栄主と歌姫と白閃と   作:イ―グル

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作者はレース専門家では無く素人なので、拙いですがご了承ください。

2026年2月21日 改稿


第九話 メイクデビュー

2033年4月12日

エースをスカウトした翌日。

俺達はトレセンの模擬コースへと来ていた。

トレーニングの方針を決めるために改めてエースの走りを見るためだ。

「うおぉぉぉぉぉぉ!」

彼女には今、二種類の走り方をしてもらっている。

最初から最後まで戦闘を維持し続ける走り方である「逃げ」。

最初は前方を維持し、最後で逃げ切る「先行」。

この2つを選んだ理由としては彼女が史実でこの2つの走り方をしたことが挙げられる。

史実では彼女の主な走り方は先行であったが、JC(ジャパンカップ)では他馬を大きく突き放した逃げを披露したため、どちらが適しているかを見極めているのである。

「はぁ、はぁ、はぁ」

「お疲れさまです。どっちのほうが体に合いますか?」

「なんとなくだけど、逃げのほうが全力で走れる気がするな」

「じゃあ、主な走り方は逃げでいいんですか?」

「ああ。あと、ですますは付けなくてもいいぜ。もうあたしのトレーナー何だしよ!」

「えっ、で、でも。立場とかありますし……」

数秒沈黙が流れるが、エースがそれを破る。

「あ〜もぉ!立場とかそういうのはここじゃ関係ない!アタシはカツラギエース!そしてアンタはアタシのトレーナー!だから敬語はなしでいい!分かったか!」

「わ、わかりました。エースさん」

「エース!」

「分かったよ、エース」

「それならば良し!」

そんな感じで雑談が終わったので、話をレースと走り方に戻す。

「それで走り方とレースなんだが」

「おう、アタシの走りを見てどう感じた?」

「まず…」

その後はトレーナー室に戻り今後のレースや戦術等について話し合っていると、日が傾いていた。

 

同日 トレセン学園廊下

「ふぅ、トレーナーとしての初仕事が終わったな」

「よう、お疲れ。仁」

「橋塚、そっちはどうだ?」

「なんとか昨日、担当を持つことが出来たよ」

「へぇ、なんていうんだ?」

「ミスターシービーっていう人」

「えっ」

まさか同期が三冠馬を捕まえているとは思っても見なかった。

「どうしたんだよ、仁」

「いや、なんでもない。それでどうだいその娘の担当初日は?」

「かなり自由奔放な娘だけど、面白そうな娘でもあるね。そっちはどうなんだ?」

「カツラギエースって娘が担当になったね。熱血な娘だよ」

「そうなのか。お互い、ここではライバルとして頑張っていこう」

「ああ、負けないぞ」

そんな事を話しながら自衛隊舎に向かった

戻った後、残っていた自衛隊の仕事をこなし、自分の家へと帰路についた。

 

同日 山本家

 

夕食を食べ終わり、miCometと通話で会話していた。

「仁君、どうだったにぇ?担当を持った感覚は」

「トレーナーって距離感近いなぁって思いましたね。もう忘れちゃいましたけど、中高ってこんなもんでしたっけ」

「中高かぁ、懐かしいなあ」

お菓子をつまみながら星街さんが話す。

「もう自分たちにとっては遠い昔のように思えてきますね」

「仁君はまだいいでしょ。私たちは本当に昔なんだから」

「そうにぇ。みこでも十年も前なんだよ」

「俺でも5,6年前ですよ。覚えてませんよ」

そんなことを話していると、仕事の話になった。

「そういえば、星街さん。チャンネルの方はどうなんですか?」

「少し前に170万人を突破したね。歌ってみたも好評だし、だいぶ安定してきたよ」

「みこのチャンネルの方も30万人を突破したにぇ。なんだかんだ楽しくやってるにぇ」

「お二人とも、お仕事が順調そうで良かった」

すると、二人の俺への視線が変わる。

「一番仕事を気にしなきゃいけないのは君でしょ仁君」

「そうだ!そうだ!仕事量3倍でしょ、今日から!」

ギクッ。二人とも痛いところを突いてくる。

「ま、まあまあ。今日だって比較的早い時間に帰ってこれましたし、大丈夫ですよ」

「今日はそうだったかもしれないけど、これからはどうなの?担当持ったんでしょ?」

「はい。そうです」

「じゃあ、今後は絶対仕事量増えるじゃん!」

「しかも仁君って自己肯定感低いから、絶対他人からの頼み断れないタイプにぇ。」

「そう!だから心配なの!」

思ったより俺って心配されているんだなと思いつつも、自分の身を心配すべきと改めて感じる。

「わかりました。しばらく様子を見ながら仕事量については上と相談してきます」

「良かった。自分の身体は心配してね」

「ありがとうございます。星街さん、みこさん」

その日は、業務量に心配を覚えながら眠りについた。

 

2033年5月12日 トレセン学園

 

「よう!トレーナーさん!今日は何をやるんだ?」

午前中と午後の一部の自衛隊の仕事を終わらせ、模擬コースへとやってきた仁。

しばらくすると、午後の授業を終えてジャージに着替えたエースがやってきた。

「今日は来月に控えたメイクデビューに向けての練習をする」

「へぇ、具体的にどんなのをやるんだ?」

「主には模擬レースだな。色々な娘がいるが、今回は特別ゲストを呼んでる」

「特別ゲスト?」

「あぁ、そろそろ来るはず……おっ、来たな」

俺が顔を向けた方向には、ミスターシービーと箸塚が歩いてきていた。

「やあ橋塚。忙しいときに手伝ってもらってすまんな」

「いいって。いいって。こっちも実戦向きの練習をしたいと思ってたし」

俺達が話している間、二人は別で話していた。

「シービー!今回はよろしく頼むぜ!」

「こちらこそ!君が相手にいるのなら楽しいものになりそうだね」

「というか、聞いてはいたけどシービーのトレーナーも自衛官なんだな」

「うん。直感で面白そうな人だと思ってさ」

「変わんないな、シービーは」

そんな感じで話していたが仁の一声が割って入る

「おーい、二人とも。そろそろ始めるぞ」

「はーい!行こうぜ、シービー」

その後、今回の練習の目的を全員に説明した

「今回の練習の目的は2つ!1つは実際のレースコースを体験して慣れること」

エースのメイクデビューは東京の2000m、18人で行われる予定であり、少々ジュニア期に走るには長い為、今回の練習では周りを含めて慣れることを目的としている。

「2つ目は戦術を実践して、実際に通用するか試すこと!」

一ヶ月前に話して、温めておいた戦術の実践が2つ目の目的。

そしてそれが通用するかも確かめたいため、現状俺が知っている限りで最も強く、同条件のウマ娘であるミスターシービーを練習相手として呼んだ。

「条件は2000m。各々の戦術をフルに活かせ。何か質問あるか」

数秒の静寂の後、再び仁が話す。

「よし、それじゃあ全員位置につけ。始めるぞ」

設置されたゲートに続々と入っていく中、俺はエースに耳打ちする。

「エース」

「ん?どうしたんだトレーナーさん」

「練習通りにやる、それを意識してくれ。今回は戦術のテストも目的だからな」

「分かった。期待しててくれよ」

「頼むぞ」

その後、少し小走りでゲートへ向かっていくエース

この世界で俺が体験する、初めてのレースが始まろうとしていた。

 

模擬レース トレセン学園 芝2000m フルゲート 18枠

 

やはり模擬でもレースとなれば緊張するものだなと思いつつ、集中する。

「それでは、ヨーイ」

箸塚の合図によりウマ娘、トレーナーの間に静寂が走る。

 

「ドン!!」

 

ガシャン!!

その合図とともに、ゲートが開き18名全員が走り出していく。

3枠5番に位置していたエースは作戦通り集団の先頭に立ち、レースの主導権を握る。

一方、6枠11番のシービーは後方から4番手につき、脚を溜めている。

作戦は序盤から900mまでは特に何もせず、先頭を維持する。

そして900mになりここで動き出す。

「うん?先頭の娘、加速してないか?」

ペースを掴めてきたときに加速して、一気にペースを乱す。

結果、60.5と思われていた1000mタイムは59.9まで早くなり、他の娘は一気に脚を使わざるを得なくなる状況となったが、エースはこのためにスタミナを念入りに補強しており、まだ余裕はある。

その後第3,4コーナーをそのまま通過し、勝負は最終直線へと持ち越しとなった。

逃げにとって、最終直線は単純なスピード勝負だ。

エースには全てのスタミナを使い尽くすつもりで走れと言ってあるので、一気に増速する。

だが、ここで順位を落としてまで脚を溜めていたシービーが一気に上がってきた。

「おぉ!ミスターシービー、すごい足だ!」

一気に二番手まで押し上げてきたが、先頭の有利もあって、一バ身差で決着が着いた。

設置されていた掲示板に一着5番、二着11番と表示され小さくガッツポーズを決めた。

レース終了後にエースの下へと駆け寄る。

「お疲れ、エース。実際にやってみてどうだった?」

「おう、ありがとう。手応えは感じられたけど、後ろからのプレッシャーをヒシヒシと感じたな。あと、スピードが最後の方で伸びなくて、結構詰められたな」

「分かった。スピードとプレッシャー、この2つをメイクデビューまでの課題にしていこう」

一定の収穫があったので良しとしつつ、解散となった。

 

模擬レース後 トレーナー室

 

俺はトレーナー室に戻り、今回の課題をまとめていた。

課題を具体的にあげると以下の3つ。

・戦術の詰めが甘い

・スピード

・プレッシャーへの対応策

まず1つ目の戦術の詰めについては、序盤から中盤始めまで何もしないというのは、その間に他のウマ娘になにか策を取られてレースの主導権を握られる可能性があるため、この空白期間をどうにかしなければならない。

次にスピードについてはトレーニングで伸ばすしか方法は無いだろう。メイクデビューまでの1ヶ月間はスタミナとスピードの混合トレーニングにしておくか。

最後にプレッシャーへの対応策について。

これについては場数を踏むか、プレッシャーを感じないレベルの逃げをやるしか無い。場数を踏めばプレッシャーへの耐性はある程度できるだろうし、最悪の場合大逃げを無理のない範囲でやってプレッシャーをそもそも受けないようにするという選択肢もある。まあ、耐性をつけるのが先か。

そんな事を考えていると、応接用の椅子に座っていたエースが話しかけてきた。

「トレーナーさん。なんか考え事みたいだな?」

「あぁ、ちょっとプレッシャーについて考えててな。あれってどういう感じなんだ?」

「プレッシャーかぁ。あれはなんというか…ゾワゾワ来る感じというか…威圧が一番近いかもな」

威圧、か。

防大の学園祭のときに似たようなことやったけど、あれは表情含めてだから、違う気がする。

本当の力強さからくるものなのかもしれんな。

「助けになれて無かったらゴメンな」

「いや、大丈夫だよ」

顔を見れない状況で戦うという意味では、教導群と対決した戦闘機パイロットなら知ってるかもしれんが、生憎、海自・空自に知り合いはいないため知ることは出来ない。

そんなことを思っていると、終業時間になったのでエースが帰ることになった。

「じゃあな、トレーナーさん!」

「あぁ、またな」

今日はちょっと残業していきますか。

その後、7時頃まで残業した。

 

同日 山本家

 

俺は少し遅れて夕食を取っていた。

すると、前で話していた母さんと星街さんが俺に話しかけてきた。

「そういえば仁君。今日は珍しく帰りが遅かったね」

「はい、ちょっと残業をしていたもので」

「へぇ。一体どんなことをしてたの」

「担当の子の課題の洗い出しとか、あとは普通に自衛隊の業務やってた」

「ほ〜ん」

星街さんの目が怪しげなものを見る目に変わる。

「ほ、本当ですよ!」

「アハハッ!冗談!冗談!それにしても、よくそんな業務量捌けるね〜」

「まあ、今のトレーナーの仕事量は午後の時間に収まる程度なので、二倍になったときよりは軽いですね。あとは、もう頑張ってるとしか」

「無理だと思ったら周りの人に頼るのよ、仁?」

「はいはい、わかりましたよ」

「そういえば仁君担当付いたって言ってたけど、どんな子なの?」

「前に話したカツラギエースって子いましたよね?あの子が担当になりました」

「えっ!その子って確か仁君の推しじゃ!?」

「えぇ、まさか担当になるとは思っても見ませんでしたよ。しかも半ば逆スカウトで」

「逆スカウトで!?」

「まあ、今できることは彼女の期待を裏切らないことですかね」

「そんな仏頂面しちゃって〜。本当は嬉しいんじゃないの〜」

「嬉しいは嬉しいですけど、仕事なので公私混同は避けるようにしてます」

「案外ガード堅いんだね、仁君って」

「ちっちゃい頃から仁はちょっと大人びてたし、意外というほどでもないけどね」

そんなこんなで時間は過ぎていった。

 

2033年6月4日 東京レース場 

 

エースと俺は控室にいた。

エースは既にレース用の体操服に着替え、臨戦態勢だ。

その一方、俺は椅子に座り黙り込んでいた。

「おーい、トレーナーさん」

「…………………………………」

「おーい、トレーナーさーん」

「あっ!はい!」

「真面目なのはいいことだけどよ、ちょっと緊張し過ぎじゃないか?」

「そりゃ緊張するよ、自分のやってきたことが正しかったのかっていうのが証明されるんだから」

そう言うと、エースは俺に目線を合わせて話し始めた。

「いいか、トレーナーさん。アタシがトレーナーさんを選んで後悔したことは一度もない」

強い意志が宿る目で、エースはそう話す。

「だから自信を持て、な?」

「でも、もし負けてしまったらって思うと……」

「負けたら、そん時はそん時だ!次に活かして、夢を追う糧にしよう!」

その言葉を聞いた瞬間、少し体が軽くなった気がした。

「ありがとうエース。少し楽になったよ。それと、こんな姿見せてしまってゴメンな」

「いいって。誰にだって弱るときはある。お互い様だ!」

その時、控室の扉が開く

「エースさん、そろそろ移動お願いします」

「おう、もうそんな時間か。じゃっ、トレーナーさん行ってくる!」

「ああ、俺も応援してるからな」

そう言いながら、エースは控室を後にした。

さて俺も行くか。

そう思いながら、俺は観戦席へと移動した。

 

同日 東京レース場

 

なんかトレーナーさんが緊張してたからああ言って解してやったけど正直、アタシも緊張してる。

模擬レースとは全く違う緊張感。

さすがのアタシでも強張っちまう。

そう思いながら、ゲートに入るのを待っていたときだった。

「エース!!」

その声の方向を向くと、トレーナーさんがいた。

「今はただ!全力を出すことに集中しろー!負けるんじゃなくて、勝つことを考えろー!」

その声を聞いて、何かの呪縛が切れた気がした。

アタシはトレーナーさんに向けて、親指を立てた。

それを見たトレーナーさんは、安堵の表情を浮かべていた。

さて、始めるか。

そんなことを思いながら、アタシはゲートへと入った。

 

ジュニア級メイクデビュー 東京レース場 2000m フルゲート 18枠

 

「晴天が空を貫くここ東京レース場、新バ達が続々とゲートに入っていきます」

解説役の声がレース場内に響く。

さっきエースが出ていったときに、少しだけだが手が震えているのに気付いた。

もしかして、俺と同じような状態に陥っているのでは無いかと思いさっきの声をかけた。

反応を見るに、少しは楽になったようだ。

「さあ、全バゲートに入りました!」

さあ、頼むぞ

ガシャン!

「スタートしました!」

エース!

 

 

 

取り敢えずスタートしたけど、一先ずは逃げでいいな。

トレーナーさんがアタシに指示した作戦は、至って単純なものだった。

先頭につき、全体のペースを握る。

ここまでは、前の模擬レースと変わらない。

1200m。

ここが仕掛けどころだ。

「おぉーっと。カツラギエース増速した!」

中間を少し超えたあたり、ここで一気に増速する。

後ろのウマ娘がペースを掴んで、小技を仕掛けようとするタイミングで出鼻を挫く。

模擬レースの戦術だと序盤に弱いのが難点だったが、あえてそれを受けいれ、油断させることによって、より戦術が刺さりやすくなった。

そのまま、第3,4コーナーを通過し最終直線へと移る。

くそっ、後ろからのプレッシャーがヤベぇ。

だが、負けるわけにはいかねよなぁ!!

「カツラギエース、カツラギエース、今一着でゴール!!!」

 

 

 

同日 同時刻 山本家

 

仁を除く山本一家とmiCometはテレビに食い入っていた。

「宗光さん、みこち、今回のレースどうですか」

「「そりゃあエースを推すしか無いでしょ」」

「デスヨネー」

自分の子供の担当が出るのに、推さないわけ無いか。

ま、私もそうなんだけど。

『さあ、全バゲートに入りました!』

その声とともにより一層画面に集中する。

『ガシャン!』

『スタートしました!』

「始まったにぇ!」

みこちも興奮した様子で画面を見つめる。

「エースは先行じゃなくて、JCと同じ逃げか」

転移後に競馬については多少教えてもらっていたので、ある程度話は分かる。

どうやらエースは先頭に立って、そのまま逃げ切るつもりなようだ。

このまま終わるのかなと思っていたのもつかの間。

中盤の後半だった。

『おぉーっと。カツラギエース加速した!』

いきなりその子が加速した。

中盤と言えば終盤に向けて準備するタイミング。

そのタイミングで仕掛けるということは、他の子の作戦をぐちゃぐちゃにするつもりなのだろう。

昔、ずる賢くなろうとしたってことは開校祭のあと聞いたけど、仁君らしい戦術だ。

そんなことを考えていると、第4コーナーを回り終え、最終直線に突入していた。

「あんな増速して最後まで持つのかと思ってたけど、案外持ってるな」

「そういえば、スタミナをつけるのが練習でメインって言ってたけど、このためなのかしら」

だが最終直線では他の子も全力を出し、詰め寄られている。

「逃げ切れ!!エース!」

「そのまま!そのままにぇ!」

「頑張って!エースちゃん」

「いけー!エース!」

私含め各々が応援する。

『カツラギエース、カツラギエース、今一着でゴール!!!』

「「「「やったーーーー!!!!!!!!!!!!」」」」

私たち全員で喜び合った。

仁君、エース、初勝利おめでとう。

そして、これからも頑張ってね。

みんなが喜び合ってる中、静かに私はそう思うのだった。

 

レース終了後 東京レース場 地下バ道

 

「お疲れ様!エース!」

「あぁ!やってやったぜ!」

俺たちは互いに勝利を喜び合っていた。

「それにしても、あそこまで作戦が通用するとはな~」

「まぁな。でも、次も通用するとは限らないぜ?」

警告するようにエースが言う。

「そうだな、次の作戦も考えないとな」

「でも、今だけは勝利の余韻に浸っていようぜ」

初勝利を挙げたカツラギエースと仁。

だが、この後に待ち受ける苦難を二人はまだ知らない。

 

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