誤字脱字もあるかもしれませんが、暖かい目でお守りください!
それではどうぞお楽しみくださいませ!
グレイ一同は、アキレウスが住む村に辿り着き体を休め、新たにアキレウスが介入したことにより、心強い友が仲間になったことに、その喜びを心の内にしまいこんだグレイだった。
しかし彼らが静かに夜を過ごしている中、影に蠢く者達がその牙を向けていた。
~グレイside~
心地よい風が吹き、村の皆が静かに眠りについた中俺は何者かに体を揺すられ目を覚ますと、青いアーマーを着込んだアキレウスがそこにいた。
俺は何事かと問おうとしたとき、アキレウスは先に言葉を発した
「休んでいる所すまないグレイ。先程自警団の一人が村に帰ってこないと連絡が入った」
「それで俺を起こしたのか?その自警団のメンバーは今も?」
「ああ。おそらくは魔物にもう.....」
「分かった。すぐにいこう、二人は起こしたのか?」
「二人も僕の装備を見て用意をしている。」
「よし関所にいくぞ!」
俺はすぐさま装備を整えて腰に鉄剣と、背部に魔剣クシャトリヤを担いでビクトリアとアルトリアに合流し、四人同時に関所まで向かうと、自警団が集まっていた。
自警団から話を聞き、ビクトリアには村長から「トーチ」という杖を貰ったことにより、夜でも明かりが広範囲に広がり戦いやすくなるからありがたい。
そうして関所を開けてもらうと、俺達四人は警戒しつつ外に出ると同時に森の方から助けを呼ぶ声が聞こえ始め、駆け足で突き進むとゾンビに襲われている自警団のメンバーが、息を切らしながら剣を引き抜いていた。
俺とアルトリアはすぐさま得物を取り出し、ゾンビ共を切り裂き貫いていくと、自警団のメンバーは安心して地面に座り込み安堵の息をもらした
「た、助かったぁ.....。アキレウスにあんたたちに助けられるなんて、この恩は一生忘れないぜ!」
「礼には及ばない。一先ず脱出するぞ」
「僕が連れていくから援護を頼むよ」
「分かった。アルトリア、先陣を君に任せてもいいか?」
「ええ、了解です」
「ビクトリア、ここでトーチはやめておこう。余計目立ってはこちらも危ないからな。関所に着いたら頼むよ」
「ええ、分かりました」
そうして俺達は一人の負傷者を守るように、途中魔物の気配を感じとりながらも関所まで辿り着き、すぐにビクトリアが回復杖「ライブ」で傷を癒し、村の中に収用すると全員武器を構え直して迎撃体制に入った。
「それではトーチを使います」
「武者震いが止まらないよ」
「また私のような悲劇を繰り返させない!」
「覚悟は決まったな、ビクトリア頼む!」
「はい!」
俺の掛け声と同時にビクトリアはトーチを使い、関所および俺達が助け出した森の所まで光が広がると、そこに照らし出されたのは無数のゾンビとスケルトン。そしてその一番奥に「巨人」であろう姿があらわになった。
俺は大地を蹴るように突進していき、ゾンビ共を片っ端から切り飛ばしていき、その後ろからはアルトリアが細身の槍を駆使して、ゾンビ共の腹部を刺し貫いていき、引き抜き様に心臓部をまるで杭を打つかのように貫いていった。
後方ではアキレウスがビクトリアの護衛をしつつ、大盾でスケルトン達の弓を防ぎその後からライトニングが、閃光を描くようにスケルトン達を迎撃していく。
だがこちらには弓兵がいないし、ライトニングでも心強いがビクトリアの魔力切れを考えると、一人は欲しい所だ。
そう思いながらゾンビ共を切りつけていると、後方から鉄の鏃が着いた細身の矢が音を立てながら、暗闇を突き進みゾンビの頭部に突き刺さった。
後ろを振り返ると、自警団の一人が漆黒の弓を携えてその照準をゾンビ共に向けていた。
彼は一言も放つことなく、淡々と弓を構えて獲物を狙う猛獣の如く再び矢を放ち風の音だけが聞こえてきた。
俺は感謝すると同時に、アルトリアと息をあわせて交互にゾンビとスケルトンを刺し貫いていくと、親玉であろう巨人が歩みだし、木々を薙ぎ倒しながら俺とアルトリアの前に立ちはだかった。
「こ、この魔物はいったい.....」
「サイクロプスだ。しかもあの大斧で一刀両断されたら終わりだ。一時アキレウスの所まで引くぞ」
「す、すみません。足がすくんで.....」
「仕方ねぇな、俺が担いでやるからしっかり捕まれ!」
「え、な、何を!?」
「行くぜ!」
「ヴオオオオオオオオ!」
俺はアルトリアを抱き抱えるように、足に力を込めて疾風の如くアキレウスの所まで戻ろうとしたとき、サイクロプスは森に響き渡るほどの雄叫びを上げ、木々を薙ぎ倒しながら後から迫ってきた。
アルトリアの鼓動を感じながらも、アキレウス達の元へ辿り着き彼女を下ろして再び魔剣クシャトリヤを構えながら、弓を構えている自警団の名前を聞くことにした。
「弓の援護感謝するぜ」
「いいってことさ。俺はトリスタン、この村で唯一弓が使えるから援護する」
「そいつは頼もしいな。俺はグレイってんだ」
「よろしくなグレイ。今からあの巨人の1つ目を狙う。あとは頼む」
「任せろ!」
トリスタンはそう言うと、弓を力強く引きその腕の筋肉からは悲鳴が聞こえそうな程、「キリキリ」と音を立てていた。
すると、サイクロプスはたどり着いた瞬間、真っ先にトリスタンに向けて大斧を振り下ろしたが、アキレウスが大盾でそれを防ぎ、その瞬間を見逃さなかったトリスタンは、渾身の一撃をサイクロプスの1つ目に向けて放った。
「グガァァァァ!!」
「よし、行くぞ!アルトリア、ビクトリア!」
「はい!」
「お任せを!」
俺の掛け声と同時に、アルトリアと左右に別れるとビクトリアは詠唱しライトニングを放ち、サイクロプスは目を押さえたまま膝を崩した。
そして、アルトリアは細身の槍を一点集中させ、内蔵をかき混ぜるように槍を突き刺していき、俺は再びクシャトリヤを空中で投げ、足に力を込めて跳躍しクシャトリヤの柄を掴み、体を一回転させながらサイクロプスの頭部を一刀両断した。
見るも無惨な姿になったサイクロプスは、徐々に塵となって消えていき、もう魔物の気配は無くなっていった。
戦いに勝利した俺達は、互いに褒め称えると同時に俺は初めての連携にうまくいったことを噛みしめ、アルトリア達と握手を交わした。
それからは自警団の彼らが松明を手に持ち、まだ魔物の残党がいないか警備にあたっていた。
メンバーの一人であるトリスタンは、戦いが終わった後、自身の身支度を済ませて俺の所にやってきた。
どうやらアキレウスから弓兵の一人は欲しいと俺が話しているのを小耳に挟んできたらしい。
それで俺達の旅に参加すると申し出て、俺は快く承諾し自警団にも話を通して、正式にトリスタンは仲間になった。
「それでグレイの目的は?」
「アキレウスにも言ったがフレリア王国に向かう。だがもしエイリーク様が先に動かれていたら話は変わってくるが」
「その可能性はあるかもしれない。それならフレリア王国に向かわずに、境街セレフィユに向かった方がいい。」
「聞いたことはある。そこには道具屋と武器屋もあるな」
「グレイ、そこで武器を直したり買い直したほうがいいとおもつがどうだろう?」
「アキレウスのも一理ある。よし、エイリーク様が来ることを願ってセレフィユに向かおう」
「承知した」
「いいともさ」
「その前に元グラド王国の兵士から話を聞きたいんだが」
「アルトリアの事か?そうだな、ここに来る道中うまく話を切り出せなかったからな」
「少しでもこの戦争について何か手がかりがあると願うばかりだ」
俺とアキレウス、トリスタンは地図を広げて会議を行い、次の目的地を境街セレフィユに変更して、エイリーク様が来ることを願った。
トリスタンも今回の戦争について疑問を抱いており、ビクトリアの側にいたアルトリアに質問をした。
彼女は知っている限りの情報を教え、俺達は深く考えていた。
「私が知っている限りでは、穏健帝が急に戦争を持ちかけた事に、我が軍もそれは騒然となりました。私の恩師である帝国三将のデュッセル様も、その事に疑問を抱き抗議も行っておりました。」
「デュッセル様か。懐かしいなアキレウス」
「うん、まさかここにもデュッセル様の教えを受けていた仲間がいるとはね。それからどうなったんだい?」
「それからはご存じの通り、私もフレリア王国に侵略という形で最中でした。」
「なるほどな、所でアルトリアさん。他にも何か聞いてるか?戦争のきっかけでもいい」
「私は末端の兵士でしたのであまり聞いてはいませんが、風の噂で穏健帝は話の中で『聖石』についてやたら話していたと」
「何!?」
「聖石と言えばかつての魔王との戦いにおいて、魔王を倒した際に封印をするために用いられた物と聞いています。でもなぜそれを」
「詳しくは私でもわかりません。ごめんなさい.....」
「謝ることはないさ。少しでもきっかけを知ればそれでいいさ」
「ありがとうございますトリスタンさん」
「聖石.....か。もしそれを狙ってるとしたらまさか穏健帝は.....」
「魔王を復活させるためか!?」
「確証はないがそうなってしまえば、この大陸は危機に瀕している。そうなる前にエイリーク様とエフラム様に会わなければ」
「グレイさん、今はとにかく休みましょう?ここ最近連戦でしたから、また考えましょう」
「ビクトリアの言う通りだ。皆一先ず休もう」
俺達はビクトリアの鶴の一声で、先に休息を取ることにした。
転生したから分かるが、やはりグラド王国が大陸中に戦争を仕掛けたのは「聖石」を破壊するために行ったと、俺は言葉に出さずそう思いながら、あらかじめ装備を整えて再び眠りについた。
それから俺達は昼時に目が覚め、各自荷物もまとめてアキレウスの家から出ると、村の皆が救ったお礼として5000Gと傷薬を渡して、馬も一頭くれた。
俺達は深く礼をし、村人達に感謝を伝えて村の関所までいき、自警団のメンバーがトリスタンとの別れを惜しみながらも、手を振って見送ってくれた。
馬にはトリスタンが搭乗し、荷物も乗せてもらえると早速俺達は次の目的地を足を進めた。
トリスタンはどうやら馬術も得意らしく、剣もアキレウスに指導してもらい、ある程度の力量を備えていた。
傭兵・シスター・ソルジャー・アーマーナイト・フォレストナイトという、個人的には良い感じのメンバーになったので、俺は心の中でもガッツポーズをしつつ、彼らと共に歩めることに感謝をした。
村を抜けたあとは、森の中を進みつつ夜になると魔物達が現れ、連携をとりつつ撃退していくのが何日か続いた。
小さい村を見つけてはそこで一晩休息をとり、俺達は少しずつ境街セレフィユに近づきつつあった。
そんな俺達とは裏腹に、いくつかの村の間で「魔剣士グレイ」という二つ名が一人歩きし、それがまさかエイリーク様の所に届くとは知るよしもない。
~グレイside.....end~
~エイリークside~
エイリークは腹心のゼトを中心に、12人の仲間と共にフレリア王国とグラド王国の境目にある「境街セレフィユ」に向けて、その足を進めており、ふととある村に立ち寄った際にある噂話を、そこの村の村長から聞くことになる。
「そこの姫騎士様、こんな噂を聞いたことありますかな?」
「どういった噂でしょうか」
「ここ最近、若い五人衆の旅人達が魔物を討伐しているという噂がありましてな。」
「魔物を討伐!?なんて無茶な事を...」
「いやはやそれがですな。その五人衆のリーダー各である『魔剣士』殿が、仲間と連携を取って苦戦することなく、討伐を見事成し遂げているのです」
「魔物に臆することなくとてもお強い方達なのですね。その魔剣士というのは?」
「その物が持つ大剣、『魔剣クシャトリヤ』を軽々しく振り回し、勇猛果敢に魔物を切りつけているとかで。その姿に人々は魔剣士とそう呼んでおられます。」
「そうなのですね。その方は今どちらに?」
「風の噂ではありますが、境街セレフィユに向かっているのだとか」
「私たちと同じ目的地。ゼト、どう思われますか?」
「境街セレフィユにて、彼らと接触し仲間となってくれるなら心強い存在になるかと。魔物に臆することなく、勇猛果敢に戦える者はそうそうおりません」
「そうですよね。村長さん、貴重な話をしてくださりありがとうございました」
「いやいや、なんの。そう言えば思い出したのですが、その魔剣士は『グレイ』と名乗っておりましたぞ」
「えっ!?」
エイリークは魔剣士の存在を、半信半疑に思いながら再びセレフィユに向かう前に、村長がこぼしたその名前に呆気をとられた。
それはゼトとフランツもよく知っている人物で、そんな彼が『魔剣士』の異名を持ちながら、魔物を討伐しているという事実に、驚きを隠せなかった。
そしてエイリークはそんな彼といち早く接触を図るべく、セレフィユへと急いでいった。
「急いで彼と接触をしなければいけません」
「まさかグレイがそのように活動をされているとは、思いもよりませんでした」
「エイリーク様、もし良ければグレイの事を任してもらえないでしょうか?」
「分かりましたフランツ。貴方にグレイの説得をお願いいたします」
「はっ!」
グレイの事をよく知る三人は、再び彼に会えることを期待しつつ駆け足でセレフィユへと向かうのであった。
魔剣士のレイ一行と王女エイリーク一行の会合の時は近い。
しかしそんな彼らとは裏腹に、境街セレフィユにもグラド王国の牙が差し向けられようとは、この時誰も知るよしもなかった。
いかがでしょうか?
また新しい仲間「トリスタン」が出てきましたね。次々と仲間が参入してくるのは、ゲームでもその章になると介入する味方キャラのようにしてます。
オリキャラはここまで!さてどのようにオリキャラが原作キャラとの掛け合いがどうなるのか、お楽しみください!
それではまたチャオ!