし意味が無い。強いて言えばセツコにステラにロミナにどう思うか聞いてみるべきかもしか考えてない程度。

 

 行き場を失って、ヤマアラシみたいな心情になって同じような事をしてブルーコスモスや悪い意味でイメージするアスハみたいな権力者を喜ばす鳥籠の中の鳥みたいに踊っていた。

 

 強くなったつもりで弱くなってて、取り繕えるようになるまで足掻いて泣き叫んで消えて行くだけのものにならないようにしていた。

 

 そして、魔法みたいな都合良い展開が立て続けに用意されたが選んだのは自分だ。だから、自分が物語の主人公みたいに最後は良い結末に向かい、実現するよう決意したのだ。

 

 ならば、信じた道を行く。

 

 だから、オーブなんか関係は無い。自分の運命なんか好きにさせろとしか思わない。

 

【オーブなんか、どうでもいい。どうなったって知らないからいい】

 

 それが以前の隣人には真っ逆さまに落ちてるような堕落に見られてもだ。

 

 無重力な夜みたいに地に足着かないかもな逃避行で、カナーバとの話で知った秘密の裏側がこれから交わって虜にされるかもしれない恐怖はあるが、いっさいがっさい持っていってやるくらいな覚悟をするしかない。

 

 その果てに余すこと無く人生謳歌くらいする方がオーブに自分の生い立ちからの文句言うより建設的だ。

 

 自分にとっての星同然な二人と縁が混じり合う新天地、例えば進出した星に思いを馳せたいのだ。夢物語でも、地球から見る月が知識はあっても宇宙から見た場合な驚きがあるくらいだから、全て夜のような宇宙に例えば愛みたいな甘い展開が無い保証は無い、あったら歌にでもして歌ってやろうとした。

 

 

 

 万が一の為に落ち着いて思考をまとめつつ待機していたシンに出撃命令が下ったので、今回はフォース・シルエットを選択、発進後に各パーツをドッキングしてインパルスとなった機体で急行した。

 

 

 

 

 目にしたのは連合のメビウスやザフトのジン、しかもプロトタイプに追われているシャトル。テロリストか何かなのかわからないが、呼び掛けに応答しないので警告後に当てないように威嚇射撃をしたら直ぐに散り散りになる。

 

 何故かアッサリ帰って行くのに唖然とした。

 

 状況を報告し、損傷したシャトルを先導するよう命令が来たのでシンはその通りにしてミネルバに向かった。近くに来たので艦長に報告をして、シンはまた妙な目を向けられた。民間人救出を想定した訓練でも自分は手順とか二の次だったからかとしたが、今は違う理由はやはり。

 

【カナーバ元議長のお話を聞いたから】

 

 徹頭徹尾、それが理由。

 

 加えて、やはりマユを大人にしたような外見のセツコが近くにいるせいか、周りの目やら細かい事をオーブにいた時のように気にするようになった。

 

 とにかく、シンは周りを警戒するべく申し出てそのままアーモリー1に入港するまでインパルスのコックピットの中だ。それがこの後に起きた事に響くが、それすらどうでも良いくらいにオーブには関心を無くしていた。

 

 

 そして?

 

 

【いけないものが来た】

 

(何で、そう・・・・思うの?)

 

「セツコ、どうしたの?」

 

「わ、わからない・・・・」

 

 本当にわからない、それを言うなら。自分に声を掛けるステラが、何故か自分に小動物のように甘えたがるのかもわからない。聞くところによると、何故か自分に会いたがっていた娘。

 

(私、シン君には聞かせられない推測はあるのよ、けどシン君は知ってるのかもしれない、私のいた世界で言えばステラちゃんは【強化人間の被験体】に当たる娘なんだって)

 

 それを知っている理由も今頃はどうなっているのかわからないが、自分が操るバルゴラの武装を破壊したガンダムに乗っていた少年と考えた時。

 

【シン君の同年代の少年】

 

 何故、自分はそんな事を考えたのか?

 

 顔も声も知らないハズ。

 

 漸く、視力が最近完治をし始めている事に気を取られていたが、どこか以前の自分と違う事に気付き始めた。そして、シン同様に救助されたシャトルに乗っていた者達と真っ先に顔を合わせなかった事が分岐点となるとも感じたが、それは関係ない事だとも感じる理由がどこか都合良すぎるので一旦落ち着いて考える事を決めた。




 例の歌の歌詞を多少本歌取りしたみたいに過去を捨てる決意ほぼ完了なシンだが?な回。
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