彼の厄災は最初の確信へと向かった。
まだ彼は知らない。
だが時期に知るであろう。
自らの〇〇を
「クソ、一体何が起きてるんだよ。」
「あっぁあ...」
「はが....ぁ」
「っ....」
(まずい、このままじゃコイツらが...)
「何かやったんだろ?お前ぇ!こいつらに何をやったんだぁぁ!!」
最後の一人が銃を俺の方へと向け引き金を引く
バァァンッ
ズルッ
「うぉ!?」
ドォン
ビチャンッ
「くっうぅ、痛てぇ」
雨に濡れた地面を滑り頭へと当たるがヘルメットにより銃弾を防ぐ
「おいそこのやつ退いてくれぇ!」
「へ?」
ズザァァ
「えっ?」
「は....あっがぁぁあ?!!?あたしの腕がぁぁ痛ぇぁぁ」
「おっおいあんた大丈夫か?すまねぇ今すぐ救急車を呼んでやるからな)
「........」
(ひとまず、この場を去らないとこれ以上被害を増やす訳にはいかん。)
「う...あぁ」
「すまない、これは貰うぞ」
立ち去る瞬間、俺はヘルメットの少女の一人が持っていた。盗んだであろう金が見えているバックを持ち離れる。
そしてその場を後する時、俺の後ろは只々言いようのない感情に包まれていた
「はぁ..はぁ.嫌な感じだな。さっきのは」
(あれではっきりした。俺があのワンダーオブUの厄災自身であると)
アイツらには悪い事をしたな。厄災であれだけの傷を負っちまった。俺が外に出たからだ。
(....俺があの時金を拾った事が正しい事だったのは分からない。だがこれからは軽率な行動はやめておこう。)
「これからの教訓にしよう。それに悩んでいても始まらないし切り替えていこう」
「とりあえず、
「あぁ....あーあー」
「ふむ。これで良いかな?」
(結構、良い感じにはなったか?とりあえず今は)
「服でも買いに行くか」
ある街のごく平凡な店の明るく開放的な空間、落ち着いた雰囲気、個性的なディスプレイなどが置かれた。
なんの変哲もない服屋の店主は悩んでいた。
「はぁ、最近は物騒になって来たな。」
(さっきの銀行みたい騒ぎが増えて客が少なくなるし。)
「そろそろ....潮時かなぁ折角、念願叶って店を持ったって言うのになぁ」
「どうするかなぁ」
(このまま続けても客が増える訳でもないし)
そう考えている最中に静けさがあった店の扉からベルが鳴る
カランッ カランッ
「ん? 誰か来たのか?」
「すまない服を買いたいのだがいいかな?」
「.....えっ?」
目を向けた先の扉から出てきた男の身なりは粗末でありながら異様な雰囲気を纏っていた。
「....違ったのかな?」
(あれ、此処って服屋だよな?内装的に服屋だと思ったんだがもしかして間違えたのか?)
「....えぇ、此処は服屋ですよ。」
(久しぶりのお客さんだぁ。嬉しいなぁ。ん?)
「それにしても、失礼ですが、どうしたんですか?
そんな布を巻いて」
(どうするか、此処はとりあえず)
「-実はヘルメットをつけた集団に襲われましてね。その場でなんとか逃げ仰たものの、服が無くなってしまいまして、」
「そうなんですか?大変でしたね」
「わかりましたとりあえず。服は私が見繕いしましょうか?こう見えて私は服を選ぶのは得意なんです。」
「えぇすみませんがお願い致します」
そして店主が選んだ服を試着室で着替えながら考えていた
(何故、店主やこの街の住人は銃を持っているんだ?それのあの空に浮いている。天使の輪みたいな物は?)
機械と動物、女子生徒が大半のこの場所は一体何処なんだ。わからない…店主にはわかるかもしれない。此処が何処なのか。
「それにしても良く無事でしたね。最近の生徒達は何かと物騒な方法を取る事が多いですし」
「物騒にしても何故皆、銃を持っているのでしょうか?それに街の人は機械や動物、女子生徒ばかりなんでしょう」
(疑問だった。何か夢を見ているじゃないかと、でもあの感触は本物だった。それに廃墟にいたスケバンの頭の上にあったもの、外にいた街の住人の見た目、此処は何処なんだ?)
「お客さん、外から来たのか?」
「....外?」
「あぁ、此処は学園都市キヴォトス、数千の学園がそれぞれ自地区として運営する。そしてキヴォトス全体の行世を担う連邦生徒会が管理する地域でもある。」
「此処はそんな学園の一つでもある」
「ーゲヘナ自地区だ」
「ゲヘナ?」
(.....随分と物騒な名前だな。)
「そう。ここはキヴォトスでも治安が最悪くでね。
最近じゃ治安が良かった此処も、生徒達が流れてきてね。さっきの騒ぎも生徒達の仕業だろう。」
「皆んな必死なのさ。今日を生きる為に頑張るしかない。まぁゲヘナは良い奴ばかりじゃ無いからなあんたも気をつけなよ。」
「…見ず知らずの私に何故、そこまで?」
「ただ単に困った人が居れば、助けたくもなるさ。....得にこの地区じゃ人の助け合いは必要だ。」
(優しい人だな。きっと、この人は苦労してきたんだろうな)
服を着終えた俺は試着室から出て店の姿見を見た
「これは、」
「凄く似合ってますよ。正に孫にも衣装って感じです」
これは偶然なのか、俺が着ている服はあの厄災と一緒の服だった。
「凄くしっくりくる。ありがとう店主」
「いえいえ、お客さんに似合った服を見繕ったまでですよ。それでなきゃ服屋はやっていけませんから」
(だけど、何かが足らないな。なんかまだある気がする。このお客さんに似合った何かが.....あっ!!)
「お客さん!!ちょっとお待ちを!」
「ん?わかった。」
(まだあるのか?)
ドタドタッ、
ガシャン ガシャーン
「……」
(慌て過ぎては?)
「はぁ、はぁ、前に知人から譲ってもらった。杖があります。これを…はぁ、はぁ、持ってもらっても?」
「えっえぇ、わかりました。」
(なんだか、大変そうだ。でもこの杖は?)
そして店主から渡された杖を手に持った瞬間、
ビギィィィーン
俺に電流が走った。
「これは?」
それは間違いない院長であり厄災であった。
ワンダーオブUそのものの姿が鏡に映し出されていた。
「良いですね。これは....」
「さっきも言ったようにお客さんに似合ったものを見繕っただけですよ。服はその人を象徴する鏡ですからね。それに持っている物だってその人を現す物だ」
「それが服屋ってもんです」
「本当にありがとう。店主さん」
彼の厄災は次に何を得て何を欲するのか。
それはまだ誰にもわからない
一つわかるのは運命である事だ。
彼の厄災が起こす事もまた決まっている運命である事だ。
だが近い未来に彼は変えられるのだ己の未来を